2級建築(第一次) ミニテスト

2級建築施工管理技士 躯体工事 練習問題③【無料・10問・解説付き】

2級建築施工管理技士 躯体工事ミニテスト 第3回

結論から言います。第3回では、レディーミクストコンクリートの受入検査、ガス圧接の検査、スランプ試験など、現場での品質管理に関わる応用的な問題を出題します。

第1・2回で基礎を固めた方向けの仕上げテストです。四肢択一の10問を出題します。

テスト情報

問題数:10問(四肢択一)

目標正答率:7問以上で合格レベル

出題範囲:レディーミクストコンクリート、スランプ試験、ガス圧接検査、型枠支保工、鉄骨工事の品質管理

問題

【第1問】レディーミクストコンクリートの受入検査

レディーミクストコンクリートの受入検査に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. 受入検査では、スランプ・空気量・コンクリート温度・塩化物量を確認する。

2. 圧縮強度試験用の供試体は、打込み日ごと・打込み工区ごとに採取する。

3. 納品書(配合計画書)で、指定した配合と相違ないことを確認する。

4. 受入検査は工場出荷時のデータのみで判断し、現場での試験は不要である。

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正解:4
レディーミクストコンクリートの受入検査は、現場で実際に試験を行って品質を確認します。運搬中にスランプが変化したり、温度が上昇したりすることがあるため、工場出荷データだけでは不十分です。現場到着時にスランプ試験・空気量試験・塩化物量試験・温度測定を行い、規格値内であることを確認します。

【第2問】スランプ試験

コンクリートのスランプ試験に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. スランプ試験は、フレッシュコンクリートの軟らかさ(コンシステンシー)を測定する試験である。

2. スランプコーンに3層に分けてコンクリートを詰め、各層を25回突く。

3. スランプ値は、スランプコーンを引き上げた後のコンクリート頂部の下がり量で表す。

4. スランプの許容差は、スランプ値に関係なく常に±1cmである。

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正解:4
スランプの許容差はスランプ値によって異なります。スランプ8cm以上18cm以下の場合は±2.5cmスランプ21cmの場合は±1.5cmです。「常に±1cm」は不適当です。指定したスランプ値と実測値の差がこの許容差を超えると不合格となります。

【第3問】コンクリートの空気量

コンクリートの空気量に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. AEコンクリートの空気量は、一般に4.5%を標準とする。

2. 空気量の許容差は±1.5%である。

3. 空気量の測定には、エアメーター(空気量測定器)を使用する。

4. 空気量が多いほどコンクリートの圧縮強度は向上する。

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正解:4
空気量が多いとコンクリートの圧縮強度は低下します。一般に、空気量が1%増加すると圧縮強度は約4〜6%低下するとされています。ただし、適切な量のエントレインドエア(AE剤による微細気泡)は、ワーカビリティーと凍結融解耐久性を向上させます。多すぎても少なすぎてもよくないため、4.5%±1.5%の範囲で管理します。

【第4問】ガス圧接の検査

鉄筋のガス圧接の検査に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. ガス圧接部の外観検査では、ふくらみの形状・圧接面のずれ・折れ曲がりを確認する。

2. ふくらみの直径は、鉄筋径の1.4倍以上必要である。

3. ふくらみの長さは、鉄筋径の1.1倍以上必要である。

4. 超音波探傷検査は不要で、外観検査のみで圧接部の品質を判定できる。

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正解:4
ガス圧接部の検査では、外観検査に加えて超音波探傷検査(UT)を行います。外観検査だけでは、圧接面の内部欠陥(フラット破面、不完全圧接など)を発見できません。超音波探傷検査により圧接面の内部欠陥の有無を確認し、不合格の場合は切り取って再圧接します。

【第5問】暑中コンクリート

暑中コンクリートに関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. 日平均気温が25℃を超える場合は、暑中コンクリートとして施工する。

2. 練混ぜから打込み完了までの時間は、90分以内とする。

3. 打込み時のコンクリート温度は、35℃以下とするのが望ましい。

4. 暑中コンクリートでは、打込み後の養生は不要で自然乾燥させるのがよい。

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正解:4
暑中コンクリートでは、気温が高く乾燥しやすいため、打込み後の養生が極めて重要です。打込み直後からの散水養生・覆い養生により、コンクリート表面の急激な水分蒸発を防ぐ必要があります。自然乾燥させると乾燥収縮ひび割れが多発し、強度発現にも悪影響を及ぼします。

