2級建築(第一次) ミニテスト

2級建築施工管理技士 建築材料 練習問題①【無料・10問・解説付き】

2級建築施工管理技士 建築材料ミニテスト 第1回

結論から言います。建築材料の中でも、セメント・骨材・コンクリートは最も出題頻度が高い分野です。

第一次検定では、コンクリートの配合・スランプ・空気量・強度・養生など幅広く出題されます。このミニテストでは、四肢択一の10問を出題します。すべてオリジナル問題で、各問に詳しい解説付きです。

テスト情報

問題数:10問(四肢択一)

目標正答率:7問以上で合格レベル

出題範囲:セメント、骨材、コンクリートの性質

建築材料の出題ポイント

建築材料は第一次検定で毎年4〜5問出題される得点源です。とくにコンクリート関連は頻出中の頻出。

  • 水セメント比(W/C):小さい → 強度↑・耐久性↑(逆を問う問題に注意)
  • スランプ:大きい → 施工性↑だが強度とは別の話
  • 空気量:凍結融解には有効だが、強度は下がる

「○○が大きいほど強度が上がる?下がる?」という引っかけが多いので、それぞれの関係を整理しておきましょう。

建築材料 第1回のテーマ

この回はセメントの種類と特徴・骨材(細骨材・粗骨材)・コンクリートの性質(スランプ・水セメント比・空気量)を出題しています。特に水セメント比が小さいほど強度が高いという関係は最頻出。間違えた問題は「建築材料①(セメント・骨材・コンクリート)」で復習しましょう。

問題

【第1問】セメントの種類

セメントの種類と特徴に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. 普通ポルトランドセメントは、最も広く使用されているセメントである。

2. 早強ポルトランドセメントは、普通ポルトランドセメントより初期強度の発現が早い。

3. 高炉セメントB種は、高炉スラグ微粉末を混合したセメントで、長期強度の伸びが大きい。

4. 低熱ポルトランドセメントは、水和熱が大きいため、マスコンクリートに最も適している。

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正解:4
低熱ポルトランドセメントは名前のとおり水和熱が小さいセメントです。「水和熱が大きい」は逆であり不適当です。マスコンクリート(大断面のコンクリート)では水和熱によるひび割れが問題になるため、水和熱の小さい低熱セメントや中庸熱セメントが適しています。

【第2問】骨材の性質

コンクリート用骨材に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. 細骨材とは、10mmふるいを全部通り、5mmふるいに質量で85%以上通る骨材のことである。

2. 骨材の粒度は、ふるい分け試験で求めた粗粒率で表す。

3. 骨材のアルカリシリカ反応は、コンクリートの異常膨張やひび割れの原因となる。

4. 粗骨材の最大寸法が大きいほど、鉄筋のあきや最小かぶり厚さに関係なく自由に使用できる。

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正解:4
粗骨材の最大寸法は、鉄筋のあき(鉄筋間の距離)やかぶり厚さによって制限されます。粗骨材の最大寸法が大きすぎると、鉄筋の間にコンクリートが充填されず、ジャンカ(空洞)が生じる原因になります。一般に、粗骨材の最大寸法は鉄筋のあきの3/4以下、かぶり厚さ以下などの制限があります。

【第3問】コンクリートのスランプ

フレッシュコンクリートのスランプに関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. スランプとは、スランプコーンを引き上げた後のコンクリートの頂部の下がり量のことである。

2. スランプが大きいほど、コンクリートのワーカビリティー(施工のしやすさ)は良い。

3. 一般的な建築工事のコンクリートのスランプは、15〜18cm程度が標準である。

4. スランプが大きいほど、コンクリートの強度は高くなる。

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正解:4
スランプが大きいほど流動性は高くなりますが、強度は高くなるとは限りません。スランプを大きくするために単位水量を増やすと、水セメント比が大きくなり、むしろ強度は低下します。スランプは施工性の指標であり、強度とは直接の比例関係にはありません。

【第4問】コンクリートの空気量

コンクリートの空気量に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. AE剤やAE減水剤を使用すると、コンクリート中に微細な空気泡(エントレインドエア)が生じる。

2. エントレインドエアは、コンクリートの凍結融解に対する抵抗性を向上させる。

3. 普通コンクリートの空気量は、一般に4〜5%を標準とする。

4. 空気量が多いほど、コンクリートの圧縮強度は向上する。

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正解:4
空気量が多いほど、コンクリートの圧縮強度は低下します。空気量が1%増えると、圧縮強度は約4〜6%低下するとされています。空気泡は凍結融解抵抗性やワーカビリティーの改善に有効ですが、強度面ではマイナスに作用します。

【第5問】水セメント比

コンクリートの水セメント比(W/C)に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. 水セメント比とは、コンクリート中の水の質量をセメントの質量で割った値を百分率で表したものである。

