2級電気工事施工管理技士の選択問題|62問中40問の解き方【2026年】
選択戦略の結論
- 令和8年度前期は62問出題・区分ごとに指定された40問を解答します。
- 解答しない22問を自由に選ぶのではなく、7区分それぞれの解答数を守ります。
- No.1〜4とNo.36〜40は全問必須。No.37〜40は施工管理法の能力問題です。
- 選択数を超えると減点されるため、「多めに解いて採点時に選ぶ」はできません。
- 得意分野は職種名で決めず、公式問題を解いた正答数と確信度で決めます。
2級電気工事施工管理技士の第一次検定では、すべての問題へ答えるわけではありません。しかし、「64問から40問を選び、苦手な24問を自由に捨てられる」という以前の説明は現在の公式問題と一致しません。
令和8年度前期は62問から40問を解答し、選択できる範囲は7つの問題番号区分で決まっていました。たとえばNo.11〜29は19問から10問、No.51〜62は12問から8問です。一方、No.1〜4とNo.36〜40には選択の余地がありません。先にこの制約を理解すると、「どの分野を学ぶか」と「本番でどの問題を選ぶか」を分けて考えられます。
更新日:2026年7月29日。令和8年度前期の公式問題・正答肢・配点を基準にしています。後期や次年度は、受検する回の問題冊子にある指示を優先してください。
現行は62問から40問を解答する
令和8年度前期の問題冊子1ページ目と公式正答資料にある選択数は次のとおりです。合計すると、全問必須9問、選択31問の計40問になります。
| 問題番号 | 出題→解答 | 扱い/解答しない数 |
|---|---|---|
| No.1〜4 | 4問→4問 | 全問必須/0問 |
| No.5〜10 | 6問→4問 | 選択/2問 |
| No.11〜29 | 19問→10問 | 選択/9問 |
| No.30〜35 | 6問→3問 | 選択/3問 |
| No.36〜40 | 5問→5問 | 全問必須/0問 |
| No.41〜50 | 10問→6問 | 選択/4問 |
| No.51〜62 | 12問→8問 | 選択/4問 |
| 合計 | 62問→40問 | 解答しない22問 |
配点は1問1点の40点満点で、令和8年度前期の合格基準は40問中24問以上正解でした。試験時間は150分です。問題は四肢択一式または五肢択一式で、No.37〜40の能力問題は五肢択一でした。
根拠は建設業振興基金の令和8年度前期・第一次検定公式問題と公式の正答肢・配点です。古い教材の表ではなく、受検年度の問題冊子を基準にします。
22問は「自由に捨てられる問題」ではない
62問と40問の差は22問ですが、どこからでも22問を選んで空欄にできるわけではありません。No.11〜29で9問を解答しない代わりに、No.1〜4を1問空欄にする、といった入れ替えはできません。
選択戦略の単位は「電車線を全部捨てる」「計算を全部捨てる」ではなく、各問題番号区分の中で指定数を満たすことです。同じテーマが別区分に出ることもあり、年度が変わればテーマと問題番号の対応も変わり得ます。分野を永久に除外するより、受検回の問題を見て区分内で比較できる状態を作ります。
公式問題は、選択問題の解答数が指定数を超えた場合は減点すると明記しています。迷う問題へ多めにマークしても保険になりません。訂正したマークが残っていても超過扱いになるため、消しゴムで完全に消します。
No.1〜4|基礎4問は全問必須
令和8年度前期のNo.1〜4は、電流、電界、回路、同期発電機の回転速度を扱う4問で、すべて解答が必要でした。計算が苦手でも、この区分を丸ごと避けることはできません。
対策では、公式だけを暗記せず、「与えられた値」「求める量」「単位」「使う式」を書き分けます。直流回路や同期速度などの基礎は、選択区分の得意問題を増やすためだけでなく、必須4問の失点を減らすために必要です。基礎の復習は電気理論の解説から始められます。
No.5〜10|6問から4問を選ぶ
令和8年度前期は、発電、送配電、照明、電動機などから6問が並びました。この区分では2問を解答しません。ただし「計算2問を必ず捨てられる」といった固定ルールはありません。実際のテーマと自分の理解度を見て4問を選びます。
練習時は、6問それぞれを正解・不正解だけでなく、A「根拠まで説明できる」、B「二択で迷う」、C「知識が曖昧」、D「未学習」に分けます。Aが4問あれば選びやすい状態です。Aが2問しかなければ、Bの根拠を説明できるまで戻る必要があります。
