2級管工事施工管理技士 空調設備の留意事項 ミニテスト 第3回
この記事は、2級管工事施工管理技士 第二次検定の記述対策として「空調設備の施工上の留意事項」を5問のミニテスト形式で練習します。第3回は換気設備・防火ダンパー・冷温水配管の総合問題を出題しています。第1回・第2回の知識も踏まえた応用力が試されます。解説記事を先に読んでおくと、より効果的に学習できます。
空調設備の施工上の留意事項|第二次検定④
テスト情報
形式:記述式(模範解答付き)
問題数:5問
分野:空調設備の施工留意事項
目標時間:25分
記述のポイント(おさらい)
- 留意事項と理由をセットで書く:「○○する。理由は△△のためである」
- 数値を入れると得点力アップ:「温度ヒューズ72℃」「吊り間隔4m以下」
- 「適切に」「十分に」は避け、具体的な施工内容を記述する
空調設備の留意事項 ミニテスト(全5問)
問1:防火ダンパーの温度ヒューズ
次の文の( ア )と( イ )に当てはまる数値を答えよ。
ダクトが防火区画を貫通する箇所に設ける防火ダンパー(FD)の温度ヒューズは、一般空調用が( ア )℃、排煙ダクト用が( イ )℃のものを使用する。
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ア:72(一般空調ダクト用の温度ヒューズは72℃)
イ:280(排煙ダクト用の温度ヒューズは280℃)
解説:防火ダンパーは、火災時にダクトを通じた煙や炎の拡散を防ぐ装置である。一般空調用は72℃で溶断する温度ヒューズを用い、比較的低い温度で早期にダンパーを閉じる。一方、排煙ダクト用は火災初期に排煙機能を維持する必要があるため、280℃まで閉じない高温対応の温度ヒューズを使用する。
問2:冷水管の保温における結露防止
冷水配管の保温工事において、保温材の継ぎ目(ジョイント部分)の処理に関する留意事項と、その理由を述べよ。
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留意事項:冷水配管の保温材の継ぎ目は、粘着テープ等で隙間なく密封する。保温材同士の突き合わせ部や、外装材(ラッキング)の重ね部分にも隙間が生じないよう丁寧に施工する。
理由:冷水配管は管内の水温が低く、配管表面温度が露点温度以下になりやすい。保温材の継ぎ目に隙間があると、外気中の水蒸気が隙間から侵入して配管表面で結露し、天井内の漏水やカビの発生、保温材自体の劣化(吸湿による断熱性能の低下)を引き起こすためである。
問3:換気設備の給気と排気のバランス
建物の換気設備を施工する際に、給気量と排気量のバランスについて留意すべき事項と、バランスが崩れた場合に生じる問題を述べよ。
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留意事項:換気設備は、室内の用途に応じて給気量と排気量のバランスを計画どおりに確保する。ダクト接続部の気密性を確認し、風量測定で設計風量が得られていることを検証する。
問題点:排気量が給気量より大きすぎると室内が負圧になり、ドアの開閉が重くなったり、隙間風による不快感が生じる。逆に給気量が過大になると正圧となり、汚染空気が他室へ流出するおそれがある。特に厨房やトイレなどの汚染源となる室は、周囲より負圧に維持して臭気や汚染物質が他室に拡散しないようにする。
問4:冷温水配管の伸縮対策
冷温水配管において、温度変化による配管の伸縮に対する施工上の留意事項と、その理由を述べよ。
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留意事項:冷温水配管の直線部が長い区間には、伸縮継手(ベローズ形、スリーブ形等)やエキスパンションループを設けて、温度変化による配管の伸縮を吸収できるようにする。配管の固定点と自由端の位置関係を設計図どおりに施工し、伸縮が計画した方向に生じるようにする。
理由:冷温水配管は冷水(5〜7℃程度)と温水(40〜60℃程度)が切り替わるため、温度差による熱伸縮量が大きくなる。伸縮対策をせずに配管を固定すると、温度変化時に過大な熱応力が発生し、配管の変形、接合部の破損、漏水事故の原因となるためである。
問5:ダクトの保温工事
空調用ダクトに保温材を施工する目的を2つ挙げ、それぞれの理由を述べよ。
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目的1:結露防止
冷房時にダクト内を通過する冷たい空気により、ダクト外表面の温度が周囲空気の露点温度以下になると結露が発生する。保温材を施工することでダクト外表面の温度低下を防ぎ、結露による天井内の漏水やカビの発生を防止する。
目的2:熱損失の防止
保温材がないと、ダクト内を搬送する冷気(冷房時)や暖気(暖房時)の熱が天井裏等の周囲空間に逃げてしまい、空調効率が低下する。保温材を施工することで搬送中の熱損失を最小限に抑え、設計どおりの空調性能を発揮させる。
採点と復習のポイント
| 正解数 |
評価 |
| 5問 |
合格レベル!空調設備の知識が定着している |
| 3〜4問 |
あと一歩。理由の記述を強化しよう |
| 2問以下 |
解説記事を読み直してから再挑戦 |
復習のコツ
第3回は換気・防火ダンパー・冷温水配管・保温と幅広いテーマから出題しました。第二次検定では「空調設備について留意事項を2つ述べよ」のように複数の留意事項を求められるため、1つのテーマにつき2〜3個の留意事項を書けるよう準備しておきましょう。「72℃と280℃」「結露防止と熱損失防止」のようにセットで覚えると記憶に定着しやすくなります。
得点アップのコツ
- 空調設備の留意事項は「なぜそうするのか」の理由を書けると高得点。手順だけでなく目的を意識しましょう
- 全3回15問の模範解答を自分の言葉で書き直す練習が最も効果的。丸暗記より応用力がつきます
- 第二次検定は記述量がものを言う試験。白紙で出すくらいなら部分点を狙って何か書きましょう
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