2級土木(第一次) ミニテスト

2級土木施工管理技士 基礎工 練習問題③【無料・10問・解説付き】

2級土木施工管理技士の第一次検定で出題される「基礎工」分野のミニテスト第3回です。

第1回・第2回で学んだ知識の総仕上げとして、応用的な出題や引っかけ問題を含む全10問を用意しました。

合格ラインの60%(6問以上正解)を目指してチャレンジしてください!

項目 内容
出題分野 基礎工(直接基礎・杭基礎・土留め・締切り)
問題数 10問(四肢択一)
目安時間 10〜15分
対応検定 第一次検定

問1

直接基礎の地盤調査に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

(1)標準貫入試験のN値は、地盤の硬軟を判定する指標として広く用いられる。
(2)平板載荷試験は、実際に地盤に荷重をかけて地耐力を直接測定する試験である。
(3)N値が小さい地盤ほど硬い地盤であり、直接基礎の支持地盤として適している。
(4)ボーリング調査は、地盤の土質構成や地下水位を把握するために実施する。

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正解:(3)
N値は「63.5kgの重りを76cm落として、サンプラーを30cm貫入させるのに必要な打撃回数」です。N値が大きいほど硬い地盤で、小さいほど軟らかい地盤です。たとえばN値50以上なら非常に硬い地盤(砂礫層など)、N値5以下なら軟弱地盤(粘土層など)です。覚え方は「Nが大きい=たくさん叩かないと入らない=硬い」。

問2

プレボーリング杭工法に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

(1)プレボーリング杭工法は、杭を設置する位置にあらかじめ掘削孔を設け、杭を挿入する工法である。
(2)掘削孔の中にセメントミルクなどの根固め液を注入し、杭先端部の支持力を確保する。
(3)プレボーリング杭工法は、低騒音・低振動であるため、市街地での施工に適している。
(4)プレボーリング杭工法は、杭径より小さい径で掘削するため、周面摩擦力が大きい。

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正解:(4)
プレボーリング杭工法は、一般に杭径より大きい径(または同径程度)で掘削します。そのため杭と地盤の間に隙間ができ、周面摩擦力は打込み杭に比べて小さくなります。この隙間をセメントミルクで充填して摩擦力を確保しますが、打込み杭ほどの周面摩擦力は期待できません。中掘り杭工法と比較して覚えましょう。

問3

場所打ち杭の鉄筋かごに関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

(1)鉄筋かごは、主筋と帯筋(フープ筋)を組み立てて円筒形に加工したものである。
(2)鉄筋かごには、孔壁との間隔を確保するためのスペーサーを取り付ける。
(3)鉄筋かごの継手は、一般に重ね継手またはフレア溶接継手を用いる。
(4)鉄筋かごは、コンクリート打設後に孔内に建て込むのが一般的である。

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正解:(4)
鉄筋かごはコンクリート打設前に孔内に建て込みます。正しい手順は「掘削 → 鉄筋かご建て込み → トレミー管設置 → コンクリート打設」です。コンクリートを先に入れてしまったら、鉄筋かごを入れる余地がありません。現場では鉄筋かごをクレーンで吊り下げて慎重に孔内に設置します。

問4

アースドリル工法の安定液に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

(1)安定液にはベントナイト(粘土鉱物)を水に溶いたものが一般的に使われる。
(2)安定液は、掘削孔の孔壁に薄い膜(マッドケーキ)を形成して孔壁の崩壊を防ぐ。
(3)安定液の液面は、地下水位より高い位置に保って孔壁を安定させる。
(4)安定液は一度使用したら再利用できないため、掘削のたびに新しい安定液を調合する。

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正解:(4)
安定液は品質管理をしっかり行えば再利用可能です。使用後の安定液は砂分や不純物を除去し、比重・粘性・pH等を測定して品質が基準を満たしていれば再び使用できます。コスト面でも環境面でも、安定液の再利用は現場で一般的に行われています。

問5

土留め壁の変位と計測管理に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

(1)土留め壁の変位測定には、傾斜計を土留め壁に設置する方法がある。
(2)切りばりの軸力は、ひずみ計を用いて管理する。
(3)地下水位の変動は、観測井(かんそくい)を設けて計測する。
(4)計測管理は掘削完了時に1回だけ行えばよく、施工中の連続的な計測は不要である。

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正解:(4)
計測管理は掘削中の各段階で継続的に行う必要があります。掘削が深くなるにつれて土圧が変化し、土留め壁の変位や切りばりの軸力も変わるため、常時モニタリングして異常の早期発見に努めます。管理基準値を超えた場合は、ただちに対策を講じなければなりません。