No.11〜29|19問から10問を選ぶ
9問を解答しないため、数だけ見れば最も選択幅の大きい区分です。令和8年度前期は発変電、送配電、受変電、照明、動力、接地、非常電源、通信、電車線、道路照明など幅広いテーマが含まれました。
ここで「ビル電気だから構内設備だけで10問を埋める」と先に決めるのは危険です。年度によってテーマごとの問題数が固定とは限らず、得意分野だけで必要な10問を確保できる保証もありません。自分の主力テーマに加え、別系統から2〜3テーマを補助得点源にしておくと、問題の組合せが変わっても選べます。
発変電は発電設備、送配電は送電・変電・配電、構内設備は照明・動力設備と受変電設備で、公式問題の誤答テーマだけを戻ります。
No.30〜35|関連分野6問から3問を選ぶ
令和8年度前期は給水設備、舗装、移動式クレーン、地下送電線路の工法、鉄道線路、鉄筋コンクリートなどが並び、6問から3問を選びました。普段の電気工事から離れたテーマが含まれるため、現場経験だけで判断すると候補が足りなくなることがあります。
この区分は、過去問で毎回違う3問だけを勘で拾う状態を避けます。建築設備との取り合い、揚重、安全装置、構造・土木の基本用語など、複数年で繰り返し迷うテーマを優先して補います。6問すべてを深掘りする前に、3問を根拠付きで選べるかを確認してください。
No.36〜40|5問は全問必須
No.36〜40は5問すべてを解答します。さらにNo.37〜40の4問は、施工管理法の能力問題として示されていました。令和8年度前期では、仮設計画、工程表、ネットワーク工程、品質管理など、状況を読んで最も適切または不適切な肢を判断する問題が含まれます。
古い記事の「施工管理法12問がすべて必須」という説明も、現在の番号区分とは一致しません。現在の必須区分はNo.1〜4とNo.36〜40の計9問です。能力問題では用語の丸暗記だけでなく、各選択肢がどの条件で成立するかを説明する練習をします。
No.41〜50|10問から6問を選ぶ
令和8年度前期は、施工計画、工程、試験、安全、架空配電、配線、電車線、防犯設備などから10問が出され、6問を選びました。テーマが一種類ではないため、「施工管理だけ」「構内設備だけ」とひとまとめにしないことが重要です。
選ぶときは、経験した工法だから正しいはず、と即決せず、設問が「最も不適当」「定められていないもの」のどちらを求めているか確認します。施工手順や試験は、目的・対象・実施時期をセットで覚えると、似た肢を区別しやすくなります。
No.51〜62|法規12問から8問を選ぶ
令和8年度前期は建設業法、電気事業法、電気工事士法、電気工事業法、電気用品安全法、建築基準法、消防法、労働安全衛生法、労働基準法、廃棄物処理法などから12問が並び、8問を選びました。
「電気工事士を持っているから電気関係法令だけで8問取る」「電気用品安全法は出題頻度が低いから捨てる」とは決めません。必要な8問に届くよう、建設業法と安全衛生を含めて複数法令を準備します。数値を覚えるときは、数字だけでなく、誰が・何を・どの条件で・いつまでに、という主語と条件を一組にします。
職種別の経験は「最初の候補」にだけ使う
| 経験 | 最初に診断するテーマ | 追加確認する範囲 |
|---|---|---|
| ビル・住宅 | 照明、動力、受変電、配線 | 発変電、送配電、鉄道、法規 |
| 工場・プラント | 動力、受変電、電気機器、非常電源 | 照明、通信、関連分野、法規 |
| 電力・送配電 | 発電、変電、送電、配電 | 構内設備、施工管理、関連分野 |
| 鉄道 | 電車線、送配電、受変電 | 構内設備、建築・土木、法規 |
| 未経験・学生 | No.1〜4とNo.36〜40の必須区分 | 各選択区分で必要数に足りないテーマ |
これは選ぶ問題を確定する表ではありません。経験分野でも公式問題を間違えることがあり、未経験分野でも学習済みなら得点できます。職種で候補を作り、公式問題の結果で入れ替える二段階にします。
選択区分ごとの診断表を作る
令和8年度公式問題を150分で解いた後、次の形で7区分を記録します。
| 区分 | 必要数 | A:確実/不足 |
|---|---|---|
| No.1〜4 | 4 | 問/4−A |
| No.5〜10 | 4 | 問/4−A |
| No.11〜29 | 10 | 問/10−A |
