2級管工事(第一次) ミニテスト

2級管工事施工管理技士 原論 練習問題③【無料・10問】総合問題

2級管工事施工管理技士 原論 ミニテスト 第3回

第一次検定の「原論」は、環境工学・流体力学・熱力学の3分野から出題されます。第1回(環境工学・流体力学)第2回(熱力学・応用)に続く最終回として、3分野の総合問題を10問出題します。

環境工学(伝熱・結露・換気)」「流体力学(ベルヌーイの定理・圧力損失)」「熱力学(冷凍サイクル・湿り空気線図)」を復習してから挑戦しましょう。

テスト情報

形式:四肢択一(各問1つ選択)

問題数:10問

分野:環境工学・流体力学・熱力学 総合

目標時間:15分

原論 ミニテスト(全10問)

問1

断熱に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

(1)グラスウールは、繊維間に空気を含むことで断熱効果を発揮する。
(2)断熱材が湿気を含むと、断熱性能が低下する。
(3)外断熱工法は、構造体の外側に断熱材を配置する工法で、ヒートブリッジ(熱橋)を防ぎやすい。
(4)複層ガラスの断熱効果は、ガラスの厚さのみで決まり、中空層の厚さは関係しない。

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正解:(4)

複層ガラスの断熱効果は中空層の厚さが大きく影響する。ガラス自体の断熱性は低いが、中空層に閉じ込められた空気(またはガス)が断熱材の役割を果たす。

問2

必要換気量に関する記述として、最も適当なものはどれか。

(1)必要換気量は、室内のCO濃度を基準に算出する。
(2)必要換気量は、室内のCO2濃度の許容値(1000ppm)を基準に算出する。
(3)居室の換気回数は、1回/hで十分である。
(4)換気回数を増やすと室内の温度はほとんど変化しない。

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正解:(2)

必要換気量はCO2(二酸化炭素)濃度1000ppm以下を基準に算出する。COではなくCO2。換気回数は用途により異なり、温度変化にも影響する。

問3

流量に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

(1)流量は、管の断面積と流速の積で求められる。
(2)オリフィス板は、管路に設けた絞りの前後の圧力差から流量を測定する。
(3)電磁流量計は、ファラデーの電磁誘導の法則を応用した流量計である。
(4)超音波流量計は、管内の流体の温度を測定して流量に換算する。

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正解:(4)

超音波流量計は超音波の伝搬時間差を利用して流速を測定し流量に換算する。温度測定ではない。

問4

エンタルピーに関する記述として、最も不適当なものはどれか。

(1)エンタルピーは、物質が持つ熱エネルギーの総量を表す。
(2)湿り空気のエンタルピーは、顕熱と潜熱の合計である。
(3)冷房負荷の計算にはエンタルピー差を使用する。
(4)絶対湿度が同じであれば、温度が異なってもエンタルピーは同じである。

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正解:(4)

エンタルピーは温度(顕熱)と湿度(潜熱)の両方で決まる。絶対湿度が同じでも温度が違えばエンタルピーは異なる。

問5

配管内の流れに関する記述として、最も適当なものはどれか。

(1)層流から乱流への遷移は、レイノルズ数が約230のとき起こる。
(2)ダルシー・ワイスバッハの式は、管の圧力損失を計算する式である。
(3)管の曲がり部では圧力損失が発生しないため、配管計画では無視できる。
(4)管径を2倍にすると、流速が同じ場合の圧力損失は2倍になる。

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正解:(2)

ダルシー・ワイスバッハの式は直管部の圧力損失を計算する基本式。(1)遷移は約2300。(3)曲がり部にも局部損失がある。(4)管径が大きいほど損失は小さくなる。

問6

冷暖房負荷に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

(1)冷房負荷には、外壁・窓からの日射熱取得が含まれる。
(2)暖房負荷には、外壁・窓からの熱損失が含まれる。
(3)照明器具や人体からの発熱は、冷房負荷を増加させる。
(4)換気による外気の導入は、冷暖房負荷に影響しない。

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正解:(4)

換気による外気の導入は冷暖房負荷に大きく影響する。夏は高温多湿の外気を冷却する負荷が、冬は低温の外気を暖める負荷が発生する(外気負荷)。

問7

水の性質に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

(1)水は、4℃付近で密度が最大となる。
(2)水の比熱は、金属や空気に比べて大きい。
(3)標準大気圧のもとでの水の沸点は100℃である。
(4)水は圧力を加えても体積がほとんど変化しないため、圧縮性流体に分類される。

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正解:(4)

水は圧力を加えても体積がほとんど変化しないため「非圧縮性流体」に分類される。圧縮性流体は気体のこと。

問8

熱交換器に関する記述として、最も適当なものはどれか。

(1)プレート式熱交換器は、シェルアンドチューブ式に比べて伝熱効率が低い。
(2)対向流式は、並行流式に比べて温度効率が高い。
(3)熱交換器の伝熱面積を大きくしても熱交換量は増加しない。
(4)フィンチューブ式熱交換器のフィンは、見た目の装飾が目的である。

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正解:(2)

対向流(向流)式は高温側と低温側の流体が反対方向に流れるため温度差を大きく維持でき、温度効率が高い。(1)プレート式の方が効率が高い。(3)面積を増やせば熱交換量は増える。(4)フィンは伝熱面積を増やすため。

問9

有効温度(ET)に関する記述として、最も適当なものはどれか。

(1)有効温度は、温度のみで決まる指標である。
(2)有効温度は、温度・湿度・気流の3要素を総合して体感温度を表す指標である。
(3)有効温度は、放射熱のみを考慮した指標である。
(4)有効温度が高いほど人体の快適性が向上する。

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正解:(2)

有効温度(ET)は温度・湿度・気流の3要素を総合して人の体感を表す指標。温度だけでなく湿度や風速が快適性に影響することを定量的に示す。

問10

比エンタルピーに関する記述として、最も不適当なものはどれか。

(1)空気を加熱すると、比エンタルピーは増加する。
(2)空気を冷却すると、比エンタルピーは減少する。
(3)加湿を行うと、潜熱分の比エンタルピーが増加する。
(4)除湿を行うと、比エンタルピーは変化しない。

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正解:(4)

除湿を行うと水蒸気が除去されるため潜熱分のエンタルピーが「減少」する。冷却除湿では顕熱・潜熱ともに減少し、比エンタルピーは大幅に低下する。

得点アップのコツ

  • 原論は4問出題・4問必須解答です。選択の余地がないので全分野まんべんなく押さえましょう
  • 「不適当なもの」と「適当なもの」で問われ方が変わります。問題文を2回読んでから選択肢を見るのがミスを防ぐコツ
  • 数値の暗記より「なぜそうなるか」の理屈を理解すると、ひっかけ選択肢に騙されにくくなります

全3回のまとめ

全3回で学んだポイント

  • 第1回:伝熱の3方式、結露の原理、換気の種類、ベルヌーイの定理、圧力損失
  • 第2回:冷凍サイクル、ヒートポンプ、湿り空気線図、ウォーターハンマー、ポンプ
  • 第3回:断熱、冷暖房負荷、流量測定、エンタルピー、熱交換器、有効温度

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