2級建築(第一次) ミニテスト

2級建築施工管理技士 環境工学 練習問題②【無料・10問・解説付き】

2級建築施工管理技士 環境工学ミニテスト 第2回

結論から言います。環境工学の問題は、同じテーマでも切り口を変えて出題されるので、さまざまな角度から理解を深めることが大切です。

第1回に続き、環境工学の頻出テーマから四肢択一の10問を出題します。第1回とは異なるテーマ・切り口で作成していますので、知識の抜け漏れチェックに活用してください。

テスト情報

問題数:10問(四肢択一)

目標正答率:7問以上で合格レベル

出題範囲:日照・日影、採光・照明、換気、結露、音響、伝熱

環境工学 第2回のテーマ

この回は日影規制・照明設計・機械換気方式・結露防止対策・遮音と吸音の違い・熱貫流率を出題しています。第1回より応用的な内容です。特に「遮音」と「吸音」は原理がまったく違う(遮音=音を通さない、吸音=音を吸収する)ので混同しないように。間違えた問題は「環境工学①」「環境工学②」で復習しましょう。

問題

【第1問】日影規制

日影規制に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. 日影規制は、中高層の建築物が周囲に及ぼす日影の時間を制限する規定である。

2. 日影規制の対象となるかどうかは、用途地域と建築物の高さによって決まる。

3. 日影図は、夏至の日の午前8時から午後4時までの日影を基準に作成する。

4. 日影時間の測定面の高さは、用途地域によって異なる。

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正解:3
日影規制の基準日は冬至の日です。冬至は1年で最も日影が長くなる日であり、この最も厳しい条件で日影時間を測定します。夏至の日ではなく冬至の日が正しいので、選択肢3は不適当です。測定時間帯は午前8時から午後4時まで(真太陽時)です。

【第2問】照明の種類

照明に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. 直接照明は、光源からの光を直接作業面に当てる方式で、効率が高い。

2. 間接照明は、光源からの光を天井や壁に反射させてから室内を照らす方式で、柔らかい光が得られる。

3. タスク・アンビエント照明は、全般照明と局部照明を組み合わせた方式である。

4. 照度は、光源から出る光の総量を表す単位であり、lx(ルクス)で表される。

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正解:4
照度(lx:ルクス)は、ある面に入射する光の明るさを表す指標であり、「光源から出る光の総量」ではありません。光源から出る光の総量は光束(lm:ルーメン)です。また、光源の明るさ(光の強さ)を示すのは光度(cd:カンデラ)、光源の単位面積あたりの明るさは輝度(cd/m²)です。

【第3問】温度差換気

温度差による自然換気に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. 室内外の温度差が大きいほど、換気量は多くなる。

2. 上下の開口部の高低差が大きいほど、換気量は多くなる。

3. 冬季の温度差換気では、下部の開口から冷たい外気が流入し、上部の開口から暖かい室内空気が流出する。

4. 温度差換気では、開口部を建物の同じ高さに設けるのが効果的である。

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正解:4
温度差換気(重力換気)は、暖かい空気が上昇し冷たい空気が下降する性質を利用したものです。効果を高めるためには、上下の開口部の高低差を大きくする必要があります。同じ高さに開口部を設けても、空気の流れ(上昇気流・下降気流)が生じないため、温度差換気はほとんど起きません。

【第4問】結露防止策

結露防止に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. 壁の断熱性能を高めると、壁の室内側表面温度が上がり、表面結露が起きにくくなる。

2. 室内の換気量を増やすと、室内の湿度が下がり、結露が起きにくくなる。

3. 複層ガラス(ペアガラス)は、単板ガラスに比べて結露が発生しにくい。

4. 内部結露の防止には、壁の断熱材の室外側に防湿層を設ける。

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正解:4
内部結露の防止には、防湿層を壁の断熱材の室内側に設けます。水蒸気は室内側から壁の内部に向かって浸入するため、室内側で水蒸気の移動を遮断する必要があります。「室外側」に防湿層を設けると、壁の内部に入り込んだ水蒸気が外に出られなくなり、かえって内部結露が悪化します。

【第5問】遮音と吸音

建築物の遮音・吸音に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. 遮音は、音を壁や床で遮断して他の空間に伝わらないようにすることである。

