ロードマップ

【2級管工事施工管理技士】第一次検定の出題傾向と攻略法【52問中40問選択の戦略】

2級管工事 第一次検定の攻略法(30秒でわかる要点)

  • 形式:四肢択一マークシート、52問出題・40問選択解答、合格基準60%
  • 選択の武器:52問中40問選択→12問捨てられる
  • 重要分野:空調設備+給排水設備で約半分を占める
  • 必須分野:施工管理法・法規は全員解答→得点源にする
  • 管工事の特徴:原論(流体力学・熱力学)の計算問題が独特

結論から言います。2級管工事施工管理技士の第一次検定は、52問中40問を選択して解答する「選択問題制」が最大の特徴です。つまり12問は最初から解かなくていい。しかも合格ラインは60%(40問中24問)なので、得意分野で確実に得点する戦略を立てれば、合格はグッと近づきます。

この記事では、第一次検定の全分野の出題傾向と、選択問題を活用した攻略法を徹底解説します。

受験資格や試験日程については「受験資格・申込方法・試験日程」をご確認ください。

第一次検定の全体像

項目 内容
試験形式 四肢択一(マークシート)※一部二肢択一
出題数 / 解答数 52問出題 / 40問解答
合格基準 60%以上(24問/40問)
試験時間 2時間10分
受験資格 17歳以上(学歴・実務経験不問)

40問中24問正解で合格。16問も間違えてよいと考えると、精神的にかなり楽になりませんか?しかも選択制なので、苦手な問題はスルーして得意な問題だけ解けばいいんです。

分野別の出題構成と選択方式

第一次検定の52問は、以下のように分かれています。

分野 出題→解答 必須/選択
原論 4問→4問 必須
電気工学 1問→1問 必須
建築学 1問→1問 必須
空調・衛生 17問→9問 選択
設備・設計図書 5問→5問 必須
施工管理法 10問→8問 選択
施工管理法(応用能力) 4問→4問 必須(二肢択一)
法規 10問→8問 選択
合計 52問→40問

ポイント:空調・衛生は17問中9問だけ選べばOK!

空調・衛生は空調設備と給排水衛生設備の両方から出題されますが、解答するのは9問だけ。空調系が得意なら空調の問題を多めに、衛生系が得意なら衛生の問題を多めに選ぶことで、正答率を大幅にアップできます。

第一次検定 52問の内訳
必須問題(15問)
原論…4問
電気工学…1問
建築学…1問
設備・設計図書…5問
施工管理法(応用)…4問
選択問題(37問→25問)
空調・衛生…17問→9問
施工管理法…10問→8問
法規…10問→8問
必須15問+選択25問=合計40問を解答

分野別の出題傾向と対策

①原論(4問・必須)

原論は機械工学の基礎にあたる分野です。4問すべて必須なので、ここは落とせません。

テーマ 頻出内容
環境工学 伝熱(熱伝導・対流・放射)、結露の発生メカニズム、換気方式(自然換気・機械換気)
流体力学 ベルヌーイの定理、管内流速と圧力損失、レイノルズ数(層流・乱流の判定)
熱力学 冷凍サイクル、湿り空気線図、比エンタルピー、顕熱と潜熱

たとえば「ベルヌーイの定理」は毎年のように出ます。簡単に言うと「流速が速いところは圧力が低い」という法則。実際の現場でいうと、配管の径が急に細くなると流速が上がって圧力が下がる――この現象を利用しているのがスプレーガンやアスピレーターです。日常的にも、電車が通過するときにホームに吸い寄せられる感覚がありますよね。あれもベルヌーイの定理です。

原論は理論的な内容が多いですが、出題パターンは繰り返されています。過去問5年分を3回転すれば、4問中3〜4問は確実に取れるようになります。

②電気工学・建築学(2問・必須)

電気工学1問、建築学1問の合計2問。少ない問題数ですが、必須なので確実に正解したいところです。

テーマ 頻出内容
電気工学 電圧・電流・抵抗の関係(オームの法則)、三相交流、電動機の特性
建築学 鉄筋コンクリート構造、鉄骨構造、建築計画(採光・換気・避難経路)

電気工学ではオームの法則(V=IR)を使った計算が頻出。管工事の現場ではポンプや送風機のモーターを扱うので、電気の基礎知識は実務にも直結します。建築学は、管工事の配管が通る建物そのものの構造を理解するための分野です。

