1級土木(第一次)

1級土木 舗装(アスファルト舗装・コンクリート舗装)【第一次検定の科目別解説】

舗装のポイント(30秒で押さえる)

  • アスファルト舗装:混合物の温度管理が最重要。初転圧は110〜140℃
  • コンクリート舗装:目地の種類(横収縮・横膨張・縦目地)と間隔を理解
  • 転圧の順序:初転圧(ロードローラ)→二次転圧(タイヤローラ)→仕上げ転圧
  • 出題頻度:毎年3〜4問。道路とセットで選択すると最も得点しやすい分野

アスファルト舗装

アスファルト混合物の種類

混合物 特徴 用途
密粒度アスファルト混合物 最も一般的。耐久性・水密性に優れる 表層
粗粒度アスファルト混合物 粗骨材が多い。荷重分散性に優れる 基層
開粒度アスファルト混合物 空隙率が大きい(15〜25%)。排水性に優れる 排水性舗装の表層
SMA(砕石マスチック) 粗骨材の骨格構造で高い耐久性 交通量が多い道路の表層

施工の温度管理(最重要)

温度管理の基準値(頻出中の頻出)

混合物の出荷温度 150〜175℃
敷均し時の温度 110℃以上
初転圧の温度 110〜140℃
二次転圧の温度 70〜90℃
交通開放温度 50℃以下

転圧の手順

段階 使用機械 目的
初転圧 ロードローラ(10〜12t) 混合物を所定の密度に締め固める。ヘアクラックが入らない最高温度で開始
二次転圧 タイヤローラ(8〜20t) さらに密度を高める。タイヤのこね返し効果で表面を密に
仕上げ転圧 ロードローラ(6〜10t) ローラマークや不陸を修正し平坦に仕上げる

施工上の留意事項

  • 敷均し:アスファルトフィニッシャーで均一に敷き均す。手まきは最小限に
  • 継目:縦継目と横継目の位置は上下層で15cm以上ずらす
  • タックコート:各層間の接着のため乳剤(PK-4等)を散布。散布量0.3〜0.6L/m²
  • プライムコート:路盤面の防水と基層との接着のため乳剤(PK-3等)を散布
  • 転圧は低い側から高い側へ向かって行う。縦断方向は低い方から高い方

コンクリート舗装

コンクリート舗装はアスファルト舗装に比べて耐久性が高く、重交通路線・空港・トンネル内に適します。ただし初期コストが高く、養生期間が必要です。

目地の種類

目地 機能 間隔
横収縮目地 乾燥収縮によるひび割れを誘導 8〜10m間隔(一般に版長の25倍以下)
横膨張目地 温度上昇による膨張を吸収 構造物との接続部等に設置
縦目地 車線間の境界に設置 車線幅に対応
施工目地 1日の施工区間の終端に設置 施工の区切りに設置

コンクリート舗装の施工

  • スランプ:2.5cm(振動締固めの場合)〜6.5cm程度
  • 曲げ強度:配合強度は曲げ強度で管理(圧縮強度ではない)
  • 養生:初期養生は表面仕上げ後速やかに養生剤を散布。または湿布養生
  • カッター目地:コンクリート硬化後(打設後6〜24時間)にカッターで溝を切る
  • 交通開放は曲げ強度3.5N/mm²以上に達した後

各種舗装

特殊舗装の種類(出題されやすい)

  • 排水性舗装:開粒度混合物で表層を構成。雨水を舗装体内部で排水。水はね・ハイドロプレーニング防止に効果
  • 透水性舗装:雨水を路床まで浸透させる。歩道・駐車場に使用。ヒートアイランド対策にも有効
  • 半たわみ性舗装:開粒度混合物にセメントミルクを浸透させた舗装。耐流動性に優れ、交差点やバスターミナルに使用
  • グースアスファルト舗装:流動性の高い混合物を流し込む。鋼床版舗装に使用

まとめ

この記事のポイント

  • 温度管理:出荷150〜175℃→初転圧110〜140℃→交通開放50℃以下
  • 転圧順序:初転圧(ロードローラ)→二次転圧(タイヤローラ)→仕上げ転圧
  • タックコート(層間接着)とプライムコート(路盤保護)の違い
  • コンクリート舗装:横収縮目地8〜10m間隔、曲げ強度で管理

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