【2級建築】第一次検定 模擬テスト 第3回 解答・解説

第3回の解答で直前期の優先順位を決める

3回のうち2回以上迷った論点を優先し、直前期に復習する項目を3〜5個へ絞ります。1回だけの失点を追いすぎないことも時間配分の一部です。

解答・解説

2級建築施工管理技士 第一次検定 模擬テスト 第3回の全50問の解答と解説です。この独自模試では30問正解を復習目安です。

建築学等【問1〜問14】

問1 正解:(2)

第3種機械換気は、排気を機械で行い、給気を自然に行う方式です。(2)は「給気を機械で行い、排気を自然に行う」と記述しており、これは第2種機械換気の説明です。第1種は給排気とも機械、第2種は給気が機械・排気が自然、第3種は給気が自然・排気が機械です。

問2 正解:(3)

補色同士を並べると、互いの彩度が高く(鮮やかに)見えるのが正しいです。これを「補色対比」といいます。(3)は彩度が「低く見える」としており、不適当です。

問3 正解:(4)

梁の主筋は引張側に配置するのが基本です。RC造では、梁の下端(正曲げの場合)に引張力が作用するため、主筋は梁の下端側に多く配置します。「圧縮側のみに配置する」は不適当です。

問4 正解:(4)

普通ボルト接合は、ボルト軸部のせん断や支圧で力を伝達するため、すべり耐力は高力ボルト摩擦接合より小さいです。高力ボルト摩擦接合は締め付け力による摩擦で力を伝達するため、すべりに対して優れています。

問5 正解:(3)

筋かいは圧縮力だけでなく引張力にも抵抗します。引張筋かいと圧縮筋かいがあり、たすき掛けにすることで両方向の水平力に対応できます。「圧縮力のみに抵抗する」は不適当です。

問6 正解:(4)

片持梁の自由端に集中荷重Pが作用する場合、せん断力は梁の全長にわたってPで一定です。固定端でもせん断力はPであり、ゼロにはなりません。固定端でゼロになるのではなく、固定端で最大曲げモーメントが生じます。

問7 正解:(4)

減水剤は、コンクリートの単位水量を減らしても同等のワーカビリティーを確保できる混和剤です。「単位水量を増やす」は正反対の記述で不適当です。単位水量を減らすことで、強度や耐久性が向上します。

問8 正解:(4)

鉛は比重が大きく(約11.3)、X線遮蔽に用いられるだけでなく、振動を吸収する制振材としても使用されます。「振動を吸収する効果はない」は不適当です。

問9 正解:(4)

ロックウール化粧吸音板は吸音材であり、遮音材ではありません。吸音性能と遮音性能は異なる概念で、吸音は音のエネルギーを吸収し、遮音は音を透過させないことです。「遮音性能に優れている」は不適当です。

問10 正解:(4)

低圧の定義は、直流にあっては750V以下、交流にあっては600V以下です。(4)は「交流にあっては300V以下」としており不適当です。なお、300Vは接地工事の種類を区分する基準として使われる値です。

問11 正解:(4)

飲料用受水槽の有効容量は、一般に1日の予想使用水量の1/2程度とします。「2倍以上」は過大で、貯留時間が長くなると水質劣化のおそれがあるため不適当です。

問12 正解:(4)

ダクト内の風量は風量=風速×ダクト断面積で求められます。「ダクト断面積に関係なく風速のみで決まる」は不適当です。同じ風速でも断面積が大きいほど風量は多くなります。

問13 正解:(4)

直接基礎の根入れ深さは、凍結深度以上とし、良好な支持地盤に達するように設定します。「地表面と同じ高さにするのが最も安全」は不適当です。根入れ深さが浅いと、凍上や支持力不足の原因となります。

問14 正解:(1)引張力

トラス構造の部材には軸力(引張力または圧縮力)のみが作用し、せん断力や曲げモーメントは作用しない(選択肢(3)(4)は不適切)。上弦材に下向き荷重が作用するワーレントラスでは、上弦材に圧縮力、下弦材に引張力が生じる。部材Xは下弦材であるため引張力が作用する。正解は(1)。

施工(躯体)【問15〜問22】

問15 正解:(4)

スウェーデン式サウンディング試験(SWS試験)は、小規模建築物(戸建住宅等)の比較的浅い地盤調査に使用される簡易な試験方法です。大規模建築物の深い地層の調査にはボーリング調査が用いられます。

