2級建築(第一次) ミニテスト

2級建築施工管理技士 躯体工事 練習問題①【無料・10問・解説付き】

2級建築施工管理技士 躯体工事ミニテスト 第1回

結論から言います。躯体工事は第一次検定で最も出題数が多い分野のひとつです。地盤調査・仮設工事・土工事・鉄筋工事・型枠工事・コンクリート工事・鉄骨工事と範囲が広く、しっかり得点源にしたい分野です。

このミニテストでは、躯体工事全般から四肢択一の10問を出題します。すべてオリジナル問題で、各問に詳しい解説付きです。

テスト情報

問題数:10問(四肢択一)

目標正答率:7問以上で合格レベル

出題範囲:地盤調査、仮設工事、土工事、鉄筋工事、型枠工事、コンクリート工事、鉄骨工事

躯体工事 第1回のテーマ

この回は地盤調査(標準貫入試験・平板載荷試験)・仮設工事(足場の基準値)・鉄筋工事(かぶり厚さ・重ね継手長さ)・型枠工事・コンクリート打設・鉄骨工事の基本を出題。特に足場の数値(作業床幅40cm以上・手すり85cm以上)鉄筋のかぶり厚さは暗記必須。「躯体工事①」「躯体工事②」で復習。

問題

【第1問】地盤調査

地盤調査に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. 標準貫入試験は、63.5kgのハンマーを76cmの高さから自由落下させ、サンプラーを30cm貫入させるのに要する打撃回数(N値)を測定する。

2. N値が大きいほど地盤が硬く、支持力が大きいことを示す。

3. ボーリング調査では、地盤の土質構成や地下水位を確認できる。

4. 平板載荷試験は、地盤の深層部の支持力を直接測定するのに最も適した試験である。

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正解:4
平板載荷試験は、地盤の表層部(載荷板直径の1.5〜2倍程度の深さまで)の支持力を測定する試験です。深層部の支持力を測定するには適していません。深層部の地盤性状を確認するには、ボーリング調査と標準貫入試験を併用するのが一般的です。

【第2問】仮設工事

仮設工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. 足場の作業床の幅は、40cm以上とし、床材間の隙間は3cm以下とする。

2. 枠組足場の交差筋かいは、建枠の対角方向に取り付けて足場の水平剛性を高める。

3. 単管足場の建地の間隔は、桁行方向1.85m以下、梁間方向1.5m以下とする。

4. 足場の壁つなぎは、足場と建物を緊結するもので、水平方向のみに設ければよい。

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正解:4
壁つなぎは足場と建物を緊結して足場の倒壊・変形を防止するもので、水平方向と垂直方向の両方に適切な間隔で設置する必要があります。垂直方向5m以下、水平方向5.5m以下の間隔で設けるのが一般的です。水平方向のみでは風荷重等による足場の浮き上がりや転倒を防止できません。

【第3問】根切り・山留め

根切り・山留め工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. 根切りとは、基礎や地下構造物を施工するために地盤を掘削することである。

2. 山留め壁には、親杭横矢板壁・鋼矢板壁・地中連続壁などの種類がある。

3. 切梁は、山留め壁に作用する側圧(土圧・水圧)を支える水平部材である。

4. ヒービングとは、砂質地盤で地下水が根切り底面から噴き上がる現象である。

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正解:4
ヒービングは軟弱な粘性土地盤で、山留め壁の背面の土の重量により根切り底面の地盤が膨れ上がる現象です。砂質地盤で地下水が噴き上がる現象はボイリングです。また、砂質地盤で根切り底面の地盤が持ち上がる現象を盤ぶくれといいます。混同しやすいので整理して覚えましょう。

【第4問】鉄筋の加工・組立

鉄筋の加工・組立に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. 鉄筋の末端にはフックを付け、コンクリートとの定着を確保する。

2. 鉄筋の折曲げ加工は、鉄筋径に応じた内法直径以上で行う。

3. 鉄筋のかぶり厚さは、コンクリート表面から鉄筋の表面までの最短距離である。

4. 鉄筋のかぶり厚さは、部位に関係なく全て同じ値でよい。

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正解:4
鉄筋のかぶり厚さは部位によって異なります。土に接する部分(基礎・擁壁など)は大きなかぶりが必要で、屋内の柱・梁と屋外の柱・梁でも異なります。例えば、土に接しない屋内の柱・梁は30mm以上、土に接する基礎は60mm以上(捨てコンクリートがない場合)が必要です。

【第5問】型枠工事

型枠工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. 型枠は、コンクリートの形状を保持し、所定の強度が出るまで支持する仮設構造物である。

