2級建築(第二次) ミニテスト

2級建築施工管理技士 経験記述(品質管理)練習問題①【無料・模範解答付き】

2級建築施工管理技士 施工経験記述(品質管理)ミニテスト 第1回

結論から言います。施工経験記述は第二次検定で最も配点が高く、合否を左右する問題です。品質管理がテーマの場合、「どんな課題があり、どう対策して、どんな結果になったか」を具体的・論理的に書く力が求められます。

第1回では、コンクリート工事の品質管理をテーマにした記述練習を行います。「施工経験記述の書き方(品質管理)例文・採点ポイント」で学んだ内容を実践しましょう。

テスト情報

形式:記述式(模範解答付き)

問題数:3問(工事概要+課題・対策・結果の記述練習)

テーマ:コンクリート工事の品質管理

目標時間:30分(本番を意識して時間を計りましょう)

施工経験記述 攻略の3原則

施工経験記述は第二次検定の配点の約40%を占めます。以下の3原則で合格点を確保しましょう。

  • 具体性:「適切に管理した」→「スランプ18±2.5cmを確認した」のように数値で書く
  • 因果関係:課題→対策→結果の流れが論理的につながっているか
  • 独自性:自分の工事経験に基づく具体的なエピソード。一般論はNG

まずは模範解答を参考に書いてみて、その後で自分の経験に置き換える練習が効果的です。

問題1:工事概要の記述

【問題】

あなたが経験した建築工事のうち、コンクリートの品質管理に留意して施工した工事を1つ選び、以下の項目について記述しなさい。

  • 工事名
  • 工事場所
  • 工事の内容(構造・規模・用途)
  • 工期
  • あなたの立場

📌 書く前にチェック!工事概要の5つのポイント

  • 工事名は正式名称で書く(「○○ビル新築工事」など)
  • 構造・規模は「RC造・地上○階建・延べ面積○㎡」のように数値で具体的に
  • あなたの立場は工事との関わりが明確な役職(現場代理人、工事主任、○○工事担当など)
  • 建築工事以外(土木・設備専門)の工事は不可
  • 架空の工事は絶対NG。採点者はプロの技術者です
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【模範解答例】

工事名 ○○マンション新築工事
工事場所 ○○県○○市○○町
工事の内容 鉄筋コンクリート造、地上8階建、延べ面積4,200㎡、共同住宅新築工事
工期 令和○年4月〜令和○年12月
あなたの立場 工事主任

採点のポイント:構造・規模が具体的な数値で書かれているか、立場が工事内容と矛盾しないか、建築工事であるかがチェックされます。

問題2:技術的課題の記述

【問題】

上記の工事において、コンクリートの品質管理上、特に留意した技術的課題を1つ挙げ、その課題を選んだ理由とともに記述しなさい。

🎯 高得点の課題の書き方

  • 「暑中コンクリート」「寒中コンクリート」「マスコンクリート」など、品質管理が特に重要になる状況を選ぶ
  • 「なぜそれが課題なのか」の技術的根拠を明記する(例:「水和熱による温度ひび割れのリスク」)
  • 具体的な数値を含める(外気温、コンクリート温度、部材の厚さなど)
  • 「品質管理が重要だったから」のようなトートロジーは減点対象
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【模範解答例A:暑中コンクリート】

当該工事では、躯体工事の主要な打設時期が7月〜9月の夏期にあたり、外気温が35℃を超える日が続いた。暑中コンクリートでは、練混ぜから打込みまでの間にスランプの低下や急激な水分蒸発が生じやすく、コールドジョイントや乾燥収縮ひび割れの発生リスクが高まる。そのため、コンクリートの打込み温度の管理と初期養生の方法が技術的課題となった。

【模範解答例B:マスコンクリート】

地下1階の基礎マット(厚さ1.2m)のコンクリート打設にあたり、部材厚が大きいことからセメントの水和熱による内部温度の上昇が予想された。内部と表面の温度差が25℃以上になると温度ひび割れが発生する恐れがあるため、マスコンクリートとしての温度管理と養生方法が技術的課題となった。

問題3:対策と結果の記述

【問題】

問題2で挙げた技術的課題に対して、あなたがとった具体的な対策と、その結果について記述しなさい。対策は2つ以上挙げること。

📌 対策と結果の記述ルール

  • 対策は箇条書きで2〜4項目。多すぎず少なすぎず
  • 各対策に「誰が・何を・どのように」を明記する
  • 具体的な数値(温度○℃以下、養生○日間、○回/日の頻度など)を含める
  • 結果は「品質を確保できた」で終わる。失敗で終わらせない
  • 可能であれば検査結果の数値を含める(圧縮強度○N/mm²など)
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【模範解答例A:暑中コンクリートの対策と結果】

<対策>

① 生コン工場と事前打合せを行い、打込み時のコンクリート温度を35℃以下にするため、骨材の散水冷却とミキサー車の迅速な運搬(練混ぜから90分以内)を指示した。
② 打設直前に型枠・鉄筋への散水を実施し、日射による温度上昇を抑えた。
③ コンクリート打設は早朝に開始し、気温が最も高くなる午後2時までに打込みを完了するよう工程を調整した。
④ 打設後は直ちに散水養生を開始し、湿潤養生を7日間以上継続した。養生シートで直射日光を遮り、表面の乾燥を防止した。

<結果>

上記対策により、全打設ロットでコンクリート温度35℃以下を確認した。材齢28日の圧縮強度試験では、全数が設計基準強度を上回り、ひび割れやコールドジョイントの発生もなく、所定の品質を確保することができた。

【模範解答例B:マスコンクリートの対策と結果】

<対策>

① セメントを低熱ポルトランドセメントに変更し、水和熱の発生量を低減した。
② パイプクーリング(冷却管に冷水を通して内部を冷やす方法)を採用し、コンクリート内部の温度上昇を抑制した。
③ 打設後に内部温度と表面温度を熱電対で計測し、温度差が25℃以内であることを毎日確認した。
④ 表面を断熱シートで覆い、急激な温度低下による表面ひび割れを防止した。

<結果>

温度管理の結果、内部最高温度は68℃、内部と表面の温度差は最大22℃に抑えることができた。温度ひび割れの発生はなく、材齢28日の圧縮強度も設計基準強度を満足し、品質を確保できた。

自己採点のチェックリスト

自分の記述を以下の基準で採点してみましょう。各項目2点、合計20点満点です。

No. チェック項目 配点
1 工事概要に構造・規模の数値が含まれているか 2点
2 技術的課題が具体的に特定されているか(「品質管理」だけでは不十分) 2点
3 課題を選んだ理由に技術的根拠があるか 2点
4 対策が2つ以上挙げられているか 2点
5 対策に具体的な数値が含まれているか(温度、日数、寸法など) 2点
6 「誰が・何を・どのように」が明記されているか 2点
7 課題→対策→結果の論理的つながりがあるか 2点
8 結果に品質確認の具体的なデータがあるか 2点
9 結果が「品質を確保できた」と肯定的に終わっているか 2点
10 誤字・脱字がなく、文章が読みやすいか 2点

16〜20点

合格レベルの記述力があります。第2回・第3回で別テーマにも挑戦しましょう。

10〜14点

基本はできています。数値や技術的根拠を追加すると得点アップ。

8点以下

解説記事を読み直してから再チャレンジ。模範解答の構成を真似ることから始めましょう。

次の記述練習に挑戦

品質管理の施工経験記述は全3回です。3パターン準備すれば本番に万全。

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