【第6問】セパレーター

型枠のセパレーターに関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. セパレーターは、向かい合う型枠の間隔を一定に保つための金物である。

2. セパレーターの端部にコーン(プラスチック製の円錐体)を取り付けて使用する。

3. 型枠脱型後、コーンを取り外してモルタルで穴を埋める。

4. セパレーターは型枠脱型後もコンクリート内に全て残して問題ない。

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正解:4
セパレーターのうち、コンクリート表面に近い部分(コーンの部分)は脱型後に取り外してモルタルで穴埋めします。コンクリート表面近くにセパレーター(鋼製)が残ると、雨水が浸入して発錆・コンクリートの爆裂の原因となります。特に外壁面では、防水上もセパレーターの処理が重要です。

【第7問】鉄骨の耐火被覆

鉄骨の耐火被覆に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. 鉄骨は火災時に温度が上昇すると強度が低下するため、耐火被覆が必要である。

2. 耐火被覆には、吹付けロックウール・耐火板張り・巻付け工法などがある。

3. 耐火被覆の厚さは、建物の耐火要求時間に応じて決定する。

4. 鉄骨は不燃材料なので、耐火被覆を施さなくても耐火建築物の主要構造部に使用できる。

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正解:4
鉄骨は不燃材料ですが、500℃を超えると急激に強度が低下します。そのため、耐火建築物の主要構造部に鉄骨を使用する場合は、耐火被覆を施して火災時の温度上昇を抑制する必要があります。「不燃材料だから耐火被覆不要」は、鉄骨造で最もよくある誤解のひとつです。

【第8問】鉄筋のスペーサー

鉄筋のスペーサーに関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. スペーサーは、鉄筋のかぶり厚さを確保するために使用する。

2. スペーサーの材質には、モルタル製・プラスチック製・鋼製などがある。

3. 梁や柱の側面にはドーナツ型スペーサーを使用するのが一般的である。

4. スペーサーの個数は最小限でよく、1か所に1個設置すれば十分である。

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正解:4
スペーサーは所定のかぶり厚さを確実に確保するため、適切な間隔で十分な数を配置する必要があります。スラブの場合は1m²あたり4個以上、梁・柱の場合も適切な間隔で配置します。スペーサーが少ないと、コンクリート打設時の荷重で鉄筋が移動し、かぶり厚さが不足する原因となります。

【第9問】コンクリートの打継ぎ

コンクリートの打継ぎに関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. 打継ぎ面は、レイタンスや緩んだ骨材を取り除き、十分に吸水させてから打ち継ぐ。

2. 柱・壁の水平打継ぎ位置は、スラブ・梁の上端または下端とするのが一般的である。

3. 梁の垂直打継ぎ位置は、スパンの中央付近に設けるのが一般的である。

4. 打継ぎ面の処理を行わず、そのまま新しいコンクリートを打ち継いでよい。

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正解:4
打継ぎ面は必ず適切な処理を行う必要があります。硬化したコンクリートの表面にはレイタンス(セメントの微粒子が浮上した脆弱な層)が形成されるため、これを除去しないと新旧コンクリートの付着が不十分になります。高圧洗浄やワイヤーブラシで清掃し、十分に散水してから打ち継ぎます。

【第10問】鉄骨のアンカーボルト

鉄骨のアンカーボルトに関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. アンカーボルトは、鉄骨柱脚を基礎コンクリートに固定するためのボルトである。

2. アンカーボルトの埋込み長さは、ボルト径の20倍以上が一般的である。

3. アンカーボルトの設置精度(位置・高さ・傾き)は、建方精度に直結する重要な管理項目である。

4. アンカーボルトは基礎コンクリート打設後に後から設置するのが標準である。

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正解:4
アンカーボルトは一般に基礎コンクリートの打設前に設置(先付け工法)します。アンカーボルトを所定の位置・高さに固定してからコンクリートを打設し、一体化させます。後付け工法(あと施工アンカー)もありますが、構造上の安全性から先付けが標準です。後付けの場合は十分な引抜き耐力の確認が必要です。

結果の目安

正答数 評価
9〜10問 素晴らしい!躯体工事の品質管理まで深く理解しています。
7〜8問 合格レベルです。受入検査や検査方法の知識を強化しましょう。
5〜6問 もう少し。コンクリートの品質管理を中心に復習しましょう。
4問以下 基礎から復習が必要です。解説記事で各工事の基本を確認しましょう。

躯体工事ミニテスト全3回を制覇!

全3回を通して解くと、躯体工事の全テーマをカバーできます。

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