【2級電気工事】第二次検定 模擬テスト 第1回 解答・解説

第1回の模範解答例で品質管理答案を照合する

管理対象、不具合、基準、確認方法、結果が一続きになっているかを確認します。

2級電気工事施工管理技士 第二次検定 模擬テスト 第1回の解答・解説です。模範解答例と自己点検の観点を掲載しています。


解答・解説

問1:施工経験記述

【模範解答例(架空工事)】

工事概要:○○ビル新築電気設備工事。S造5階建て、延べ面積約3,200m²の事務所。高圧受電設備、幹線、照明、コンセント、弱電、防災設備を施工。工期8か月。立場は電気工事の主任技術者。

課題1:高圧ケーブルの端末処理と布設時の損傷を防ぎ、竣工時まで絶縁性能を確保すること。

対策1:私は、承認済み施工要領書とメーカー手順を作業前に施工班と確認した。布設経路、許容張力、最小曲げ半径を使用ケーブルの仕様書で照合し、端末処理はチェックリストで工程ごとに記録した。施工後は設計図書と試験要領に定めた方法で絶縁抵抗を測定し、判定基準を満たした記録を試験成績書へ残した。

課題2:天井下地や設備機器と干渉させず、照明器具の位置と照度を設計条件に合わせること。

対策2:私は、総合図で器具位置と他設備の干渉を確認し、基準墨から取付位置を測定して自主検査記録へ残した。点灯後は事前に決めた測定点で照度を測り、設計照度を満たすことを確認した。不足箇所は原因を切り分け、器具位置や設定を設計者と協議して是正した。


【自己点検の観点】

  • 課題が不具合の内容まで具体化されているか
  • 基準にした図書・要領と、自分が行った確認が書かれているか
  • 測定結果、記録、是正までつながっているか

問2:電気設備の施工

【模範解答例】

(1)支持間隔の決め方:承認図、設計図書、メーカーの施工要領を確認し、ラック本体、ケーブル、将来増設分の荷重、耐震支持、曲がり・分岐・接続部の位置を考慮して支持点を決める。すべての現場へ一律の間隔を当てはめない。

(2)布設時の留意事項:

  • ケーブルの許容曲げ半径と許容張力を仕様書で確認し、交差・過度な積み重ね・外傷を避ける。固定後も増設・点検ができる並びとする。
  • 高圧・低圧・弱電の離隔や区分は設計図書に従い、必要なセパレータ、識別、端部保護、接地を施工後に確認する。

【自己点検の観点】 固定値だけで答えず、その現場で確認する根拠資料と荷重・耐震・保守条件を説明できているか。

問3:ネットワーク工程表

【模範解答例】

(1)クリティカルパス

  • 経路 A→C→E→F:3+5+3+2=13日
  • 経路 B→D→E→F:4+6+3+2=15日

クリティカルパスは B→D→E→F15日 です。

(2)所要日数

15日

(3)作業Cのトータルフロート

C最早開始=A完了=3日、C最早完了=3+5=8日。E最遅開始=15-2-3=10日。C最遅完了=10日。TF=10-8=2日


【採点のポイント】

  • CP「B→D→E→F」が正しいか
  • 所要日数「15日」が正しいか
  • TFの計算過程が示されているか(答え:2日)

問4:法規

【解答例】

(ア)主任技術者
(イ)2
(ウ)保安規程
(エ)第二種電気工事士

建設業法上、一定の下請契約額以上となる元請工事などでは監理技術者を置く場合があります。この穴埋めは主任技術者を置く原則を問うものです。また、一般用電気工作物等の工事には第一種電気工事士も従事できます。

問5:施工管理

【模範解答例】

(1)検査・試験の例:絶縁抵抗測定は電路の絶縁状態、接地抵抗測定は接地工事の性能、導通・極性確認は断線・誤接続の有無を確認する。いずれも測定対象、使用計器、測定条件、判定値、結果を記録する。

(2)絶縁抵抗:使用電圧300V以下で対地電圧150V以下の低圧電路は、原則として0.1MΩ以上を確認する。測定前に停電、無電圧、負荷・電子機器の切離し範囲を確認し、回路と機器に適した定格測定電圧を計器・機器メーカー資料と試験要領で選ぶ。特定の測定電圧を、すべての回路に一律適用しない。


【自己点検の観点】 基準値だけでなく、測定対象の切分け、安全確認、計器選定、記録まで説明できているか。

公式形式と解答例の使い方

直近の「令和7年度 第二次検定の公式問題」は全5問・120分で、問1〜3が記述式、問4・5が四肢択一式です。このページは、説明力を鍛えるため全5問を記述式にした当サイト独自模試の解答例です。公式解答や公式採点基準ではありません。

例文は、結論、現場条件、判断理由、実施内容、確認結果の順に分解し、自分の経験に置き換えてください。実際に担当していない工事や数値を答案へ写す使い方は避けましょう。