2級土木(第一次) ミニテスト

2級土木施工管理技士 専門土木①(構造物・河川) 練習問題③【無料・10問・解説付き】

2級土木施工管理技士の第一次検定で出題される「専門土木」分野のミニテスト第3回(最終回)です。

全3回の総仕上げとして、引っかけ問題や総合的な判断力が必要な問題を中心に全10問出題します。

項目 内容
出題分野 専門土木(構造物・河川・砂防・道路・舗装)
問題数 10問(四肢択一)
目安時間 10〜15分
対応検定 第一次検定(選択問題)

問1

鋼橋の防錆処理に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

(1)塗装の前処理として、ブラスト処理で鋼材表面のさびやミルスケールを除去する。
(2)塗装は、下塗り・中塗り・上塗りの多層構造で行うのが一般的である。
(3)塗装作業は、気温5℃以上・湿度85%以下の条件で行うのが望ましい。
(4)塗替え塗装では、既存の塗膜をすべて残したまま上から塗り重ねるのが原則である。

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正解:(4)
塗替え塗装では、劣化した既存塗膜を除去(素地調整)してから新たに塗装するのが原則です。劣化した塗膜の上に塗り重ねても、下の劣化した塗膜ごと剥がれてしまいます。ケレン(さび落とし・素地調整)が塗替え塗装の品質を左右する最重要工程です。

問2

河川堤防の浸透対策に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

(1)ドレーン工は、堤防内に浸透した水を裏法面側で安全に排水する工法である。
(2)遮水シート工は、表法面にシートを敷いて堤防への浸透水を遮断する工法である。
(3)裏法面の被覆(ブランケット工)は、裏法面側に透水性の高い材料を被覆する工法である。
(4)堤体への浸透は、長時間の出水で水位が高い状態が続くと特に危険である。

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正解:(3)
ブランケット工は裏法面側に透水性の低い材料を被覆して、浸透水が裏法面から噴き出すのを防ぐ工法です。透水性の高い材料を被覆したら、水が簡単に通り抜けてしまい浸透対策になりません。「水を通さないシート・材料で蓋をする」のが浸透対策の基本です。

問3

アスファルト混合物の種類に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

(1)密粒度アスファルト混合物は、最も一般的に使用される舗装材料である。
(2)細粒度アスファルト混合物は、たわみ性に富み、基層に使われることが多い。
(3)開粒度アスファルト混合物は、すき間が多く排水性舗装に使用される。
(4)アスファルト混合物の粒度は、すべての舗装で同一の配合を使用する。

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正解:(4)
アスファルト混合物の配合は、舗装の用途・交通量・気象条件などに応じて適切に選定します。すべての舗装で同一ではありません。表層・基層で異なる混合物を使いますし、重交通路線と軽交通路線でも配合は変わります。マーシャル安定度試験などで配合設計を行います。

問4

渓流保全工に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

(1)渓流保全工は、渓流沿いの住宅地等を土石流や浸食から守るための工事である。
(2)護岸工は、渓流の河岸を流水の浸食から保護する構造物である。
(3)床固め工は、渓流の河床の洗掘を防止し、勾配を安定させる構造物である。
(4)渓流保全工では、自然環境への配慮は不要で、コンクリートで全面を覆うのが最善である。

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正解:(4)
渓流保全工でも自然環境への配慮は重要です。魚の遡上を妨げない魚道の設置や、植生の保全、景観への配慮が求められます。近年は「多自然川づくり」の考え方が主流で、コンクリートで全面を覆うのではなく、自然素材の活用や生態系に配慮した設計が推奨されています。

問5

鋼構造物の現場継手に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

(1)現場での鋼構造物の接合には、高力ボルト接合が多く用いられる。
(2)現場溶接は、工場溶接に比べて品質管理が難しい。
(3)高力ボルトの本締め順序は、継手の端部から中央に向かって行う。
(4)現場継手の位置は、応力の小さい箇所に設けるのが原則である。

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正解:(3)
高力ボルトの本締め順序は、継手の中央から端部に向かって行うのが正しい手順です。中央から締めていくことで、接合面の密着が均一になり、端部に板の浮き上がりが集中するのを防ぎます。逆に端から締めると中央部に隙間が残ってしまい、適切な摩擦力が得られません。

