2級電気工事(第一次) ミニテスト

2級電気工事施工管理技士 電車線・関連分野 練習問題①【無料・10問・解説付き】

2級電気工事施工管理技士 電車線・関連分野 ミニテスト 第1回

「電車線」は鉄道の電気設備、「関連分野」は機械設備・土木・建築の基礎知識を扱います。出題数は少ないですが、暗記で対応できるため確実に得点したい分野です。

第1回では架空電車線・鉄道電気設備を中心に10問出題します。「電車線をわかりやすく解説」「関連分野をわかりやすく解説」を復習してから挑戦しましょう。

テスト情報

形式:四肢択一(各問1つ選択)

問題数:10問

分野:電車線・鉄道電気設備

目標時間:15分

電車線・関連分野 ミニテスト(全10問)

問1

架空電車線方式に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

(1)架空電車線は線路の上方に架設した電線から集電する方式である。
(2)パンタグラフはトロリ線から電気を集電する装置である。
(3)カテナリちょう架方式は、ちょう架線でトロリ線を吊り下げる方式で高速運転に適している。
(4)架空電車線方式は地下鉄でのみ使用される方式である。

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正解:(4)

架空電車線方式はJRの在来線・新幹線をはじめ、地上の鉄道で広く使われている。地下鉄では空間が狭いため第三軌条方式が使われることもあるが、架空電車線を使う地下鉄も多い。

問2

第三軌条方式に関する記述として、最も適当なものはどれか。

(1)第三軌条方式は線路脇にレールを敷設し、そこから集電する方式である。
(2)第三軌条方式は高速運転に最も適している。
(3)第三軌条方式は架空電車線方式よりトンネル断面を大きくできる。
(4)第三軌条方式は踏切のある路線に適している。

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正解:(1)

第三軌条方式は走行レール2本に加えて、線路脇に3本目のレール(第三軌条)を敷設し、集電靴(コレクターシュー)で集電する。トンネル断面を小さくでき地下鉄に適するが、高速運転には不向き。踏切では感電の危険がある。

問3

トロリ線に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

(1)トロリ線はパンタグラフが直接接触して集電する電線である。
(2)トロリ線の材質は硬銅が一般的である。
(3)トロリ線はレールの真上に一直線に張るのが標準である。
(4)トロリ線の架設高さは地上から約5m程度である。

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正解:(3)

トロリ線はレールの真上に一直線ではなく、左右にジグザグに張る(偏位を設ける)。これはパンタグラフの摺板(すりいた)が均等に摩耗するようにするため。一直線だと同じ場所だけが摩耗してしまう。

問4

き電方式に関する記述として、最も適当なものはどれか。

(1)直流き電は主に新幹線で採用されている。
(2)交流き電は変電所の間隔を短くする必要がある。
(3)直流き電の標準電圧は在来線で1,500V、地下鉄で750Vが一般的である。
(4)交流き電は在来線の普通列車で採用されている。

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正解:(3)

直流き電はJR在来線(1,500V)や地下鉄(750V)で広く採用。新幹線は交流25,000V。交流き電は高い電圧で送電できるため変電所の間隔を「長く」でき、長距離路線に適する。

問5

鉄道の信号設備に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

(1)信号機は列車の運転条件(進行・停止など)を指示する設備である。
(2)軌道回路は列車の位置を検知する装置である。
(3)転てつ器(ポイント)は線路の分岐を切り替える装置である。
(4)ATS(自動列車停止装置)は列車の速度を自動的に上げる装置である。

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正解:(4)

ATS(Automatic Train Stop)は信号を無視した場合に列車を自動的に「停止」させる安全装置。速度を上げる装置ではない。列車の安全運行のための保安設備の一つ。

問6

変電所のき電用整流器に関する記述として、最も適当なものはどれか。

(1)き電用整流器は直流を交流に変換する装置である。
(2)き電用整流器は交流を直流に変換し、電車線に供給する装置である。
(3)き電用整流器はシリコン整流器が主流だったが、現在は水銀整流器に置き換わっている。
(4)き電用整流器は変電所の外に設置するのが一般的である。

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正解:(2)

直流き電区間の変電所では、電力会社からの交流電力をシリコン整流器で直流に変換して電車線に供給する。かつては水銀整流器が使われていたが、現在はシリコン整流器に置き換わっている。

問7

電車線のちょう架方式に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

(1)シンプルカテナリ方式はちょう架線1本でトロリ線を吊る方式で、構造がシンプル。
(2)コンパウンドカテナリ方式はちょう架線と補助ちょう架線でトロリ線を吊る方式で、高速運転に適する。
(3)シンプルカテナリ方式は新幹線で採用されている主流の方式である。
(4)剛体ちょう架方式はトンネル内などで使われ、支持構造を簡素化できる。

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正解:(3)

新幹線で採用されているのはコンパウンドカテナリ方式(または高速対応のヘビーシンプルカテナリ方式)。シンプルカテナリ方式は在来線の中・低速区間で使われる。高速運転にはより高度なちょう架方式が必要。

問8

回生ブレーキに関する記述として、最も適当なものはどれか。

(1)回生ブレーキは車輪にブレーキシューを押し当てて制動する方式である。
(2)回生ブレーキは電動機を発電機として使用し、発生した電力を架線に戻す方式である。
(3)回生ブレーキは低速時ほど制動力が大きい。
(4)回生ブレーキでは運動エネルギーがすべて熱として失われる。

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正解:(2)

回生ブレーキは減速時に電動機を発電機として動作させ、発生した電力を架線に戻す省エネ技術。運動エネルギーを電気エネルギーとして回収する。低速になると発電量が減るため機械ブレーキと併用する。

問9

電食に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

(1)電食とは直流電気鉄道の漏れ電流によって地中の金属管が腐食する現象である。
(2)電食は交流き電区間より直流き電区間で発生しやすい。
(3)電食の防止策として、排流法(排流器の設置)がある。
(4)電食は地中の水道管やガス管に影響を及ぼすことはない。

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正解:(4)

電食は直流き電区間で帰線(レール)から大地に漏れた電流が、近くの地中埋設金属管(水道管・ガス管等)を通過する際に腐食を引き起こす現象。重大な問題であり、排流法や外部電源法で防止する。

問10

列車の集電装置に関する記述として、最も適当なものはどれか。

(1)パンタグラフは第三軌条方式の集電装置である。
(2)コレクターシューは架空電車線方式の集電装置である。
(3)パンタグラフの摺板はカーボン系材料が使われ、トロリ線と摺動接触する。
(4)パンタグラフは下向きに押し付ける力でトロリ線から集電する。

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正解:(3)

パンタグラフの先端にはカーボン系の摺板(すりいた)が取り付けられ、トロリ線と摺動接触して集電する。パンタグラフは架空電車線方式、コレクターシューは第三軌条方式の集電装置。パンタグラフはバネで上向きに押し上げる力でトロリ線に接触する。

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