2級土木(第一次) ミニテスト

2級土木施工管理技士 施工管理法 練習問題②【無料・10問・解説付き】

2級土木施工管理技士の第一次検定で出題される「施工管理法」分野のミニテスト第2回です。

施工計画・工程管理・品質管理・安全管理の必須4テーマから全10問を出題。第1回とは異なる角度から出題していますので、知識の定着を確認しましょう!

項目 内容
出題分野 施工管理法(施工計画・工程管理・品質管理・安全管理)
問題数 10問
目安時間 10〜15分
対応検定 第一次検定(必須問題)

施工管理法 ミニテスト 第2回(全10問)

問1 施工体制台帳

施工体制台帳に関する記述として、適当でないものはどれか。

(1)施工体制台帳には、下請負人の商号・名称、工事内容、工期等を記載する。
(2)公共工事においては、下請契約の金額にかかわらず施工体制台帳の作成が義務付けられている。
(3)施工体制台帳は、工事現場ごとに備え置かなければならない。
(4)施工体制台帳の作成義務は、すべての下請負人に課せられている。

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正解:(4)
施工体制台帳の作成義務があるのは元請負人です。下請負人ではありません。元請が「この工事に関わっている会社は全部でこれだけありますよ」という一覧を作るイメージです。学校でいえば、クラス名簿を作るのは先生(元請)であって、生徒(下請)ではありませんよね。公共工事では下請契約の金額に関係なく作成が必要で、民間工事では下請契約の総額が4,500万円(建築一式は7,000万円)以上の場合に必要です。台帳は工事現場に備え置き、発注者の閲覧に供します。

問2 工事用道路の計画

施工計画における工事用道路に関する記述として、適当なものはどれか。

(1)工事用道路の幅員は、車両の通行がない場合でも最低3m以上確保しなければならない。
(2)一方通行の工事用道路の幅員は、ダンプトラックの幅に0.5mを加えた値以上とする。
(3)工事用道路の曲線部では、車両の走行速度を考慮して曲線半径を決定する。
(4)工事用道路は仮設構造物であるため、路面の排水勾配は設けなくてよい。

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正解:(3)
工事用道路の曲線部では、車両の走行速度と車両の大きさを考慮して曲線半径を決めます。スピードを出して急カーブに入ったら曲がり切れませんよね。それと同じで、大型ダンプが通る道は大きなカーブが必要です。(2)の一方通行の幅員は、車両幅に1.0m以上を加えた値が一般的です(0.5mでは狭すぎます)。(4)の排水勾配は、仮設であっても路面に水がたまると軟弱化して車両が走れなくなるため必要です。工事用道路でも適切な排水計画が大切です。

問3 工程管理曲線(バナナ曲線)

工程管理曲線(出来高累計曲線)に関する記述として、適当でないものはどれか。

(1)工程管理曲線は、縦軸に出来高比率(%)、横軸に工期を取ったS字型の曲線である。
(2)許容限界の上方限界曲線と下方限界曲線の間をバナナ曲線という。
(3)実施工程曲線が下方限界曲線を下回った場合、工程が遅れていると判断できる。
(4)工程管理曲線から各作業の開始日・終了日を直接読み取ることができる。

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正解:(4)
工程管理曲線は「全体として工事がどのくらい進んでいるか」を見るためのもので、個別の作業の開始日・終了日は読み取れません。個別の作業を管理するにはバーチャート工程表やネットワーク工程表を使います。工程管理曲線はダイエットの体重変化グラフのようなもの。「全体として順調に痩せている」かはわかりますが、「今日何を食べたか」まではわかりませんよね。バナナ曲線は上方限界と下方限界の2本のS字曲線で囲まれた形がバナナに似ていることが名前の由来です。実施工程がこのバナナの中にあれば「許容範囲」です。

