2級土木(第一次) ミニテスト

2級土木施工管理技士 コンクリート工 練習問題③【無料・10問・解説付き】

2級土木施工管理技士の「コンクリート工」分野から、第1回・第2回とは異なる応用テーマで10問出題します。水密コンクリート・かぶり厚さ・中性化・アルカリシリカ反応など、第一次検定でよく問われるポイントを確認しましょう。

1問ずつ「解答を見る」で正解と解説を確認できます。7問以上正解を目指しましょう!


コンクリート工 ミニテスト 第3回

問1

水密コンクリートに関する記述として、最も不適当なものはどれか。

(1)水密性を高めるためには、単位水量をできるだけ少なくすることが有効である。
(2)水セメント比を大きくするほど、水密性は向上する。
(3)水密コンクリートは、地下構造物や水槽、ダムなどに用いられる。
(4)水密コンクリートとは、水の浸透に対する抵抗性が高いコンクリートをいう。

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正解:(2)
水セメント比を大きくする(水を多くする)と、硬化後にコンクリート内部の空隙が多くなり、水の通り道ができてしまいます。水密性を高めるには、水セメント比を小さく(一般に55%以下)する必要があります。また、十分な締固めと養生を行い、緻密なコンクリートにすることが重要です。

問2

マスコンクリートに関する記述として、最も不適当なものはどれか。

(1)マスコンクリートとは、部材断面が大きく、セメントの水和熱による温度上昇を考慮する必要があるコンクリートをいう。
(2)マスコンクリートでは、温度ひび割れを防止するため、低熱ポルトランドセメントや中庸熱ポルトランドセメントを使用することがある。
(3)単位セメント量をできるだけ多くして強度を高めるのがよい。
(4)パイプクーリングは、マスコンクリートの内部温度を下げるために行われる対策の一つである。

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正解:(3)
マスコンクリートで最も注意すべきは温度ひび割れです。セメント量が多いほど水和熱が大きくなり、内部温度が上昇して表面との温度差が生じ、ひび割れの原因になります。したがって、単位セメント量は必要最小限に抑えるのが基本です。フライアッシュの混合や低発熱セメントの使用なども有効な対策です。

問3

鉄筋コンクリートのかぶり(かぶり厚さ)に関する記述として、最も適当なものはどれか。

(1)かぶりとは、鉄筋の中心からコンクリート表面までの最短距離をいう。
(2)かぶりが大きいほど、鉄筋の防食効果は低下する。
(3)かぶりは、全ての部位で同一の値とすればよい。
(4)かぶりは、構造物の耐久性や耐火性を確保するために必要な寸法である。

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正解:(4)
かぶりは鉄筋の表面からコンクリート表面までの最短距離です(中心ではありません)。かぶりが大きいほど鉄筋は酸素や水から守られ、防食効果が高まります。また、部位ごと(基礎・柱・壁・スラブなど)や環境条件(土中・水中・屋外等)によって必要なかぶりの値は異なります。

問4

コンクリートの中性化に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

(1)中性化とは、空気中の二酸化炭素がコンクリートに浸透し、水酸化カルシウムと反応してアルカリ性が低下する現象をいう。
(2)中性化の進行速度は、水セメント比が大きいほど遅くなる。
(3)中性化が鉄筋の位置まで進行すると、鉄筋が腐食しやすくなる。
(4)中性化の深さは、フェノールフタレイン溶液を用いて測定できる。

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正解:(2)
水セメント比が大きい(水が多い)コンクリートは内部の空隙が多くなり、二酸化炭素が浸透しやすくなるため、中性化の進行速度は速くなります。中性化を抑えるには、水セメント比を小さくして緻密なコンクリートにすることが有効です。フェノールフタレイン溶液はアルカリ性なら赤紫色、中性化した部分は無色になるため、中性化の深さを目視で判定できます。

問5

アルカリシリカ反応に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

(1)アルカリシリカ反応は、乾燥状態の環境で特に進行しやすい。
(2)アルカリシリカ反応とは、コンクリート中のアルカリ分と骨材中の反応性シリカが化学反応を起こす現象をいう。
(3)アルカリシリカ反応が生じると、コンクリートに異常な膨張やひび割れが発生する。
(4)アルカリシリカ反応の抑制対策として、高炉セメントB種の使用が有効である。

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正解:(1)
アルカリシリカ反応は水分が多い環境(湿潤状態)で進行しやすくなります。乾燥状態では反応が進みにくいです。抑制対策としては、高炉セメントB種(スラグ混合率40%以上)やフライアッシュセメントB種の使用、低アルカリ形セメントの使用、反応性のない骨材の選定などが有効です。

問6

フライアッシュセメントと高炉セメントに関する記述として、最も不適当なものはどれか。

(1)フライアッシュセメントは、石炭火力発電所から出る灰を混合したセメントである。
(2)高炉セメントは、製鉄所で発生する高炉スラグを混合したセメントである。
(3)両者とも、普通ポルトランドセメントに比べて初期強度の発現が速い。
(4)両者とも、普通ポルトランドセメントに比べて長期強度の伸びが大きい。

