ロードマップ

2級電気工事施工管理技士の合格率・難易度の推移【データで見る攻略のヒント】

2級電気工事施工管理技士の合格率(30秒でわかる要点)

  • 第一次検定:約55〜65%(選択制のため建築より高い)
  • 第二次検定:約40〜50%(電気設備の施工問題が特徴的)
  • 難易度:4つの2級施工管理技士の中で3番目
  • 特徴:電気工事士の知識があると第一次検定が有利
  • 合格基準:60%以上(第一次は40問中24問正解でOK)

「2級電気工事施工管理技士って、どれくらい難しいの?」「合格率ってどんな感じで推移してるの?」

こんな疑問を持っている方は多いと思います。試験対策を始める前に、まず合格率や難易度の傾向を知っておくことはとても大切です。

この記事では、2級電気工事施工管理技士の合格率の推移データを第一次検定・第二次検定それぞれについて詳しく解説します。さらに、他の施工管理技士との難易度比較や、データから見える攻略のヒントもお伝えします。

初めて受験する方でもわかるように、やさしく説明していきますね。

結論:2級電気工事施工管理技士の難易度は「中程度」

まず結論からお伝えすると、2級電気工事施工管理技士の難易度は施工管理技士の中では「中程度」です。

具体的には、こんなイメージです。

  • 第一次検定(マークシート):合格率はおおむね55〜65%前後。しっかり対策すれば十分に合格できるレベル
  • 第二次検定(記述式):合格率はおおむね40〜50%前後。記述式なので第一次検定より難しい

つまり、第一次検定は約2人に1人以上が合格、第二次検定は約2人に1人弱が合格するイメージです。きちんと勉強すれば独学でも十分に合格を狙える試験ですよ。

では、具体的な合格率の推移を見ていきましょう。

第一次検定(学科試験)の合格率推移

第一次検定はマークシート方式の四肢択一で、64問中40問を選択して解答し、60%以上の正答率で合格です。

※2021年度から制度改正により「学科試験」から「第一次検定」に名称が変わりましたが、試験形式はほぼ同じです。

年度 受験者数(前期+後期) 合格率
2019年度 約15,800人 56.1%
2020年度 約14,400人 58.2%
2021年度 約15,900人 57.1%
2022年度 約16,500人 59.8%
2023年度 約17,200人 62.4%
2024年度 約17,800人 60.5%

第一次検定の合格率はおおむね55〜65%の範囲で推移しています。近年はやや上昇傾向にありますが、大きな変動はありません。

ポイント:64問中40問を選択して解答できるため、苦手な分野を避けて得意な分野で勝負できます。この選択制度をうまく活用すれば、合格のハードルはさらに下がります。

第二次検定(実地試験)の合格率推移

第二次検定は記述式で、施工経験記述や施工管理に関する知識を文章で解答します。第一次検定に合格していないと受験できません。

年度 受験者数 合格率
2019年度 約8,100人 45.4%
2020年度 約7,600人 44.7%
2021年度 約7,900人 47.2%
2022年度 約8,300人 46.5%
2023年度 約8,800人 48.1%
2024年度 約9,100人 45.8%

第二次検定の合格率はおおむね40〜50%の範囲で推移しています。第一次検定と比べると10〜15ポイントほど低いですね。

これは記述式という形式の影響が大きいです。マークシートなら「なんとなくこれかな」で正解できることもありますが、記述式では正確な知識を自分の言葉で書く力が求められます。

他の施工管理技士との難易度比較

2級電気工事施工管理技士の難易度を、他の2級施工管理技士と比較してみましょう。

施工管理技士の難易度について、さらに詳しくは施工管理技士の難易度ランキングもあわせてご覧ください。

資格名 第一次検定 合格率 第二次検定 合格率
2級建築施工管理 約35〜45% 約25〜35%
2級土木施工管理 約55〜70% 約35〜45%
2級電気工事施工管理 約55〜65% 約40〜50%
2級管工事施工管理 約55〜65% 約40〜50%

この比較表を見ると、2級電気工事施工管理技士は以下のような位置づけです。

  • 2級建築施工管理技士よりは合格率が高い(建築は全問必須なので難易度が高め)
  • 2級土木施工管理技士と同程度〜やや難しい(電気の専門知識が必要なぶん、やや難しい印象)
  • 2級管工事施工管理技士とほぼ同程度(合格率の傾向が似ている)

電気工事の専門知識(電気理論、電気機器、電力設備など)が必要になるため、電気分野に馴染みがない方には少しハードルが高く感じるかもしれません。ただし、電気工事の実務経験がある方なら、現場の知識を活かせる問題も多いです。

