2級土木(第一次) ミニテスト

2級土木施工管理技士 施工管理法 練習問題③【無料・10問・解説付き】

2級土木施工管理技士の第一次検定で出題される「施工管理法」分野のミニテスト第3回です。

施工計画・工程管理・品質管理・安全管理の必須4テーマから全10問を出題。第1回・第2回とは異なる切り口の問題で、知識の総仕上げをしましょう!

項目 内容
出題分野 施工管理法(施工計画・工程管理・品質管理・安全管理)
問題数 10問
目安時間 10〜15分
対応検定 第一次検定(必須問題)

施工管理法 ミニテスト 第3回(全10問)

問1 施工計画の立案手順

施工計画の立案に関する記述として、適当でないものはどれか。

(1)施工計画の立案にあたっては、事前に現場条件の調査を行う必要がある。
(2)施工計画は、設計図書・仕様書の内容を十分に把握した上で作成する。
(3)施工計画は、一度作成したら工事完了まで変更してはならない。
(4)施工計画では、品質・工程・安全・環境の各管理計画を総合的に検討する。

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正解:(3)
施工計画は状況に応じて柔軟に見直すものです。工事中に地盤条件が想定と違った、天候が悪い日が続いた、資材の納入が遅れたなど、計画通りにいかないことは日常茶飯事。そのたびに最適な方法を再検討し、計画を修正していきます。旅行の計画と同じで、天気が悪ければ予定を変更しますよね。「一度決めたら変えない」のは逆に危険です。ただし変更は勝手にやるのではなく、監督員に報告・協議してから行うのが基本です。施工計画の立案は、現場調査→設計図書の把握→管理計画の検討→施工計画書の作成、の順で進めます。

問2 建設副産物の適正処理

建設副産物の処理に関する記述として、適当でないものはどれか。

(1)産業廃棄物の処理責任は、排出事業者である元請業者にある。
(2)産業廃棄物を運搬する場合は、産業廃棄物管理票(マニフェスト)を交付する。
(3)建設汚泥は産業廃棄物に該当し、適正な処理が必要である。
(4)現場で発生したすべての土は、産業廃棄物として処理しなければならない。

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正解:(4)
建設発生土(掘った土そのもの)は産業廃棄物に該当しません。自然の土は廃棄物ではなく、他の工事の盛土材料などに再利用できます。ただし注意点として、建設汚泥(泥水式シールド工法で出る泥水など、含水率が高くそのままでは使えない泥状のもの)は産業廃棄物です。同じ「土」でも、普通の土と汚泥では扱いが違うのがポイント。料理でいえば、使い残しの野菜(再利用可能)と腐った食材(廃棄物)の違いのようなものです。マニフェスト(管理票)制度は「誰が・何を・どこに運んで・どう処理したか」を記録して不法投棄を防ぐ仕組みです。

問3 ネットワーク工程表の計算

ネットワーク工程表に関する記述として、適当なものはどれか。

(1)トータルフロートとは、その作業を最早開始時刻で始めた場合の余裕日数のことである。
(2)フリーフロートとは、後続作業の最遅開始時刻に影響を与えない範囲の余裕日数である。
(3)フリーフロートとは、後続作業の最早開始時刻に影響を与えない範囲の余裕日数である。
(4)クリティカルパス上の作業のフリーフロートは、必ず1日以上ある。

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正解:(3)
フリーフロートは「後続作業の最早開始時刻に影響を与えない範囲の余裕日数」です。つまり「自分がちょっと遅れても、次の作業が最速で始められるなら大丈夫」という余裕のことです。一方トータルフロートは「全体工期に影響を与えない範囲の余裕」で、フリーフロートよりも大きい(または同じ)値になります。たとえば駅伝で、次の走者の準備に影響しない遅れがフリーフロート、チーム全体の記録に影響しない遅れがトータルフロートです。クリティカルパス上の作業はフロートがゼロです。余裕がないからこそ「クリティカル(重要)」なのです。

