2級建築(第二次) ミニテスト

2級建築施工管理技士 経験記述(品質管理)練習問題③【無料・模範解答付き】

2級建築施工管理技士 施工経験記述(品質管理)ミニテスト 第3回

結論から言います。第3回は鉄筋工事の品質管理がテーマです。鉄筋はコンクリートに埋もれて見えなくなるため、施工段階での品質管理が建物の構造安全性を左右します。

第1回(コンクリート)、第2回(防水・タイル)に続く品質管理の仕上げ回です。「施工経験記述の書き方(品質管理)例文・採点ポイント」と「鉄筋工事・型枠工事の重要ポイント」を参考にしてください。

テスト情報

形式:記述式(模範解答付き)

問題数:3問(テーマ選択+課題・対策・結果の一気通貫記述)

テーマ:鉄筋工事の品質管理

目標時間:25分(本番はもっと短い時間で書く必要があります)

品質管理記述 第3回のポイント

第3回は鉄筋工事の品質管理がテーマ。品質管理の3パターン目です。

  • 鉄筋工事:「かぶり厚さの確保」「配筋の精度管理」が定番テーマ
  • 数値で書く:かぶり厚さ○mm、配筋検査合格率○%など
  • 3回分の品質管理記述を仕上げれば、本番のどのテーマにも対応可能

問題1:技術的課題の記述

【問題】

あなたが経験した建築工事において、鉄筋工事の品質管理上、特に留意した技術的課題を1つ挙げ、その課題を選んだ理由とともに記述しなさい。

🎯 鉄筋工事で書きやすいテーマ

  • かぶり厚さの確保:スペーサーの配置と管理。最も書きやすく採点者の印象もよい
  • 配筋の正確性:鉄筋径・本数・間隔の設計図との照合
  • 継手部の品質:重ね継手長さ、ガス圧接の品質管理
  • 鉄筋のかぶり不足防止:結束線のかぶり側への飛び出し防止
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【模範解答例A:かぶり厚さの確保】

当該工事はRC造10階建共同住宅の新築工事であり、地下1階から地上10階まで約2,500㎡の床面積の鉄筋工事を行った。鉄筋のかぶり厚さは、鉄筋の腐食を防ぎ建物の耐久性を確保するために不可欠な管理項目である。特に地下部分は土に接するため最小かぶり厚さ60mmが必要であり、かぶり不足は建物の長期的な構造安全性に直結するため、かぶり厚さの確実な確保が技術的課題となった。

【模範解答例B:ガス圧接の品質管理】

当該工事はRC造5階建事務所ビルの新築工事であり、柱・梁に使用する異形鉄筋(D25〜D32)の継手にガス圧接を採用した。ガス圧接は熱と圧力で鉄筋を接合する工法であり、施工不良があると継手部から破断するリスクがある。圧接部の膨らみの直径や長さ、偏心量などの管理基準が厳格に定められており、ガス圧接部の品質確保が技術的課題となった。

問題2:対策の記述

【問題】

問題1で挙げた技術的課題に対して、あなたがとった具体的な対策を3つ記述しなさい。各対策には、管理基準の数値と具体的な確認方法を含めること。

📌 鉄筋工事の品質管理で使える数値

  • かぶり厚さ:土に接する部分60mm以上、屋外40mm以上、屋内30mm以上
  • 鉄筋の間隔:梁の場合、最小25mm以上かつ粗骨材最大寸法の1.25倍以上
  • 重ね継手の長さ:鉄筋径の40倍以上(一般的な基準)
  • ガス圧接の膨らみ直径:鉄筋径の1.4倍以上
  • ガス圧接の膨らみ長さ:鉄筋径の1.1倍以上
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【模範解答例A:かぶり厚さ確保の対策】

① 鉄筋の組立て前に、スペーサーの種類と配置間隔を施工計画書で定めた。スラブ筋は1㎡あたり4個以上のスペーサーを配置し、梁・柱は1mあたり2個以上のドーナツ型スペーサーを使用した。
② 配筋完了後、コンクリート打設前にかぶり厚さゲージを用いて全数検査を実施した。設計かぶり厚さを満足していない箇所はスペーサーを追加して修正した。
③ 結束線の端部がかぶり側に飛び出さないよう、結束線を鉄筋の内側に折り曲げることを全作業員に徹底した。朝礼での注意喚起と、配筋検査時の目視確認を毎日実施した。

【模範解答例B:ガス圧接の品質管理の対策】

① ガス圧接作業は有資格者(手動ガス圧接技量資格者)のみが行うことを確認し、資格証の写しを施工体制台帳に添付した。
② 圧接完了後に全数の外観検査を実施し、膨らみの直径が鉄筋径の1.4倍以上、膨らみの長さが鉄筋径の1.1倍以上であること、偏心量が鉄筋径の1/5以下であることをノギスで計測した。
超音波探傷試験を1検査ロット(200箇所)につき30箇所抽出して実施し、内部欠陥がないことを確認した。不合格の場合は圧接部を切断して再圧接を行うルールを事前に定めた。

問題3:結果の記述

【問題】

問題2の対策を実施した結果について記述しなさい。検査結果の数値と、品質確保の最終的な成果を含めること。

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【模範解答例A:かぶり厚さ確保の結果】

かぶり厚さの検査の結果、全階・全部位でかぶり厚さが設計値以上であることを確認した。地下部分では最小60mm以上、地上屋外面では最小40mm以上を全箇所で満足した。配筋検査での手直し率は当初5%程度あったが、対策の徹底により最終的には1%以下に低減できた。鉄筋のかぶり厚さを確実に確保し、建物の長期耐久性を担保する品質を実現できた。

【模範解答例B:ガス圧接の結果】

外観検査の結果、全圧接箇所で膨らみ直径・長さ・偏心量の管理基準を満足した。超音波探傷試験でも不合格箇所はなく、内部欠陥がないことを確認できた。有資格者による施工と厳格な品質検査の組み合わせにより、ガス圧接部の品質を確実に確保することができた。

品質管理の記述 — 3回分の振り返り

📌 品質管理で使える3つの記述パターン

テーマ キーワード
第1回 コンクリート工事 暑中/寒中、温度管理、養生、ひび割れ
第2回 防水・タイル工事 含水率、接着力、打診検査、水張り
第3回 鉄筋工事 かぶり厚さ、圧接、超音波探傷

本番ではどのテーマが出ても書けるように、この3パターンの記述を準備しておきましょう。

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