③空調・衛生(17問→9問選択)★選択戦略のカギ★

第一次検定で最も問題数が多い分野です。17問出題されますが、解答するのは9問だけ。つまり8問もスルーできるので、得意ジャンルだけ解答する戦略が最も効果的です。

ジャンル 頻出内容
空調設備 冷暖房方式、ヒートポンプ、全熱交換器、変風量(VAV)・定風量(CAV)方式
換気・排煙 第1種〜第3種換気、必要換気量の計算、排煙設備の基準
給水設備 給水方式(直結直圧・増圧・高置水槽)、クロスコネクション防止、逆流防止
排水設備 排水トラップ、通気管の役割、排水管の勾配、浄化槽
給湯設備 給湯方式(中央式・局所式)、膨張タンク、逃がし弁
消火・ガス設備 スプリンクラー、屋内消火栓、ガス配管(都市ガス・LP)

実際の現場でイメージしてみましょう。ビルの機械室に入ると、巨大な冷凍機やボイラー、ポンプがずらりと並んでいます。そこから各フロアへ冷温水管やダクトが伸びていく――これが空調設備。一方、屋上の高置水槽から各階に水が流れ、使った水が排水管を通って下水に流れていく――これが給排水衛生設備です。

選び方のコツ

  • 空調系の仕事をしている人:空調設備・換気・排煙の問題を中心に選ぶ
  • 衛生設備系の仕事をしている人:給排水・給湯・消火設備を中心に選ぶ
  • 両方やっている人:得意な問題をジャンルを問わず9問選ぶ

④設備・設計図書(5問・必須)

配管材料・機器類・設計図書に関する5問。全問必須なので確実に押さえましょう。

テーマ 頻出内容
配管材料 鋼管(SGP・STPG)、銅管、ステンレス管、樹脂管の用途と特徴
機器類 ポンプ(渦巻・水中)、送風機、ボイラー、冷凍機の仕組み
設計図書 配管図の記号、図面の優先順位、JIS記号

配管材料は、現場で毎日触れるものなので比較的イメージしやすい分野です。たとえばSGP(配管用炭素鋼鋼管)は一般的な鋼管で、蒸気・水・油・ガスなど幅広く使われます。現場では「白ガス管」「黒ガス管」と呼ばれることが多いですね。一方、STPG(圧力配管用炭素鋼鋼管)は高圧のラインに使う管です。

⑤施工管理法(14問→12問)★最重要★

施工管理法は合計14問で、うち10問が選択(8問解答)、4問が必須(二肢択一)です。合わせて12問を解答する、試験全体で最もウェイトが大きい分野です。

テーマ 頻出内容
施工計画 施工計画書の記載事項、仮設計画、届出書類
工程管理 バーチャート、ネットワーク工程表(クリティカルパスの求め方)
品質管理 品質管理の手法、ヒストグラム、管理図、パレート図
安全管理 足場の安全基準、酸欠防止、墜落防止、有機溶剤の取り扱い

ネットワーク工程表は毎年出題される超頻出テーマです。一見複雑に見えますが、解き方はパターン化されています。最早開始時刻→最遅完了時刻→クリティカルパスの順に求めれば、確実に正解できます。

施工管理法の最後の4問は「応用能力」問題で、二肢択一(2つの選択肢から選ぶ)です。四肢択一より選択肢が少ないので、正解しやすいのが特徴です。内容は施工管理法の実践的な問題で、現場経験がなくても過去問の演習で対応できます。

⑥法規(10問→8問選択)

法規は10問中8問を選択して解答します。

法令 頻出内容
建設業法 建設業の許可、主任技術者・監理技術者の配置、請負契約
労働安全衛生法 安全衛生管理体制、作業主任者の選任、特別教育
建築基準法 換気設備・排煙設備の設置基準、居室の採光
消防法 消火設備の設置基準、防火管理者
その他 廃棄物処理法、労働基準法、水道法、浄化槽法

建設業法と労働安全衛生法は毎年必ず出ます。この2つで4問前後をカバーできるので、まずここを確実に押さえましょう。法規は条文の丸暗記ではなく、「なぜこの規定があるのか」を理解することが大切です。

たとえば「主任技術者の配置義務」は、建設業法第26条で定められています。なぜ必要かというと、建設工事は一品生産で同じ現場は二つとないから。毎回の工事で専門家が品質と安全を管理しないと、手抜き工事や事故が起きてしまう――だから法律で技術者の配置を義務づけているんです。

合格のための得点シミュレーション

40問中24問正解(60%)で合格です。各分野でこのくらい取れば安全圏です。

分野 解答数 目標正解数
原論 4問 3問
電気工学・建築学 2問 1問
空調・衛生 9問 6問
設備・設計図書 5問 3問
施工管理法 12問 8問
法規 8問 5問
合計 40問 26問(65%)

