第二次検定 法規対策(穴埋め・条文記述)の要点(30秒でわかる)
- 出題形式:建設業法・労安法の条文穴埋め+法規知識の記述
- 建設業法:主任技術者の配置、一括下請負禁止、請負契約の条文が頻出
- 労安法:安全衛生管理体制、作業主任者、届出の条文が頻出
- 電気固有法:電気事業法・電気工事士法の条文も出題されることがある
- 得点のコツ:穴になりやすい「数値・キーワード」を正確に暗記→高得点が狙える
法規の穴埋め対策|キーワード暗記で確実に得点
結論から言います。第二次検定の法規問題は穴埋め形式なので、頻出条文の「穴になりやすいキーワード」を覚えれば確実に得点できます。
法規の出題は、建設業法と労働安全衛生法の条文から穴埋め問題が出るパターンが中心です。条文を丸暗記する必要はなく、どの単語が空欄になりやすいかを把握しておけば十分対応できます。
この記事では、頻出条文とその穴になりやすいキーワードを整理して解説します。第二次検定全体の出題傾向もあわせて確認してください。第一次検定の建設業法・労安法と電気事業法の知識がベースになります。
なぜ法規の穴埋め・条文記述が第二次検定で出るのか?
電気工事施工管理者は法令を遵守して工事を進める責任者です。第二次検定の法規問題では、建設業法・電気事業法・労働安全衛生法の条文の穴埋めや、安全管理に関する記述が求められます。第一次検定の法規①・法規②の知識を正確な法令用語で書けるかが合否を分けるポイントです。
法規問題の出題形式|穴埋め+記述の2パターン
第二次検定の法規問題は、次のような形式で出題されます。
出題形式の例
次の文章は、建設業法の条文の一部である。( ア )〜( エ )に当てはまる語句を記述しなさい。
つまり、条文の一部が空欄になっていて、そこに入る語句を書くというシンプルな形式です。記述式ですが、正解の語句は条文で決まっているので、暗記がものを言います。
建設業法・電気事業法・消防法が頻出
キーワードの正確な暗記が必須
建設業法の頻出条文|技術者配置・下請負・契約【暗記必須】
① 主任技術者の職務(建設業法第26条の4)
条文の要旨
主任技術者は、工事の施工に当たり、その施工計画の作成、工程管理、品質管理その他の技術上の管理及び当該建設工事の施工に従事する者の技術上の指導監督の職務を誠実に行わなければならない。
穴になりやすいキーワード
- 施工計画の作成
- 工程管理
- 品質管理
- 指導監督
※ 特に「指導監督」は非常に高い確率で穴になります。「指導」だけでは不正解です。
② 請負契約の記載事項(建設業法第19条)
条文の要旨
建設工事の請負契約の当事者は、契約の締結に際して、次の事項を書面に記載し、署名又は記名押印をして相互に交付しなければならない。
記載事項として出題されやすいのは以下のものです。
| 記載事項 | 穴になるポイント |
|---|---|
| 工事内容 | 「工事内容」という語句自体 |
| 請負代金の額 | 「請負代金」「額」 |
| 工事着手の時期・完成の時期 | 「着手」「完成」 |
| 請負代金の支払の時期・方法 | 「支払の時期」「方法」 |
| 瑕疵担保責任の内容 | 「瑕疵担保責任」(現在は「契約不適合責任」) |
③ 技術者の配置(建設業法第26条)
条文の要旨
建設業者は、その請け負った建設工事を施工するときは、工事現場における建設工事の施工の技術上の管理をつかさどる者として、主任技術者を置かなければならない。
発注者から直接請け負い、下請代金の総額が一定以上の場合は、主任技術者に代えて監理技術者を置かなければならない。
穴になりやすいキーワード
- 主任技術者と監理技術者の使い分け
- 技術上の管理をつかさどる
- 発注者から直接(元請の条件)
労働安全衛生法の頻出条文|管理体制・作業主任者【暗記必須】
④ 作業主任者の選任(安衛法第14条・安衛令第6条)
作業主任者とは、特定の危険・有害な作業を行う場合に、事業者が選任しなければならない現場の監督者です。
条文の要旨
事業者は、労働災害を防止するため、政令で定める作業については、都道府県労働局長の登録を受けた者が行う技能講習を修了した者のうちから、作業主任者を選任しなければならない。
電気工事に関連する作業主任者は以下のものです。
| 作業主任者 | 選任が必要な作業 |
|---|---|
| 足場の組立て等作業主任者 | つり足場、張出し足場又は高さ5m以上の足場の組立て等 |
| 酸素欠乏危険作業主任者 | 酸素欠乏危険場所での作業(マンホール、ピット内等) |
| 地山の掘削作業主任者 | 掘削面の高さが2m以上の地山の掘削 |
穴になりやすいキーワード
- 技能講習(「特別教育」と混同しないこと)
- 5m以上(足場の高さ基準)
- 都道府県労働局長(登録先)
⑤ 特別教育(安衛法第59条第3項)
