2級電気工事(第二次) ミニテスト

2級電気工事施工管理技士 経験記述(品質管理)練習問題①【無料・模範解答付き】

2級電気工事施工管理技士 施工経験記述(品質管理)ミニテスト 第1回

結論から言います。施工経験記述は第二次検定で最も配点が高く、合否を左右する問題です。品質管理がテーマの場合、「どんな課題があり、どう対策して、どんな結果になったか」を具体的・論理的に書く力が求められます。

第1回では、ケーブル工事の品質管理をテーマにした記述練習を行います。「施工経験記述の書き方(品質管理)例文・採点ポイント」で学んだ内容を実践しましょう。

テスト情報

形式:記述式(模範解答付き)

問題数:3問(工事概要+課題・対策・結果の記述練習)

テーマ:ケーブル工事の品質管理

目標時間:30分(本番を意識して時間を計りましょう)

問題1:工事概要の記述

【問題】

あなたが経験した電気工事のうち、ケーブルの品質管理に留意して施工した工事を1つ選び、以下の項目について記述しなさい。

  • 工事名
  • 工事場所
  • 工事の内容(建物の構造・規模、電気工事の概要)
  • 工期
  • あなたの立場

書く前にチェック!工事概要の5つのポイント

  • 工事名は「○○ビル新築電気設備工事」のように電気工事であることを明記
  • 構造・規模は「RC造・地上○階建・延べ面積○m²」のように数値で具体的に
  • 電気工事の概要を簡潔に(受変電設備、幹線・動力設備、照明コンセント設備など)
  • あなたの立場は電気工事との関わりが明確な役職(現場代理人、主任技術者、電気工事担当など)
  • 架空の工事は絶対NG — 採点者はプロの技術者です
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【模範解答例】

工事名 ○○オフィスビル新築電気設備工事
工事場所 ○○県○○市○○町
工事の内容 SRC造、地上10階建、延べ面積8,500m²。受変電設備(キュービクル)、幹線・動力設備、照明コンセント設備、電話・LAN設備の新設工事
工期 令和○年5月~令和○年3月
あなたの立場 電気工事の主任技術者

採点のポイント:「電気設備工事」と明記されているか、構造・規模が具体的数値で書かれているか、立場が電気工事と矛盾しないかがチェックされます。

問題2:技術的課題の記述

【問題】

上記の工事において、ケーブルの品質管理上、特に留意した技術的課題を1つ挙げ、その課題を選んだ理由とともに記述しなさい。

高得点の課題の書き方

  • 電気工事ならではの品質課題を選ぶ(ケーブルの損傷防止、絶縁抵抗の確保、許容電流の管理など)
  • 「なぜそれが課題なのか」の技術的根拠を明記する
  • 具体的な数値や状況を含める(ケーブルの種類、本数、敷設ルートの条件など)
  • 「品質管理が重要だったから」のようなトートロジーは減点対象
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【模範解答例】

当該工事では、地下1階の電気室から各階の分電盤まで、CVTケーブル(600V架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル)を縦系統のケーブルラック上に約120本敷設する必要があった。ケーブルの引込み時に、曲がり部分やラックの端部でケーブル外装(シース)に傷がつくと、絶縁性能の低下や漏電の原因となる。特に高層部への縦引きでは自重によるケーブルへの負荷が大きく、許容曲げ半径を下回ると絶縁体が損傷するリスクがあった。そのため、ケーブルの敷設時における損傷防止と絶縁性能の確保が技術的課題となった。

問題3:対策と結果の記述

【問題】

問題2で挙げた技術的課題に対して、あなたがとった具体的な対策と、その結果について記述しなさい。対策は2つ以上挙げること。

対策と結果の記述ルール

  • 対策は箇条書きで2~4項目。多すぎず少なすぎず
  • 各対策に「誰が・何を・どのように」を明記する
  • 具体的な数値(ケーブル外径の○倍以上の曲げ半径、絶縁抵抗○MΩ以上、など)を含める
  • 結果は「品質を確保できた」で終わる。失敗で終わらせない
  • 可能であれば検査結果の数値を含める
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<対策>

  1. ケーブルラックの曲がり部分や貫通部にケーブル保護材(プロテクタ)を取り付け、ケーブル外装の損傷を防止した。敷設前にラック端部のバリ取りを行い、ケーブルが直接鋭利な角に接触しないようにした。
  2. ケーブルの曲げ半径をメーカー推奨値(ケーブル外径の8倍以上)を遵守し、曲がり部分にはガイドローラーを設置して、ケーブルに無理な力がかからないよう施工した。
  3. ケーブル敷設後、各階ごとに絶縁抵抗測定(500Vメガー)を実施し、全回路で絶縁抵抗値が基準値(1MΩ以上)を満たしていることを確認した。結果を測定記録表に記録し、不良箇所がないかチェックした。

<結果>

上記の対策により、全120本のケーブル敷設においてシースの損傷は発生せず、絶縁抵抗測定の結果も全回路で1MΩ以上(最低値でも200MΩ以上)を確保した。竣工検査においても品質上の指摘はなく、所要の品質を確保することができた。

自己採点のポイント

自分の解答と模範解答を比較して、以下をチェックしましょう。

  • 工事概要:電気工事であることが明確か?数値は入っているか?
  • 技術的課題:電気工事ならではの品質課題か?技術的根拠が書かれているか?
  • 対策:2つ以上の具体的な対策を書いたか?数値を入れたか?
  • 結果:「品質を確保できた」で締めているか?検査結果の数値はあるか?

品質管理の記述で得点アップするコツ

  • 数値を必ず入れる — 絶縁抵抗値(○MΩ以上)、曲げ半径(外径の○倍)、測定回数など。数値があると「本当に経験した人」と伝わります
  • 電気工事固有の品質課題を書く — ケーブル損傷防止、接地抵抗の確保、絶縁性能の維持など「電気工事だから必要な品質管理」を選びましょう。建築や土木と共通の話だけでは弱いです
  • 「課題→対策→結果」を一直線にする — 課題で挙げた問題に対して対策が対応し、結果で解決している。この流れが崩れると大幅減点です
  • JIS・電技基準の数値を活用 — 「低圧回路の絶縁抵抗は0.1MΩ以上(電技省令第58条)」のように根拠を示すと説得力が増します

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