目標は26問正解(65%)。合格ライン24問に2問の余裕を持たせた設定です。施工管理法で稼いで、苦手な分野は最低限でOKという考え方です。

選択問題が合格率を上げるカラクリ

選択問題では自信のある問題だけを選んで解答できます。たとえば空調・衛生は17問中9問。もし空調分野から5問、給排水分野から7問出題されたら、得意な方を中心に9問選ぶだけ。「この問題は自信がないな」と思ったらスルーして、次の問題に進めばいいんです。

効率的な勉強の優先順位

限られた勉強時間で最大の効果を出すための優先順位はこうです。

勉強の優先順位
第1優先:施工管理法(12問)
問題数最多&出題パターンが安定。ここで8問取れれば合格が見えてくる。
第2優先:空調・衛生(17問→9問)
得意ジャンルを重点的に。選択制を活かして正答率を上げる。
第3優先:原論+設備・設計図書(9問必須)
必須問題なので避けられない。過去問で出題パターンを把握。
第4優先:法規(10問→8問)
建設業法と労安法を中心に。暗記系なので直前期に集中しても間に合う。

勉強法の詳細は「【2級管工事施工管理技士】独学の勉強法・学習スケジュール【合格者の戦略】」で解説しています。おすすめのテキストは「【2級管工事施工管理技士】おすすめテキスト・参考書」をご覧ください。

分野別の解説記事

各分野をもっと詳しく学びたい方は、以下の解説記事をご活用ください。

選択問題をさらに戦略的に攻略したい方は「選択問題の戦略」も合わせてご覧ください。第二次検定の対策は「第二次検定の出題傾向と攻略法」で解説しています。

理解度チェック

ここまでの内容を確認しましょう。

【問1】2級管工事施工管理技士の第一次検定は、何問中何問を解答するか?

解答を見る

正解:52問中40問
52問が出題され、必須問題15問+選択問題25問(37問から25問を選択)=合計40問を解答します。合格基準は60%(24問以上)です。

【問2】第一次検定で最も問題数が多い分野はどれか?

解答を見る

正解:空調・衛生(17問)
ただし解答するのは9問だけ。選択制なので得意分野の問題を選んで解答できます。解答数で最も多いのは施工管理法の12問(10問選択+4問必須)です。

【問3】施工管理法の最後の4問(応用能力)は、何肢択一か?

解答を見る

正解:二肢択一(2つの選択肢から選ぶ)
通常の四肢択一と異なり、2つの選択肢から正しい方を選ぶ形式です。選択肢が少ない分、正解しやすいのが特徴です。

【問4】法規分野で最も優先して勉強すべき2つの法令は何か?

解答を見る

正解:建設業法と労働安全衛生法
この2つは毎年必ず出題され、合わせて4問前後をカバーできます。まずこの2法を確実に押さえ、余力があれば建築基準法や消防法にも取り組みましょう。

分野別の解説記事で深く学ぶ

各分野の詳しい解説は個別記事で学べます。

まとめ

ポイント 内容
出題形式 52問中40問を選択解答。合格ラインは24問/40問(60%)
最重要分野 施工管理法(12問)と空調・衛生(9問)で21問 ― ここで稼ぐ
選択戦略 空調・衛生は得意ジャンルだけ選択。法規も得意な法令を中心に
勉強法 過去問5年分×3回転が基本。施工管理法→空調・衛生→原論→法規の順で

第一次検定は「全部を完璧にする」のではなく、「選択制を活かして得意分野で稼ぐ」のが合格への最短ルートです。苦手な分野は最低限でOK。まずは施工管理法と空調・衛生を徹底的に固めましょう。

資格の概要をまだ確認していない方は「【2級管工事施工管理技士】とは?資格概要・仕事内容・できることを徹底解説」もあわせてご覧ください。合格率のデータは「【2級管工事施工管理技士】の合格率・難易度の推移」でまとめています。

実践練習で得点力を鍛える

攻略法を理解したら、ミニテストで分野別の弱点を潰し、模擬テストで本番の時間配分を練習しましょう。

📝 分野別ミニテスト(四肢択一10問)

📋 第一次検定 模擬テスト(本番同等52問)

独学の効率を上げたいなら ― SAT通信講座

テキストだけでは理解しにくい分野も、動画講義なら短時間でスッキリ理解できます。スマホで隙間時間に学習できるので、仕事と両立しやすいのもポイントです。

  • 動画講義 ― スマホ・PCで隙間時間に学習OK
  • オリジナルテキスト付き ― 別途購入不要
  • 不合格時サポート ― 再受講制度あり

SAT 2級管工事施工管理技士講座を見る

-ロードマップ