2級電気工事(第二次) ミニテスト

2級電気工事施工管理技士 電気設備の施工 練習問題①【無料】第二次検定・記述対策

2級電気工事施工管理技士 電気設備の施工 ミニテスト 第1回

結論から言います。電気設備の施工は、第二次検定の問題2〜3で毎年出題される最頻出分野です。「用語を説明し、施工上の留意事項を述べよ」という形式で、配線工事・接地工事・機器据付などの実務知識が問われます。

第1回では、配線工事(金属管・合成樹脂管・ケーブル工事)に関する5問を出題します。「電気設備の施工①(配線工事・接地工事の記述対策)」を復習してから挑戦しましょう。

テスト情報

形式:記述式(模範解答付き)

問題数:5問(用語の説明+施工上の留意事項)

分野:配線工事(金属管・合成樹脂管・ケーブル工事)

目標時間:25分(1問あたり5分)

記述のコツ

  • 「説明」は用語の定義・目的・使用場所を2〜3文で簡潔に
  • 「留意事項」は具体的な数値基準(「6倍以上」「2m以下」など)を含める
  • 「注意する」「気をつける」は禁止 →何を・どうするかを具体的に書く

電気設備の施工 ミニテスト(全5問)

問1:金属管工事の管の切断・面取り

「金属管の切断・面取り」について、以下の2点を記述しなさい。

(1)金属管を切断した後に面取りを行う理由を説明しなさい。

(2)面取りの施工上の留意事項を2つ記述しなさい。

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(1)説明

金属管を金切りのこ等で切断すると、切り口にバリ(鋭い突起)が生じる。このバリが残ったまま電線を引き入れると、バリが電線の絶縁被覆を傷つけて絶縁不良を起こし、漏電や短絡の原因になる。そのため、切断後は必ずリーマ(バリ取り工具)で管の内面を滑らかに仕上げる面取りを行う。

(2)施工上の留意事項

①リーマで管内面のバリを完全に除去し、管端の内面が滑らかになっていることを指で触れて確認する。金属の切り粉が管内に残らないよう、面取り後に管内を清掃する。

②管端にはブッシング(管端保護材)を取り付けて、電線の引き入れ時に絶縁被覆が管端で傷つくことを防止する。ブッシングは樹脂製または金属製のものを使用する。

問2:金属管の曲げ加工

「金属管の曲げ加工」について、以下の2点を記述しなさい。

(1)金属管を曲げ加工する際に使用する工具と、その理由を説明しなさい。

(2)曲げ加工の施工上の留意事項を2つ記述しなさい。

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(1)説明

金属管の曲げ加工にはパイプベンダー(管を曲げるための専用工具)を使用する。手で無理に曲げると管が扁平になったり、内側にしわが生じて管の断面積が小さくなり、電線の引入れが困難になる。パイプベンダーを使用することで、管の断面を保ったまま均一な曲げ加工ができる。

(2)施工上の留意事項

①曲げ半径は管内径の6倍以上とする。曲げ半径が小さすぎると管が扁平になり、電線の被覆損傷や引入れ困難の原因になる。

②1区間(ボックス間)の曲げ角度の合計は270度以下とする。曲げ角度の合計が大きすぎると、電線の引入れ時に大きな張力が必要になり、電線の被覆を損傷する恐れがある。

問3:PF管とCD管の使い分け

「PF管」と「CD管」について、以下の2点を記述しなさい。

(1)PF管とCD管それぞれの特徴と使用場所の違いを説明しなさい。

(2)CD管をコンクリートスラブに埋め込む場合の施工上の留意事項を2つ記述しなさい。

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(1)説明

PF管は自己消火性(燃えても自然に消える性質)を持つ合成樹脂製可とう電線管であり、コンクリート埋込・天井裏の隠蔽配管・露出配管のいずれにも使用できる。一方、CD管はオレンジ色の合成樹脂製可とう電線管で自己消火性を持たず、コンクリート埋込専用である。CD管は露出配管や天井裏の隠蔽配管には使用できない。これはCD管が燃えた場合に自然に消えず、延焼する危険があるためである。

