2級電気工事施工管理技士とは?(30秒でわかる要点)
- 2級電気工事施工管理技士:電気工事の施工管理で主任技術者になれる国家資格
- 受験資格:第一次検定は17歳以上なら実務経験不要
- 試験形式:第一次(マーク64問中40問選択)+第二次(記述式)
- 合格率:第一次 約55〜65%、第二次 約40〜50%
- 対象工事:配線・受変電設備・照明・通信・防災設備等の電気工事全般
結論:2級電気工事施工管理技士は「電気工事の現場監督」になるための国家資格!
2級電気工事施工管理技士は、電気工事の施工管理を行うための国家資格です。ビルや工場、道路照明、太陽光発電設備など、あらゆる電気工事の現場で主任技術者として施工の管理を担うことができます。
「電気工事士と何が違うの?」と疑問に思う方も多いでしょう。ざっくり言うと、電気工事士は「自分の手で工事する人」、施工管理技士は「現場全体を管理する人」です。
この記事では、2級電気工事施工管理技士の資格概要から仕事内容、取得するメリットまで、これから受験を考えている方に向けてわかりやすく解説します。
施工管理技士の全体像は「施工管理技士とは?7種類の資格を徹底解説」、資格選びの参考は「どれから取るべき?」をご覧ください。
2級電気工事施工管理技士の位置づけ
施工管理技士7種のうちの1つ
施工管理技士には7つの種類があり、電気工事施工管理技士はその1つです。
| 種類 | 対象工事 |
|---|---|
| 建築施工管理技士 | 建築工事全般 |
| 土木施工管理技士 | 道路・橋・トンネル等 |
| 電気工事施工管理技士 | 電気設備工事 |
| 管工事施工管理技士 | 配管・空調・給排水工事 |
| 電気通信工事施工管理技士 | 通信設備工事 |
| 造園施工管理技士 | 造園工事 |
| 建設機械施工管理技士 | 建設機械を使う工事 |
施工管理技士全体の概要や他の種類との比較は「施工管理技士とは?7種類の資格を徹底解説」で詳しく解説しています。
2級と1級の違い
| 項目 | 2級 | 1級 |
|---|---|---|
| なれる技術者 | 主任技術者 | 監理技術者 |
| 担当できる工事規模 | 一般の電気工事 | 大規模・特定建設業の工事 |
| 第一次検定の受験資格 | 17歳以上 | 19歳以上 |
まずは2級を取得して主任技術者の資格を得て、経験を積んでから1級に挑戦するのが王道ルートです。詳しくは「2級と1級の違い(主任技術者 vs 監理技術者)」をご覧ください。
電気工事施工管理技士の仕事内容
具体的な業務
電気工事施工管理技士の仕事を一言で言うと、「電気工事が安全に・品質よく・工期内に完成するよう、現場全体をマネジメントすること」です。
活躍する現場
電気工事施工管理技士が活躍する現場は多岐にわたります。
- ビル・マンション:受変電設備、照明、コンセント、火災報知設備
- 工場:動力設備(モーター制御)、配電盤、制御盤
- 道路・トンネル:道路照明、トンネル照明、信号機
- 太陽光発電:太陽光パネルの設置、パワーコンディショナー、系統連系
- 鉄道:架線設備、変電設備、信号設備
たとえばオフィスビルの新築工事では、コンクリートの型枠が組まれる段階から電気配管(CD管やPF管)を埋め込み、躯体工事と並行して進めます。建物が建ち上がった後は、ケーブルの引き込み、照明器具の取付、分電盤の設置、火災報知設備の施工と、竣工まで電気工事は途切れません。この全工程のスケジュール管理・品質管理を行うのが電気工事施工管理技士の仕事です。
電気工事士との違い
| 項目 | 電気工事士 | 電気工事施工管理技士 |
|---|---|---|
| 役割 | 電気工事の作業 | 電気工事の管理 |
| 法的根拠 | 電気工事士法 | 建設業法 |
| 試験内容 | 筆記+技能(実技) | 第一次(マーク)+第二次(記述) |
| キャリアパス | 現場の技術者 | 現場の管理者 → 所長 |
多くの電気工事会社では、若手のうちに第二種電気工事士を取得して現場作業を覚え、ある程度経験を積んだら2級電気工事施工管理技士にステップアップする流れが一般的です。管理側に回ることで、より大きな工事を任されるようになります。