問6

道路の排水施設に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

(1)路面排水は、路面の横断勾配と縦断勾配で側溝に集水する。
(2)地下排水工は、路床や路盤内の地下水を排除して舗装の損傷を防ぐ。
(3)側溝は、路面から集水した水を排水施設に導くために設ける。
(4)路面排水は、舗装の耐久性に影響しないため、排水施設の設計は不要である。

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正解:(4)
路面排水は舗装の耐久性に大きく影響します。路面に水が溜まると、車両の通過による水圧で舗装内部に水が浸入し、路盤が軟弱化して舗装の破損(ポットホールなど)につながります。適切な排水設計は舗装を長持ちさせるための重要な要素です。

問7

コンクリート構造物のひび割れ対策に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

(1)温度ひび割れ対策として、低熱ポルトランドセメントやフライアッシュセメントを使用する。
(2)乾燥収縮ひび割れ対策として、単位水量をできるだけ少なくする。
(3)ひび割れ誘発目地を設けて、ひび割れの発生位置をコントロールする方法がある。
(4)コンクリートの養生は、ひび割れ防止にはほとんど効果がない。

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正解:(4)
養生はひび割れ防止に非常に効果的です。湿潤養生を十分に行うことで、コンクリート表面の急激な乾燥を防ぎ、乾燥収縮ひび割れを抑制できます。また、温度ひび割れに対しても、断熱養生や保温養生で温度差を緩やかにすることが有効です。「養生がひび割れを防ぐ最後の砦」と覚えましょう。

問8

アスファルト舗装の補修工法に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

(1)パッチングは、ポットホール(穴)にアスファルト混合物を詰めて応急補修する方法である。
(2)オーバーレイは、既存舗装の上にアスファルト混合物を重ねて舗装する方法である。
(3)切削オーバーレイは、既存舗装の表面を切削してから新たに舗装する方法で、路面の高さを維持できる。
(4)舗装のひび割れは、放置しても自然に修復されるため補修は不要である。

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正解:(4)
舗装のひび割れは自然には修復されません。放置するとひび割れから雨水が浸入し、路盤が軟弱化してさらに損傷が拡大します。小さなひび割れのうちにシール材を充填するなどの早期補修が、舗装を長持ちさせるコツです。

問9

砂防工事における流路工に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

(1)流路工は、土石流や洪水を安全に下流に流すための水路である。
(2)流路工の断面は、計画流量を安全に流下できる大きさとする。
(3)流路工は、急な曲がりを避けてできるだけ直線的に設計する。
(4)流路工は、自然の渓流をそのまま利用すればよく、人工的な護岸は不要である。

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正解:(4)
流路工は自然の渓流をそのまま使うのではなく、コンクリートや石張りなどの護岸で水路を整備して、土石流や洪水を安全に流す構造物です。自然の渓流のままでは流れが不安定で、浸食や氾濫のリスクがあります。

問10

道路のアスファルト舗装の性能に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

(1)わだち掘れは、車両の繰返し走行によって車輪の通過位置にできる轍状のくぼみである。
(2)すべり抵抗性は、路面のすべりにくさを表す性能で、安全走行に直結する。
(3)平坦性は、路面の凹凸の少なさを表す性能で、走行性・快適性に影響する。
(4)わだち掘れは、アスファルト舗装には発生せず、コンクリート舗装に特有の現象である。

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正解:(4)
わだち掘れは、むしろアスファルト舗装に多く見られる現象です。高温時にアスファルトが軟化し、重車両の繰返し走行で変形が蓄積してわだち掘れが発生します。コンクリート舗装は剛性が高いため、わだち掘れは発生しにくいです。夏場の交差点手前でアスファルトが波打っているのを見たことがあるかもしれません。


結果の目安

正解数 評価 アドバイス
9〜10問 合格圏内 専門土木は完全マスター!他の分野も仕上げましょう。
7〜8問 あと一歩 全3回の間違えた問題をまとめて復習しましょう。
4〜6問 要復習 解説記事で各分野の基礎を固め直しましょう。
0〜3問 基礎固めから 解説記事を読んでから第1回に戻りましょう!

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