2級管工事施工管理技士 法規(労安法)ミニテスト 第2回
第2回は、有機溶剤の取扱い・作業主任者の選任・特定元方事業者の義務をテーマに出題します。管工事の現場では塗装・接着・防水工事で有機溶剤を使用する場面があり、法規の記述問題でも狙われやすいポイントです。基礎知識の確認は法規(労働安全衛生法)の記述対策|第二次検定③をご覧ください。
テスト情報
形式:穴埋め・記述式(模範解答付き)
問題数:5問
分野:法規(労働安全衛生法・建設業法)
目標時間:20分
記述のポイント(おさらい)
- 条文のキーワードを正確に書く(「2m以上」「18%以上」等の数値が重要)
- 理由は「〜のため」「〜の原因になる」と因果関係を明確にする
- 「適切に」「十分に」等の抽象表現は避け、具体的な数値・固有名詞を入れる
法規(労安法)ミニテスト(全5問)
問1:有機溶剤中毒の予防措置
屋内作業場で有機溶剤を使用する場合、有機溶剤中毒を予防するために設けなければならない設備の名称を答えよ。また、その設備の設置が困難な場合に、作業者に使用させなければならない保護具の名称を答えよ。
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設備:局所排気装置
保護具:有機ガス用防毒マスク
有機溶剤中毒予防規則第5条・第33条に基づく規定です。局所排気装置は発散源の直近に設置して有機溶剤の蒸気を吸引・排出する設備です。管工事では配管の接着剤や塗料に有機溶剤が含まれることがあるため、作業環境の管理が重要です。なお、防じんマスクは粉じん用であり有機溶剤の蒸気には効果がないため、必ず「有機ガス用防毒マスク」と正確に書きましょう。
問2:有機溶剤作業主任者の選任と職務
屋内作業場で有機溶剤業務を行う場合、事業者は( )を選任しなければならない。この者の職務として定められている事項を2つ挙げよ。
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選任する者:有機溶剤作業主任者
【職務(以下から2つ)】
・作業に従事する労働者が有機溶剤により汚染され、またはこれを吸入しないように、作業の方法を決定し労働者を指揮すること
・局所排気装置、プッシュプル型換気装置または全体換気装置を1か月を超えない期間ごとに点検すること
・保護具の使用状況を監視すること
有機溶剤中毒予防規則第19条・第19条の2に基づく規定です。有機溶剤作業主任者は技能講習の修了者から選任します。「作業方法の決定・指揮」「換気装置の点検」「保護具の監視」の3つが主な職務です。
問3:作業主任者の選任が必要な作業
次の(ア)〜(エ)の作業のうち、労働安全衛生法に基づき作業主任者を選任しなければならないものを全て選び、それぞれ必要な作業主任者の名称を答えよ。
(ア)マンホール内での配管接続作業
(イ)高さ3mの足場の組立て作業
(ウ)アセチレン溶接装置を用いた配管溶接作業
(エ)屋内でのトルエンを用いた塗装作業
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【選任が必要な作業と作業主任者】
(ア)必要 → 酸素欠乏危険作業主任者(マンホール内は酸素欠乏危険場所に該当)
(イ)不要(足場の組立て等作業主任者の選任は高さ5m以上。3mでは不要)
(ウ)必要 → ガス溶接作業主任者(アセチレン溶接装置を用いるため)
(エ)必要 → 有機溶剤作業主任者(トルエンは第2種有機溶剤に該当)
作業主任者の選任が必要な作業とその種類は、労働安全衛生法施行令第6条に規定されています。(イ)の足場は5m未満なので不要という点がひっかけポイントです。
問4:特定元方事業者の講ずべき措置
建設業の特定元方事業者が、関係請負人との混在作業における労働災害を防止するために講じなければならない措置を3つ挙げよ。
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【以下から3つ】
・協議組織の設置及び運営を行うこと
・作業間の連絡及び調整を行うこと
・作業場所の巡視を行うこと
・関係請負人が行う安全衛生教育に対する指導及び援助を行うこと
・工程計画や機械・設備等の配置計画を作成すること
労働安全衛生法第30条に基づく規定です。管工事は元請・下請が混在して作業することが多いため、特定元方事業者の義務は実務でも試験でも重要です。「協議組織」「連絡調整」「巡視」「教育指導」「計画作成」の5項目をセットで覚えましょう。
問5:安全衛生責任者の選任
統括安全衛生責任者を選任すべき工事において、関係請負人(下請業者)は( )を選任しなければならない。この者の職務として、統括安全衛生責任者との連絡のほかに行うべき事項を1つ挙げよ。
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選任する者:安全衛生責任者
【職務(以下から1つ)】
・統括安全衛生責任者から連絡を受けた事項を関係者に周知すること
・当該請負人がその労働者の作業の実施に関し計画を作成するときは、統括安全衛生責任者が作成する計画との整合性を図ること
・当該請負人の労働者の行う作業に関し、危険の有無を確認すること
労働安全衛生法第16条に基づく規定です。安全衛生責任者は下請側の窓口として統括安全衛生責任者と連携し、元請・下請間の安全管理を円滑に進める役割を担います。
採点と復習のポイント
| 正解数 |
評価 |
| 5問 |
合格レベル!条文知識が定着している |
| 3〜4問 |
あと一歩。曖昧な部分を復習しよう |
| 2問以下 |
解説記事を読み直してから再挑戦 |
復習のコツ
作業主任者の問題は「どの作業に」「どの作業主任者が」必要かの対応関係を整理するのがポイントです。酸欠→酸素欠乏危険作業主任者、有機溶剤→有機溶剤作業主任者、足場5m以上→足場の組立て等作業主任者、ガス溶接→ガス溶接作業主任者、という対応表を作って繰り返し確認しましょう。特定元方事業者の5つの措置は、頭文字を取って「協・連・巡・教・計」と覚えると効率的です。