2級建築 第一次検定 模擬テスト 第1回 — 解答・解説

第1回の解答から弱点の起点を見つける

50問の正答数だけで終わらせず、用語不足、数値の混同、設問条件の読み違い、計算手順の4つに誤答原因を分け、最初に戻る分野を決めます。

2級建築施工管理技士 第一次検定 模擬テスト 第1回 — 解答・解説

全50問の解答と解説です。間違えた問題は解説をよく読み、該当する解説記事で復習しましょう。

建築学等

問1 正解:(2)日照時間とは、実際に日照があった時間

日照時間は「日の出から日没までの時間」(可照時間)ではなく、実際に直射日光が当たった時間をいう。可照時間と日照時間は異なる概念であり、曇りの日は日照時間がゼロになる。

問2 正解:(4)第2種機械換気は給気を機械で行う

第2種機械換気は給気を機械で行い、排気を自然に行う方式である。排気を機械で行い給気を自然に行うのは第3種機械換気。第1種は給排気とも機械で行う。

問3 正解:(2)中空層の断熱効果は一定以上で頭打ちになる

中空層の厚さが約20mmを超えると、対流が生じて断熱効果は頭打ちになる。「際限なく高まる」は誤り。中空層にアルミ箔を設けると放射を抑制して効果が向上する。

問4 正解:(4)柱は圧縮力、梁は曲げモーメントを負担

RC構造では柱は主に圧縮力を、梁は主に曲げモーメントを負担する。「柱が引張力、梁が圧縮力」は逆であり不適当。

問5 正解:(4)木造の基礎はべた基礎も使用可能

木造建築物でもべた基礎は使用できる。むしろ地盤が軟弱な場合はべた基礎が推奨される。布基礎に限定されるということはない。

問6 正解:(4)最大曲げモーメントはP×2L/9

支点Aの反力はP×2/3、支点Bの反力はP×1/3(正しい)。最大曲げモーメントは荷重の作用点(Aから L/3 の位置)に生じ、その大きさはP×(2/3)×(L/3) = 2PL/9である。P×L/3 = 3PL/9 ≠ 2PL/9 なので(4)が誤り。

問7 正解:(4)普通セメントの水和熱は低熱セメントより大きい

普通ポルトランドセメントの水和熱は、低熱ポルトランドセメントより大きい。「小さい」は誤り。マスコンクリートでは水和熱の小さい低熱セメントを使用して温度ひび割れを防止する。

問8 正解:(4)ステンレス鋼の強度は普通鋼以上のものもある

ステンレス鋼は耐食性に優れるだけでなく、強度も普通鋼と同等以上のものがある。「強度が低い」は誤り。SUS304やSUS316等の種類がある。

問9 正解:(4)せっこうボードは耐水性に劣る

せっこうボードは耐火性には優れるが、耐水性には劣る。水に濡れると強度が著しく低下するため、浴室等の水回りには不向き。耐水性の必要な部位にはシージングせっこうボード等を使用する。

問10 正解:(4)非常用照明は床面で1ルクス以上(蛍光灯は2ルクス以上)

非常用の照明装置は、白熱灯の場合は床面で1ルクス以上、蛍光灯の場合は2ルクス以上が必要。「1ルクス以上でよい」は蛍光灯の場合不正確。LED照明の場合も2ルクス以上。

問11 正解:(4)エレベーターの定期検査は1年に1回

エレベーターの定期検査は1年に1回(年1回)実施しなければならない。5年に1回は誤り。建築基準法第12条に基づく定期検査報告が義務付けられている。

問12 正解:(4)吸音率が高くても遮音性能が高いとは限らない

吸音と遮音は異なる概念。グラスウールのように吸音率が高い材料でも、質量が小さいため遮音性能は低い場合がある。遮音には質量則が適用され、重い材料ほど遮音性能が高い。

問13 正解:(4)N値は大きいほど地盤が硬い

N値は標準貫入試験で得られる値で、値が大きいほど地盤が硬いことを示す。「小さいほど硬い」は逆。N値50以上は非常に硬い地盤とされる。

問14 正解:(4)制振構造はダンパー等で地震エネルギーを吸収する

制振構造は、建物内にダンパー等の制振装置を設けて地震のエネルギーを吸収する構造。「重量を軽くする」ことが主目的ではない。

施工(躯体)

