2級建築(第一次) ミニテスト

2級建築施工管理技士 各種構造 練習問題①【無料・10問・解説付き】

2級建築施工管理技士 各種構造ミニテスト 第1回

結論から言います。各種構造(RC造・S造・木造・基礎構造)は、構造の特徴と部材の役割を理解すれば得点源にできる分野です。

第一次検定では、RC造(鉄筋コンクリート造)、S造(鉄骨造)、木造、基礎構造から幅広く出題されます。このミニテストでは、四肢択一の10問を出題します。すべてオリジナル問題で、各問に詳しい解説付きです。

テスト情報

問題数:10問(四肢択一)

目標正答率:7問以上で合格レベル

出題範囲:RC造、S造、木造、基礎構造

各種構造 第1回のテーマ

この回はRC造(鉄筋のかぶり厚さ・配筋)・S造(高力ボルト・溶接)・木造(耐力壁・筋かい)・基礎構造(地盤の液状化・支持力)の基本を出題しています。特に鉄筋のかぶり厚さの数値は必ず暗記。間違えた問題は「各種構造①(RC造・S造)」「各種構造②(木造・基礎)」で復習しましょう。

問題

【第1問】RC造の特徴

鉄筋コンクリート造(RC造)に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. 鉄筋は引張力に、コンクリートは圧縮力に抵抗するように設計されている。

2. 鉄筋とコンクリートの線膨張係数(温度変化による伸縮の割合)はほぼ等しい。

3. コンクリートのアルカリ性が鉄筋の腐食(さび)を防いでいる。

4. RC造の柱は、軸方向の引張力を主に負担する部材である。

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正解:4
RC造の柱は、主に軸方向の圧縮力水平力(地震力・風圧力)による曲げモーメントを負担する部材です。「引張力を主に負担する」は不適当です。鉄筋コンクリートでは、引張力は鉄筋が、圧縮力はコンクリートが受け持つのが基本的な構造の仕組みです。

【第2問】鉄筋のかぶり厚さ

鉄筋のかぶり厚さに関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. かぶり厚さとは、鉄筋の表面からコンクリートの表面までの最短距離のことである。

2. かぶり厚さが不足すると、鉄筋が腐食しやすくなる。

3. かぶり厚さは、部材の種類や設置環境(屋内・屋外・土中等)によって最小値が定められている。

4. 土に接する基礎のかぶり厚さは、屋内の柱・梁のかぶり厚さより小さくてよい。

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正解:4
土に接する基礎や擁壁のかぶり厚さは、一般に60mm以上と定められており、屋内の柱・梁(30〜40mm程度)よりも大きくする必要があります。土中は水分や塩分による鉄筋腐食のリスクが高いため、厚いかぶりで鉄筋を保護する必要があるためです。

【第3問】S造の接合

鉄骨造(S造)の接合に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. 高力ボルト接合は、ボルトの締付け力で生じる摩擦力で部材を接合する方法である。

2. 溶接接合は、母材を溶かして一体化させる接合方法で、剛接合に適している。

3. 高力ボルトのトルシア形は、締付け時にピンテールが破断するため、締付け管理が容易である。

4. 高力ボルト接合の摩擦面は、塗装して平滑にするのが原則である。

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正解:4
高力ボルト接合の摩擦面は、塗装してはならず、表面をブラスト処理(砂や鋼球を吹き付けて粗くする)などで粗面にするのが原則です。塗装して平滑にすると、ボルトの締付け力による摩擦力が十分に得られず、接合部のすべり耐力が低下してしまいます。すべり係数0.45以上を確保する必要があります。

【第4問】木造の接合金物

木造建築の接合に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. 筋かいの端部は、柱と横架材(梁・桁等)の仕口に接合金物で緊結する。

2. ホールダウン金物は、柱の引き抜き力に抵抗するために使用する接合金物である。

3. 羽子板ボルトは、梁と梁の接合部に使用する接合金物である。

4. 木造の柱脚は、アンカーボルトなしで土台に載せるだけで十分な耐力が得られる。

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正解:4
木造の柱脚(柱の根元)は、地震時や台風時に引き抜き力がかかるため、アンカーボルトやホールダウン金物で基礎や土台にしっかり緊結する必要があります。「載せるだけ」では、地震で柱が浮き上がったり、建物が横にずれたりする危険があります。建築基準法でも柱脚の緊結が義務付けられています。

【第5問】基礎構造

基礎構造に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. 直接基礎には、独立基礎・布基礎(連続基礎)・べた基礎がある。

