2級土木施工管理技士の第一次検定で出題される「法規」分野のミニテスト第3回です。
建設業法・労働安全衛生法・環境関連法から総合的に出題。法規ミニテスト全3回の総仕上げとして、試験本番レベルの問題に挑戦しましょう!
| 項目 |
内容 |
| 出題分野 |
法規(建設業法・安衛法・環境法の総合) |
| 問題数 |
10問 |
| 目安時間 |
10〜15分 |
| 対応検定 |
第一次検定(選択問題) |
法規 ミニテスト 第3回(全10問)
問1 建設業許可の区分
建設業法における特定建設業と一般建設業に関する記述として、適当なものはどれか。
(1)特定建設業の許可は、下請として工事を施工する場合に必要な許可である。
(2)発注者から直接請け負い、下請契約の総額が4,500万円以上となる場合は、特定建設業の許可が必要である。
(3)一般建設業の許可があれば、下請に出す金額に制限はない。
(4)特定建設業の許可と一般建設業の許可は、同一の業種で同時に取得できる。
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正解:(2)
元請として発注者から直接工事を請け負い、下請に出す金額の合計が4,500万円以上(建築一式は7,000万円以上)になる場合は、特定建設業の許可が必要です。大規模な工事を元請として統括するには、それだけの技術力と経営力が求められるということです。(1)は間違いで、特定建設業は「元請」に必要な許可です。下請は一般建設業で十分です。(3)は一般建設業では下請に出す金額に制限があります(上限を超えると特定建設業が必要)。(4)は同一業種で特定と一般を同時に取得することはできません。どちらか一方です。
問2 現場代理人と主任技術者
建設業法における現場代理人と主任技術者に関する記述として、適当でないものはどれか。
(1)現場代理人は、工事現場の運営や取締りを行う者で、請負人の代理人としての権限を持つ。
(2)主任技術者は、工事の施工の技術上の管理をつかさどる者である。
(3)現場代理人と主任技術者は、必ず別の者でなければならない。
(4)主任技術者は、工事現場における施工計画の作成、品質管理等の技術上の管理を行う。
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正解:(3)
現場代理人と主任技術者は兼務が可能です。「必ず別の者」という制限はありません。実際の建設現場では、規模の小さい工事ではよく同一人物が兼任しています。現場代理人は「経営面の代理人」(契約管理、お金の管理など)、主任技術者は「技術面の責任者」(施工計画、品質管理など)という役割の違いがあります。会社に例えると、現場代理人は「支店長」、主任技術者は「技術部長」のような立場です。一人の人が両方の帽子をかぶることは認められています。
問3 労働安全衛生法の健康診断
労働安全衛生法における健康診断に関する記述として、適当でないものはどれか。
(1)事業者は、労働者に対して雇入れ時の健康診断を行わなければならない。
(2)事業者は、常時使用する労働者に対して、1年以内ごとに1回、定期健康診断を行う。
(3)健康診断の結果は、事業者が5年間保存しなければならない。
(4)健康診断の費用は、すべて労働者の自己負担とする。
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正解:(4)
健康診断の費用は事業者が負担するのが原則です。労働者の自己負担ではありません。労働安全衛生法に基づく健康診断は「事業者の義務」なので、費用も事業者が持つのが当然です。病院に行かされるのに自腹では不公平ですよね。(1)の雇入れ時健康診断と(2)の定期健康診断(年1回)は事業者の義務です。(3)の健康診断個人票の保存期間は5年間です。なお、有機溶剤や鉛を扱う作業者など、特殊な業務に従事する労働者には、通常の定期健康診断に加えて特殊健康診断(6か月ごと)も必要です。
問4 労働基準法の労働時間
労働基準法における労働時間に関する記述として、適当でないものはどれか。
(1)法定労働時間は、1日8時間、1週40時間を超えてはならない。
(2)使用者は、労働時間が6時間を超える場合は少なくとも45分の休憩を与えなければならない。
(3)使用者は、労働者に対して毎週少なくとも1回の休日を与えなければならない。
(4)18歳未満の年少者であっても、時間外労働・休日労働に制限はない。
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正解:(4)
18歳未満の年少者は時間外労働・休日労働・深夜業が原則禁止です。成長途中の若者を過重労働から守るための規定です。大人でも残業はきついのに、子どもに無制限に働かせるなんてダメに決まっていますよね。労働時間の基本ルール:1日8時間・1週40時間が上限。これを超えるには36協定(さぶろく協定)という労使間の取り決めが必要です。休憩は6時間超→45分以上、8時間超→60分以上。休日は毎週1回以上(または4週4日以上)。これらは試験でも実生活でも重要な知識です。
問5 環境基本法
環境基本法に関する記述として、適当なものはどれか。
(1)環境基本法は、特定の産業分野のみに適用される法律である。
(2)環境基本法では、大気汚染・水質汚濁・土壌汚染・騒音に係る環境基準を定めている。
(3)環境基準は、直接的な罰則規定を伴う規制基準である。
(4)環境基本法は、事業者の責務のみを定めており、国民の責務は含まれていない。
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正解:(2)
環境基本法は環境保全に関する基本的な法律で、大気汚染・水質汚濁・土壌汚染・騒音の4つについて環境基準を定めています。環境基準とは「人の健康を保護し、生活環境を保全するうえで維持されることが望ましい基準」です。重要なポイントは、環境基準は「望ましい基準」であって罰則はないという点。実際に罰則があるのは大気汚染防止法や水質汚濁防止法などの個別法です。(1)は全産業に適用されます。(4)は国、地方公共団体、事業者、国民すべてに責務があると定めています。