問16 正解:(4)

ベンチマーク(水準基準点)は、工事中に移動するおそれのない場所に設置し、工事完了まで変更しません。「移動するおそれのある場所に設置し、適宜変更する」は不適当です。

問17 正解:(4)

山留め支保工の切りばりは、鋼材でできているため温度変化による伸縮(軸力変動)を考慮する必要があります。夏場は熱膨張で軸力が増大し、座屈のリスクが高まるため、プレロードの管理が重要です。

問18 正解:(4)

鉄筋の末端のフックは、コンクリートとの付着力を増大させる(定着を確保する)ために設けます。「付着力を減少させるため」は不適当です。フックにより鉄筋の抜け出しを防止します。

問19 正解:(4)腹筋は主にひび割れ防止のためのもの

腹筋(ウェブ筋)は梁のせいが大きい場合にあばら筋の中間に配置する鉄筋で、主な目的は乾燥収縮等によるひび割れの防止である。圧縮力に抵抗するのは上端筋(柱の場合は主筋)の役割であり、「圧縮力に抵抗する」は不適当。上端筋(A)、下端筋(B)、あばら筋(C)の記述はいずれも正しい。

問20 正解:(4)

コンクリートのバイブレーター(棒形振動機)による締固めの加振時間は、1箇所あたり5〜15秒程度が標準です。60秒以上の加振は材料分離を起こすおそれがあり不適当です。

問21 正解:(4)

コンクリートの単位水量が多いほど、乾燥収縮が大きくなり、ひび割れが発生しやすくなります。「ひび割れが発生しにくくなる」は不適当です。単位水量は必要最小限に抑えることが重要です。

問22 正解:(2)

高力ボルトの締め付けは、ボルト群の中央部から外周部に向かって行います。(2)は「外側から中央に向かって」としており不適当です。中央から外側に締め付けることで、均等な締付け力が確保できます。

施工(仕上げ)【問23〜問30】

問23 正解:(4)

防水工事の下地コンクリートは、十分に乾燥させた状態で防水層を施工するのが原則です。「十分に含水させた状態」は不適当です。下地が湿っていると防水層の接着不良やふくれの原因となります。

問24 正解:(4)

シーリング材の施工は、被着面が乾燥した状態で行う必要があります。降雨時や被着面が濡れている状態では接着不良の原因となるため、「問題なく行える」は不適当です。

問25 正解:(4)

モルタル塗りの1回の塗厚は、適切な厚さ(7mm程度)を守ることが重要です。1回の塗厚を厚くしすぎると、だれ(垂れ下がり)やひび割れの原因となります。「できるだけ厚くする」は不適当です。

問26 正解:(4)

タイルの浮きの検査は、打診検査(テストハンマー等で叩いて音で判断)で行います。目視だけでは浮きを発見できないため、「目視のみで行い、打診検査は不要」は不適当です。

問27 正解:(4)

オイルステイン塗りは、木材に浸透して着色する塗装法で、厚い塗膜は形成しません。木目を活かした仕上げに使用されます。「厚い塗膜を形成する」は不適当です。

問28 正解:(4)

網入りガラスは防火用のガラスで、火災時にガラスが割れても破片が脱落しにくい特性があります。強度は普通ガラスと同等かやや低く、防犯用には適していません。「強度が高いため防犯用」は不適当です。

問29 正解:(4)

グリッパー工法は、部屋の周囲にグリッパー(釘の出た板)を固定し、カーペットを引っ掛けて張る工法です。接着剤で直接貼り付けるのは「全面接着工法」です。

問30 正解:(4)

アルミニウムと鉄(鋼)のような異種金属が直接接触すると、電食(異種金属接触腐食)が発生します。これを防止するため、絶縁処理(絶縁テープや樹脂ワッシャー等)が必要です。「心配がない」は不適当です。

施工管理法【問31〜問42】

問31 正解:(4)

施工計画は、工事の進捗や現場状況の変化に応じて適宜見直す必要があります。「1度作成すれば見直し不要」は不適当です。PDCAサイクルを回して継続的に改善することが重要です。

問32 正解:(4)

道路使用許可は、所轄の警察署長に申請して許可を受けます。「国土交通大臣」ではありません。道路法に基づく道路占用許可は道路管理者に申請しますが、道路使用許可は道路交通法に基づき警察署長に申請します。

問33 正解:(4)

