1級建築施工管理技士の受験資格(30秒でわかる要点)
- 第一次検定:19歳以上なら誰でも受験可能(2024年度改正で大幅緩和)
- 第二次検定:実務経験が必要(1級技士補取得後、所定の経験年数)
- 試験日:第一次=6月(年1回)、第二次=10月(年1回)
- 申込期間:例年2月上旬〜2月下旬(インターネット申込み)
- 試験実施機関:一般財団法人 建設業振興基金
「1級建築施工管理技士の受験資格はどうなっている?」
「申込みはいつまで?試験日程は?」
2024年度の制度改正で、1級の受験資格は大幅に緩和されました。以前は学歴に応じた長い実務経験が必要でしたが、現在は第一次検定が19歳以上で受験可能に。1級へのチャレンジが身近になっています。
この記事では、最新の受験資格・申込方法・試験日程をわかりやすくまとめます。
制度改正の全体像は「受験資格の改正ポイント(2021年〜)」で解説しています。
1級建築施工管理技士の受験資格
第一次検定の受験資格
第一次検定の受験資格はシンプル
試験実施年度に19歳以上になる方であれば、学歴・実務経験を問わず受験できます。
2024年度(令和6年度)の制度改正で、1級の第一次検定は年齢要件のみで受験できるようになりました。これは画期的な変更です。
以前は「大学の指定学科を卒業し、3年以上の実務経験」などの条件が必要でしたが、今は19歳以上であれば誰でもチャレンジできます。
2級の17歳以上と1級の19歳以上の違い
2級第一次検定は17歳以上、1級第一次検定は19歳以上。この2歳の差は、高校卒業後に1級にチャレンジできるという設計です。高校在学中に2級第一次検定を受け、卒業後に1級第一次検定を受ける — こんなステップアップが可能になりました。
第二次検定の受験資格
第二次検定には実務経験が必要です。2024年度の改正で、学歴による区分がなくなり、要件がシンプルになりました。
| 区分 | 必要な実務経験 |
|---|---|
| 1級技士補取得後 | 実務経験5年以上 |
| 1級技士補取得後+特定の実務経験 | 実務経験3年以上(監理技術者補佐としての経験1年以上を含む) |
| 2級合格者 | 2級合格後、実務経験5年以上(1級技士補取得は不要) |
※ 2028年度まで経過措置あり。旧制度(学歴別ルート)での受験も可能。詳細は建設業振興基金の公式サイトで確認してください。
改正のポイント:学歴不問に
以前は「大学卒→3年」「高校卒→10年」のように学歴で必要な実務経験年数が異なっていました。2024年度改正でこの区分が廃止され、学歴に関係なく統一の実務経験年数になりました。高卒でも大卒でも同じ条件で第二次検定を受けられます。
実務経験として認められる業務
実務経験として認められるのは、建設工事の施工に関する技術上の実務です。具体的には以下の業務が該当します。
- 施工管理(工程管理・品質管理・安全管理・原価管理)
- 設計監理(工事監理業務)
- 施工図の作成
- 工事の施工(職人としての作業も含む)
一方、以下は実務経験として認められません。
- 設計のみの業務(施工を伴わないもの)
- 単純な事務作業(経理、営業など)
- 資材の運搬のみ
試験日程(2026年度の想定スケジュール)
注意:正式な日程は建設業振興基金の公式発表をご確認ください
以下は過去の実施パターンに基づく想定です。正確な日程は建設業振興基金の公式サイトで必ず確認してください。
| イベント | 想定時期 |
|---|---|
| 受験申込み | 2月上旬〜2月下旬 |
| 第一次検定 | 6月中旬(日曜日) |
| 第一次検定 合格発表 | 7月中旬 |
| 第二次検定 | 10月中旬(日曜日) |
| 第二次検定 合格発表 | 1月下旬〜2月上旬 |
申込みの流れ
最大の注意点:申込み期間を絶対に逃さない
1級は年1回しか試験がありません。申込み期間(例年2月中)を1日でも過ぎると、次に受験できるのは翌年です。スマホのカレンダーにリマインダーを設定しておくことを強くおすすめします。
試験会場
1級建築施工管理技士の試験は、全国の主要都市で実施されます。
- 第一次検定:札幌・仙台・東京・新潟・名古屋・大阪・広島・高松・福岡・沖縄 など
- 第二次検定:札幌・仙台・東京・新潟・名古屋・大阪・広島・高松・福岡・沖縄 など
会場は受験者数によって変動します。希望する会場で受験できないこともあるので、早めの申込みが安心です。
受験料
| 区分 | 受験手数料 |
|---|---|
| 第一次検定のみ | 10,800円 |
| 第二次検定のみ | 10,800円 |
| 第一次+第二次(同時申込み) | 21,600円 |
※ 受験手数料は改定される場合があります。最新情報は建設業振興基金の公式サイトでご確認ください。
2級との受験資格比較
| 項目 | 2級建築 | 1級建築 |
|---|---|---|
| 第一次検定の年齢要件 | 17歳以上 | 19歳以上 |
| 第一次検定の実務経験 | 不要 | 不要 |
| 第二次検定の実務経験 | 必要(学歴により1〜8年) | 必要(3〜5年) |
| 試験回数 | 年2回 | 年1回 |
| 受験手数料 | 第一次5,400円 / 第二次5,400円 | 第一次10,800円 / 第二次10,800円 |
よくある質問
Q. 2級を持っていなくても1級を受験できる?
A. はい、可能です。第一次検定は19歳以上であれば2級の資格は不要です。ただし第二次検定には実務経験が必要で、2級合格後のルート(2級合格後5年の実務経験)もあります。効率的に学習するなら2級→1級の順がおすすめです。
Q. 旧制度(学歴別ルート)での受験はまだできる?
A. はい。2028年度まで経過措置が設けられており、旧制度の受験資格でも受験可能です。旧制度では大学の指定学科卒業後3年の実務経験で受験でき、新制度より短い場合もあります。どちらが有利か、自分の学歴・経験に合わせて判断してください。
Q. 第一次検定だけ先に受けておくメリットは?
A. 大きなメリットがあります。第一次検定に合格すると「1級施工管理技士補」が生涯有効で付与されます。1級技士補は監理技術者の補佐として現場に配置でき、転職でも評価されます。実務経験が足りなくても、先に第一次検定だけ合格しておく戦略は非常に有効です。
Q. 試験当日の持ち物は?
A. 受験票・身分証明書(写真付き)・筆記用具(HBの鉛筆またはシャープペンシル・消しゴム)が必須です。電卓は使用不可。第二次検定では黒のボールペンも必要です。
理解度チェック
【問題1】2024年度の制度改正後、1級建築施工管理技士の第一次検定を受験するために必要な条件はどれですか?
(1)大学卒業以上 (2)19歳以上 (3)2級合格 (4)実務経験3年以上
【問題2】1級建築施工管理技士の試験は年に何回実施されますか?
(1)年1回 (2)年2回 (3)年3回 (4)随時
【問題3】第一次検定に合格して取得できる「1級施工管理技士補」の有効期限はどうなっていますか?
(1)合格年度のみ有効 (2)3年間有効 (3)5年間有効 (4)生涯有効
まとめ
この記事のポイント
- 第一次検定は19歳以上で学歴・実務経験不問(2024年度改正)
- 第二次検定には実務経験3〜5年が必要(2024年改正で学歴不問に統一)
- 試験は年1回のみ(第一次6月・第二次10月)。申込みは2月
- 旧制度(学歴別ルート)は2028年度まで経過措置あり
- 第一次検定だけ先に合格して1級技士補を取得しておく戦略が有効