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正解:(3)
フライアッシュセメントも高炉セメントも、混和材の反応(ポゾラン反応や潜在水硬性)がゆっくり進むため、初期強度の発現は遅いのが特徴です。そのかわり、長期的にはじわじわと強度が増していくので、長期強度は普通ポルトランドセメントに匹敵、またはそれ以上になります。水和熱が低いのでマスコンクリートや暑中コンクリートに適しています。

問7

コンクリート中の空気に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

(1)エントレインドエアとは、AE剤やAE減水剤の作用によって連行された微細な独立気泡をいう。
(2)エントラップドエアとは、コンクリートの練混ぜや運搬中に自然に入る比較的大きな気泡をいう。
(3)エントレインドエアの量が多いほど、コンクリートの圧縮強度は大きくなる。
(4)エントレインドエアは、コンクリートの凍結融解に対する抵抗性を向上させる。

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正解:(3)
空気量が増えるとコンクリート内部の空隙が増えるため、圧縮強度は低下します。一般に空気量が1%増えると、圧縮強度は4〜6%低下するといわれています。エントレインドエアはワーカビリティーの改善や凍結融解への抵抗性向上に有効ですが、入れすぎると強度が下がるため、空気量は一般に4〜7%に管理します。

問8

コンクリートの強度発現に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

(1)水セメント比が大きいほど、同じ材齢での圧縮強度は大きくなる。
(2)コンクリートの強度は、材齢の経過とともに増大する。
(3)養生温度が高いほど、初期の強度発現は速い。
(4)コンクリートの強度は、材齢28日の値を基準にするのが一般的である。

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正解:(1)
水セメント比が大きい(水が多い)と、硬化後のコンクリート内部の空隙が多くなるため、圧縮強度は小さくなります。強度の高いコンクリートを作るには水セメント比を小さくする(水を減らす)のが基本です。材齢28日を基準強度とするのは、この時点で設計基準強度の大部分が発現するためです。

問9

コンクリートの打継ぎに関する記述として、最も不適当なものはどれか。

(1)打継ぎ面は、レイタンスやぜい弱なコンクリートを取り除き、十分に吸水させてから新しいコンクリートを打ち込む。
(2)鉛直打継ぎ面は、旧コンクリートの表面をできるだけ滑らかに仕上げてから新しいコンクリートを打ち込む。
(3)水平打継ぎ面には、打ち込む前にセメントペーストやモルタルを敷くのが望ましい。
(4)打継ぎ目は、構造上の弱点になりやすいため、せん断力の小さい位置に設けるのが原則である。

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正解:(2)
鉛直打継ぎ面は、旧コンクリートの表面を粗面(ざらざら)に処理してから新しいコンクリートを打ち込むのが正しい施工法です。滑らかな面では新旧コンクリートが十分に一体化せず、打継ぎ面から水が浸入したり、構造的な弱点になるおそれがあります。ワイヤブラシやチッピングで旧面を粗にし、付着力を高めるのが基本です。

問10

コンクリートのポンプ圧送に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

(1)ポンプ圧送に先立ち、配管内面の潤滑のために先送りモルタルを圧送する。
(2)輸送管の径が小さいほど、圧送負荷は大きくなる。
(3)ポンプ圧送するコンクリートのスランプは、一般に8cm以上が望ましい。
(4)コンクリートの圧送速度は、できるだけ速くして打込み時間を短縮するのがよい。

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正解:(4)
圧送速度が速すぎると、配管内の圧力が急上昇して閉塞(パイプ詰まり)の原因になるほか、材料分離を起こしやすくなります。コンクリートの圧送は一定の速度で連続的に行うのが基本で、急激な速度変動を避けることが重要です。先送りモルタルは配管の潤滑を確保するために不可欠で、打込みコンクリートとは分けて廃棄します。

問11(型枠の存置期間 ― ボーナス問題)

型枠の取外しに関する記述として、最も適当なものはどれか。

(1)型枠は、コンクリートの打込み後24時間経過すれば、いつでも取り外してよい。
(2)型枠の存置期間は、コンクリートの圧縮強度が所定の値に達するまでとする。
(3)型枠を早期に取り外すと、コンクリートの強度発現に好影響を与える。
(4)気温が低いほど型枠の存置期間は短くてよい。

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正解:(2)
型枠の存置期間は、コンクリートの圧縮強度が設計で定められた値(一般に5N/mm²以上)に達するまで保持します。24時間では強度が不足する場合がほとんどです。早期に型枠を外すと、まだ十分に固まっていないコンクリートが荷重で変形したり、乾燥によるひび割れが発生するおそれがあります。気温が低いほど強度発現が遅いため、存置期間は長くなります。


結果の目安

正解数 評価
10〜11問 素晴らしい!コンクリート工は完璧です
7〜9問 合格ライン。間違えた問題を復習しましょう
4〜6問 解説記事を読み直して再チャレンジ!
0〜3問 まずは基礎固め。解説記事でじっくり学習を

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コンクリート工の基礎をしっかり固めたい方は、解説記事も合わせてチェックしましょう。

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