2級土木 第一次検定の出題傾向と攻略法【2026年・全66問】
令和8年度の攻略ポイント
- 第一次検定は全66問から45問を解答します。古い「61問中40問」ではありません。
- 必須24問と選択21問があり、令和7年度の合格基準は1問1点で27問以上正解でした。
- 選択問題だけでなく、全員が解くNo.1〜5とNo.48〜66の準備が得点の土台です。
- 勉強は「公式問題で診断→弱点を理由まで直す→別年度で再診断」の順で進めます。
2級土木施工管理技士の第一次検定は、範囲が広い試験です。ただし、すべての分野を同じ深さで暗記する必要はありません。大切なのは、必須問題を落としすぎず、選択区分ごとに解ける問題を確保することです。
この記事では令和8年度の公式問題を1問目から66問目まで確認し、出題範囲の全体像、分野ごとの学び方、130分の使い方を整理します。選択する問題の数え方や9・6・6の決め方は、2級土木の選択問題戦略で詳しく解説しています。
更新日:2026年7月28日。令和8年度第一次検定(前期)の公式問題と、令和7年度の合格発表資料を基準にしています。問題構成は年度により変わる可能性があるため、受検年度の問題冊子を必ず確認してください。
令和8年度は66問中45問を解答する
| 問題番号 | 出題→解答 | 扱い |
|---|---|---|
| No.1〜5 | 5問→5問 | 必須 |
| No.6〜16 | 11問→9問 | 選択 |
| No.17〜36 | 20問→6問 | 選択 |
| No.37〜47 | 11問→6問 | 選択 |
| No.48〜66 | 19問→19問 | 必須 |
合計は必須24問、選択21問です。令和7年度の公式合格発表資料では、45問を1問1点として得点60%以上、つまり27問以上の正解が合格基準でした。基準は試験の実施状況等により変更される場合があるため、「毎年必ず27問」と決めつけず、その年度の発表を確認します。
旧本文や古い教材の「61問から40問」「24問正解」「必須19問」は現行の令和8年度問題と一致しません。知識解説は使えても、問題数・選択数・時間配分は最新の公式問題で上書きしてください。
No.1〜5|土質・構造・水理の基礎は全問必須
令和8年度のNo.1〜5では、土の構成、粒径加積曲線、梁の曲げモーメント、力のつり合い、管路の流量が問われました。ここは5問すべてを解きます。「計算が苦手だから飛ばす」という選択はできません。
暗記だけでなく、図を見て式を選ぶ練習が必要です。たとえば土の飽和度は、土の中のすき間に水がどれだけ入っているかを表します。現場で盛土材料の状態を考えるときにもつながる考え方です。公式を単独で覚えるより、記号が「水の体積」「間隙の体積」のどちらかを図へ書き込むと混同を減らせます。
構造や水理の計算は、正答できなかった原因を「式を知らない」「単位を直していない」「図の向きを読み違えた」に分けます。答えだけ覚えると、数値や向きが変わった問題で止まります。
No.6〜16|土工・コンクリート・基礎工は広く浅く始める
この区分は11問から9問を選ぶため、外せるのは2問だけです。専門土木のように大きく分野を捨てる余裕はありません。令和8年度は土工、軟弱地盤対策、コンクリート材料・施工、基礎工などから出題されました。
まず土質試験・土量変化・盛土、切土・軟弱地盤・法面保護、コンクリートの材料・配合・打込み、直接基礎・杭基礎・土留めを一度ずつ通します。その後、公式問題で根拠を説明できない2〜3テーマを重点的に戻します。
道路盛土の現場でつなげる
路体盛土では、土を運ぶだけでなく、材料の含水状態、まき出し、締固め、排水をつなげて管理します。試験で「土量変化」「締固め機械」「軟弱地盤対策」が別問でも、現場では同じ盛土を完成させる一連の判断です。用語を工事の順番へ並べると、丸暗記より思い出しやすくなります。
No.17〜36|専門土木は6問を選ぶための候補を持つ
専門土木は20問から6問を選びます。令和8年度には、鋼・コンクリート構造物、河川・砂防、道路・舗装、ダム、トンネル、海岸・港湾、鉄道、地下構造物、上下水道などが並びました。
仕事に近い分野は理解しやすい一方、「道路工事の経験があるから道路だけで6問取れる」とは限りません。年度ごとの出題数は固定ではなく、現場で扱わない設計・材料の知識が出ることもあります。主力2〜3分野と予備1〜2分野を持ち、公式問題を見てから選べる状態を作ります。
候補づくりには、鋼・コンクリート構造物、河川・砂防、道路・舗装、ダム・トンネル・海岸・港湾、上下水道・鉄道・地下構造物を使えます。
No.37〜47|法規は「数字」より適用場面から覚える
令和8年度は、労働基準法、労働安全衛生法、建設業法、建設リサイクル法、道路法、河川法、騒音規制法などから出題されました。11問から6問を選ぶ区分です。
法律の数字だけをカードへ写すと、何の期限・金額・高さかが混ざります。「誰が」「どんな工事・作業で」「何をする義務があるか」を先に整理し、その後に数字を付けます。法改正があるため、古い教材の金額や届出期限は一次資料で確認してください。
建設業法・労働安全衛生法を土台にし、道路法・河川法・騒音振動規制法・環境法まで候補を広げます。特定の2法だけで毎回6問を満たせるとは限りません。
No.48〜58|測量・契約・施工計画など11問を全問解答
公式問題ではNo.48〜58が必須と明記されています。令和8年度には測量、公共工事標準請負契約約款、設計図書、施工計画、建設機械、環境対策、建設副産物などが出題されました。
