2級土木(第一次)

【2級土木施工管理技士】建設機械(ブルドーザー・バックホウ・クレーン・締固め機械)をわかりやすく解説

建設機械の要点(30秒でわかる)

  • 4大機械:ブルドーザー・バックホウ・クレーン・締固め機械
  • 選定基準:作業内容・土質・施工規模で適切な機械を選ぶ
  • ブルドーザー:掘削・押土に使用。リッパ装置で岩盤掘削も
  • 頻出:機械の名前→用途→特徴のセットで問われる

結論から言います。建設機械は2級土木施工管理技士の第一次検定で毎年出題される重要テーマです。各機械の「用途」と「特徴」を正確に覚えておけば確実に得点できます。

建設機械の知識は、土工①(土質試験・土量計算)土工②(盛土・切土・法面保護)の施工に直結するほか、基礎工(直接基礎・杭基礎)でも機械の選定が問われます。まだ読んでいない方は先にそちらを確認しておきましょう。

出題傾向をチェック

建設機械は第一次検定で毎年1〜2問出題されます。機械の名称と用途の組合せが問われるパターンが最も多く、運搬距離と機械の対応も頻出です。土工①土工②の施工内容や基礎工の施工方法と直結する知識なので、セットで学習しましょう。

建設機械の用途別選定フロー

建設機械は「何をする工程か」で選びます。以下のフロー図で、工程→機械の対応を整理しましょう。

掘削する
低い場所 → バックホウ
高い場所 → トラクターショベル
深い場所 → クラムシェル
広い面 → ブルドーザー
運搬する
短距離(60m以下) → ブルドーザー
中距離(60〜400m) → スクレーパー
長距離(400m以上) → ダンプトラック
敷均し・整地する
精密な仕上げ → モーターグレーダー
掘削〜敷均し一括 → スクレーパー
締め固める
砂質土 → 振動ローラー
粘性土 → タンピングローラー
幅広い土質 → タイヤローラー
狭い場所 → 振動コンパクター

このフロー図は試験の「組合せ問題」を解くときの判断基準になります。コンクリート工の打設でも機械の選定は問われるので、合わせて確認しておきましょう。

なぜ「運搬距離で機械を選ぶ」ことが重要なのか?

建設機械はレンタル料・燃料費が高額です。短距離の運搬にダンプトラックを使うと「積込み→走行→荷下ろし→戻り」の繰り返しで効率が悪く、コストが膨らみます。逆に長距離をブルドーザーで押すのは能力不足で時間がかかります。距離に合った機械を選ぶことがコスト・工期の両面で重要であり、施工管理技士の腕の見せどころです。試験でも「この距離ならどの機械?」という形で直接出題されます。

掘削・運搬機械

機械名 主な用途 特徴
ブルドーザー 掘削・運搬・敷均し・整地 短距離(60m以下)の運搬に適する。傾斜地OK
バックホウ 掘削・積込み 機械位置より低い地盤の掘削に最適。最も汎用性が高い
クラムシェル 深い場所の掘削 垂直方向の深い掘削に適する。水中掘削も可能
トラクターショベル 掘削・積込み 機械位置より高い地盤の積込みに適する
モーターグレーダー 整地・敷均し 路面の精密な仕上げに最適。長いブレードで均一に仕上がる
スクレーパー 掘削・運搬・敷均し 中距離(60〜400m)の運搬に適する。1台で掘削〜敷均しまで

バックホウとトラクターショベルの違いは「機械位置より低い高いか」で覚えましょう。バックホウは「バック(後ろ・下)に掘る」、トラクターショベルは「前方の高い位置をすくう」イメージです。土工①(土質試験・土量計算)で学ぶ土量の変化率も、機械の作業能力に影響するので合わせて復習しましょう。

超頻出!運搬距離と機械の対応

  • 短距離(60m以下):ブルドーザー
  • 中距離(60〜400m):スクレーパー
  • 長距離(400m以上):ダンプトラック

この数値は試験でそのまま問われます。「60・400」の2つの数字をセットで覚えましょう。土工②(盛土・切土)で学ぶ盛土施工の手順とも関連します。

締固め機械

機械名 適する土質
ロードローラー 砂質土・砂利。自重で転圧
タイヤローラー 砂質土〜粘性土。幅広い土質に対応
振動ローラー 砂質土・礫質土。振動で粒子を密にする
タンピングローラー 粘性土。突起(フート)で土を練り込む
振動コンパクター 狭い場所の締固め。マンホール周り等

覚え方のコツ:締固め機械の使い分け

覚え方のコツは「砂には振動、粘土にはタンピング」です。砂は振動を与えると粒子が詰まりますが、粘土には振動が効きにくいので突起で練り込む方が効果的です。

ひっかけ注意!締固め機械の出題パターン

試験では「粘性土の締固めに振動ローラーが最適である」という選択肢が頻出します。これは誤りです。

  • 粘性土 → タンピングローラー(突起で練り込む)が正解
  • 砂質土 → 振動ローラー(振動で粒子を密にする)が正解
  • タイヤローラーは砂質土〜粘性土まで幅広く対応(万能型)
  • ロードローラーは自重のみで転圧するため、砂質土・砂利に限定