| No.30〜35 | 3 | 問/3−A |
| No.36〜40 | 5 | 問/5−A |
| No.41〜50 | 6 | 問/6−A |
| No.51〜62 | 8 | 問/8−A |
Aは正解しただけでなく、他の肢が誤りである理由まで説明できた問題です。必要数からAを引いた「不足」が大きい区分から復習します。これなら、好きな分野だけ学んで本番に必要な選択数へ届かない失敗を防げます。
本番の選択手順は5段階
- 指示を読む:問題冊子1ページ目の区分と選択数を確認し、上の表から変更がないかを見る。
- 必須9問を解く:No.1〜4とNo.36〜40は後回しにして忘れないよう印を付ける。
- 選択区分を一巡する:各問をA確実、B迷う、C見送るに分け、Aから必要数を埋める。
- 不足だけ再検討する:Aが足りない区分はBへ戻り、条件・単位・否定語を確認する。
- 区分ごとに数える:マーク転記後、4・4・10・3・5・6・8になっているか指差し確認する。
150分の使い方は、最初5分で指示確認、90分までに一巡、125分までに迷いを再検討、145分までに転記と選択数確認、残りで必須問題と消し跡を再確認、という配分が一例です。これは公式の推奨時間ではありません。模試で遅れた工程に合わせて調整します。
やってはいけない選択方法
- 問題を多めに解答する:指定数超過は減点。最後に採点対象を選ぶ方式ではない。
- 必須区分を飛ばす:No.1〜4、No.36〜40は選択問題の得点で置き換えられない。
- 職種だけで決める:実務で触れる設備でも、法令・計算・規格の問われ方は別に確認する。
- テーマを丸ごと捨てる:年度が変わると、必要数を得意テーマだけで埋められない可能性がある。
- 正解した問題を復習しない:勘や消去法で当たった問題は、次回も再現できるとは限らない。
- 旧64問模試だけで仕上げる:現在の7区分と五肢択一の能力問題を練習できない。
旧64問の模試を使うときの注意
サイト内の第一次模擬試験①、②、③は独自64問構成です。分野別の知識確認には使えますが、令和8年度公式の62問、7つの選択区分、No.37〜40の五肢択一能力問題とは構成が違います。
模試では誤答分野を見つけ、最後の通し演習は公式問題で行います。教材を選ぶ段階ならテキスト・問題集の選び方、学習順を組む段階なら独学の勉強法、試験全体の出題を確認するなら第一次検定の攻略法へ進んでください。
よくある質問
余分に解いて、正解した問題だけ採点してもらえる?
できません。公式問題は、指定数を超えた場合は減点すると明記しています。区分ごとの必要数だけをマークし、訂正跡も完全に消します。
計算問題は全部選ばなくてもよい?
令和8年度前期のNo.1〜4は全問必須で、電流・回路・回転速度などを扱いました。計算をすべて回避する前提は成立しません。選択区分では比較できますが、必須に必要な基礎計算は準備します。
鉄道経験がなければ電車線は勉強しなくてよい?
特定の設問を選ばない判断はできますが、将来も同じ区分・問題数で出るとは限りません。まず最新公式問題で各区分の必要数が他テーマだけで足りるかを確認し、完全除外ではなく優先順位を下げる判断にします。
合格基準の24問だけを目標にすればよい?
24問は令和8年度前期の公式合格基準であり、練習で一度24点を取れば安全という意味ではありません。別年度でも、指定数を守って根拠付きで再現できるかを確認します。練習目標は個人の余裕確認であり、公式基準とは分けます。
確認に使った公式資料
- 令和8年度前期 2級電気工事施工管理技術検定 第一次検定問題
- 令和8年度前期 第一次検定 正答肢・配点
- 令和8年度 2級電気工事施工管理技術検定 受検の手引
- 建設業振興基金 2級電気工事施工管理技術検定
まとめ
- 令和8年度前期は62問から、7区分の指定に従って40問を解答。
- No.1〜4とNo.36〜40は全問必須で、他区分の得点では置き換えられない。
- 解答しない22問は自由選択ではなく、区分別に0・2・9・3・0・4・4問。
- 各区分で必要数のA「根拠まで説明できる問題」を確保し、不足の大きい区分から復習する。
- 本番は4・4・10・3・5・6・8を指差し確認し、選択数超過を防ぐ。
資格・試験の全体像は2級電気工事施工管理技士とは、最新の合格率と自己診断は合格率・難易度、受検前の条件は受検資格・申込方法・2026年度日程で続けて確認できます。