施工管理技士の全体像については施工管理技士とは?種類や難易度をわかりやすく解説もチェックしてみてください。

難易度が変動する要因

「毎年合格率が違うけど、なぜだろう?」と思う方もいるかもしれません。合格率が変動する主な要因を解説します。

要因1:出題傾向の変化

試験問題は毎年少しずつ変わります。新しい法改正や技術基準の変更が出題に反映されると、その年は過去問対策だけでは対応しにくくなり、合格率が下がることがあります。

たとえば、労働安全衛生法の改正や、建設業法の改正内容が出題された年は、最新の法令知識がないと解答できない問題が出ます。

要因2:受験者層の変化

2021年の制度改正で、第一次検定は17歳以上なら実務経験なしで受験可能になりました。これにより、工業高校の学生など若い受験者が増えています。

受験者の経験値が変われば、当然合格率にも影響します。実務経験が豊富なベテランが多い年は合格率が上がりやすく、経験の浅い受験者が増えた年は下がりやすい傾向があります。

要因3:問題の難易度調整

試験実施機関である一般財団法人建設業振興基金は、合格率が極端に上下しないように難易度を調整しています。前年の合格率が高すぎた場合は翌年やや難しくなり、低すぎた場合はやや易しくなることがあります。

ただし、合格基準は60%で一定です。問題の難易度で調整されるため、毎年安定して60%以上取れる実力をつけることが重要です。

データから見える攻略のヒント

これまでの合格率データから、具体的な攻略のヒントを3つお伝えします。

ヒント1:第一次検定は「選択制」を最大限に活用する

2級電気工事施工管理技士の第一次検定は、64問中40問を選択して解答します。つまり、24問は解答しなくてよいのです。

これは大きなアドバンテージです。たとえば電気理論が苦手なら、その分野の問題を避けて、得意な施工管理法や法規で得点を稼ぐことができます。

合格に必要なのは40問中24問の正解(60%)です。選択制を活用すれば、全分野を完璧にする必要はありません。

ヒント2:第二次検定の「施工経験記述」は事前準備が命

第二次検定で最も配点が大きいのが施工経験記述です。実際に経験した電気工事について、工程管理・品質管理・安全管理の観点から記述する問題です。

この問題は試験当日にゼロから考えるのでは間に合いません。事前に自分の経験をまとめて、何度も書く練習をしておくことが合格のカギです。

合格率が40〜50%に留まっている最大の原因は、この施工経験記述の準備不足だと考えられます。

ヒント3:過去問の繰り返しが最も効率的

合格率のデータを見ると、大きな変動がないことがわかります。これは出題パターンが比較的安定していることを意味します。

つまり、過去問を5年分くらい繰り返し解けば、出題の傾向をしっかり把握できます。合格者の多くは「過去問を3〜5回繰り返した」と言っています。

新しい問題集を何冊も買うよりも、1冊の過去問題集を徹底的にやり込むほうが効果的です。

2級電気工事施工管理技士の試験概要については2級電気工事施工管理技士とは?で詳しく解説しています。

合格に向けた次のステップ

合格率データを確認したら、次は具体的な試験対策に進みましょう。

他の施工管理技士との比較は「施工管理技士の難易度ランキング」で、受験資格の確認は「受験資格・申込方法・試験日程」で解説しています。

理解度チェック

ここまでの内容を確認してみましょう。答えをタップすると表示されます。

Q1. 2級電気工事施工管理技士の第一次検定では、何問中何問を選択して解答する?
A. 64問中40問を選択して解答します。
つまり24問は解答しなくてよいので、苦手分野を避けて得意分野で勝負できます。合格基準は60%(40問中24問正解)です。
Q2. 第二次検定の合格率が第一次検定より低い主な理由は?
A. 記述式であるため、正確な知識を自分の言葉で書く力が求められるからです。
特に施工経験記述の準備不足が合格率を下げる大きな要因です。マークシートと違い、あいまいな知識では得点できません。
Q3. 他の2級施工管理技士と比較して、2級電気工事施工管理技士の難易度はどの程度?
A. 施工管理技士の中では「中程度」です。
2級建築施工管理技士より合格率が高く、2級土木施工管理技士と同程度〜やや難しい位置づけです。2級管工事施工管理技士とはほぼ同程度の難易度です。

合格率に関するQ&A

Q. 電気工事士を持っていると有利?

はい。第一次検定の電気理論・電気機器・電力応用の分野は電気工事士の知識とかなり重複します。第二種電気工事士を持っている方なら、これらの分野はほぼ復習レベルで対応できます。

まとめ

この記事では、2級電気工事施工管理技士の合格率・難易度の推移を解説しました。

ポイントをおさらいしましょう。

  • 第一次検定の合格率はおおむね55〜65%で推移。64問中40問の選択制を活用すれば合格しやすい
  • 第二次検定の合格率はおおむね40〜50%。施工経験記述の事前準備が合否を分ける
  • 他の施工管理技士と比較すると中程度の難易度。電気の専門知識がポイント
  • 合格率は安定しており、過去問を繰り返す勉強法が効果的
  • データを踏まえると、きちんと対策すれば独学でも十分に合格可能な試験

合格率データを知ることで、「自分にも合格できそうだ」という自信につながると思います。正しい勉強法で対策すれば、決して難しすぎる試験ではありません。

実践練習で合格力を鍛える

📋 模擬テスト(本番形式で実力チェック)

-ロードマップ