2. 杭基礎は、地表付近の地盤が軟弱な場合に、硬い支持層まで荷重を伝達するために用いる。

3. べた基礎は、建物の底面全体に鉄筋コンクリートの基礎版を設ける方式で、不同沈下に強い。

4. 布基礎は、建物のすべての柱の下に独立した基礎を設ける方式である。

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正解:4
「すべての柱の下に独立した基礎を設ける方式」は独立基礎の説明です。布基礎(連続基礎)は、壁の下や柱の列に沿って連続的に帯状(リボン状)にコンクリートの基礎を設ける方式です。木造住宅の外周部や内部の耐力壁の下に連続して設置するのが一般的です。

【第6問】RC造の梁

RC造の梁に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. 梁の主筋は、曲げモーメントに抵抗する鉄筋である。

2. 梁のあばら筋(スターラップ)は、せん断力に抵抗する鉄筋である。

3. 梁の上端筋は引張力を、下端筋は圧縮力を負担する。

4. 梁にはり幅の3倍を超える大きな開口を設けると、構造耐力が著しく低下する。

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正解:3
通常の単純梁の場合、荷重(上からの力)を受けると梁の上端には圧縮力が、下端には引張力がかかります。したがって、上端筋は圧縮力を、下端筋は引張力を負担するのが基本です。選択肢3は上端と下端の役割が逆になっているため不適当です。ただし、連続梁の中間支持点付近では逆の応力分布になることもあります。

【第7問】S造の部材

鉄骨造(S造)の部材に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. H形鋼は、梁の部材として広く使用されている。

2. 角形鋼管は、柱の部材として広く使用されている。

3. 鉄骨構造は、鉄筋コンクリート構造に比べて軽量で、大スパンの建物に適している。

4. 鉄骨は耐火性能が高く、通常は耐火被覆を必要としない。

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正解:4
鉄骨は約500℃以上で急激に強度が低下するため、耐火性能は低く、耐火建築物では原則として耐火被覆(ロックウール吹付・耐火ボード巻き等)が必要です。鉄筋コンクリート造はコンクリートが鉄筋を覆って保護しているため耐火性能が高いですが、鉄骨は鋼材がむき出しになりやすく、火災に弱いのが弱点です。

【第8問】木造の壁量

木造建築の耐力壁に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. 耐力壁は、地震力や風圧力などの水平力に抵抗する壁である。

2. 筋かいを入れた壁や構造用合板を張った壁は、耐力壁として機能する。

3. 壁量とは、各階・各方向に必要な耐力壁の長さの合計のことである。

4. 耐力壁は、建物の片側に集中して配置するのが耐震上有利である。

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正解:4
耐力壁は建物のバランスよく分散して配置するのが耐震上有利です。片側に集中すると、地震時に建物がねじれるように変形し(偏心)、集中していない側が大きく変形して倒壊の危険が高まります。建築基準法でも、耐力壁の配置バランス(偏心率)の規定があります。

【第9問】地盤と基礎

地盤と基礎に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. N値とは、標準貫入試験(SPT)で得られる地盤の硬さを示す指標である。

2. N値が大きいほど、地盤は硬く強いことを示す。

3. 粘性土地盤は、砂質土地盤に比べて圧密沈下が起きやすい。

4. 液状化は、粘性土地盤で地震時に発生しやすい現象である。

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正解:4
液状化は、地下水位が高い砂質土地盤(特に緩い砂地盤)で地震時に発生しやすい現象です。地震の振動で砂粒子の間の水圧が上昇し、地盤が液体のように振る舞います。粘性土地盤では液状化は起きにくいです。粘性土は粒子が細かく、粒子間の結合力が強いためです。

【第10問】RC造のコンクリート

RC造に使用するコンクリートに関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. コンクリートの圧縮強度は、水セメント比(W/C)が小さいほど大きくなる。

2. コンクリートのスランプとは、フレッシュコンクリートの流動性(柔らかさ)を示す指標である。

3. コンクリートの引張強度は、圧縮強度の約1/10程度と非常に小さい。

4. 単位水量が多いコンクリートは、乾燥収縮が小さくなる。

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正解:4
単位水量が多いコンクリートは、硬化後に水分が蒸発する量が多くなるため、乾燥収縮が大きくなります。「小さくなる」は逆であり、不適当です。乾燥収縮が大きいと、ひび割れの原因になるため、コンクリートの品質管理では単位水量をできるだけ少なくすることが重要です。

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結果の目安

正答数 評価
9〜10問 素晴らしい!各種構造はしっかり理解できています。
7〜8問 合格レベルです。間違えた問題の復習を忘れずに。
5〜6問 もう少し。構造種別ごとの特徴を整理しましょう。
4問以下 基礎から見直しが必要です。テキストに戻って復習しましょう。

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