指定仮設は発注者が仕様を指定する仮設で、施工者が自由に変更できません。施工者が自由に計画・変更できるのは任意仮設です。両者の区別は施工計画の重要ポイントです。

問34 正解:(3)所要日数の合計は6週間だが、並行施工のため実工期は3週間

バーチャートより、外装仕上工事は第10〜12週(3週間)、内装仕上工事も第10〜12週(3週間)。「所要日数の合計」は3+3=6週間で数値自体は正しい。しかし両者は完全に並行施工されているため、工程上は3週間分しか占めない。設問の「合計6週間」はバーチャートの読み取りとしてあたかも6週間分の工期を使うかのような誤解を生む表現であり不適当。全体工期は14週(正しい)、基礎工事は第5〜7週の3週間(正しい)、第10週は躯体・外装仕上・内装仕上の3作業が同時で最多(正しい)。

問35 正解:(3)15日

各経路の所要日数を計算する。
・A→C→F:6+3+6=15日
・B→D→F:4+3+6=13日
・B→E→G:4+2+4=10日
最長経路はA→C→F(15日)であり、これがクリティカルパスとなる。よって正解は(3)。

問36 正解:(4)

工期を短縮するには、クリティカルパス上の作業を短縮するのが最も効果的です。クリティカルパス以外の作業を短縮しても、全体工期は短縮されません。

問37 正解:(4)

2つのデータ間の相関関係を把握するために作成するのは散布図です。ヒストグラムはデータの分布状態(ばらつき)を把握するためのもので、相関関係の把握には使いません。

問38 正解:(4)

特性要因図(フィッシュボーンダイアグラム)は、結果とその原因の関係を魚の骨状の図で体系的に表したものです。「時系列で表す」は不適当です。時系列のデータ推移を見るには管理図を使用します。

問39 正解:(4)

抜取検査は、ロットの中から一部を抜き取って検査する方式です。ロット全数を検査する方式は「全数検査」です。抜取検査は効率的ですが、不良品を見逃すリスクがあります。

問40 正解:(4)

足場の点検は、その日の作業開始前にも日常点検が必要です。悪天候後の点検だけでなく、毎日の作業前点検が労働安全衛生規則で義務付けられています。

問41 正解:(4)

高さ5m以上の鉄骨の組立て等の作業では、建築物等の鉄骨の組立て等作業主任者を選任します。足場の組立て等作業主任者ではありません。作業の種類に応じた作業主任者を選任する必要があります。

問42 正解:(4)

高さ2m以上の場所での作業では、強風・大雨・大雪等の悪天候時は作業を中止しなければなりません。「工期優先のため作業を継続する」は労働安全衛生規則に違反し、不適当です。

法規【問43〜問50】

問43 正解:(4)

建設業の許可の有効期間は5年間で、引き続き営業する場合は期間満了の30日前までに更新の手続きが必要です。「永久に有効で更新不要」は不適当です。

問44 正解:(4)

主任技術者と監理技術者は、同一の工事でどちらか一方を配置するもので、兼任するものではありません。一般建設業は主任技術者、特定建設業の元請で一定金額以上の下請契約をする場合は監理技術者を配置します。

問45 正解:(4)

一括下請負(丸投げ)は原則禁止です。公共工事では全面禁止、民間工事でも発注者の書面による承諾が必要です。「下請負人に書面で通知すれば発注者の承諾なく行える」は不適当です。

問46 正解:(4)

建築確認は着工前に受けなければならない手続きです。確認を受けずに着工することは建築基準法違反です。「着工後でも工事完了前であれば申請できる」は不適当です。

問47 正解:(4)

建ぺい率は建築面積の敷地面積に対する割合です。延べ面積の敷地面積に対する割合は容積率です。この2つの用語の区別は頻出ポイントです。

問48 正解:(4)

作業主任者の選任は法令上の義務です。労働安全衛生法第14条で、一定の危険な作業については作業主任者を選任しなければならないと定められています。「事業者の任意」は不適当です。

問49 正解:(4)

特別教育は事業者自らが社内で実施することもできます。外部の教育機関に委託することも可能ですが、「外部でのみ実施」は不適当です。ただし、教育の記録は3年間保存する義務があります。

問50 正解:(4)

足場の組立て、解体又は変更後の点検は、その作業後遅滞なく(当日中に)行う必要があります。「1か月に1回」は不適当です。なお、足場については毎日の作業開始前の点検と、悪天候後の点検も義務付けられています。


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