2級管工事施工管理技士 空調設備の留意事項 ミニテスト 第1回
この記事は、2級管工事施工管理技士 第二次検定の記述対策として「空調設備の施工上の留意事項」を5問のミニテスト形式で練習します。第1回は冷媒配管のろう付け・窒素ガスパージ・気密試験・真空引き、そしてダクト施工を中心に出題しています。解説記事を先に読んでおくと、より効果的に学習できます。
空調設備の施工上の留意事項|第二次検定④
テスト情報
形式:記述式(模範解答付き)
問題数:5問
分野:空調設備の施工留意事項
目標時間:25分
記述のポイント(おさらい)
- 留意事項と理由をセットで書く:「○○する。理由は△△のためである」
- 数値を入れると得点力アップ:「温度ヒューズ72℃」「吊り間隔4m以下」
- 「適切に」「十分に」は避け、具体的な施工内容を記述する
空調設備の留意事項 ミニテスト(全5問)
問1:冷媒配管のろう付け時の留意事項
冷媒配管をろう付けで接合する際に、管内に窒素ガスを流しながら作業を行う必要がある。この施工上の留意事項と、その理由を述べよ。
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留意事項:冷媒配管のろう付け作業中は、管内に窒素ガスを連続的に流しながら(窒素ガスパージ)施工する。
理由:ろう付け時の高温により管内部に酸化スケール(酸化被膜)が生成されるのを防止するためである。酸化スケールが管内に残ると、冷凍サイクル運転時にコンプレッサーの摺動部を損傷させたり、膨張弁を詰まらせたりする原因となる。
問2:冷媒配管の管端処理
冷媒配管を現場で仮置き・保管する際に、管端(配管の切断端部)に対して行うべき処置と、その理由を述べよ。
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留意事項:冷媒配管の管端には、キャップやテープ等で密封して養生を行う。配管の仮置き中だけでなく、施工途中で作業を中断する場合も必ず管端を塞ぐ。
理由:管内にゴミ、ほこり、水分などの異物が混入するのを防止するためである。異物が冷凍サイクルに入ると、コンプレッサーの故障や膨張弁の詰まりの原因となり、機器の寿命を著しく縮める。
問3:冷媒配管の気密試験と真空引き
冷媒配管の施工完了後、冷媒を充填する前に行う「気密試験」と「真空引き」について、それぞれの目的を述べよ。
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気密試験の目的:配管接続部やろう付け箇所からの冷媒漏れがないことを確認するために行う。窒素ガス等の不活性ガスで所定の圧力まで加圧し、一定時間保持して圧力降下がないことを確認する。
真空引きの目的:気密試験で漏れがないことを確認した後、真空ポンプを用いて配管内を真空状態にし、管内に残留する水分や非凝縮性ガスを除去するために行う。水分が残ると膨張弁の氷結による詰まりや、冷凍機油の劣化の原因となる。
問4:ダクトの接合部の処理
空調用ダクトの接合部における施工上の留意事項と、その理由を述べよ。
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留意事項:ダクトの接合部(フランジ接合やアングルフランジ工法等)には、シール材を塗布して気密性を確保する。ボルトの締め付けは均等に行い、パッキンの密着を確認する。
理由:接合部から空気が漏れると、空調能力の低下や送風量の不足が生じ、室内の温湿度を所定の条件に維持できなくなるためである。また、空気漏れは送風機の動力を無駄に消費し、エネルギー効率が低下する原因にもなる。
問5:横走りダクトの吊り支持
次の文の( ア )と( イ )に当てはまる数値または語句を答えよ。
横走りダクトの吊り間隔は( ア )m以下とする。また、ダクトが防火区画を貫通する場合は、貫通部に( イ )を設置し、火災時にダクトを通じて延焼することを防止する。
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ア:4(横走りダクトの吊り間隔は4m以下とする)
イ:防火ダンパー(FD)
解説:横走りダクトの支持間隔が広すぎると、ダクトの自重やたわみにより変形・脱落のおそれがある。また、防火ダンパー(FD)は温度ヒューズ(一般に72℃で作動)を内蔵しており、火災時にダクト内の温度が上昇すると自動的にダンパーが閉じ、延焼を防止する仕組みである。排煙ダクトの場合は280℃で作動する温度ヒューズを使用する。
採点と復習のポイント
| 正解数 |
評価 |
| 5問 |
合格レベル!空調設備の知識が定着している |
| 3〜4問 |
あと一歩。理由の記述を強化しよう |
| 2問以下 |
解説記事を読み直してから再挑戦 |
復習のコツ
冷媒配管の施工手順を「ろう付け → 気密試験 → 真空引き → 冷媒充填」の流れで覚えましょう。各工程で「何のために行うか」をセットで暗記すると、記述試験で理由を問われてもスムーズに書けます。特に「窒素ガスパージ=酸化スケール防止」「真空引き=水分除去」は頻出なので確実に押さえておきましょう。
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