2級土木(第一次) ミニテスト

2級土木施工管理技士 専門土木②(ダム・トンネル) 練習問題③【無料・10問・解説付き】

2級土木施工管理技士の第一次検定で出題される「専門土木」分野のミニテスト第3回(最終回)です。

全3回の総仕上げとして、複数のテーマを横断する総合的な問題を中心に全10問出題します。

項目 内容
出題分野 専門土木(ダム・トンネル・海岸・港湾・上下水道)
問題数 10問(四肢択一)
目安時間 10〜15分
対応検定 第一次検定(選択問題)

問1

ダムの放流設備に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

(1)洪水吐きは、洪水時にダムの貯水位が上がりすぎないよう水を放流する設備である。
(2)常用洪水吐きと非常用洪水吐きがあり、設計洪水量に応じて使い分ける。
(3)ゲート式洪水吐きは、ゲートの開閉で放流量を調節できる。
(4)洪水吐きの設計は、ダムの安全に関係しないため、簡略化してよい。

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正解:(4)
洪水吐きはダムの最も重要な安全設備の一つです。洪水吐きの能力が不足するとダムが越流し、特にフィルダムでは決壊につながる極めて危険な状態になります。設計は簡略化するどころか、慎重な計算と十分な安全率が求められます。

問2

トンネルの計測管理(A計測・B計測)に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

(1)A計測は日常的に行う基本的な計測で、天端沈下や内空変位の測定が含まれる。
(2)B計測はA計測を補完する精密な計測で、地中変位や支保工応力の測定が含まれる。
(3)計測管理は、地山の挙動を把握して支保パターンの妥当性を確認するために行う。
(4)計測結果が予測と異なっても、当初の施工計画を変更する必要はない。

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正解:(4)
計測結果が予測と異なる場合は、支保パターンの変更や追加対策の検討が必要です。計測管理の目的はまさに「地山の実際の挙動を把握し、必要に応じて施工計画を修正する」ことにあります。計測しっぱなしで計画を変えないのでは、計測する意味がありません。

問3

下水道の処理方式に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

(1)合流式は、汚水と雨水を同じ管きょで集める方式で、管路が1本で済む利点がある。
(2)分流式は、汚水と雨水を別々の管きょで集める方式で、処理場への負荷が安定する。
(3)合流式は、大雨時に未処理の汚水が河川に放流される問題がある。
(4)現在の新設下水道は、合流式が推奨されている。

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正解:(4)
現在の新設下水道は分流式が推奨されています。合流式は大雨時に処理能力を超えた汚水が未処理のまま河川に放流される(合流式下水道越流水:CSO)問題があるため、環境保全の観点から分流式への移行が進められています。

問4

岸壁の構造形式に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

(1)重力式岸壁は、ケーソンや方塊ブロックなどの自重で土圧・水圧に耐える構造である。
(2)矢板式岸壁は、鋼矢板を打ち込み、タイロッドと控え工で支持する構造である。
(3)桟橋式岸壁は、杭の上に上部工(デッキ)を設ける構造で、水深の大きい場所に適している。
(4)岸壁の構造形式は、地盤条件や水深に関係なく自由に選べる。

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正解:(4)
岸壁の構造形式は、地盤条件・水深・利用目的・経済性を総合的に判断して選定します。軟弱地盤には杭式(桟橋式)、良好な地盤には重力式、というように条件に応じた使い分けが必要です。

問5

ポリエチレン管に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

(1)ポリエチレン管は柔軟性が高く、地震時の地盤変動に追従しやすい。
(2)ポリエチレン管の接合は、融着(熱で溶かして接合)が一般的である。
(3)ポリエチレン管は耐食性に優れ、さびの心配がない。
(4)ポリエチレン管は、大口径の幹線管路に最も多く使用されている管種である。

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正解:(4)
大口径の幹線管路に最も多く使われるのはダクタイル鋳鉄管です。ポリエチレン管は主に小〜中口径の配水管や給水管で使用されます。ポリエチレン管の強みは柔軟性と耐食性であり、特に地震対策として採用が増えていますが、大口径の幹線にはダクタイル鋳鉄管が主流です。

