2級土木(第一次) ミニテスト

2級土木施工管理技士 共通工学 練習問題②【無料・10問・解説付き】

2級土木施工管理技士の第一次検定で出題される「共通工学」分野のミニテスト第2回です。

GNSS測量・請負契約の詳細・仕様書の優先順位など、第1回より踏み込んだ全10問を出題します。

項目 内容
出題分野 共通工学(測量・契約・設計図書)
問題数 10問(四肢択一)
目安時間 10〜15分
対応検定 第一次検定

問1

GNSS測量のスタティック方式に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

(1)スタティック方式は、複数の観測点にGNSS受信機を設置し、同時に長時間観測するものである。
(2)スタティック方式は、基準点測量など高精度が求められる測量に適している。
(3)スタティック方式は、1点あたりの観測時間が長いため、広範囲の多点測量では時間がかかる。
(4)スタティック方式は、リアルタイムで座標値が得られるため、現場での測設作業に最適である。

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正解:(4)
リアルタイムで座標値が得られるのはRTK-GNSS方式やキネマティック方式です。スタティック方式は受信機を固定して長時間(通常1〜2時間以上)衛星データを記録し、あとから基線解析を行う方式です。現場ですぐに結果が出ないため測設作業には向きませんが、数mm〜数cmの高精度が得られるのが大きな強みです。

問2

面積測量に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

(1)座標法は、各測点の座標値を用いて面積を計算する方法である。
(2)三斜法は、多角形を三角形に分割し、各三角形の面積の合計から全体の面積を求める方法である。
(3)座標法は、測点数が多い場合でも計算が容易で、精度も高い。
(4)三斜法は、座標値が不要であるため、座標法より常に精度が高い。

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正解:(4)
三斜法は座標値がなくても面積を求められる手軽さがありますが、座標法のほうが一般に精度が高いです。三斜法では三角形への分割方法により精度が変わり、底辺と高さの測定誤差が累積しやすくなります。一方、座標法はトラバース測量で求めた座標値をそのまま使えるため、測点数が多くても系統的に計算でき、現場実務で最もよく使われる方法です。

問3

公共工事における監督員に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

(1)監督員は、発注者の代理として工事の施工状況を監督・検査する者である。
(2)監督員は、設計図書に基づいて受注者に対し必要な指示を行うことができる。
(3)監督員は、工事の施工に関する受注者の技術的な相談に応じることがある。
(4)監督員は、契約金額の変更や工期の延長を自らの判断で単独決定できる。

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正解:(4)
監督員の権限には限界があります。契約金額の変更や工期の延長といった重要な契約条件の変更は、監督員が単独で決定できるものではなく、発注者(契約権者)の判断が必要です。監督員はあくまで発注者の補助者として、施工状況の確認・指示・協議を行う立場です。現場では「監督員に言われたから変更した」ではなく、正式な変更手続きが必要になります。

問4

公共工事において設計図書の内容に矛盾がある場合、一般的な優先順位として適当なものはどれか。

(1)図面 → 特記仕様書 → 現場説明書 → 質問回答書 → 標準仕様書
(2)標準仕様書 → 特記仕様書 → 図面 → 現場説明書 → 質問回答書
(3)質問回答書 → 現場説明書 → 特記仕様書 → 図面 → 標準仕様書
(4)特記仕様書 → 質問回答書 → 現場説明書 → 標準仕様書 → 図面

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正解:(3)
設計図書の優先順位は「質問回答書 → 現場説明書 → 特記仕様書 → 図面 → 標準仕様書」が一般的です。考え方としては、「後から出された情報ほど優先される」と覚えると理解しやすいでしょう。質問回答書は入札直前に発注者が回答した最新の内容であり、最も優先されます。現場で矛盾に気付いた場合は、この優先順位に従いつつも監督員に確認するのが実務の鉄則です。

問5

建設業法における一括下請負(丸投げ)に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

(1)公共工事においては、一括下請負は全面的に禁止されている。
(2)民間工事においては、発注者の書面による承諾があれば一括下請負が認められる場合がある。
(3)一括下請負の禁止は、施工の品質確保と責任の明確化を目的としている。
(4)元請業者が現場に主任技術者を配置していれば、一括下請負を行ってもよい。

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正解:(4)
主任技術者を配置しているだけでは一括下請負は認められません。一括下請負の禁止は建設業法第22条で規定されており、元請業者が「実質的に関与」していない下請けは禁止です。実質的な関与とは、施工計画の作成・工程管理・品質管理・安全管理・技術的指導を自ら行うことを指します。単に技術者を置くだけでなく、元請としての管理責任を実際に果たす必要があります。