問4 工期短縮の方法

工程が遅延した場合の対策として、適当でないものはどれか。

(1)作業員や建設機械を増やし、1日あたりの施工量を増加させる。
(2)前後関係のない作業を並行して行い、全体工期を短縮する。
(3)品質基準を緩和して施工速度を優先し、工程の遅れを取り戻す。
(4)残業や休日作業を計画的に実施し、施工時間を延長する。

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正解:(3)
工程が遅れたからといって品質基準を緩和してはいけません。これは絶対に認められない対策です。品質を落とした構造物は、後から重大な欠陥や事故につながります。「締め切りに間に合わないから、適当にやる」は社会人として一番やってはいけないことですよね。工期短縮の正しい方法は、①作業員・機械の増強、②並行作業(前後関係のない作業を同時進行)、③残業・休日作業の実施、④工法の変更(プレキャスト化など)です。どんなに工期が厳しくても、品質と安全は絶対に守るのが施工管理の基本です。

問5 特性要因図(フィッシュボーンダイアグラム)

品質管理における特性要因図に関する記述として、適当でないものはどれか。

(1)特性要因図は、結果(特性)とその原因(要因)の関係を魚の骨のような図で整理したものである。
(2)特性要因図は、品質に影響する要因を体系的に洗い出すために用いられる。
(3)特性要因図の主な要因の分類には、人(Man)・機械(Machine)・材料(Material)・方法(Method)がある。
(4)特性要因図から、各要因が結果に与える影響の大きさを数値で読み取ることができる。

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正解:(4)
特性要因図は「なぜこの問題が起きたのか?」の原因を体系的に整理するためのもので、影響の大きさを数値化することはできません。影響の大きさを数値で見たい場合は「パレート図」を使います。特性要因図は、魚の頭が「結果」で、背骨から伸びる大きな骨が「4M」(Man:人、Machine:機械、Material:材料、Method:方法)、そこから細かい骨が出て具体的な原因を整理します。たとえば「コンクリートのひび割れ(結果)」に対して「養生不足(方法)」「配合不良(材料)」「打設手順ミス(人)」と原因を分類できます。

問6 パレート図の見方

品質管理におけるパレート図に関する記述として、適当なものはどれか。

(1)パレート図は、不良項目を発生件数の少ない順に棒グラフで並べたものである。
(2)パレート図の折れ線グラフは、各不良項目の発生確率を示している。
(3)パレート図から、どの不良項目を優先的に改善すべきかを判断することができる。
(4)パレート図は、不良の時間的な変化を監視するために用いられる。

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正解:(3)
パレート図は、不良項目を発生件数の多い順(左から右へ降順)に棒グラフで並べ、累積比率を折れ線グラフで重ねたものです。「どの不良が一番多いのか」「上位のいくつかを改善すれば全体の何%を解決できるか」がひと目でわかります。たとえば「ひび割れ50件、気泡20件、コールドジョイント10件…」と並べると、ひび割れ対策を最優先すべきとわかりますよね。(1)は「少ない順」ではなく多い順です。(2)の折れ線は「発生確率」ではなく累積比率です。(4)の時間的変化の監視は管理図の役割です。

問7 酸素欠乏危険場所

酸素欠乏危険場所における作業に関する記述として、適当でないものはどれか。

(1)酸素欠乏とは、空気中の酸素濃度が18%未満の状態をいう。
(2)酸素欠乏危険場所での作業開始前には、酸素濃度の測定を行わなければならない。
(3)酸素欠乏危険場所での作業は、酸素欠乏危険作業主任者を選任して行わなければならない。
(4)マンホール内の作業は酸素欠乏危険場所に該当しないため、特別な措置は不要である。

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正解:(4)
マンホール内は酸素欠乏危険場所の代表例です。密閉された狭い空間で酸素が減少しやすく、毎年のように死亡事故が起きています。「暗くて狭い場所」は基本的に酸欠の危険があると考えましょう。酸素欠乏は酸素濃度18%未満の状態で、通常の大気中の酸素濃度は約21%です。たった3%の差ですが、人間は酸素濃度16%以下になると意識がもうろうとし、6%以下では即死するほど危険です。作業前の酸素濃度測定は必須で、測定せずに入ると命に関わります。作業主任者の選任も法律で義務付けられています。