特別教育とは、危険・有害な業務に就く労働者に対して、事業者が行う安全衛生教育です。作業主任者とは異なり、事業者自身が社内で実施できます。
条文の要旨
事業者は、危険又は有害な業務で、厚生労働省令で定めるものに労働者をつかせるときは、その業務に関する安全又は衛生のための特別の教育を行わなければならない。
電気工事に関連する特別教育の例です。
| 特別教育が必要な業務 | 内容 |
|---|---|
| 低圧電気取扱い業務 | 充電電路の敷設・修理、充電部分が露出した開閉器の操作 |
| 高圧・特別高圧電気取扱い業務 | 高圧以上の充電電路の操作等 |
| フルハーネス型安全帯使用 | 高さ2m以上で作業床を設けることが困難な場所での作業 |
作業主任者と特別教育の違い(超重要)
作業主任者:都道府県労働局長の登録を受けた者が行う技能講習を修了した者から選任。
特別教育:事業者が自ら行う安全衛生教育。受けるのは作業に従事する労働者全員。
この2つを混同する受験生が非常に多いです。穴埋めで「技能講習」と「特別教育」を入れ替える出題は定番です。
穴埋め攻略のテクニック|穴になりやすい箇所を暗記
テクニック1:数字は必ず覚える
法規の穴埋めで最も穴になりやすいのは数字です。「5m以上」「2m以上」「3,500万円以上」など、条文に出てくる数字は確実に暗記しましょう。
テクニック2:似た用語のペアを整理する
穴埋めでは、似た用語の区別が問われます。以下のペアは特に重要です。
| ペア | 区別のポイント |
|---|---|
| 主任技術者 / 監理技術者 | 主任技術者は全工事に配置。監理技術者は元請で一定額以上の場合 |
| 技能講習 / 特別教育 | 技能講習は作業主任者用。特別教育は作業従事者用 |
| 特定建設業 / 一般建設業 | 特定建設業は元請として一定額以上を下請に出す場合に必要 |
テクニック3:条文の「構造」を理解する
条文は「○○は、△△しなければならない」という構造が基本です。主語(誰が)・目的語(何を)・述語(どうする)のどれが空欄になっても答えられるように、条文の構造を理解しておきましょう。
よくある質問と穴埋めのひっかけポイント
Q. 穴埋め問題はどのくらい正確に書く必要がある?
A. 法令用語は一字一句正確に書く必要があります。「主任技術者」を「現場技術者」と書いたら不正解。「監理技術者」の「監」を「管」と書いても不正解。手書きで正確に書けるよう練習しましょう。
Q. 電気工事特有の法規も穴埋めで出る?
A. はい。建設業法・労安法に加え、電気事業法(電気主任技術者の選任)、電気工事士法(業務範囲)の穴埋めも出題されます。電気固有の法律も必ずカバーしましょう。
Q. 漢字を間違えたら減点?
A. 法令用語の漢字ミスは減点または不正解になる可能性が高いです。特に「監理技術者」(管ではない)、「安全衛生責任者」の正確な表記は要注意。手書きで繰り返し練習して正確に書けるようにしましょう。
合格答案 vs 不合格答案|法規穴埋めの比較
合格パターン
- 穴埋めに「主任技術者」と正確に記載
- 「4,500万円」と単位+カンマ付き
- 「請け負わせてはならない」と条文に忠実
→法令用語が正確・単位あり
不合格パターン
- 「管理技術者」(監の字が違う)
- 「4500万」(単位・カンマなし)
- 「丸投げ禁止」(口語表現)
→漢字ミス・単位なし・口語はNG
独学の壁:法令用語の正確さは自己採点が難しい
添削サービスで客観的なフィードバックを受けることが合格への近道です。
練習問題
問題:次の文章の( )に当てはまる語句を答えなさい。
建設業者は、その請け負った建設工事を施工するときは、工事現場における建設工事の施工の( ア )上の管理をつかさどる者として、( イ )を置かなければならない。
事業者は、政令で定める作業については、都道府県労働局長の登録を受けた者が行う( ウ )を修了した者のうちから、( エ )を選任しなければならない。
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まとめ|法規の穴埋めは暗記量で得点が決まる
この記事のポイント
- 建設業法:主任技術者の職務(施工計画・工程管理・品質管理・指導監督)、請負契約の記載事項、技術者の配置
- 労働安全衛生法:作業主任者(技能講習修了者から選任)、特別教育(事業者が実施)
- 穴になりやすいのは数字と似た用語のペア
- 「技能講習」と「特別教育」の違いは最頻出
- 条文の主語・目的語・述語の構造を理解する
法規は暗記科目なので、条文のキーワードを繰り返し確認して定着させましょう。穴埋め形式は正解が1つに決まるので、覚えていれば確実に得点できる「おいしい」分野です。独学の勉強法で全体の学習計画も確認しましょう。
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