問6

土量計算に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

(1)土量の変化率Cは、地山の土量に対する締固め後の土量の比で表される。
(2)土量の変化率Lは、地山の土量に対するほぐした土量の比で表される。
(3)一般に、土をほぐすと体積が増加するため、変化率Lは1.0より大きい。
(4)締固めた土量は地山の土量より必ず大きくなるため、変化率Cは1.0より大きい。

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正解:(4)
締固め後の土量は地山の土量より小さくなるのが一般的です。したがって変化率Cは1.0より小さい値(通常0.8〜0.9程度)になります。土は地山の状態から掘削するとほぐれて体積が増え(L>1.0)、その後締固めると地山より密になって体積が減ります(C<1.0)。ダンプトラックの運搬量を計算する際はL、盛土の必要量を計算する際はCを使うのが実務のポイントです。

問7

測量で使用される測点の略称に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

(1)BMは「ベンチマーク」の略で、水準測量の基準となる高さの基準点を示す。
(2)IPは「交点(Intersection Point)」の略で、道路の中心線が方向を変える交点を示す。
(3)BPは「始点(Beginning Point)」の略で、路線の起点を示す。
(4)EPは「測定点(Estimation Point)」の略で、測量の精度を評価するための点を示す。

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正解:(4)
EPは「終点(End Point)」の略で、路線の終点を示す記号です。「Estimation Point」という用語は測量では使われません。道路の路線測量では、BP(始点)→ IP(交点)→ EP(終点)の順に覚えると体系的に理解できます。現場の測量杭にもこれらの記号が記載されているので、実務でもよく目にする基本用語です。

問8

工事記録の保管に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

(1)施工写真は、工事の各段階の施工状況を記録するために撮影する。
(2)工事日報は、日々の作業内容・人員・使用材料・天候などを記録する書類である。
(3)工事完成図書には、竣工図・施工記録・品質管理記録などが含まれる。
(4)施工写真は受注者の任意記録であり、発注者への提出義務はない。

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正解:(4)
公共工事において施工写真は契約上の提出書類であり、任意記録ではありません。「工事写真の撮り方」は各発注機関の要領で細かく定められており、着工前・施工中・完成後の各段階で指定された項目を撮影し、工事完成時に発注者へ提出します。特に地中に埋まる配管や鉄筋など、完成後に目視確認できない部分の写真は、品質の証拠として非常に重要です。

問9

工事請負契約における契約不適合責任(旧:瑕疵担保責任)に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

(1)契約不適合責任とは、引き渡された工事目的物が契約の内容に適合しない場合に受注者が負う責任である。
(2)発注者は、契約不適合を知った時から1年以内にその旨を受注者に通知しなければならない。
(3)発注者は、契約不適合がある場合、修補の請求または損害賠償の請求をすることができる。
(4)契約不適合責任は、受注者に故意や過失がなくても、発注者が施工上の不具合を発見すれば永久に追及できる。

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正解:(4)
契約不適合責任には期間の制限があります。2020年の民法改正により、発注者は契約不適合を知った時から1年以内に通知する必要があり、また引渡しから一定期間(公共工事標準請負契約約款では原則2年、コンクリート造等は10年)を過ぎると責任を追及できなくなります。「永久に追及できる」ということはなく、法的安定性のために期間制限が設けられています。

問10

測量機器の点検・校正に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

(1)トータルステーションは、使用前に器械の整準と視準の点検を行う。
(2)レベルは、使用前に円形気泡管と視準線の点検を行う。
(3)GNSS受信機は、衛星電波を受信するため、器械自体の点検・校正は不要である。
(4)測量機器の定期的な校正は、測量の精度を維持するために重要である。

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正解:(3)
GNSS受信機も定期的な点検・校正が必要です。受信機のアンテナの特性、内部時計の精度、受信感度などは経年変化や衝撃で劣化する可能性があります。「衛星の電波を使っているから機器側の点検は不要」という考えは誤りです。公共測量では、使用する測量機器は検定を受けたものを使用することが求められており、トータルステーション・レベル・GNSS受信機のいずれも、定期的な校正記録の管理が必要です。


結果の目安

正解数 評価 アドバイス
9〜10問 合格圏内 共通工学は得点源にできています!他の分野も仕上げましょう。
7〜8問 あと一歩 間違えた問題の解説を復習し、知識の穴を埋めましょう。
4〜6問 要復習 解説記事で基礎を固めてから再チャレンジ。
0〜3問 基礎固めから 第1回に戻って基本をおさえてからもう一度!

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