2級電気工事(第二次) ミニテスト

2級電気工事施工管理技士 経験記述(安全管理)練習問題①【無料・模範解答付き】

2級電気工事施工管理技士 施工経験記述(安全管理)ミニテスト 第1回

結論から言います。安全管理は施工経験記述の3大テーマの1つで、電気工事では「感電防止」が最重要テーマです。「労働災害をどう防いだか」を具体的に書く力が求められます。

第1回では、感電防止対策をテーマにした記述練習を行います。「施工経験記述の書き方(安全管理)例文・採点ポイント」で学んだ内容を実践しましょう。

テスト情報

形式:記述式(模範解答付き)

問題数:3問(工事概要+課題・対策・結果の記述練習)

テーマ:感電防止対策

目標時間:30分

問題1:工事概要の記述

【問題】

あなたが経験した電気工事のうち、感電防止に留意して施工した工事を1つ選び、以下の項目について記述しなさい。

  • 工事名
  • 工事場所
  • 工事の内容(建物の構造・規模、電気工事の概要)
  • 工期
  • あなたの立場

工事概要のポイント

  • 充電部が露出する作業(分電盤内の結線、キュービクル内の作業、既設回路の改修など)がある工事を選ぶ
  • 新築よりも改修工事(活線近接作業あり)の方が感電リスクが高く、テーマとして書きやすい
  • 工事名に「電気設備工事」を必ず含める
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【模範解答例】

工事名 ○○ビル電気設備改修工事
工事場所 ○○県○○市○○町
工事の内容 SRC造、地上8階建、延べ面積5,600m²。分電盤の更新(全15面)、幹線ケーブルの張替え、照明設備のLED化、非常照明設備の改修工事。テナント営業中のため停電範囲を最小限とした活線近接作業あり
工期 令和○年9月~令和○年1月
あなたの立場 電気工事の主任技術者

問題2:技術的課題の記述

【問題】

上記の工事において、安全管理上、特に留意した技術的課題を1つ挙げ、その課題を選んだ理由とともに記述しなさい。

高得点の課題の書き方

  • 電気工事特有の危険(感電、アーク火傷、漏電による火災)を選ぶ
  • 活線作業・活線近接作業の具体的なリスクを書く
  • 「安全管理が大切だった」ではなく、なぜ感電リスクが高かったかの具体的状況を示す
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【模範解答例】

当該ビルはテナントが営業中であり、全館一括停電ができないため、分電盤の更新作業は既設の充電部(100V/200V)が露出した状態で、隣接する回路で活線近接作業を行う必要があった。活線近接作業では、工具や腕が充電部に接触するリスクがあり、100Vであっても人体に通電すれば重大な感電災害につながる。特に夏期の作業で発汗により人体の抵抗が低下し、感電時の危険度が増すことから、充電部近接作業における感電防止対策が技術的課題となった。

問題3:対策と結果の記述

【問題】

問題2で挙げた技術的課題に対して、あなたがとった具体的な対策と、その結果について記述しなさい。対策は2つ以上挙げること。

対策と結果の記述ルール

  • 安全教育(低圧電気取扱いの特別教育など)に触れる
  • 具体的な防護措置(絶縁用保護具、絶縁シート、検電器の使用など)を書く
  • 作業手順(開閉器の開路→検電→短絡接地→作業など)を書くと高評価
  • 結果は「無災害で完了した」で締める
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<対策>

  1. 分電盤更新作業の前に、作業員全員に対して低圧電気取扱いの特別教育の受講を確認し、未受講者には事前に教育を実施した。毎朝のKY(危険予知)活動で「感電」を重点危険項目として取り上げ、充電部の位置と防護方法を確認した。
  2. 活線近接作業時は、作業対象以外の充電部に絶縁用防護カバー(絶縁シート)を取り付けて露出部分を覆い、作業員は絶縁手袋と絶縁工具を使用した。作業開始前に必ず検電器で停電区間の無電圧を確認し、「停電→検電→短絡接地→作業→撤去→通電」の手順を遵守させた。
  3. 停電範囲と通電範囲を色分けした図面を分電盤前に掲示し、作業中は「作業中 通電禁止」の札を開閉器に取り付けて、他者による誤通電を防止した。停電操作と通電操作は必ず主任技術者立会いのもとで行った。

<結果>

上記の対策により、全15面の分電盤更新と幹線ケーブル張替え作業を通じて感電災害は1件も発生しなかった。工事期間中の災害件数はゼロ(無災害)であり、テナントの営業にも支障を与えることなく、安全に工事を完了することができた。

自己採点のポイント

  • 工事概要:感電リスクのある工事か?活線作業の可能性に触れているか?
  • 技術的課題:感電の具体的リスクと状況が書かれているか?
  • 対策:安全教育・防護具・作業手順・誤通電防止など具体策があるか?
  • 結果:「無災害で完了」「感電事故ゼロ」と明記しているか?

感電防止の記述で得点アップするコツ

  • 「停電→検電→短絡接地→作業」の手順を書く — この正しい手順を知っていること自体が高評価。省略せずに書きましょう
  • 特別教育の名称を正確に — 「低圧電気取扱いの特別教育」(安衛則第36条第4号)。名称を正確に書くだけで知識レベルが伝わります
  • 絶縁用保護具を具体的に — 「絶縁手袋」「絶縁シート」「検電器」「絶縁工具」など、使用する保護具の名称を全て列挙すると説得力が増します
  • 誤通電防止策を忘れずに — 「通電禁止札」「主任技術者立会い」は感電防止の重要ポイント。対策の1つとして必ず含めましょう

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