2級土木(第一次) ミニテスト

2級土木施工管理技士 共通工学 練習問題③【無料・10問・解説付き】

2級土木施工管理技士の第一次検定で出題される「共通工学」分野のミニテスト第3回(最終回)です。

水準測量の計算問題・契約約款の詳細・設計変更手続きなど、総合的な力を試す全10問を出題します。

全3回を通して共通工学を完全マスターしましょう!

項目 内容
出題分野 共通工学(測量・契約・設計図書)
問題数 10問(四肢択一)
目安時間 10〜15分
対応検定 第一次検定

問1

ある水準測量において、既知点A(標高 25.300 m)にレベルを据え、A点の標尺の読み(後視)が 1.850 m、未知点Bの標尺の読み(前視)が 0.620 m であった。B点の標高として正しいものはどれか。

(1)23.450 m
(2)24.070 m
(3)26.530 m
(4)27.770 m

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正解:(3)
水準測量の公式は「B点の標高 = A点の標高 + 後視 − 前視」です。計算すると 25.300 + 1.850 − 0.620 = 26.530 m になります。現場でイメージすると、後視が大きい(標尺を高く読む)ということはA点がレベルより低い位置にあり、前視が小さい(標尺を低く読む)ということはB点がレベルに近い=高い位置にあるということです。この公式は水準測量の基本なので、「後視を足して前視を引く」と覚えましょう。

問2

平板測量に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

(1)平板測量は、現場で直接図面を作成できる測量方法である。
(2)平板測量では、アリダードを使って目標方向を視準し、図面上に方向線を引く。
(3)平板測量は、広範囲の精密測量に最も適した測量方法である。
(4)平板測量の据付けでは、整準・求心・定位の3つの操作を行う。

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正解:(3)
平板測量は狭い範囲の地形測量に適した方法です。現場で図板の上に直接作図できるため、現地の状況を見ながら図面を描ける利点がありますが、精度はトータルステーションやGNSS測量に比べて劣ります。広範囲の精密測量にはトラバース測量やGNSS測量が適しています。なお、据付けの3操作(整準=水平にする、求心=測点の真上に合わせる、定位=方位を合わせる)は頻出ポイントです。

問3

公共工事における総価契約と単価契約に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

(1)総価契約は、工事全体の代金を一括して定める契約方式である。
(2)単価契約は、工事の数量に単価を乗じて代金を算出する契約方式である。
(3)総価契約では、実際の施工数量が設計数量と異なっても契約金額は変わらない。
(4)単価契約は、実際の施工数量に応じて精算されるため、数量変動が大きい工事に適している。

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正解:(3)
総価契約であっても、設計変更により施工数量が大幅に変わった場合は契約変更(変更契約)を行い、契約金額を見直すことがあります。「総価契約だから絶対に変わらない」というのは誤りです。たとえば道路工事で地中に想定外の岩盤が見つかり掘削量が増えた場合、発注者と協議して設計変更・契約変更を行います。一方、単価契約は維持修繕工事や除草・清掃業務など、実際の数量が事前に確定しにくい工事でよく使われます。

問4

公共工事における完成検査・中間検査に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

(1)受注者は工事が完成したとき、発注者に工事完成通知書を提出する。
(2)発注者は工事完成通知書を受理した日から14日以内に完成検査を行わなければならない。
(3)中間検査は、工事の途中段階で品質や出来形を確認するために行われる。
(4)完成検査に合格した場合、受注者は直ちに工事目的物の所有権を取得する。

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正解:(4)
公共工事では、完成検査に合格した後、発注者が工事目的物の引渡しを受けることで所有権が移転します。受注者が所有権を取得するのではなく、もともと受注者が造ったものを発注者(国や自治体)に引き渡すのです。現場のイメージでいうと、完成検査合格 → 引渡し書類の取り交わし → 発注者が管理責任を引き受ける、という流れです。なお、14日以内の完成検査期限は公共工事標準請負契約約款の重要ポイントです。

問5

公共工事における前払金・部分払いに関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

(1)前払金は、工事着手に必要な資材購入費や労務費に充てるため、工事着手前に支払われる。
(2)前払金の額は、請負代金額の10分の4以内が一般的な上限である。
(3)部分払いは、工事の出来高に応じて工期途中に代金の一部を支払う制度である。
(4)前払金は使途の制限がなく、工事と無関係な経費にも自由に使用できる。

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正解:(4)
前払金には使途制限があります。前払金は当該工事の材料費・労務費・機械器具の賃借料・動力費・仮設費など、工事に直接必要な経費にしか使えません。これは公共工事の前払金保証事業に関する法律で定められています。もし工事と無関係な支出に使った場合、前払金の返還を求められることがあります。受注者にとっては資金繰りを助ける大切な制度ですが、公金であるため適正な使用が求められます。

問6

設計図面の縮尺と図面記号に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

(1)平面図の縮尺は一般に1/500〜1/1000程度が用いられ、全体の配置がわかるようにする。
(2)縦断面図は、水平方向と鉛直方向で異なる縮尺を用いることが多い。
(3)横断面図の縮尺は一般に1/100〜1/200程度が用いられる。
(4)縦断面図では水平方向と鉛直方向の縮尺を同じにし、地形の起伏を正確に表現する。

