2級土木(第一次) ミニテスト

2級土木施工管理技士 基礎工 練習問題②【無料・10問・解説付き】

2級土木施工管理技士の第一次検定で出題される「基礎工」分野のミニテスト第2回です。

直接基礎の設計・杭の品質管理・土留めの施工管理など、第1回より一歩踏み込んだ内容の全10問を出題します。

解説記事で学んだ知識がどれだけ定着しているか、チェックしていきましょう!

項目 内容
出題分野 基礎工(直接基礎・杭基礎・土留め・締切り)
問題数 10問(四肢択一)
目安時間 10〜15分
対応検定 第一次検定

問1

直接基礎の設計に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

(1)直接基礎の底面は、地盤の凍結深度より深い位置に設ける。
(2)直接基礎の地耐力の確認には、平板載荷試験が一般的に用いられる。
(3)直接基礎の根入れ深さは、洗掘や凍上などの影響を考慮して決定する。
(4)直接基礎の底面積は、荷重が小さいほど大きくする必要がある。

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正解:(4)
直接基礎の底面積は、荷重が大きいほど大きくする必要があります。地盤にかかる圧力(接地圧)=荷重÷底面積なので、重い構造物ほど底面積を広くして接地圧を地耐力以下に抑えます。雪の上で長靴だと沈むけど、かんじき(スノーシュー)なら沈まないのと同じ原理です。

問2

既製杭の種類に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

(1)PHC杭(プレストレスト高強度コンクリート杭)は、プレストレスを導入しているため、曲げひび割れに強い。
(2)鋼管杭は、曲げ・引張りに強く、水平力が大きい構造物の基礎に適している。
(3)SC杭(外殻鋼管付きコンクリート杭)は、鋼管杭の内部にコンクリートを充填した杭で、先端支持力が大きい。
(4)PHC杭は、打込み時の衝撃に弱いため、打込み工法には一切使用できない。

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正解:(4)
PHC杭はプレストレスを導入しているため、むしろ打込み時の衝撃にも耐えられる強度を持っています。実際に打込み工法で使用されることもありますし、中掘り工法やプレボーリング工法でも広く使われます。「一切使用できない」は言い過ぎです。

問3

場所打ちコンクリート杭のコンクリート打設に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

(1)水中コンクリートの打設には、トレミー管を用いるのが一般的である。
(2)トレミー管の先端は、常に打設済みコンクリートの中に2m以上挿入した状態を保つ。
(3)場所打ち杭のコンクリートは、設計杭頭より高い位置まで打設し、余盛り部分を後で取り壊す。
(4)場所打ち杭のコンクリートは、打設中に泥水が混入しないよう、バイブレーターで入念に締め固める。

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正解:(4)
場所打ち杭のコンクリート打設では、原則としてバイブレーター(振動機)による締固めは行いません。水中や泥水中に打設するため、バイブレーターを使うと泥水がコンクリートに混入してしまいます。代わりに、コンクリートの自重(流動性)で充填させる方法を取ります。トレミー管をゆっくり引き上げながら、コンクリートが自然に広がるようにするのがポイントです。

問4

杭の載荷試験に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

(1)杭の鉛直載荷試験は、杭に荷重を段階的に加えて沈下量を測定し、支持力を確認する試験である。
(2)杭の水平載荷試験は、杭頭に水平力を加えて変位を測定する試験である。
(3)試験杭の載荷試験は、本杭の施工に先立って行うのが原則である。
(4)載荷試験で得られた極限支持力がそのまま設計で用いる許容支持力となる。

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正解:(4)
載荷試験で得られる極限支持力は「杭が壊れるギリギリの力」です。設計で用いる許容支持力は、この極限支持力を安全率(通常3)で割った値になります。たとえば極限支持力が300tなら、許容支持力は300÷3=100tです。安全を見て余裕を持たせるのが設計の基本です。

問5

中掘り杭工法に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

(1)中掘り杭工法は、既製杭の中空部にオーガーを挿入し、杭先端の地盤を掘削しながら杭を沈設する工法である。
(2)中掘り杭工法は、打込み工法に比べて騒音・振動が小さい。
(3)中掘り杭工法の先端処理には、セメントミルク噴出攪拌方式やコンクリート打設方式がある。
(4)中掘り杭工法は、掘削時に周囲の地盤を大きく乱すため、杭の周面摩擦力は期待できない。

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正解:(4)
中掘り杭工法は、杭の内部を掘削するため、杭の外周の地盤をほとんど乱しません。そのため周面摩擦力は十分に期待できます。これがプレボーリング工法との大きな違いです。プレボーリングは杭径より大きな穴を掘るので周面摩擦力がやや低下しますが、中掘りは杭自体が掘削ガイドになるので地盤への影響が小さいのです。