問4 曲線式工程表の特徴

曲線式工程表(グラフ式工程表)に関する記述として、適当でないものはどれか。

(1)曲線式工程表は、縦軸に出来高比率(%)、横軸に時間(日数)をとったグラフである。
(2)予定の曲線と実績の曲線を重ねることで、工事の進捗状況を把握できる。
(3)工事全体の出来高の推移を視覚的に把握するのに適している。
(4)各作業の手順や前後関係を詳細に表現することができる。

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正解:(4)
曲線式工程表は「全体の進み具合」を見るのが得意ですが、個別の作業の手順や前後関係は表現できません。それはネットワーク工程表の役割です。工程表は種類によって「得意・不得意」が異なります。バーチャート:作業ごとの開始・終了がわかりやすい(でも前後関係が不明瞭)、ネットワーク:作業間の前後関係とクリティカルパスがわかる(でも複雑)、曲線式(グラフ式):全体の進捗がひと目でわかる(でも個別作業は不明)。試験ではこの使い分けがよく出題されます。

問5 抜取検査と全数検査

品質管理における検査に関する記述として、適当でないものはどれか。

(1)全数検査は、ロットのすべての製品を検査する方法である。
(2)抜取検査は、ロットからサンプルを抜き取って検査し、ロット全体の合否を判定する方法である。
(3)破壊検査を行う場合は、全数検査を行わなければならない。
(4)抜取検査では、検査の結果が合格でもロット中に不良品が含まれる可能性がある。

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正解:(3)
破壊検査は製品を壊して強度などを調べる検査なので、全数検査をしたら全部壊れてしまいます。そのため破壊検査には抜取検査を適用します。コンクリートの圧縮強度試験がまさにこれで、テストピース(供試体)を作って壊して強度を調べます。全部のコンクリートを壊すわけにはいきませんよね。一方、溶接のビード外観検査のように壊さずにチェックできる検査(非破壊検査)は全数検査が可能です。抜取検査は「一部を調べて全体を推定する」ので、合格と判定されてもロット中に不良品が混じっている可能性はゼロにはなりません。

問6 散布図の見方

品質管理における散布図に関する記述として、適当でないものはどれか。

(1)散布図は、2つの変数の関係(相関関係)を視覚的に把握するために用いられる。
(2)点が右上がりに分布している場合、正の相関があると判断できる。
(3)点がランダムに散らばっている場合、2つの変数に相関関係はないと判断できる。
(4)散布図から、2つの変数の因果関係を確実に証明することができる。

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正解:(4)
散布図でわかるのは「相関関係」であって「因果関係」ではありません。相関があるとは「一方が増えると他方も増える(または減る)傾向がある」ということで、「Aが原因でBが起きた」とは限りません。たとえば「アイスの売上」と「水難事故の件数」は相関がありますが、アイスが事故を起こすわけではなく、両方とも「暑さ」が原因です。建設現場では「気温とコンクリートのスランプ値」のように相関を調べることがありますが、因果関係の証明には実験や理論的裏付けが必要です。正の相関は右上がり、負の相関は右下がりと覚えましょう。

問7 地山の掘削作業の安全対策

地山の掘削作業における安全対策に関する記述として、適当でないものはどれか。

(1)掘削面の高さが2m以上の地山の掘削作業では、地山の掘削作業主任者を選任する。
(2)明り掘削では、掘削面の勾配を地山の種類に応じた基準以内とする。
(3)掘削作業中は、地山の状態の変化に注意し、必要に応じて点検を行う。
(4)掘削面の高さに関係なく、土止め支保工の設置が義務付けられている。