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正解:(4)
縦断面図では、高低差をわかりやすくするために鉛直方向の縮尺を水平方向より大きく(拡大して)表示するのが一般的です。たとえば水平方向が1/1000、鉛直方向が1/100というように、鉛直を10倍に拡大します。道路の勾配は実際にはゆるやかですが、同じ縮尺だと高低差がほとんど読み取れなくなるため、このような工夫がされています。これは土木図面の重要な特徴で、試験でもよく問われるポイントです。

問7

水準測量の精度管理に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

(1)往復観測を行い、往路と復路の高低差の差(較差)が許容範囲内であることを確認する。
(2)水準測量の許容誤差は、一般に観測距離の平方根に比例して大きくなる。
(3)同一区間を複数回観測した場合、各観測値の単純平均が最確値(最も確からしい値)となる。
(4)観測距離が異なる複数の路線で同一点の標高を求めた場合、距離に関係なく単純平均すれば最確値が得られる。

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正解:(4)
観測距離が異なる路線の場合、短い路線のほうが誤差が小さく信頼性が高いため、重量平均(加重平均)を用いて最確値を求めます。重量(重み)は観測距離に反比例させるのが一般的で、たとえば1 kmの路線と2 kmの路線があれば、1 kmの路線に2倍の重みをつけます。距離が長いほど誤差が累積しやすいので、短い路線の観測値をより重視するという考え方です。単純平均するのは、同一条件(同じ距離・同じ精度)で観測した場合に限られます。

問8

建設業の許可と技術者配置に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

(1)建設業を営もうとする者は、軽微な建設工事のみを請け負う場合を除き、建設業の許可を受けなければならない。
(2)2級土木施工管理技士の資格を持つ者は、土木一式工事の主任技術者になることができる。
(3)主任技術者は、工事の施工計画の作成、工程管理、品質管理、安全管理等を行う。
(4)下請契約の総額が一定額以上になる場合、元請業者は主任技術者に代えて監理技術者を配置しなければならないが、2級施工管理技士でも監理技術者になれる。

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正解:(4)
監理技術者になるには1級施工管理技士等の資格が必要です。2級施工管理技士では主任技術者にはなれますが、監理技術者にはなれません。監理技術者は発注者から直接請け負った元請業者が、下請契約の総額が4,500万円以上(建築一式は7,000万円以上)になる場合に配置が必要です。大規模な工事ほど高度な管理能力が求められるため、より上位の資格が要求されます。これは2級と1級の最も大きな違いの一つです。

問9

工事写真の撮影・管理に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

(1)工事写真は、施工の各段階を記録し、品質管理や出来形管理の証拠とするために撮影する。
(2)工事写真には、工事名・撮影日・撮影箇所・施工状況等がわかる黒板等を入れて撮影する。
(3)不可視部分(埋戻し部分や鉄筋のかぶり等)は、施工後に確認できないため、必ず施工中に撮影する。
(4)デジタル写真は自由に編集・加工してよく、見栄えをよくするための画像修正は推奨されている。

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正解:(4)
工事写真の編集・加工は厳禁です。工事写真は施工の記録・証拠として使われるものであり、画像の修正・合成・トリミング等を行うと信頼性が失われます。国土交通省の「デジタル写真管理情報基準」でも、撮影した写真の改ざんは禁止されています。現場ではスマートフォンやデジカメで撮影しますが、元データをそのまま保存することが求められます。黒板に工事名や寸法を書いて一緒に写すのは、写真の改ざん防止と情報の明確化のためです。

問10

出来形管理と出来高に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

(1)出来形管理とは、施工した構造物の位置・寸法・形状が設計値と合致しているかを管理することである。
(2)出来形管理基準は、各発注機関が定めた規格値(許容範囲)で管理する。
(3)出来高とは、工事の進捗に応じて完成した部分の金額的な割合を示すものである。
(4)出来形と出来高は同じ意味であり、どちらも工事の寸法精度を表す用語である。

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正解:(4)
出来形と出来高は異なる概念です。出来形は施工した構造物の「形」に関する管理で、位置・寸法・高さなどが設計値の許容範囲内かどうかを確認します。一方、出来高は工事の進捗を「金額」で表したもので、部分払いの算定根拠になります。たとえば橋の橋台工事で、出来形管理では「幅が設計値 ±30 mm 以内か」を測定し、出来高では「請負金額の何%分が完了しているか」を計算します。混同しやすいので、「形=寸法」「高=金額」と覚えましょう。

結果の目安

正解数 評価・アドバイス
9〜10問 合格圏内!共通工学は得点源にできています。本番では他の分野に時間を回して、総合点のアップを狙いましょう。
7〜8問 あと一歩!間違えた問題のテーマを重点的に復習すれば、すぐに合格ラインに届きます。計算問題は公式を手で書いて覚えましょう。
4〜6問 要復習。測量と契約のどちらが苦手かを分析し、苦手分野から集中的に取り組みましょう。解説記事を読み直してから再挑戦がおすすめです。
0〜3問 基礎固めから始めましょう。まずは解説記事で全体像をつかんでから、第1回 → 第2回 → 第3回の順に取り組むと効果的です。

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