問6

トンネルの換気・防災設備に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

(1)長大トンネルでは、排気ガスや粉じんを排出するための換気設備が必要である。
(2)トンネル内の換気方式には、縦流式と横流式がある。
(3)トンネル内には、火災に備えた消火設備や非常電話が設置される。
(4)トンネルは密閉空間のため換気は不要で、自然通風で十分である。

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正解:(4)
トンネルは密閉空間だからこそ、強制的な換気設備が不可欠です。車両の排気ガスや施工中の粉じんが滞留すると、利用者や作業員の健康被害や視界不良の原因になります。自然通風だけでは長大トンネルの換気は到底まかなえません。

問7

水道管の水圧試験に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

(1)水圧試験は、配管施工後に漏水がないか確認するために行う。
(2)試験圧力は、設計水圧の1.5倍を標準とする。
(3)一定時間加圧した後、圧力の低下量を測定して合否を判定する。
(4)水圧試験は省略可能で、通水後に漏水が確認できれば問題ない。

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正解:(4)
水圧試験は省略できない重要な品質管理工程です。埋め戻し後に漏水が発覚すると、再度掘り返して補修しなければならず、膨大なコストと時間がかかります。通水前に試験圧力で漏水がないことを確認してから埋め戻し・通水に進むのが正しい手順です。

問8

RCD工法に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。

(1)RCD工法は、超硬練りのコンクリートをブルドーザーで敷き均し、振動ローラーで締め固めるダムコンクリートの施工法である。
(2)RCD工法は、通常のダムコンクリートより水和熱が大きいため、温度管理が難しい。
(3)RCD工法は、小規模なダムにのみ適用される工法である。
(4)RCD工法は、日本では採用実績がない海外の工法である。

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正解:(1)
RCD工法(Roller Compacted Dam-concrete)は、単位セメント量を減らした超硬練りコンクリートをブルドーザーで薄く敷均し、振動ローラーで締め固める合理化施工法です。(2)セメント量が少ないので水和熱は小さい。(3)大規模ダムでも広く採用されています。(4)日本で開発・実用化された工法で、多くの実績があります。

問9

マンホールの施工に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

(1)マンホールは、管きょの起点・終点・合流点・屈曲点・管径の変化点に設置する。
(2)マンホール底部にはインバートを設け、汚水の流れを円滑にする。
(3)直線区間でも、一定間隔(管径に応じて60〜150m程度)でマンホールを設ける。
(4)マンホールは、維持管理で使用しないため、蓋の開閉は考慮しなくてよい。

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正解:(4)
マンホールは維持管理のために不可欠な施設です。管きょ内の点検・清掃・補修はマンホールから人が入って行います。蓋の開閉や作業員の昇降を考慮した設計が必要で、ステップ(足がかり)の設置も重要な設計項目です。

問10

薬液注入工法に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

(1)薬液注入工法は、地盤中に薬液を注入して止水性や強度を向上させる工法である。
(2)トンネルの湧水対策や、シールド工法の発進・到達部の地盤改良に使用される。
(3)注入材には水ガラス系やセメント系などの種類がある。
(4)薬液注入工法は、地下水や周辺環境への影響を考慮する必要はない。

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正解:(4)
薬液注入工法では、地下水汚染や周辺環境への影響に十分配慮しなければなりません。薬液注入に関する暫定指針により、注入材の種類や注入量の管理、地下水のモニタリングが求められています。特に上水道の水源付近では厳しい管理が必要です。


結果の目安

正解数 評価 アドバイス
9〜10問 合格圏内 専門土木は完全マスター!次の分野に進みましょう。
7〜8問 あと一歩 全3回の間違えた問題をまとめて復習しましょう。
4〜6問 要復習 解説記事で各分野の基礎を固め直しましょう。
0〜3問 基礎固めから 解説記事を読んでから第1回に戻りましょう!

もっと学習する

専門土木(ダム・トンネル・海岸・港湾)の基礎をしっかり固めたい方は、解説記事も合わせてチェックしましょう。

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