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正解:(4)
土止め支保工はすべての掘削で義務付けられているわけではありません。地山の状態や掘削の深さに応じて必要性を判断します。浅い掘削で地盤が安定していれば、法面(のりめん)を適切な勾配にすることで土止めなしでも安全に施工できます。ただし掘削面の高さが2m以上になる場合は「地山の掘削作業主任者」を選任し、掘削面の安定を常に監視することが必要です。地山の種類によって安全な掘削勾配が違い、岩盤なら急勾配でもOKですが、砂質土は崩れやすいのでゆるい勾配にする必要があります。

問8 新QC7つ道具

品質管理のツールに関する記述として、適当なものはどれか。

(1)チェックシートは、新QC7つ道具の一つである。
(2)親和図法は、言語データを親和性(似ている性質)によってグループ化する手法である。
(3)散布図は、新QC7つ道具の一つである。
(4)ヒストグラムは、新QC7つ道具の一つである。

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正解:(2)
親和図法は新QC7つ道具の一つで、ばらばらの意見やアイデア(言語データ)を「似ているもの同士」でグループ分けする手法です。ブレインストーミングで出た付箋を似た内容ごとにまとめていくイメージです。重要なのは「QC7つ道具」と「新QC7つ道具」の区別です。QC7つ道具は数値データを扱うもの:パレート図・特性要因図・ヒストグラム・散布図・管理図・チェックシート・グラフ。新QC7つ道具は言語データを扱うもの:親和図法・連関図法・系統図法・マトリックス図法・アローダイアグラム法・PDPC法・マトリックスデータ解析法。チェックシート・散布図・ヒストグラムは「旧」の方です。

問9 安全施工サイクル

安全施工サイクルに関する記述として、適当でないものはどれか。

(1)安全施工サイクルとは、安全管理活動を毎日の作業に組み込んで繰り返し実施する仕組みである。
(2)安全朝礼→KY活動→作業開始前点検→作業中の巡視→片付けの順で実施する。
(3)安全施工サイクルは、月に1回まとめて実施すればよい。
(4)安全ミーティングでは、その日の作業内容と危険箇所を全員で確認する。

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正解:(3)
安全施工サイクルは「毎日」繰り返し行うことに意味があります。月に1回では意味がありません。毎日の習慣にすることで、安全意識が自然と身につき、事故を未然に防げるのです。歯磨きと同じで、月1回まとめてやっても虫歯は防げませんよね。1日の流れは:①安全朝礼(全員集合で体操・連絡)→②KY活動(危険予知・対策決定)→③作業開始前点検(機械・設備のチェック)→④作業中の巡視(現場を回って安全確認)→⑤片付け・整理整頓。この「毎日のルーティン」が安全施工サイクルです。

問10 労働災害と度数率・強度率

労働災害の統計指標に関する記述として、適当なものはどれか。

(1)度数率は、延べ実労働時間100万時間あたりの労働損失日数で表される。
(2)強度率は、延べ実労働時間100万時間あたりの死傷者数で表される。
(3)度数率は、延べ実労働時間100万時間あたりの死傷者数で、災害発生の頻度を示す。
(4)度数率と強度率はどちらも値が大きいほど安全成績がよいことを示す。

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正解:(3)
度数率は「延べ実労働時間100万時間あたりの死傷者数」で、災害がどのくらいの頻度で起きているかを示します。強度率は「延べ実労働時間1,000時間あたりの労働損失日数」で、災害の重さ(深刻さ)を示します。混同しやすいので整理しましょう。度数率=「何回起きた?」(頻度)、強度率=「どのくらいひどかった?」(重さ)。学校のテストに例えると、度数率は「赤点を取った回数」、強度率は「赤点の点数がどのくらい低かったか」です。どちらも値が小さいほど安全成績がよい(事故が少ない・軽い)ことを意味します。

結果の目安

正解数 判定
9〜10問 合格圏内!施工管理法は完璧ですね。
7〜8問 あと一歩!間違えた問題を重点的に復習しましょう。
4〜6問 要復習。解説記事を読み直して再チャレンジを。
0〜3問 基礎から固め直しましょう。焦らず一つずつ!

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