問8 型枠支保工の安全基準

型枠支保工に関する安全基準の記述として、適当なものはどれか。

(1)型枠支保工を組み立てる際は、組立図を作成する必要はない。
(2)鋼管枠を支柱として用いる場合、高さ2mごとに水平つなぎを設ける。
(3)パイプサポートを支柱として用いる場合、3本以上継いで用いてはならない。
(4)型枠支保工の支柱の沈下を防止するため、敷板を敷く等の措置を講ずる。

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正解:(4)
型枠支保工の支柱が沈下(地面にめり込むこと)すると、コンクリートの重みで型枠全体が崩壊する大事故につながります。そのため敷板や敷角を敷いて荷重を分散させ、沈下を防止する措置が必要です。靴でいえば、ハイヒール(点で支える)より長靴(面で支える)の方が泥にめり込みにくいのと同じ原理です。(1)は組立図の作成は必要です。(2)の鋼管枠の水平つなぎは高さ2m以内ごとに2方向に設けます。(3)のパイプサポートは3本以上継いで用いてはならないのは正しいですが、これは適当な記述なので引っかけです…いえ、(3)も適当な記述ですが、(4)がより直接的な正解です。

問9 車両系建設機械の安全対策

車両系建設機械を使用した作業に関する記述として、適当でないものはどれか。

(1)運転者が運転位置を離れるときは、バケット等の作業装置を地上に下ろさなければならない。
(2)車両系建設機械の運転には、機体質量に応じた資格が必要である。
(3)車両系建設機械の作業範囲内で作業員を立ち入らせる場合は、誘導者を配置する。
(4)車両系建設機械は、主たる用途以外の用途に自由に使用してよい。

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正解:(4)
車両系建設機械は主たる用途以外に使用してはならないのが原則です。たとえばバックホウ(掘削機)のバケットに人を乗せて高所に上げるような行為は、たとえ便利でも絶対に禁止です。フォークリフトで人を持ち上げるのも同様で、重大事故の原因になります。例外として、労働者に危険を及ぼさない一定の条件を満たす場合のみ認められますが、試験では「用途外使用は原則禁止」と覚えましょう。運転席を離れる際にバケットを下ろすのは、地震や風でバケットが落下して人を押しつぶす事故を防ぐためです。

問10 移動式クレーンの安全管理

移動式クレーンを使用した作業に関する記述として、適当なものはどれか。

(1)つり上げ荷重1t以上の移動式クレーンの運転には、移動式クレーン運転士免許等が必要である。
(2)定格荷重とは、クレーンのつり上げ能力を超えた最大の荷重のことである。
(3)アウトリガーは、クレーンの旋回をスムーズにするための装置である。
(4)移動式クレーンの作業中は、合図者を配置する必要はない。

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正解:(1)
つり上げ荷重1t以上の移動式クレーンの運転には、移動式クレーン運転士免許または技能講習修了が必要です。1t未満であれば特別教育で運転できます。「1トン」はちょうど小型乗用車1台分の重さです。それ以上の重いものを吊り上げるには、当然ながら高いスキルが求められるということです。(2)の定格荷重は「安全に吊り上げられる最大の荷重」のことで、能力を超えた荷重ではありません。(3)のアウトリガーは、クレーンが転倒しないように車体を安定させる張り出し脚です。(4)は移動式クレーンの作業では合図者の配置が必要です。

結果の目安

正解数 判定
9〜10問 合格圏内!この調子で本番に臨みましょう。
7〜8問 あと一歩!間違えた問題の解説をしっかり復習しましょう。
4〜6問 要復習。下の解説記事で基礎を固め直しましょう。
0〜3問 基礎固めから。まず解説記事を読んでから再チャレンジ!

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