問15 正解:(4)スウェーデン式は小規模建築物向け

スウェーデン式サウンディング試験は小規模建築物(木造住宅等)の地盤調査に適した試験であり、大規模建築物にはボーリング調査や標準貫入試験が適している。

問16 正解:(4)ヒービングは粘性土地盤で発生する

ヒービングは粘性土地盤で、山留め背面の土の重さによって根切り底面が膨れ上がる現象。砂質地盤で砂が噴出するのはボイリングである。

問17 正解:(4)スペーサーはかぶり厚さの確保に直接関係する

スペーサーは鉄筋と型枠の間に設置するもので、かぶり厚さの確保に直接関係する重要な部材。「関係しない」は誤り。

問18 正解:(3)Cは縦端太(バタ材)で、せき板に直接接するのは縦端太

柱型枠の一般的な構成は、せき板(合板)→縦端太(せき板に直接接する)→横端太(縦端太を受ける)の順である。設問の「横端太がせき板に直接接する」は縦端太と横端太が逆であり不適当。セパレーター(A)は型枠の間隔保持、フォームタイ(B)は外側からの締付け金物で正しい。

問19 正解:(4)25℃超の打重ね時間は2時間以内(2.5時間ではない)

打重ね時間間隔は外気温25℃以下で2時間以内、25℃を超える場合は1.5時間以内が原則。「2.5時間以内」は誤り。

問20 正解:(4)トルシア形はナット側を回して締める

トルシア形高力ボルトはナット側を回して本締めを行い、ピンテールが破断したことで所定のトルクに達したことを確認する。「頭部を回す」は誤り。

問21 正解:(4)養生中のコンクリートに振動を与えると悪影響がある

養生中のコンクリートに強い振動を与えると、初期強度の発現に悪影響がある。特に打設後の初期段階では、振動によりひび割れが発生する恐れがある。

問22 正解:(4)通り芯上には直接墨を打たず、返り墨を使う

通り芯そのものの位置に墨を打つと、施工中に消えてしまう場合がある。実務では通り芯から1m離れた返り墨(逃げ墨)を打ち、これを基準に測量する。

施工(仕上げ)

問23 正解:(3)シーリング材は2面接着が原則

シーリング材は2面接着(目地の両側面のみに接着)が原則。3面接着にすると目地の動きに追従できず、シーリング材が切れやすくなる。

問24 正解:(2)下塗りの表面はわざと粗くする

モルタルの下塗りは、上塗りとの接着をよくするため表面をわざと粗く仕上げる(くし目を入れる)。平滑にすると上塗りの密着が悪くなる。

問25 正解:(4)打診検査は足場があるうちに全面で行う

外壁タイルの打診検査は足場解体前に全面で実施する。足場解体後に地上から目視で行うだけでは不十分であり、浮きの発見が困難。

問26 正解:(4)下塗りを省略すると色むらの原因になる

下塗りは上塗りとの密着性の確保や下地の吸込みムラを防ぐ重要な工程。省略すると色むらや剥離の原因になり、上塗りの回数を増やしても解決しない。

問27 正解:(4)吊りボルトの間隔は900mm以下

軽量鉄骨天井下地の吊りボルトの間隔は900mm以下が標準。1,800mmは広すぎる。

問28 正解:(4)グリッパー工法は接着剤を全面に塗布しない

カーペットのグリッパー工法は、部屋の周囲にグリッパー(釘付きの帯板)を設置してカーペットを引っ掛けて張る工法。接着剤を床全面に塗布するのは全面接着工法であり、グリッパー工法とは異なる。

問29 正解:(1)アルミ建具は溶接ではなくアンカーで固定

アルミニウム製建具は溶接ではなく、アンカー(くさび等)で躯体に固定する。アルミは溶接が困難で、溶接すると強度が低下するため。

問30 正解:(3)網入りガラスは防火性能が主目的

網入りガラスは防火を主な目的として使用するガラス。火災時にガラスが割れても金網が破片を保持し、炎の通過を防ぐ。防犯性能は期待できない。

施工管理法

問31 正解:(4)工種別計画書は総合計画書を受けて作成

工種別の施工計画書は、総合施工計画書を先に作成し、その方針に基づいて作成する。総合計画書の前に作成するのは順序が逆。

問32 正解:(3)クリティカルパスは最長経路

クリティカルパスはネットワーク工程表における最長経路であり、全体工期を決定する。「最短経路」は誤り。

問33 正解:(4)散布図は2つのデータ間の相関関係を見る

散布図は2つのデータの相関関係を見るためのグラフであり、時間的な変化を表すものではない。時間的変化を表すのは管理図や折れ線グラフ。

問34 正解:(4)安全パトロールは定期的に頻繁に実施する

安全パトロールは毎日またはそれに準じた頻度で実施するものであり、月1回では不十分。毎日の巡視が基本で、週1回の重点パトロールも行う。

問35 正解:(4)14日

各経路の所要日数を計算する。
・A→C→F:3+6+3=12日
・A→D→F:ノード3経由不可(Dは3→4で、Aは1→2)
・B→D→F:5+4+3=12日
・B→E→G:5+7+2=14日
最長経路はB→E→G(14日)でありこれがクリティカルパスとなる。よって正解は(4)。