「振動」という語が入っているだけで砂質土向けと判断する受験者が多いので、タンピング=粘性土を最優先で覚えましょう。

締固めの品質は土工①(土質試験)で学ぶ「締固め試験」の結果で管理します。最適含水比や締固め度の考え方と合わせて理解しましょう。土工②(盛土施工)の盛土の施工手順でも、締固め機械の選定は重要なポイントです。

クレーンの種類と安全規則

主なクレーンの種類

種類 特徴
トラッククレーン トラックにクレーンを搭載。公道走行可能
クローラークレーン キャタピラ走行。不整地に強い。大きな吊り能力
ラフテレーンクレーン 1つの運転席で走行と作業。小回りが利く

クレーンは基礎工(杭基礎)の杭打ち作業や、コンクリート工の型枠・鉄筋の揚重にも使われます。現場条件(地盤の状態、作業スペース)に応じた機種選定も試験で問われることがあります。

クレーンの安全規則(試験頻出)

クレーンの安全管理ポイント

  • つり上げ荷重3t以上:クレーン運転士免許が必要
  • つり上げ荷重1t以上3t未満:技能講習修了で運転可能
  • 定格荷重を超える荷重をかけてはならない(クレーン等安全規則)
  • アウトリガーは最大限に張り出す(転倒防止)
  • 強風(10分間の平均風速10m/s以上)では作業中止

クレーンの安全規則は「安全管理(土止め・型枠・クレーン・酸欠防止)」の記事で詳しく解説しています。掘削作業の安全対策とも関連するので、セットで学習しましょう。

杭打ち機械

基礎工(杭基礎)で使われる杭打ち機械も試験に出題されます。主な工法と使用機械を整理しておきましょう。

工法 使用機械
打込み杭工法 ディーゼルハンマー・油圧ハンマー・バイブロハンマー
埋込み杭工法 アースオーガー(プレボーリング工法)
場所打ち杭工法 アースドリル・リバースサーキュレーションドリル・オールケーシング掘削機

杭打ち機械の詳細は基礎工(直接基礎・杭基礎)の記事で詳しく解説しています。安全管理(土止め・型枠・クレーン・酸欠防止)で学ぶ掘削時の安全対策も合わせて確認しましょう。

理解度チェック

Q1. 運搬距離60m以下の土工で最も適する機械は何ですか?

解答を見る

正解:ブルドーザー
短距離の掘削・運搬・敷均しを1台でこなせます。60m以上の中距離はスクレーパー、400m以上の長距離はダンプトラックが適しています。

Q2. 粘性土の締固めに最も適した機械はどれですか?

解答を見る

正解:タンピングローラー
突起(フート)で粘性土を練り込むように締め固めます。粘性土には振動が効きにくいので、振動ローラーよりタンピングローラーが適しています。

Q3. 機械位置より低い地盤の掘削に最も適した機械はどれですか?

解答を見る

正解:バックホウ
バックホウは機械位置より低い場所の掘削に最適です。逆に、機械位置より高い場所の積込みにはトラクターショベルを使います。

実践練習で得点力を鍛える

建設機械の種類と用途は出題パターンが決まっています。ミニテストで頻出パターンを押さえましょう。

📝 建設機械 ミニテスト(四肢択一10問)

📋 模擬テスト(本番形式61問)

関連記事をセットで学ぼう

建設機械は土工・基礎工・安全管理と密接に関連します。以下の記事も合わせて学習すると、出題範囲をカバーできます。

全体の学習戦略は「施工管理技士の難易度ランキング」や「施工管理技士の年収・将来性」もご覧ください。第一次検定の出題傾向と攻略法で出題分野の配点もチェックしておきましょう。

まとめ ― 建設機械の要点整理

建設機械は「機械名と用途の組合せ」を正確に覚えれば確実に得点できる分野です。特に運搬距離の区分(60m/400m)土質と締固め機械の対応は毎年のように出題されます。

この記事のポイント

  • 掘削機械はバックホウが最も汎用性が高い
  • 運搬距離で機械を選ぶ:短距離→ブルドーザー、中距離→スクレーパー、長距離→ダンプ
  • 締固めは砂には振動ローラー、粘土にはタンピングローラー
  • クレーンは3t以上で運転士免許、強風時は作業中止
  • 杭打ち機械は打込み・埋込み・場所打ちの3工法と対応させて覚える

建設機械は用途と特徴の組合せを正確に覚えれば確実に得点できる分野です。第一次検定の出題傾向と攻略法で出題配分を把握し、独学の勉強法で効率的に学習を進めましょう。2級土木施工管理技士の学習全体は「完全ロードマップ」から計画しましょう。

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