2級土木施工管理技士 施工経験記述(安全管理)ミニテスト 第1回
安全管理は品質管理・工程管理と並ぶ第二次検定の3大テーマの一つです。「現場でどんな危険があり、どう対策して労働災害を防いだか」を具体的に記述する力が求められます。
第1回では、掘削工事における土砂崩壊防止をテーマに記述練習を行います。「施工経験記述の書き方(安全管理)例文・採点ポイント」で学んだ内容を実践しましょう。
テスト情報
形式:記述式(模範解答付き)
問題数:3問(工事概要+課題・対策・結果の記述練習)
テーマ:掘削工事における土砂崩壊防止
目標時間:30分
問題1:工事概要の記述
【問題】
あなたが経験した土木工事のうち、掘削工事の安全管理に留意して施工した工事を1つ選び、工事概要を記述しなさい。
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| 工事名 |
○○地区 下水道管渠布設工事 |
| 発注者名 |
○○市下水道課 |
| 工事場所 |
○○県○○市○○町地内 |
| 工期 |
令和○年9月〜令和○年3月 |
| 主な工種 |
開削工(土留め親杭横矢板工法)、管渠工(φ500mm×200m)、人孔工(6箇所) |
| 施工量 |
管渠 200m、人孔 6箇所、掘削深さ 最大4.5m |
| あなたの立場 |
現場代理人 |
問題2:技術的課題と対策の記述
【問題】
上記の工事において、安全管理上、特に留意した技術的課題を1つ挙げ、その課題に対して実施した対策(処置)を具体的に記述しなさい。
土砂崩壊防止の課題・対策のポイント
- 掘削深さ・地盤条件・地下水位を具体的な数値で示す
- 土留め工法の選定理由と構造(親杭の間隔・横矢板の設置方法等)を書く
- 点検の頻度・方法を明記する(毎日の点検、降雨後の点検など)
- 労働安全衛生規則の基準(掘削面2m以上→作業主任者など)に触れると高評価
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■ 技術的課題
本工事の管渠布設区間は、掘削深さが最大4.5mに達し、地盤は含水比の高い砂質シルト層であった。また地下水位がGL-2.0m付近にあり、掘削に伴うボイリング(噴砂)や掘削面の崩壊リスクが高い状況であった。市街地の生活道路に近接しており、万が一の土砂崩壊は作業員だけでなく通行人にも重大な危険を及ぼすため、土砂崩壊防止の安全管理が最重要課題であった。
■ 実施した対策
(1)土留め工法として親杭横矢板工法(H鋼杭 H-300×300、間隔1.5m)を採用し、横矢板は掘削の進行に合わせて隙間なく設置した。
(2)地下水位低下のためディープウェル工法を採用し、掘削底面より1m以上低い位置まで水位を下げた状態で作業を行った。
(3)地山の掘削作業主任者を選任し、毎朝の作業開始前と降雨後に土留めの変位・き裂・湧水の有無を点検させた。
(4)掘削面の上端には排水溝を設け、雨水が掘削面に流入して地盤を緩めることを防止した。
(5)掘削底面から2m以内への埋設管近接箇所では人力掘削とし、機械掘削による既設管損傷を防止した。
問題3:対策の結果と評価
【問題】
問題2で挙げた対策を実施した結果、安全管理上どのような結果が得られたかを記述しなさい。
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(1)工事期間を通じて土留めの変位量は管理基準値(30mm)以内に収まり、土砂崩壊や地盤沈下は発生しなかった。
(2)ディープウェル工法により地下水位を計画どおり低下させ、ボイリングやパイピングなどの地下水に起因する事故は発生しなかった。
(3)全工事期間を通じて無災害で工事を完了し、第三者(通行人・近隣住民)への被害もなかった。
(4)発注者の安全パトロールにおいても指摘事項はなく、安全管理優良工事として評価を受けた。
自己採点チェックリスト
| チェック項目 |
OK? |
| 掘削深さ・地盤条件を数値で示したか |
□ |
| 土留め工法の具体的な仕様を書いたか |
□ |
| 作業主任者の選任に触れたか |
□ |
| 無災害の結果を明記したか |
□ |
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