2級建築(第一次) ミニテスト

2級建築施工管理技士 仕上げ工事 練習問題③【無料・10問・解説付き】

2級建築施工管理技士 仕上げ工事ミニテスト 第3回

結論から言います。第3回では、断熱工事・ALC・外壁塗装の劣化診断・床仕上げ材など、第1・2回で扱わなかったテーマを中心に出題します。

第1・2回で基礎を固めた方向けの仕上げテストです。四肢択一の10問を出題します。

テスト情報

問題数:10問(四肢択一)

目標正答率:7問以上で合格レベル

出題範囲:断熱工事、ALC、押出成形セメント板、外壁塗装劣化、床仕上げ、ユニット工法

問題

【第1問】断熱工事

建築物の断熱工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. 内断熱工法は、躯体の室内側に断熱材を施工する方法である。

2. 外断熱工法は、躯体の外側に断熱材を施工する方法で、ヒートブリッジ(熱橋)が少ない。

3. 断熱材の室内側に防湿層を設け、壁体内の結露を防止する。

4. 断熱材は隙間なく施工する必要はなく、多少の隙間があっても断熱性能に影響しない。

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正解:4
断熱材に隙間があると、その部分から熱が漏れて断熱性能が大幅に低下します。わずかな隙間でも空気の対流が生じ、断熱効果が損なわれます。また、隙間部分で結露が発生し、カビや腐食の原因にもなります。断熱材は隙間なく密着させて施工することが非常に重要です。

【第2問】ALC(軽量気泡コンクリート)パネル

ALCパネルに関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. ALCは、セメント・珪石・生石灰などを主原料とし、オートクレーブ養生で製造する。

2. ALCは軽量で断熱性・耐火性に優れた建材である。

3. ALCパネルの取付けには、イナズマ金物やZクリップなどの取付金物を使用する。

4. ALCパネルは耐水性に優れ、表面に防水処理を施す必要はない。

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正解:4
ALCパネルは内部に多くの気泡を含むため、吸水性が高く耐水性は低いです。水分を吸収すると凍害や強度低下の原因となるため、外壁に使用する場合は塗装やシーリングによる防水処理が不可欠です。パネル表面だけでなく、目地部分のシーリングも確実に施工する必要があります。

【第3問】押出成形セメント板

押出成形セメント板(ECP)に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. 押出成形セメント板は、セメントと繊維を混合して押出成形した中空パネルである。

2. 軽量で耐火性に優れ、外壁・間仕切壁に使用される。

3. 取付けにはZクリップやフットプレートなどの専用金物を使用する。

4. 押出成形セメント板は伸縮しないため、目地にシーリングを充填する必要はない。

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正解:4
押出成形セメント板も温度変化や乾燥収縮により伸縮します。また、地震時の躯体の変形に追従する必要もあるため、パネル間の目地にはシーリング材を充填して水密性を確保し、変位を吸収する必要があります。目地のシーリングを省略すると、雨水の浸入やパネルの破損の原因となります。

【第4問】外壁塗装の劣化

外壁塗装の劣化に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. チョーキング(白亜化)とは、塗膜が紫外線で劣化し、表面に粉状の顔料が浮き出る現象である。

2. 塗膜のふくれは、下地の水分や溶剤の蒸気が塗膜を押し上げて発生する。

3. 塗膜の剥離は、素地ごしらえの不良や塗料と下地の相性不適合が主な原因である。

4. チョーキングが発生しても塗膜の防水機能は低下しないため、塗り替えは不要である。

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正解:4
チョーキングが発生した塗膜は樹脂成分が分解されて防水機能が大幅に低下しています。放置すると下地に雨水が浸入し、コンクリートの中性化や鉄筋の腐食を促進します。チョーキングは塗替え時期の重要なサインであり、早めの塗り替えが必要です。

【第5問】ビニル床シート

ビニル床シートに関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. ビニル床シートは、ポリ塩化ビニルを主成分とするシート状の床材である。

2. 接着剤でコンクリート下地に張り付けて施工する。

3. 下地コンクリートの含水率が高いと、接着不良やふくれの原因となる。

4. ビニル床シートの施工は、コンクリート打設直後の湿潤な状態で行うのが最適である。

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正解:4
ビニル床シートの施工は、下地コンクリートが十分に乾燥してから行う必要があります。コンクリート打設直後の湿潤な状態では、コンクリート内部の水分が蒸発して接着剤が効かず、ふくれ・はがれの原因となります。一般にコンクリート打設後28日以上の乾燥期間を設けます。