2. 吸音は、音のエネルギーを吸収して反射音を低減することである。

3. コンクリート壁は、遮音性能は高いが、吸音性能は低い。

4. グラスウールなどの多孔質材料は、低音域の吸音に特に効果的である。

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正解:4
グラスウールやロックウールなどの多孔質材料は、高音域(高周波数の音)の吸音に効果的です。低音域(低周波数の音)の吸音には、板振動型吸音構造(合板やボードによる振動)や、共鳴器型吸音構造(有孔板+背後空気層)が適しています。多孔質材料は細かい空気の穴で音のエネルギーを摩擦熱に変換するため、波長が短い(周波数が高い)音に対して効果を発揮します。

【第6問】熱貫流

壁の熱貫流に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. 熱貫流量は、室内外の温度差に比例する。

2. 熱貫流量は、壁の面積に比例する。

3. 壁の熱貫流抵抗は、壁を構成する各層の熱抵抗の和に等しい。

4. 壁の熱貫流抵抗には、室内側と室外側の熱伝達抵抗も含まれる。

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正解:3
壁の熱貫流抵抗は、壁を構成する各層の熱抵抗の和だけでなく、室内側の熱伝達抵抗と室外側の熱伝達抵抗も加えたものです。選択肢3は各層の熱抵抗の和「に等しい」としており、室内側・室外側の熱伝達抵抗が含まれていないため不適当です。選択肢4が正しい記述を示しています。

【第7問】太陽の位置

太陽の位置と日照に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. 太陽の位置は、太陽高度と太陽方位角で表される。

2. 春分・秋分の日に、太陽は真東から昇り真西に沈む。

3. 日本では、夏至の日の太陽南中高度が1年で最も高い。

4. 可照時間とは、日の出から日の入りまでの間で、実際に日が照っていた時間のことである。

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正解:4
「可照時間」は、日の出から日の入りまでの間で日照が可能な時間(理論上の最大日照時間)のことです。実際に日が照っていた時間は「日照時間」と呼びます。可照時間は地理的な位置と季節で決まる理論値であり、天候(曇りや雨)の影響は受けません。

【第8問】機械換気方式

機械換気方式に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. 第1種機械換気は、給気・排気ともにファンで行う方式で、室内の気圧を制御しやすい。

2. 第2種機械換気は、給気をファンで行い、排気は自然排気とする方式で、室内は正圧になる。

3. 第3種機械換気は、排気をファンで行い、給気は自然給気とする方式で、室内は負圧になる。

4. 病院の手術室には、清浄度を保つために第3種機械換気が適している。

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正解:4
病院の手術室には第2種機械換気が適しています。第2種換気は室内を正圧にするため、外部のほこりや汚染空気が室内に侵入しにくくなり、清浄度を維持できます。第3種換気は室内を負圧にするため、むしろ外部の汚染空気が入りやすくなります。第3種換気はトイレや厨房など、臭いや湿気を外に排出したい場所に適しています。

【第9問】結露の発生条件

結露に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. 室内で発生する水蒸気の量が多い(調理・入浴等)と、結露が発生しやすくなる。

2. 外気温が低いほど、窓ガラスの表面温度が下がり、結露が発生しやすくなる。

3. 押入れの中は換気が悪く湿気がこもりやすいため、結露が発生しやすい場所である。

4. 室内の相対湿度が50%以下であれば、どのような条件でも結露は発生しない。

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正解:4
結露は、空気の温度が露点温度以下になったときに発生します。相対湿度が50%であっても、壁や窓の表面温度が十分に低ければ露点温度を下回ることがあり、結露が発生する可能性があります。結露の発生は湿度だけでなく、表面温度との関係で決まります。「50%以下なら結露しない」とは断定できません。

【第10問】騒音の評価

騒音に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. 騒音レベルの単位はdB(デシベル)で表される。

2. NC値は、室内の許容騒音レベルを評価するための指標である。

3. 人の耳は、低周波の音よりも高周波の音に敏感である。

4. 同じ音圧レベルの音源が2つあるとき、合成された音圧レベルは元の音の2倍(+6dB)になる。

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正解:4
同じ音圧レベルの音源が2つあるとき、合成された音圧レベルは元の音の+3dBになります(+6dBではありません)。音のエネルギーは2倍になりますが、dBは対数スケールのため、エネルギーが2倍=10×log₁₀(2)≒3dBの増加です。+6dBはエネルギーが4倍(音源が4つ)の場合です。この「同じ音源2つで+3dB」は超頻出の知識です。

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結果の目安

正答数 評価
9〜10問 素晴らしい!環境工学はしっかり定着しています。
7〜8問 合格レベルです。間違えた問題を重点的に復習しましょう。
5〜6問 あと一歩。用語の定義や数値を再確認しましょう。
4問以下 基本事項の復習が必要です。テキストで再確認してから再挑戦を。

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