問6 資源有効利用促進法
資源の有効な利用の促進に関する法律(資源有効利用促進法)に関する記述として、適当でないものはどれか。
(1)建設業は、指定副産物の発生抑制と再生利用に努めなければならない。
(2)土砂、コンクリートの塊、アスファルト・コンクリートの塊は指定副産物である。
(3)木材は指定副産物に含まれない。
(4)指定副産物の再生資源としての利用を促進することが法の目的の一つである。
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正解:(3)
木材も指定副産物に含まれます。資源有効利用促進法における建設業の指定副産物は「土砂」「コンクリートの塊」「アスファルト・コンクリートの塊」「木材」の4種類です。これらは建設工事で大量に発生するため、なるべく捨てずにリサイクルしましょうという法律です。建設リサイクル法の特定建設資材(コンクリート・アスファルト・木材の3つ)と混同しやすいので注意しましょう。資源有効利用促進法は「土砂」を含む4種類、建設リサイクル法は「土砂を含まない」3種類と区別して覚えましょう。
問7 水質汚濁防止法
水質汚濁防止法に関する記述として、適当なものはどれか。
(1)建設工事に伴う排水は、水質汚濁防止法の規制対象にならない。
(2)特定施設を設置する工場等から公共用水域に排出される水には、排水基準が適用される。
(3)排水基準を超える排水を行っても、届出さえすれば罰則はない。
(4)水質汚濁防止法は、河川の水質のみを対象とし、海域は対象外である。
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正解:(2)
特定施設(有害物質を使用する工場など)から公共用水域(河川・湖沼・海域など)に排出される水には排水基準が適用されます。基準を超える汚水を流すことは許されません。きれいな水は人間にとっても生き物にとっても大切な資源です。(1)の建設工事でも、コンクリートの打設時に出るアルカリ性の排水などは水質汚濁防止法の規制を受ける場合があります。(3)は排水基準違反には罰則があります。(4)は河川だけでなく海域・湖沼も対象です。「公共用水域」は水が流れる場所全般を指します。
問8 建設業法の経営事項審査
建設業法における経営事項審査に関する記述として、適当でないものはどれか。
(1)公共工事を直接請け負おうとする建設業者は、経営事項審査を受けなければならない。
(2)経営事項審査では、経営規模、経営状況、技術力などが評価される。
(3)経営事項審査の結果は、公共工事の入札参加資格の審査に活用される。
(4)経営事項審査は、一度受ければその後は免除される。
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正解:(4)
経営事項審査は毎年受審する必要があります。有効期間は審査基準日(決算日)から1年7か月です。会社の状態は毎年変わるので、「一度受ければ永久にOK」とはなりません。健康診断と同じで、毎年チェックが必要です。経営事項審査(通称:経審)は、公共工事を受注したい建設業者の「成績表」のようなもの。経営規模(売上高・社員数)、経営状況(財務の健全性)、技術力(技術者数・資格保有者数)、社会性(労働福祉・法令遵守)などを点数化して評価します。
問9 労働安全衛生法の安全衛生教育
労働安全衛生法における安全衛生教育に関する記述として、適当なものはどれか。
(1)雇入れ時の安全衛生教育は、危険な業種のみに義務付けられている。
(2)作業内容を変更した場合にも、安全衛生教育を行わなければならない。
(3)安全衛生教育は、労働時間外に行わなければならない。
(4)安全衛生教育の内容は、事業者の裁量に完全に委ねられている。
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正解:(2)
作業内容を変更したときにも安全衛生教育が必要です。新しい仕事には新しい危険が伴うからです。たとえば今まで事務仕事をしていた人がいきなり高所作業をするなら、当然「安全帯の使い方」「足場の歩き方」を教わる必要がありますよね。(1)の雇入れ時教育はすべての業種で義務です。(3)の安全衛生教育は労働時間内に行うのが原則です(教育中も賃金が発生)。(4)は教育内容について法令で一定の項目が定められています。主な安全衛生教育は「雇入れ時」「作業内容変更時」「特別教育」「職長教育」の4種類です。
問10 土壌汚染対策法
土壌汚染対策法に関する記述として、適当でないものはどれか。
(1)一定規模以上の土地の形質変更を行う場合は、都道府県知事への届出が必要な場合がある。
(2)土壌汚染が判明した土地は、要措置区域または形質変更時要届出区域に指定される。
(3)汚染された土壌の搬出にあたっては、適正な処理が求められる。
(4)土壌汚染は目に見えないため、調査の義務は一切なく事業者の自主的な取組みに任されている。
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正解:(4)
土壌汚染対策法では、一定の場合に土壌汚染の調査が義務付けられています。自主的な取組みだけに任せる法律ではありません。具体的には、有害物質を使用していた工場を廃止する場合や、3,000㎡以上の土地の形質変更(掘削など)を行う場合に調査が必要になります。土壌汚染は地下にしみ込んでいるので目に見えませんが、放置すると地下水を通じて広範囲に汚染が広がり、飲み水や農作物に影響を及ぼす危険があります。汚染が判明した土地は「要措置区域」(対策が必要)か「形質変更時要届出区域」(形質変更時に届出が必要)に指定されます。
結果の目安
| 正解数 |
判定 |
| 9〜10問 |
法規ミニテスト全3回クリア!試験本番も自信を持って臨みましょう。 |
| 7〜8問 |
あと一歩!環境関連法の知識をもう少し補強しましょう。 |
| 4〜6問 |
要復習。法規は繰り返し解けば確実に得点できます。 |
| 0〜3問 |
解説記事に戻って基礎を固めてから再チャレンジ! |
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