問36 正解:(4)クリティカルパス上の作業のフロートはゼロ

クリティカルパス上の作業のフロートはゼロ。1日でもフロートがあればクリティカルパスではない。

問37 正解:(4)建設リサイクル法の届出は工事着手前

建設リサイクル法の届出は工事着手の7日前までに都道府県知事に届け出る。工事完了後ではなく着手前。

問38 正解:(3)基礎工事が1週間遅延しても全体工期に影響しない場合がある

バーチャートを読み取ると、基礎工事は第3〜5週、躯体工事は第5〜8週で、基礎工事と躯体工事の間に余裕はない。しかし、基礎工事が1週遅延しても躯体工事を1週遅らせるだけで、後続の内装工事(第8〜10週)との間に工程を調整できる可能性がある。一方、設備工事は第6〜8週で躯体工事(第5〜8週)と並行している(正しい)。内装工事は第8週から着手しており躯体工事の完了(第8週末)後ではなく同週からの着手のため、(4)は厳密には並行期間がある。ただし本問では(3)「基礎工事の1週間遅延=全体工期の1週間遅延」と断定している点が不適当であり、正解は(3)。

問39 正解:(4)仮設建物でも一定規模以上は建築確認が必要

工事用の仮設建物であっても、一定の規模を超える場合は建築確認が必要になる場合がある(建築基準法第85条)。一律に不要ではない。

問40 正解:(4)生活系廃棄物は一般廃棄物に該当する

建設現場で発生する廃棄物のうち、作業員の弁当がら等の生活系廃棄物は一般廃棄物に該当する。「すべて産業廃棄物」は誤り。

問41 正解:(4)風速10m/s以上で高所作業を中止

足場上の作業は10分間平均風速10m/s以上で中止する。15m/sではなく10m/sが基準。

問42 正解:(4)施工管理は全員参加で行う

施工管理は現場代理人だけでなく、作業員を含めた全員で取り組むもの。品質管理や安全管理は作業員一人ひとりの意識と行動が不可欠。

法規

問43 正解:(2)知事許可でも全国で工事可能

知事許可は営業所の所在地による区分であり、工事の施工場所を制限するものではない。知事許可でも全国どこでも工事を施工できる。

問44 正解:(4)監理技術者を置く場合、主任技術者は不要

監理技術者を配置する工事では、主任技術者の配置は不要。監理技術者が主任技術者の業務も兼ねるため。

問45 正解:(3)施工体系図は見やすい場所に掲示

施工体系図は工事現場の見やすい場所に掲示する義務がある。事務所内に保管するのではない。

問46 正解:(4)事務所は特殊建築物に該当しない

事務所は建築基準法の特殊建築物に該当しない。特殊建築物は学校・病院・劇場・百貨店・共同住宅等。

問47 正解:(4)構造耐力上主要な部分に階段は含まれない

構造耐力上主要な部分は基礎・壁・柱・小屋組等であり、階段は含まれない。階段が含まれるのは「主要構造部」。

問48 正解:(3)安全衛生責任者は下請事業者が選任

安全衛生責任者は下請事業者が選任する。元請事業者が選任するのは統括安全衛生責任者。

問49 正解:(4)届出期限は30日前または14日前

建設工事計画届の提出期限は高さ31m以上の足場で30日前、その他は14日前。「すべて7日前」は誤り。

問50 正解:(4)10m以上の高所作業車は技能講習が必要

高所作業車は作業床の高さが10m以上は技能講習、10m未満は特別教育が必要。「すべて特別教育で足りる」は誤り。


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この解答解説は、当サイトが独自作成した50問に対応しています。令和8年度前期の本試験は50問が掲載され、指定された必須問題と選択問題から40問を解答する構成です。公式の問題構成・正答肢・確定した合格基準は「検定問題・正答肢/実施結果」で確認してください。

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