取得するメリット
1. 主任技術者になれる
建設業法では、すべての建設工事に主任技術者を配置する義務があります。2級電気工事施工管理技士を取得すると、電気工事の主任技術者になれます。
2. 会社の経営事項審査で加点される
建設会社が公共工事を受注するために必要な「経営事項審査(経審)」では、技術者の資格保有者数が評価点に影響します。2級で2点、1級で5点の加点があるため、会社から資格取得を奨励されることが多いです。
3. 転職・年収アップに有利
電気工事施工管理技士は慢性的な人材不足の資格です。有資格者の求人は常に多く、転職市場で高く評価されます。資格手当として月額1〜3万円を支給する会社も珍しくありません。
4. 第一次検定は17歳以上なら誰でも受験可能
2021年の制度改正により、2級の第一次検定は17歳以上であれば実務経験なしで受験できるようになりました。工業高校の在学中に受験する学生も増えています。第一次検定に合格すると「2級電気工事施工管理技士補」の称号が得られます。
試験の概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 実施機関 | 一般財団法人 建設業振興基金 |
| 第一次検定 | マークシート(四肢択一)64問中40問解答 |
| 第二次検定 | 記述式 |
| 合格基準 | 各検定とも60%以上 |
| 試験回数 | 年2回(前期:第一次のみ、後期:第一次+第二次) |
特筆すべきは、64問出題されるうち40問を選んで解答する選択制であること。得意分野を選べるので、戦略次第で合格率を大きく上げることができます。
学習を始めるなら
受験を決めたら、まず試験の全体像を把握しましょう。
- 合格率のデータ → 「合格率・難易度の推移」
- 勉強法と学習スケジュール → 「独学の勉強法」
- テキストの選び方 → 「おすすめテキスト・参考書」
- 受験資格の確認 → 「受験資格・試験日程」
- 第一次検定の攻略 → 「第一次検定の攻略法」
- 2021年の制度改正 → 「受験資格の改正ポイント」
転職やキャリアアップを考えている方は「施工管理技士の年収・将来性」もぜひご覧ください。電気工事施工管理技士は建設業界で非常に需要が高い資格です。
理解度チェック
【問1】2級電気工事施工管理技士を取得すると、建設業法上どのような技術者になれるか。
(1)監理技術者
(2)主任技術者
(3)電気主任技術者
(4)専任技術者
【問2】2級電気工事施工管理技士の第一次検定の受験資格として、正しいものはどれか。
(1)第二種電気工事士の資格が必要
(2)実務経験3年以上が必要
(3)17歳以上であれば受験可能
(4)大学卒業以上の学歴が必要
【問3】2級電気工事施工管理技士の第一次検定の解答方式として、正しいものはどれか。
(1)全64問を解答する
(2)64問中40問を選んで解答する
(3)50問中50問を解答する
(4)64問中50問を選んで解答する
2級電気工事施工管理技士が向いている人
2級電気工事施工管理技士のQ&A
Q. 電気工事士と電気工事施工管理技士はどう違う?
電気工事士は「作業を行う」資格、電気工事施工管理技士は「工事を管理する」資格です。電気工事士は配線や機器取付の作業ができ、施工管理技士は現場全体の工程・品質・安全を管理します。両方持っていると「作業もできて管理もできる」人材として重宝されます。
まとめ
この記事のポイント
- 2級電気工事施工管理技士は「電気工事の現場監督」になるための国家資格
- 取得すると主任技術者として電気工事の施工管理ができる
- 電気工事士が「工事する人」、施工管理技士が「管理する人」
- 第一次検定は17歳以上なら実務経験不要で受験可能
- 64問中40問の選択制なので、得意分野で得点を稼げる
- 人材不足で求人が多く、転職・年収アップに有利
施工管理技士全体の概要は「施工管理技士とは?7種類の資格を徹底解説」、どの資格から取るべきかは「施工管理技士 どれから取るべき?おすすめの順番」で解説しています。
実践練習で合格力を鍛える
📝 分野別ミニテスト(四肢択一10問)