この区分は範囲が散らばって見えますが、現場を始める前の確認から工事中の管理までを追うと整理できます。測量で位置と高さを確かめ、契約・設計図書で条件を読み、施工計画で機械や手順を決め、工事中は環境と副産物を管理する流れです。
復習は測量・契約・設計図書、施工計画・環境対策・建設副産物へ分けます。計算問題だけ、用語問題だけに偏らず、必須11問を一度すべて解くことが先です。
No.59〜66|施工管理法の基礎的な能力を8問で確認
No.59〜66は、問題冊子が「施工管理法(基礎的な能力)の必須問題」と明示する8問です。令和8年度は施工計画、工程表、安全管理、品質管理などについて、複数の記述から適切な組合せを選ぶ形式も含まれました。
一語だけを見て正誤を決めるのではなく、①〜④を一つずつ判定します。正しい記述を二つ見つけても、残りを確認せず組合せを選ぶと取りこぼします。工程管理、品質管理、安全管理で「目的→管理項目→異常時の行動」をセットにして学びます。
たとえば工程表は、名前と形を一致させるだけでは足りません。現場で「どの作業が遅れると全体工期へ影響するか」「進捗の比較に何が見やすいか」という使い道まで説明できると、言い換えられた選択肢にも対応しやすくなります。
最初の公式問題は点数より原因を調べる
勉強を始める前に、令和8年度の公式問題を時間を測らず解きます。目的は合否判定ではなく、現在地の診断です。各問へ次の印を付けます。
| 印 | 状態 | 次の行動 |
|---|---|---|
| A | 根拠まで説明できた | 日を空けて再確認 |
| B | 正解したが迷った | 誤りの肢も直す |
| C | 用語・式が不明 | 解説へ戻る |
| R | 読み違い・転記ミス | 手順を決め直す |
正解でもBなら未完成です。不正解でも、根拠を読み直して翌日に説明できれば前進です。「正答率」と「根拠を説明できる割合」を別に記録すると、当てずっぽうの点数に振り回されません。
6週間の学習モデル|期間より到達条件で進める
次は当サイトの学習モデルで、合格を保証する公式時間ではありません。1日の固定時間ではなく、週ごとの到達条件で調整します。
| 週 | 主な範囲 | 終える条件 |
|---|---|---|
| 1 | 公式問題で診断 | A〜Rへ全問分類 |
| 2 | No.1〜16 | 基本式と工法を説明 |
| 3 | 専門土木 | 主力と予備を決定 |
| 4 | 法規・No.48〜58 | 適用場面から説明 |
| 5 | No.59〜66 | 組合せ肢を個別判定 |
| 6 | 130分の通し演習 | 45問・選択数・転記確認 |
忙しい週に予定が崩れたら、未完了の範囲を倍速で消化しません。Cが多い必須区分を一つ選び、「10問解く→誤りの理由を一行で直す」から再開します。学習時間を取り戻すより、学習手順を戻す方が継続しやすくなります。
130分は「解く時間」と「数える時間」を分ける
令和8年度前期の試験時間は10時30分から12時40分までの130分でした。次は練習用の一例で、公式の推奨配分ではありません。
- 最初の10分:問題冊子の選択区分に9・6・6の枠を書き、全体を見る。
- 次の85分:必須問題とA判定の選択問題を解く。長い計算は印を付けて戻る。
- 次の20分:B判定から不足分を選び、区分ごとの解答数を確定する。
- 最後の15分:問題番号、空欄、二重マーク、9・6・6、合計45問を確認する。
知識があっても、No.6〜16を10問以上、No.17〜36またはNo.37〜47を7問以上解答すると減点されます。選択数の管理は、試験知識とは別の本番技能です。
伸びない勉強の5パターン
- 古い問題数のまま練習する:知識は学べても、必須24問と45問の時間配分を練習できません。
- 正解番号だけ覚える:選択肢の順番や表現が変わると根拠を判断できません。
- 専門土木を1分野だけに絞る:出題数が足りない年や初見論点で6問を確保できません。
- 法規を古い教材だけで覚える:改正後の金額・期限・対象条件とずれるおそれがあります。
- 点数だけ記録する:知識不足、読み違い、選択数、転記のどこを直すか分かりません。
サイト内の第一次模擬試験①、第一次模擬試験②、第一次模擬試験③は独自問題で、旧来の61問構成です。弱点確認には使えますが、本番形式の最終確認は令和8年度公式問題で行ってください。
理解度チェック
Q1. 令和8年度の第一次検定は、全66問から何問を解答する?
Q2. No.6〜16で外せるのは何問?
Q3. 令和7年度に公表された土木の合格基準は?
Q4. 模擬試験で正解した問題は、すべて復習不要?
確認に使った一次情報
- 令和8年度 2級土木・第一次検定(前期)試験問題:66問の内容、必須・選択区分、解答数超過時の注意
- 令和8年度 2級土木・第一次検定(前期)正答肢:自己採点
- 令和8年度 第一次検定(前期)受検の手引:試験日、公式問題の公表
- 令和7年度 第一次検定合格発表資料:必須24問・選択21問、60%以上
- 全国建設研修センター「試験問題・正答肢」:年度別の公式問題
まとめ
- 令和8年度は全66問から45問を解答し、必須24問・選択21問で構成される。
- No.1〜5とNo.48〜66は全問必須。選択対策だけに偏らない。
- 専門土木は主力と予備を持ち、法規は適用場面から学ぶ。
- 公式問題をA・B・C・Rへ分類し、根拠を説明できる割合を増やす。
- 130分の通し演習では、知識に加えて9・6・6と合計45問を確認する。
教材をまだ決めていない方は2級土木の2026年版テキスト・問題集、現在の合格率は2級土木施工管理技士の合格率・難易度で確認できます。第一次の次に進む方は2級土木・第二次検定の出題傾向と攻略法も続けて確認してください。