問6

グラウンドアンカー工法に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

(1)グラウンドアンカー工法は、土留め壁を地盤中に定着させたアンカーで引っ張って支持する方法である。
(2)アンカー工法は、切りばりが不要になるため、掘削内部の作業空間が広くなる利点がある。
(3)アンカーの定着部は、安定した地盤(支持層)に設置する必要がある。
(4)アンカー工法は、隣接する敷地の地下にアンカーが入っても、地権者の同意は不要である。

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正解:(4)
アンカーは地中に斜めに打ち込むため、隣接敷地の地下に入ることがあります。その場合は必ず地権者の同意が必要です。他人の土地(地下)を無断で使うことはできません。都市部ではこの問題があるため、アンカー工法が使えず切りばり工法を採用するケースも多くあります。

問7

既製杭の施工管理に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

(1)打込み杭工法では、杭の貫入量とリバウンド量を管理して支持層への到達を確認する。
(2)中掘り杭工法では、掘削中のオーガーの電流値の変化から支持層への到達を判断できる。
(3)杭の施工では、杭心(くいしん)のずれが許容範囲内であることを確認する。
(4)既製杭の継手は、溶接やボルト接合で行うが、継手部の強度は杭本体と同等でなくてよい。

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正解:(4)
既製杭の継手部は、杭本体と同等以上の強度が求められます。継手部が弱ければ、そこから折れたり曲がったりして杭全体の支持力が失われます。溶接継手では溶接品質の管理(超音波探傷試験など)が重要です。「チェーンは一番弱いところで切れる」と同じで、継手部が弱点にならないようにします。

問8

ウェルポイント工法に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

(1)ウェルポイント工法は、地盤中にウェルポイント(集水管)を多数設置し、真空ポンプで地下水を吸い上げる排水工法である。
(2)ウェルポイント工法は、主に透水性の高い砂質地盤で効果的である。
(3)ウェルポイント工法の揚水深さ(水位低下量)は、一段で一般に6m程度が限界である。
(4)ウェルポイント工法は、粘性土地盤で最も効果的な排水工法である。

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正解:(4)
ウェルポイント工法は透水性の高い砂質地盤に適した排水工法です。粘性土は透水性が低いため、ウェルポイントでは効率的に排水できません。粘性土の場合はディープウェル工法が使われます。イメージとしては「砂は水を通しやすいのでストローで吸える」「粘土は水を通しにくいので吸いにくい」と考えましょう。

問9

連続地中壁(地下連続壁)に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。

(1)連続地中壁は、安定液を用いて掘削した溝に鉄筋かごを挿入し、コンクリートを打設して壁体を構築する。
(2)連続地中壁は仮設構造物であるため、施工精度はそれほど重視されない。
(3)連続地中壁は、鋼矢板に比べてコストが安く、小規模工事に適している。
(4)連続地中壁は止水性が低いため、地下水位が高い場所では使用できない。

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正解:(1)
連続地中壁は、安定液(ベントナイト泥水)で孔壁を保護しながら溝を掘り、鉄筋かごを入れてコンクリートを打設する本格的な工法です。(2)本設の地下壁としても利用されるので施工精度は重要です。(3)コストは鋼矢板より高いため、大規模・大深度の工事で採用されます。(4)止水性は非常に高く、地下水位が高い場所でこそ威力を発揮します。

問10

基礎工全般に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

(1)杭基礎の設計では、鉛直荷重だけでなく水平荷重(地震時の力など)も考慮する。
(2)場所打ち杭は既製杭に比べて大口径の杭を施工でき、大きな支持力を確保しやすい。
(3)オールケーシング工法は、硬い地盤や玉石混じりの地盤でも施工可能な万能工法である。
(4)杭の配置は、杭径の2.5倍以上の間隔をとるのが一般的である。

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正解:(3)
オールケーシング工法はケーシングチューブで孔壁を確実に保護できる優れた工法ですが、万能ではありません。非常に硬い岩盤ではケーシングの圧入が困難になりますし、施工速度や経済性でアースドリル工法に劣る場合もあります。工法の選定は、地盤条件・施工条件・経済性を総合的に判断して決めます。


結果の目安

正解数 評価 アドバイス
9〜10問 合格圏内 基礎工は完璧!次の分野に進みましょう。
7〜8問 あと一歩 間違えたポイントだけ解説記事で確認を。
4〜6問 要復習 第1回・第2回も合わせて復習しましょう。
0〜3問 基礎固めから 解説記事をじっくり読んでから再チャレンジ!

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基礎工の基礎をしっかり固めたい方は、解説記事も合わせてチェックしましょう。

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