問6

SMW(ソイルセメント柱列壁)に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

(1)SMW工法は、原位置の土とセメントミルクを攪拌混合してソイルセメント壁を造成する工法である。
(2)SMW工法では、ソイルセメントが固まる前にH形鋼を挿入して芯材とする。
(3)SMW工法は、鋼矢板に比べて止水性が高く、地下水位が高い場所で有利である。
(4)SMW工法のH形鋼は、工事完了後に引き抜いて再利用することができない。

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正解:(4)
SMW工法のH形鋼は、仮設部材として工事完了後に引き抜いて再利用できます。引抜きを前提とする場合は、H形鋼の表面に剥離剤を塗布してからソイルセメントに挿入します。ただし、本設として残す場合もあるので、設計条件によって異なります。再利用できるので経済的にも有利な工法です。

問7

土留め支保工の施工に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

(1)切りばりにプレロード(初期荷重)を導入することで、土留め壁の変形を抑制できる。
(2)腹起しと土留め壁の間に隙間がある場合は、裏込め材を充填して密着させる。
(3)切りばりの撤去は、掘削の進行に合わせて上段から順に行う。
(4)切りばりの軸力は温度変化の影響を受けるため、夏季は軸力が増大する。

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正解:(3)
切りばりの撤去は、下段から順に行うのが原則です。掘削が完了して構造物が出来上がったら、躯体(構造物本体)が土圧を受け持つようになるので、下の段の切りばりから順に撤去して埋め戻しを行います。上段から撤去すると、下段だけで全ての土圧を支えなければならず、崩壊の危険があります。

問8

ボイリング・ヒービングの対策に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

(1)ボイリング対策として、土留め壁の根入れ長を長くして、壁下端からの水の回り込みを防ぐ。
(2)ボイリング対策として、ディープウェルやウェルポイントで掘削部の地下水位を低下させる。
(3)ヒービング対策として、掘削底面に薬液注入などで地盤改良を行い、地盤の強度を高める。
(4)ヒービングは砂質地盤で発生するため、対策は砂の粒度調整で行う。

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正解:(4)
ヒービングは粘性土(軟弱な粘土)地盤で発生する現象であり、砂質地盤で発生するのはボイリングです。ヒービングは、掘削底面の外側にある粘土の重量が掘削底面を押し上げる現象なので、対策は地盤改良や土留め壁の根入れを深くすることです。「砂=ボイリング、粘土=ヒービング」は頻出ポイントです。

問9

杭基礎の負の摩擦力に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。

(1)負の摩擦力とは、杭の周囲の地盤が沈下することで、杭を下向きに引きずる力のことである。
(2)負の摩擦力は、杭の支持力を増加させる効果がある。
(3)負の摩擦力は、硬い支持地盤に杭が設置されている場合には発生しない。
(4)負の摩擦力の対策として、杭の本数を減らして1本あたりの荷重を増やす方法がある。

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正解:(1)
負の摩擦力(ネガティブフリクション)とは、杭の周囲の軟弱地盤が圧密沈下するときに、杭を下向きに引きずる力です。通常の摩擦力は杭を支える方向(上向き)に働きますが、周囲の地盤が沈下すると逆に下向きの荷重がかかります。(2)支持力を「減少」させます。(3)周囲の地盤が軟弱で沈下すれば発生します。(4)杭の本数を減らすと1本あたりの負担が増えて逆効果です。対策としてはアスファルト塗布やスリップレイヤーの設置などがあります。

問10

鋼矢板締切り工に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

(1)鋼矢板締切り工は、河川内の橋脚工事などで、施工箇所をドライな状態にするために用いる。
(2)鋼矢板二重締切りは、二列の鋼矢板の間に中詰材を投入し、自立する土留め壁として機能させる。
(3)鋼矢板の打込みには、バイブロハンマやディーゼルハンマが用いられる。
(4)鋼矢板締切りの内部は、締切り完成後すぐに掘削を開始し、排水は掘削完了後にまとめて行う。

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正解:(4)
鋼矢板締切りの内部では、排水しながら掘削を行うのが正しい手順です。締切り内部には地下水や浸透水が溜まるため、ポンプで常時排水しながら掘削作業を進めます。掘削完了後にまとめて排水するのでは、水圧で締切りが崩壊する危険があります。現場では「水を抜きながら掘る」のが鉄則です。


結果の目安

正解数 評価 アドバイス
9〜10問 合格圏内 基礎工はバッチリ!第3回にも挑戦してみましょう。
7〜8問 あと一歩 間違えた問題の解説を読み返して弱点を補強!
4〜6問 要復習 解説記事で基礎を固めてから再チャレンジ。
0〜3問 基礎固めから まず解説記事をじっくり読んでからもう一度!

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基礎工の基礎をしっかり固めたい方は、解説記事も合わせてチェックしましょう。

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