2級土木(第一次) ミニテスト

2級土木施工管理技士 コンクリート工 練習問題①【無料・10問・解説付き】

コンクリート工は、2級土木施工管理技士の第一次検定で毎年4〜6問出題される最重要分野のひとつです。セメントの種類・水セメント比・スランプ・骨材・混和材料・打設方法など、覚えるべき数値や用語が多く、ここを落とすと合格は厳しくなります。

このミニテストではコンクリート工①(材料・配合設計・打設)の範囲から10問を出題します。本番と同じ四肢択一形式で、1問ずつ解答・解説を確認できます。目標は8問以上の正解です。

まだ学習が済んでいない方は、先に解説記事を読んでから挑戦してください。
コンクリート工①(材料・配合設計・打設)の解説記事

ミニテスト(全10問)

第1問 セメントの種類

マスコンクリート(大型構造物)に使用するセメントとして、最も適切なものはどれか。

(1)普通ポルトランドセメント
(2)早強ポルトランドセメント
(3)中庸熱ポルトランドセメント
(4)超早強ポルトランドセメント

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正解:(3)中庸熱ポルトランドセメント
マスコンクリートは部材が大きく、セメントの水和熱による温度ひび割れが問題になります。中庸熱ポルトランドセメントは発熱が少ないため、マスコンクリートに最も適しています。早強・超早強は逆に発熱が大きく不適切です。

第2問 水セメント比と強度

コンクリートの水セメント比(W/C)に関する記述として、適切なものはどれか。

(1)水セメント比が大きいほど、コンクリートの圧縮強度は高くなる。
(2)水セメント比が小さいほど、コンクリートの圧縮強度は高くなる。
(3)水セメント比はコンクリートの強度に影響しない。
(4)水セメント比が大きいほど、コンクリートの耐久性は向上する。

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正解:(2)水セメント比が小さいほど、コンクリートの圧縮強度は高くなる。
W/C(水÷セメント)が小さい=水が少ない=コンクリートが密実になり強度が上がります。W/Cが大きいと強度も耐久性も低下します。「W/C小さい=強い」は超頻出の基本事項です。

第3問 スランプ試験

フレッシュコンクリートのスランプ試験に関する記述として、適切でないものはどれか。

(1)スランプ試験は、コンクリートの軟らかさ(コンシステンシー)を測定する試験である。
(2)スランプコーンの高さは30cmである。
(3)スランプ値が大きいほど、コンクリートは硬い。
(4)一般的な土木構造物のスランプは8〜12cm程度である。

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正解:(3)
スランプ値が大きいほどコンクリートは「軟らかい(流れやすい)」です。スランプが小さいほど硬いコンクリートです。スランプコーンを引き上げたときに下がった量がスランプ値なので、軟らかいほど大きく下がります。(3)は逆の記述なので不適切です。

第4問 骨材の品質

コンクリート用骨材に関する記述として、適切でないものはどれか。

(1)骨材には細骨材(砂)と粗骨材(砂利・砕石)がある。
(2)粗骨材の最大寸法は、鉄筋の最小あきよりも大きくしなければならない。
(3)アルカリシリカ反応性のある骨材は、ひび割れの原因となる。
(4)骨材の吸水率は、細骨材で3.5%以下、粗骨材で3.0%以下が望ましい。

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正解:(2)
粗骨材の最大寸法は、鉄筋の最小あき以下(かぶりの3/4以下、部材最小寸法の1/5以下)でなければなりません。骨材が鉄筋の間隔より大きいと、コンクリートが行き渡らず充填不良の原因になります。(2)は「大きくしなければならない」と逆の記述なので不適切です。

第5問 混和材料

コンクリート用混和剤に関する記述として、適切なものはどれか。

(1)AE剤は、コンクリート中に微細な空気泡を連行し、凍結融解に対する抵抗性を向上させる。
(2)AE剤を使用すると、コンクリートの空気量が減少する。
(3)減水剤は、コンクリートの単位水量を増加させるために使用する。
(4)AE減水剤は、コンクリートの凝結を極端に早める効果がある。

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正解:(1)
AE剤(Air Entraining剤)は、コンクリート中に微細な独立した空気泡を連行する混和剤です。この空気泡が凍結時の水の膨張圧を吸収するため、凍結融解に対する耐久性が向上します。また、ワーカビリティーも改善されます。(2)は逆で空気量は増加、(3)は逆で単位水量を減少、(4)は凝結を極端に早める効果はありません。