(2)施工上の留意事項

①CD管をコンクリートスラブに埋め込む場合は、鉄筋に結束線で1m以下の間隔で固定する。コンクリート打設時の圧力で管が浮き上がったりずれたりしないよう、確実に固定する。

②管端にはキャップを取り付けて、コンクリート打設時にモルタルや水が管内に侵入するのを防止する。管内にモルタルが詰まると、後から電線を引き入れることができなくなる。

問4:ケーブルの曲げ半径

「ケーブルの曲げ半径」について、以下の2点を記述しなさい。

(1)ケーブルの曲げ半径に規定がある理由を説明しなさい。

(2)ケーブルの曲げ半径に関する施工上の留意事項を2つ記述しなさい。

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(1)説明

ケーブルを規定以上に急角度で曲げると、ケーブル内部の絶縁体(ビニルや架橋ポリエチレン)に過大な応力がかかり、絶縁体にクラック(ひび割れ)が入ったり、導体が断線したりする。絶縁体が損傷すると漏電や短絡(ショート)の原因になり、電気火災につながる危険がある。そのため、ケーブルの種類ごとに最小曲げ半径が定められている。

(2)施工上の留意事項

①ケーブルの曲げ半径は、ケーブルの仕上がり外径の6倍以上とする。単心ケーブルの場合は8倍以上とする。たとえば仕上がり外径30mmのケーブルなら、曲げ半径は180mm以上必要である。

②ケーブルラックから分岐してボックスに引き込む箇所など、急角度になりやすい部分では、ケーブルベンド(曲がり金具)を使用してケーブルに無理な力がかからないようにする。施工後にケーブルが元に戻ろうとする力(スプリングバック)で曲げ半径が小さくなっていないか確認する。

問5:ケーブルラック上のケーブル布設

「ケーブルラック上のケーブル布設」について、以下の2点を記述しなさい。

(1)ケーブルラックの役割と特徴を説明しなさい。

(2)ケーブルラック上にケーブルを布設する際の施工上の留意事項を2つ記述しなさい。

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(1)説明

ケーブルラックとは、はしご状または棚状の金属製支持材で、多数のケーブルをまとめて敷設するために使用する。天井裏やピット(床下の溝)に設置され、ケーブルの追加・撤去が容易なため、大規模な電気設備工事で広く使われている。ケーブルを直接天井スラブに固定する方法と比べて、将来の増設や改修が行いやすいのが大きな利点である。

(2)施工上の留意事項

①ケーブルは重ならないよう整然と1段に並べて布設する。ケーブルが乱雑に重なると放熱が妨げられ、ケーブルの許容電流が低下する。水平部分では3m以下の間隔で、垂直部分では1.5m以下の間隔で固定する。

②ケーブルラックが防火区画を貫通する箇所では、貫通部に耐火処理(ロックウール充填+耐火パテ塗布等)を施し、防火区画の耐火性能を維持する。耐火処理を怠ると消防法違反になるとともに、火災時に延焼経路となる危険がある。

自己採点のポイント

  • 用語の説明:定義が正確か?使用場所や目的が書けているか?
  • 留意事項:具体的な数値基準(6倍以上、2m以下、1m以下など)が含まれているか?
  • 理由の記述:「なぜそうするのか」が書けているか?(漏電防止、被覆損傷防止など)
  • 実務レベル:現場で実際に行う作業手順が正しく書けているか?

電気設備の施工で得点アップするコツ

  • 数値基準を暗記して使う — 「管内径の6倍以上」「270度以下」「1m以下」「3m以下」など、第二次検定では数値を正確に書けるかが合否を分けます
  • 「なぜそうするのか」を必ず書く — 「バリが電線の被覆を傷つけ漏電の原因になるため」のように理由を書くと、丸暗記ではない実務理解が伝わります
  • 「注意する」「気をつける」は使わない — 「○○を確認する」「○○を取り付ける」のように、具体的な動作で書きましょう
  • PF管とCD管の違いは頻出 — 「自己消火性の有無」「CD管はコンクリート埋込専用」はほぼ毎年出題されるポイントです

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