【第6問】タイルカーペット

タイルカーペットに関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. タイルカーペットは、50cm角程度のカーペットを並べて張る床材である。

2. 汚損した部分だけを交換できるため、メンテナンス性に優れている。

3. OAフロア(フリーアクセスフロア)の上に敷設する場合が多い。

4. タイルカーペットの張り方は、全て同一方向に揃えるのが唯一の標準工法である。

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正解:4
タイルカーペットの張り方には、流し張り(同一方向)と市松張り(90度ずつ向きを変える)の主に2種類があります。市松張りは目地が目立ちにくく、最も一般的な工法です。流し張りが「唯一の標準工法」というのは不適当です。用途やデザインに応じて使い分けます。

【第7問】複層ガラス(ペアガラス)

複層ガラスに関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. 複層ガラスは、2枚のガラスの間に乾燥空気やアルゴンガスを封入して断熱性を高めたものである。

2. Low-Eガラスは、ガラス面に特殊な金属膜をコーティングして放射熱を反射する。

3. 複層ガラスは結露防止に効果があり、室内側のガラス面温度が上がるためである。

4. 複層ガラスの中空層が厚いほど断熱性能は無限に向上し続ける。

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正解:4
中空層の厚さには最適値があり、一般に12〜16mm程度で断熱性能はほぼ頭打ちになります。中空層が厚すぎると、空気層内で対流が発生して逆に断熱性能が低下します。「無限に向上し続ける」は不適当です。より高い断熱性を求める場合は、トリプルガラスやLow-Eコーティングの採用が効果的です。

【第8問】外壁タイルの検査

外壁タイルの検査に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. 打診検査は、テストハンマーでタイル面を叩き、音の違いで浮きの有無を判定する。

2. 接着力試験(引張接着強度試験)は、タイルの接着強度を直接測定する試験である。

3. 赤外線装置法は、壁面の表面温度分布からタイルの浮きを検出する方法である。

4. 外壁タイルの浮き検査は、新築時のみ行えばよく、経年後の定期検査は不要である。

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正解:4
外壁タイルは経年劣化により接着力が低下し、浮きや剥落が発生するリスクがあります。建築基準法に基づく定期報告(特定建築物定期調査)では、外壁タイルの定期的な打診検査が義務付けられています。竣工後10年を経過した建物では、全面打診検査が求められる場合があります。

【第9問】左官工事(セルフレベリング材)

セルフレベリング材に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. セルフレベリング材は、自己水平性を持つ流動性の高い材料で、床面を平滑に仕上げる。

2. セメント系とせっこう系の2種類があり、用途に応じて使い分ける。

3. 施工前に下地のプライマー処理を行い、吸水調整と接着性の確保をする。

4. セルフレベリング材は流し込むだけで完成し、施工後の養生は一切不要である。

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正解:4
セルフレベリング材は施工後に適切な養生が必要です。施工後は通風を避け、急激な乾燥を防ぐ必要があります。急速に乾燥するとひび割れやカール(端部の反り)が発生します。また、硬化するまでの間は振動や歩行を避け、十分な強度が発現してから上部の仕上げ工事に着手します。

【第10問】屋根工事(折板葺き)

金属屋根の折板葺きに関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. 折板屋根は、鋼板を折り曲げた断面形状で構造強度を持たせた屋根材である。

2. タイトフレームを梁の上に溶接し、折板をボルトやはぜ締めで固定する。

3. 折板の重ね部分やボルト穴にはシーリング材で防水処理を行う。

4. 折板屋根は断熱性に優れるため、裏面に断熱材を張る必要はない。

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正解:4
折板屋根は金属製のため断熱性が非常に低く、夏は太陽熱で室内温度が上昇し、冬は放熱により結露が発生します。快適な室内環境を確保するためには、折板の裏面に断熱材(グラスウール、発泡ポリスチレン等)を張り付けるのが一般的です。断熱材の施工は結露防止にも効果的です。

結果の目安

正答数 評価
9〜10問 素晴らしい!仕上げ工事を幅広く深く理解しています。
7〜8問 合格レベルです。ALC・断熱・塗装劣化の知識を強化しましょう。
5〜6問 もう少し。材料の特性と施工条件を整理しましょう。
4問以下 基礎から復習が必要です。解説記事で各工事の基本を確認しましょう。

仕上げ工事ミニテスト全3回を制覇!

全3回を通して解くと、仕上げ工事の全テーマをカバーできます。

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