2級建築(第二次) ミニテスト

2級建築施工管理技士 経験記述(工程管理)練習問題①【無料・模範解答付き】

2級建築施工管理技士 施工経験記述(工程管理)ミニテスト 第1回

結論から言います。工程管理の施工経験記述では「工期内に工事を完成させるために、どんな課題があり、どう対策したか」を論理的に書く力が求められます。

第1回は天候による工程遅延への対応がテーマです。梅雨や台風による遅延は建設現場で最も多い工程管理の課題であり、記述しやすいテーマでもあります。「施工経験記述の書き方(工程管理)例文・採点ポイント」で学んだ内容を実践しましょう。

テスト情報

形式:記述式(模範解答付き)

問題数:3問(課題・対策・結果の段階別記述練習)

テーマ:天候による工程遅延への対応

目標時間:30分

工程管理記述の攻略ポイント

工程管理の記述では「なぜ工程が遅れるリスクがあったか」→「どう対策したか」→「予定通り完了したか」の流れが求められます。

  • 天候・資材納入遅延・近隣対応など、具体的な遅延リスクを挙げる
  • 対策は「週間工程表の見直し」「作業員の増員」など具体的な行動
  • 結果は「予定工期内に完了」「○日の余裕をもって完了」と数値で締める

問題1:技術的課題の記述

【問題】

あなたが経験した建築工事において、天候の影響で工程が遅延した(または遅延の恐れがあった)経験を1つ選び、工事概要と工程管理上の技術的課題を記述しなさい。
課題には「どの工種が何日遅延したか」「工期全体への影響」を具体的に含めること。

🎯 天候遅延の課題で書くべき要素

  • 遅延の原因:「6月の梅雨で15日間のうち10日が降雨」など具体的に
  • 影響を受けた工種:「掘削工事」「コンクリート打設」「外部足場」など
  • クリティカルパスとの関係:遅れた工種がクリティカルパス上かどうか
  • 遅延日数と工期への影響:「10日遅延→竣工が2週間遅れる見込み」
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【模範解答例】

工事概要:RC造・地上6階建共同住宅新築工事。延べ面積3,200㎡。工期:令和○年5月〜令和○年2月。私の立場:工事主任。

技術的課題:当該工事では、基礎の根切り工事と地業工事を6月〜7月に予定していた。しかし梅雨の長雨が続き、20日間のうち14日が降雨となり、掘削面の地盤が軟弱化して重機の稼働ができない日が10日間発生した。基礎工事はネットワーク工程表のクリティカルパス上にあり、この遅延をそのまま放置すると躯体工事以降の全工程が押し出され、竣工日が約2週間遅れる見込みとなった。竣工日の変更は契約上認められないため、後工程での10日間の工期短縮が技術的課題となった。

問題2:対策の記述

【問題】

問題1で挙げた工程遅延に対して、あなたがとった具体的な対策を3つ以上記述しなさい。
各対策には「何をどう変更したか」「その結果どれだけ工期を短縮できる見込みだったか」を含めること。

📌 工期短縮の対策キーワード

  • 作業の並行化:躯体と仕上げの一部を並行して進める
  • 人員の増強:班数を増やす、休日出勤で作業日を確保
  • 工法の変更:現場打ち→プレキャスト、湿式→乾式に変更
  • 材料の変更:早強セメントの使用で型枠存置期間を短縮
  • ネットワーク工程表の再分析:クリティカルパスの見直し
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【模範解答例】

① ネットワーク工程表を再作成し、クリティカルパスを再分析した。内装仕上げ工事のうち墨出し・配管スリーブ設置を躯体工事と並行して進めることで、3日間の短縮が見込めることを確認した。
② 型枠工事の班を1班から2班に増強し、上下階の同時施工を実施した。これにより型枠組立て〜解体の1サイクルを従来の7日→5日に短縮した。
③ コンクリートに早強ポルトランドセメントを使用することを設計者に提案し承認を得た。圧縮強度の発現が早まることで、型枠存置期間を従来の5日→3日に短縮した(品質管理上の確認は強度試験で実施)。
④ 週間工程会議を毎週月曜日に開催し、各下請業者の進捗を数値で共有した。遅延が1日でも発生した場合は、翌日中に挽回策を立案・実行するルールを設けた。

問題3:結果の記述

【問題】

問題2の対策を実施した結果について記述しなさい。
工期遅延をどの程度回復できたか、最終的に竣工日を守れたかを具体的に記述すること。

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【模範解答例】

上記対策の結果、作業の並行化で3日、型枠班の増強で4日、早強セメントの使用で4日、合計11日間の工期短縮を実現した。10日間の遅延を上回る短縮ができたことで、最終的に竣工日を1日前倒しで達成することができた。週間工程会議の実施により、後工程での遅延の再発もなく、工事を安全かつ計画どおりに完了できた。発注者からも「天候不良にもかかわらず工期を守ったこと」に対して高い評価をいただいた。

自己採点のチェックリスト

No. チェック項目 配点
1 遅延の原因と日数が具体的に書かれているか 2点
2 クリティカルパスや工期全体への影響が説明されているか 2点
3 対策が3つ以上挙げられているか 2点
4 各対策で短縮できた日数が明示されているか 2点
5 結果が「工期を守れた」と肯定的に終わっているか 2点

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