2. 水セメント比が小さいほど、コンクリートの圧縮強度は高くなる。

3. 水セメント比が小さいほど、コンクリートの耐久性は向上する。

4. 水セメント比は大きいほど施工しやすく、特に制限値は設けられていない。

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正解:4
水セメント比には上限値が設けられています。JASS 5では、一般的な構造物で水セメント比の最大値を65%以下と規定しています。水セメント比が大きすぎると、強度低下・乾燥収縮・中性化の促進・耐久性低下など多くの問題が生じます。

【第6問】コンクリートの養生

コンクリートの養生に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. 湿潤養生は、コンクリートの表面を湿った状態に保つ養生方法である。

2. 湿潤養生の期間が長いほど、コンクリートの強度発現は良好になる。

3. 普通ポルトランドセメントを使用したコンクリートの湿潤養生期間は、5日以上が標準である。

4. コンクリートの打込み直後から風を当てて乾燥させると、強度が早く発現する。

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正解:4
打込み直後のコンクリートに風を当てて乾燥させると、表面の水分が急速に蒸発してプラスティック収縮ひび割れが発生し、強度発現も不十分になります。コンクリートの強度発現にはセメントの水和反応が必要で、水和反応には水分が不可欠です。打込み直後は急激な乾燥を防ぎ、湿潤状態を保つことが重要です。

【第7問】コンクリートの混和材料

コンクリートの混和剤に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. AE減水剤は、空気連行性と減水性の両方の効果を持つ混和剤である。

2. 高性能AE減水剤は、AE減水剤よりもさらに高い減水効果を持ち、高強度コンクリートに用いる。

3. 減水剤は、同じスランプを得るのに必要な単位水量を減少させる効果がある。

4. 促進剤は、コンクリートの凝結・硬化を遅くするために使用する混和剤である。

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正解:4
促進剤は、コンクリートの凝結・硬化を早めるために使用する混和剤です。「遅くする」は逆であり不適当です。凝結を遅くするのは遅延剤(リターダー)で、暑中コンクリートなどで使用します。促進剤は寒中コンクリートなどで初期凍害を防ぐために使用します。

【第8問】コンクリートの強度

コンクリートの強度に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. コンクリートの圧縮強度は、材齢28日の供試体で測定するのが標準である。

2. コンクリートの引張強度は、圧縮強度の約1/10〜1/13程度である。

3. コンクリートの圧縮強度は、養生温度が高いほど初期強度の発現が早い。

4. コンクリートの設計基準強度は、一般に引張強度で指定する。

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正解:4
コンクリートの設計基準強度は、一般に圧縮強度で指定します。コンクリートは圧縮に強く引張に弱い材料であり、構造設計では圧縮強度を基本としています。設計基準強度は Fc で表され、例えば Fc = 21N/mm²、Fc = 24N/mm² などと指定します。

【第9問】コンクリートの中性化

コンクリートの中性化に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. 中性化とは、空気中の二酸化炭素がコンクリート内部に浸透してpHが低下する現象である。

2. 中性化が鉄筋の位置まで進行すると、鉄筋が腐食しやすくなる。

3. 水セメント比が大きいコンクリートほど、中性化が進行しやすい。

4. 中性化はコンクリートの圧縮強度を直接低下させる主な原因である。

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正解:4
中性化はコンクリート自体の圧縮強度を直接低下させる現象ではありません。中性化の主な問題は、コンクリートのアルカリ性が失われて鉄筋の不動態被膜(防錆効果)が破壊されることにあります。その結果、鉄筋が腐食して膨張し、コンクリートのひび割れや剥落を引き起こします。

【第10問】骨材の含水状態

骨材の含水状態に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. 骨材の含水状態には、絶乾状態・気乾状態・表乾状態・湿潤状態がある。

2. コンクリートの配合設計では、骨材を表面乾燥飽水状態(表乾状態)として計算する。

3. 表乾状態とは、骨材の表面は乾いているが内部の空隙は水で満たされている状態である。

4. 骨材が湿潤状態(表面に余分な水がついた状態)の場合、コンクリートの単位水量に影響しない。

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正解:4
骨材が湿潤状態の場合、骨材の表面に付着している余分な水(表面水)が練り混ぜ水に加わるため、単位水量に影響します。コンクリートの配合では、骨材の含水率(表面水率)を測定し、表面水の分だけ練り混ぜ水を減らす補正が必要です。この補正を怠ると、水セメント比が大きくなり強度が低下します。

結果の目安

正答数 評価
9〜10問 素晴らしい!コンクリートの基本をしっかり理解できています。
7〜8問 合格レベルです。混和材料と養生の知識を強化しましょう。
5〜6問 もう少し。水セメント比と強度の関係を整理しましょう。
4問以下 基礎から復習が必要です。セメント・骨材の基本から見直しましょう。

次のミニテストに挑戦

建築材料のミニテストは全3回です。続けて解くと知識が定着します。

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