2. 型枠に作用する側圧は、コンクリートの打込み速度が速いほど大きくなる。

3. せき板の材料には、合板・鋼製パネル・樹脂パネルなどが使用される。

4. 型枠の存置期間は、気温に関係なく一律に決められている。

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正解:4
型枠の存置期間(型枠を取り外すまでの期間)は、気温やセメントの種類によって異なります。気温が高いほどコンクリートの強度発現が早いため存置期間は短くなり、気温が低いほど長くなります。例えば、普通ポルトランドセメントの場合、平均気温15℃以上で柱・壁のせき板は3日以上、10℃以上で4日以上です。

【第6問】コンクリートの配合

コンクリートの配合に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. 水セメント比が小さいほど、コンクリートの強度は大きくなる。

2. スランプ値が大きいほど、コンクリートは軟らかく流動性が高い。

3. 単位水量が多いほど、乾燥収縮によるひび割れが発生しやすい。

4. AE剤を使用すると、コンクリート中の空気量が減少して強度が向上する。

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正解:4
AE剤(Air Entraining剤)は、コンクリート中に微細な独立した空気泡(エントレインドエア)を連行(増加)させる混和剤です。空気量は増加しますが、微細な空気泡がベアリング効果を発揮してワーカビリティーが向上し、凍結融解に対する耐久性も向上します。ただし、空気量が増えすぎると強度は低下します。

【第7問】コンクリートの打設

コンクリートの打設に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. コンクリートの練混ぜから打込み完了までの時間は、外気温25℃以上で90分以内とする。

2. コンクリートポンプによる圧送では、先送りモルタルを圧送してから打設を開始する。

3. コンクリートの打込みは、1層の打込み高さを40〜50cm以下として行う。

4. コンクリートの締固めに使用する棒形振動機は、コンクリートの表面に水平に当てて使用する。

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正解:4
棒形振動機(バイブレーター)は、コンクリート中に垂直に挿入して使用します。水平に表面に当てるのではなく、コンクリートの中に差し込んで振動を与え、内部の気泡を排出して密実なコンクリートにします。挿入間隔は60cm以下、下層に10cm程度挿入して上下層を一体化させます。

【第8問】コンクリートの養生

コンクリートの養生に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. 湿潤養生は、コンクリート表面の乾燥を防ぎ、水和反応に必要な水分を保持するために行う。

2. 普通ポルトランドセメントの場合、湿潤養生期間は5日以上が標準である。

3. 寒中コンクリートでは、初期凍害を防ぐため保温養生を行う。

4. 暑中コンクリートでは、養生温度が高いほど長期強度が大きくなる。

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正解:4
養生温度が高いと初期強度の発現は早くなりますが、長期強度はかえって低下する傾向があります。これを「クロスオーバー効果」といいます。暑中コンクリートでは、急激な乾燥を防ぐための散水養生や日よけの設置など、温度上昇を抑える養生が重要です。

【第9問】鉄骨の高力ボルト接合

鉄骨の高力ボルト接合に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. 高力ボルト摩擦接合は、部材間の摩擦力で応力を伝達する接合方法である。

2. 摩擦面は、赤錆状態またはブラスト処理で所定のすべり係数を確保する。

3. 高力ボルトの締付けは、ナット回転法またはトルクコントロール法で行う。

4. 高力ボルトの締付けは、群の端部のボルトから中央に向かって行う。

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正解:4
高力ボルトの締付けは、ボルト群の中央から端部に向かって行います。端部から中央に向かって締めると、先に締めたボルトの軸力が後のボルト締付けで変化してしまいます。中央から順に外側へ締めていくことで、全てのボルトに均一な軸力を導入できます。

【第10問】鉄骨の溶接

鉄骨の溶接に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. 完全溶込み溶接は、母材全断面を溶接金属で接合する方法で、継手効率が最も高い。

2. 隅肉溶接は、部材の隅角部に三角形断面の溶接金属を盛る接合方法である。

3. 溶接の欠陥には、ブローホール・アンダーカット・オーバーラップ・融合不良などがある。

4. 溶接部の検査は目視検査のみで十分であり、超音波探傷検査は不要である。

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正解:4
溶接部の検査は目視検査だけでは不十分です。内部欠陥(ブローホール、融合不良など)は目視では発見できないため、超音波探傷検査(UT)や放射線透過検査(RT)などの非破壊検査を併用します。特に完全溶込み溶接では、超音波探傷検査による内部欠陥の検出が重要です。

結果の目安

正答数 評価
9〜10問 素晴らしい!躯体工事の基礎をしっかり理解しています。
7〜8問 合格レベルです。間違えた分野を重点的に復習しましょう。
5〜6問 もう少し。躯体工事の各分野をバランスよく学習しましょう。
4問以下 基礎から復習が必要です。解説記事で各工事の基本を確認しましょう。

次のミニテストに挑戦

躯体工事のミニテストは全3回です。

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