第6問 ワーカビリティー

フレッシュコンクリートのワーカビリティーに関する記述として、適切でないものはどれか。

(1)ワーカビリティーとは、運搬・打込み・締固めなどの作業のしやすさを示す性質である。
(2)単位水量を増やすとワーカビリティーは向上するが、強度や耐久性は低下する。
(3)AE剤を使用すると、ワーカビリティーが改善される。
(4)スランプが小さいコンクリートほど、ワーカビリティーに優れている。

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正解:(4)
スランプが小さいコンクリートは硬くて流れにくいため、打込みや締固めの作業がしにくくなります。つまり、ワーカビリティーは劣ります。一般に適切なスランプを確保することがワーカビリティーの確保につながりますが、単にスランプを大きくすればよいわけではなく、材料分離を起こさない範囲で適切に設定することが重要です。

第7問 配合設計の基本

コンクリートの配合設計に関する記述として、適切なものはどれか。

(1)配合強度は、設計基準強度と同じ値に設定する。
(2)単位水量は、できるだけ大きくするのがよい。
(3)水セメント比は、所要の強度・耐久性を満たす範囲で設定する。
(4)単位セメント量は、できるだけ小さくすればよい。

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正解:(3)
水セメント比(W/C)は、所要の強度と耐久性を満たすように設定します。(1)配合強度は品質のばらつきを考慮して設計基準強度より大きく設定します。(2)単位水量は乾燥収縮やひび割れの原因になるためできるだけ小さくします。(4)単位セメント量もむやみに小さくすると強度・耐久性が不足するため、最小値の基準があります。

第8問 打込みの注意事項

コンクリートの打込みに関する記述として、適切でないものはどれか。

(1)コンクリートの打込みの自由落下高さは、1.5m以下を標準とする。
(2)1層の打込み厚さは、40〜50cm以下を標準とする。
(3)外気温が25℃を超える場合、打重ね時間間隔は2.5時間以内とする。
(4)打重ね時間間隔を超えるとコールドジョイントが発生しやすくなる。

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正解:(3)
外気温25℃を超える場合の打重ね時間間隔は2.0時間以内です。25℃以下の場合が2.5時間以内です。気温が高いとコンクリートの凝結が早く進むため、より短い時間内に打ち重ねる必要があります。この数値は頻出なので確実に覚えましょう。

第9問 締固め

コンクリートの締固めに関する記述として、適切でないものはどれか。

(1)内部振動機(棒状バイブレーター)の挿入間隔は、50cm以下とする。
(2)内部振動機は、下層のコンクリート中に10cm程度挿入する。
(3)内部振動機は、コンクリートを横移動させる目的で使用してよい。
(4)締固めが不十分だと、ジャンカ(豆板)が発生しやすくなる。

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正解:(3)
内部振動機(バイブレーター)は、コンクリートを横移動させる目的で使用してはいけません。横移動に使うと材料分離の原因になります。バイブレーターはあくまで鉛直に挿入し、コンクリート内部の空気を抜いて密実にするための道具です。下層に10cm程度挿入するのは、上下層の一体性を確保するためです。

第10問 コンクリートの運搬

レディーミクストコンクリートの運搬に関する記述として、適切なものはどれか。

(1)練混ぜから打込み終了までの時間は、外気温25℃以下の場合、2.0時間以内とする。
(2)練混ぜから打込み終了までの時間は、外気温25℃を超える場合、1.5時間以内とする。
(3)運搬中にコンクリートが固まり始めた場合は、水を加えて練り直してよい。
(4)トラックアジテータは、コンクリートの品質が変わらないよう、運搬中はドラムを回転させない。

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正解:(2)
練混ぜから打込み終了までの時間制限は、外気温25℃以下で2.0時間以内、25℃超で1.5時間以内です。(1)は25℃以下の場合2.0時間以内で数値は合っていますが、これは「打込み終了まで」の時間です(正解の選択肢として成立)。ただし(2)がより正確な記述です。(3)現場で水を加えて練り直すことは絶対に禁止です。水を後から加えるとW/Cが変わり、所定の品質が得られなくなります。(4)トラックアジテータは運搬中もドラムを回転させて材料分離を防ぎます。

結果の目安

正解数 評価 アドバイス
9〜10問 合格レベル コンクリート工①の基礎は十分です。コンクリート工②(養生・品質管理)に進みましょう。
7〜8問 あと一歩 基本は押さえています。間違えた問題の解説を読み直して、数値や用語を再確認しましょう。
4〜6問 要復習 解説記事を読み直してから再挑戦してください。数値の暗記がポイントです。
0〜3問 基礎から学習 まず解説記事をじっくり読んで基本を固めましょう。焦らず一つずつ覚えれば大丈夫です。

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コンクリート工の基礎をしっかり固めたい方は、解説記事も合わせてチェックしましょう。

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