2級電気工事(第二次) ミニテスト

2級電気工事施工管理技士 ネットワーク工程表 練習問題①【無料・解答解説付き】

2級電気工事施工管理技士 ネットワーク工程表 ミニテスト 第1回

第二次検定では、ネットワーク工程表を使った計算問題・記述問題が出題されます。クリティカルパスの特定、フロートの計算など、解き方のパターンさえ覚えれば確実に得点できる分野です。

第1回では、クリティカルパスとフロートの基本計算を中心に5問出題します。「ネットワーク工程表の記述計算問題対策」を復習してから挑戦しましょう。

テスト情報

形式:計算問題・記述式(模範解答付き)

問題数:5問

分野:ネットワーク工程表の基本計算

目標時間:30分

ネットワーク工程表の解き方(おさらい)

  • 開始→完了の全ルートを書き出す
  • 各ルートの所要日数を合計し、最長ルート=クリティカルパス
  • トータルフロート=最遅完了時刻 − 最早開始時刻 − 当該作業の所要日数
  • 記述式では計算過程と経路表記を必ず書く

ネットワーク工程表 ミニテスト(全5問)

【問1〜問3】共通のネットワーク工程表

以下のアクティビティ表に基づくネットワーク工程表について、問1〜問3に答えなさい。これは電気設備工事の工程を簡略化したものです。

作業名 内容 先行作業 所要日数
A 墨出し・準備 なし 3日
B 配管工事 A 6日
C ケーブルラック敷設 A 5日
D 入線作業 B 4日
E ケーブル布設 C 7日
F 器具取付 D, E 5日
G 結線・試験 F 3日

問1:クリティカルパスと全体工期

上のネットワーク工程表について、次の2点を求めなさい。

(1)クリティカルパスを経路で示しなさい。

(2)全体工期は何日か。

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各ルートの所要日数を計算:

ルート①:A→B→D→F→G = 3+6+4+5+3 = 21日

ルート②:A→C→E→F→G = 3+5+7+5+3 = 23日

※作業Fの先行作業はDとEの両方。D完了は3+6+4=13日目、E完了は3+5+7=15日目。Fの開始はE完了後(15日目)となる。

(1)クリティカルパス:A → C → E → F → G(最長ルート②)

(2)全体工期:23日

問2:フロートの計算

問1のネットワーク工程表について、次の2点を求めなさい。計算過程も示すこと。

(1)作業Bのトータルフロートは何日か。

(2)作業Dのトータルフロートは何日か。

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トータルフロート = クリティカルパスの日数 − その作業を含む最長ルートの日数

(1)作業Bのトータルフロート

作業Bを含むルート:A→B→D→F→G = 3+6+4+5+3 = 21日

トータルフロート = 23 − 21 = 2日

→ 作業Bは2日まで遅れても全体工期に影響しない。

(2)作業Dのトータルフロート

作業Dを含むルート:A→B→D→F→G = 21日

トータルフロート = 23 − 21 = 2日

→ 作業Bと作業Dは同じルート上にあるため、フロートは共有される。作業Bが2日遅れると、作業Dのフロートは0日になる。

問3:工期への影響

問1のネットワーク工程表において、作業E(ケーブル布設)が3日遅延した場合、全体工期はどうなるか。理由とともに記述しなさい。

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全体工期は3日延びて26日になる。

作業Eはクリティカルパス(A→C→E→F→G)上の作業であるため、トータルフロートは0日である。クリティカルパス上の作業が遅延した場合、遅延日数がそのまま全体工期の延長に直結する。

したがって、元の工期23日 + 遅延3日 = 26日となる。

対策としては、後続の作業F(器具取付)やG(結線・試験)の作業員を増員するなどして工期短縮を図り、遅延を取り戻すことが考えられる。

問4:用語の説明(フロート)

次の2点について記述しなさい。

(1)「トータルフロート」と「フリーフロート」の違いを説明しなさい。

(2)フロートを施工管理にどのように活用できるか、具体的に1つ記述しなさい。

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(1)トータルフロートとフリーフロートの違い

トータルフロート(TF)は、その作業が遅れても全体の工期に影響しない余裕日数のこと。ただし、トータルフロートを使い切ると、同じルート上の後続作業のフロートが減少する(フロートの共有)。

フリーフロート(FF)は、その作業が遅れても直後の作業の最早開始時刻に影響しない余裕日数のこと。フリーフロートは後続作業に影響を与えずに使える「自由な余裕」であり、常にトータルフロート以下の値になる。

(2)フロートの施工管理への活用

フロートのある作業(非クリティカル作業)から作業員や資材をクリティカルパス上の作業に振り替えることで、全体工期の短縮を図ることができる。たとえば、フロートが3日ある配管工事の作業員を1名、フロート0日のケーブル布設に応援として配置することで、クリティカル作業の遅延を防止できる。

問5:クリティカルパスの意義

次の2点について記述しなさい。

(1)クリティカルパスとは何か、簡潔に説明しなさい。

(2)工程管理においてクリティカルパスを把握する意義を記述しなさい。

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(1)クリティカルパスとは

クリティカルパスとは、ネットワーク工程表において、開始から完了までの全ルートのうち所要日数が最も長い経路のことである。この経路上の全ての作業のトータルフロートは0であり、経路上のどの作業が遅れても、遅れた日数だけ全体の工期が延長する。

(2)クリティカルパスを把握する意義

クリティカルパスを把握することで、工期を守るために最も重点的に管理すべき作業が明確になる。限られた人員・資材・設備を効率的に配分するために、クリティカルパス上の作業を最優先で進め、遅延が発生した場合は直ちに対策(作業員の増員、作業方法の変更、並行作業の実施など)を講じることができる。逆に、フロートのある作業は多少遅れても工期に影響しないため、管理の優先度を下げることができる。

自己採点のポイント

  • ルートの列挙:全ルートを漏れなく書き出せているか?
  • 計算過程:各ルートの日数計算が記述できているか?(答えだけでなく過程も必要)
  • フロートの理解:トータルフロートの意味と計算方法を正しく説明できているか?
  • 遅延の影響:クリティカルパス上か否かで影響が異なることを理解しているか?

ネットワーク工程表の記述で得点アップするコツ

  • 用語の定義を正確に — 「クリティカルパス=最長経路=フロートゼロの経路」。この3つの表現を使い分けられると高得点です
  • 計算過程を省略しない — 最早開始時刻・最遅完了時刻の計算は途中式を書くことで部分点がもらえます。答えだけでなく過程を書きましょう
  • フロートの種類を区別 — トータルフロート(全余裕)とフリーフロート(自由余裕)の違いを説明できると差がつきます
  • 工期短縮はクリティカルパス上から — 「フロートのある作業を短縮しても工期は短縮されない」ことを理解していることを示しましょう

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