2級電気工事(第二次) ミニテスト

2級電気工事施工管理技士 ネットワーク工程表 練習問題②【無料・解答解説付き】

2級電気工事施工管理技士 ネットワーク工程表 ミニテスト 第2回

第2回では工期短縮と作業日数の変更がもたらす影響を中心に出題します。第1回でクリティカルパスとフロートの基本は身につけたはずです。ここでは「工期を○日短縮するにはどの作業を短縮すべきか」という応用問題に挑戦しましょう。

ネットワーク工程表の記述計算問題対策」を復習してから挑戦しましょう。

テスト情報

形式:計算問題・記述式(模範解答付き)

問題数:5問

分野:工期短縮・クリティカルパスの変動

目標時間:30分

ネットワーク工程表 ミニテスト(全5問)

【問1〜問4】共通のネットワーク工程表

以下のアクティビティ表に基づくネットワーク工程表について、問1〜問4に答えなさい。

作業名 内容 先行作業 所要日数
A 仮設電源設置 なし 2日
B 配管工事 A 8日
C ケーブルラック A 5日
D 接地工事 A 4日
E 入線・ケーブル布設 B, C 6日
F 分電盤据付 D 3日
G 器具取付・結線 E, F 5日
H 試験・検査 G 3日

問1:クリティカルパスと全体工期

上のネットワーク工程表について、クリティカルパスと全体工期を求めなさい。計算過程も示すこと。

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各ルートの所要日数を計算:

ルート①:A→B→E→G→H = 2+8+6+5+3 = 24日

ルート②:A→C→E→G→H = 2+5+6+5+3 = 21日

ルート③:A→D→F→G→H = 2+4+3+5+3 = 17日

※作業Eの先行作業はBとC。B完了は2+8=10日目、C完了は2+5=7日目。Eの開始はB完了後(10日目)。

※作業Gの先行作業はEとF。E完了は10+6=16日目、F完了は2+4+3=9日目。Gの開始はE完了後(16日目)。

クリティカルパス:A → B → E → G → H

全体工期:24日

問2:各作業のフロート

次の各作業のトータルフロートを求めなさい。

(1)作業C(ケーブルラック)

(2)作業D(接地工事)

(3)作業F(分電盤据付)

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(1)作業Cのトータルフロート

作業Cを含む最長ルート:A→C→E→G→H = 21日

TF = 24 − 21 = 3日

(2)作業Dのトータルフロート

作業Dを含む最長ルート:A→D→F→G→H = 17日

TF = 24 − 17 = 7日

(3)作業Fのトータルフロート

作業Fを含む最長ルート:A→D→F→G→H = 17日

TF = 24 − 17 = 7日

※作業DとFは同じルート上にあるため、フロートは共有される。

問3:工期短縮の方法

全体工期を24日から21日に短縮したい場合、どの作業を何日短縮すべきか。理由とともに記述しなさい。ただし、作業A(仮設電源設置)とH(試験・検査)は短縮できないものとする。

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クリティカルパス(A→B→E→G→H)上の作業を3日短縮する必要がある。

短縮候補はB(配管工事・8日)、E(入線・ケーブル布設・6日)、G(器具取付・結線・5日)の3つ。

方法の例:

①作業B(配管工事)を3日短縮して5日にする。配管工事は作業員の増員や班を分けることで短縮しやすい作業である。

この場合、ルート①:A→B→E→G→H = 2+5+6+5+3 = 21日となり、ルート②のA→C→E→G→H = 21日と同じになる。全体工期は21日に短縮できる。

注意点:クリティカルパス上でない作業(C・D・F)をいくら短縮しても全体工期は変わらない。また、B を4日以上短縮するとルート②がクリティカルパスになるため、それ以上の短縮にはルート②の作業も短縮する必要がある。

問4:クリティカルパスの変動

問1のネットワーク工程表において、作業B(配管工事)を4日短縮して4日にした場合、新しいクリティカルパスと全体工期を求めなさい。

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作業Bの所要日数を4日にした場合の各ルート:

ルート①:A→B→E→G→H = 2+4+6+5+3 = 20日

ルート②:A→C→E→G→H = 2+5+6+5+3 = 21日

ルート③:A→D→F→G→H = 2+4+3+5+3 = 17日

ルート②が最長になった。

新しいクリティカルパス:A → C → E → G → H

全体工期:21日

作業Bを短縮したことで、もともと非クリティカルだったルート②(A→C→E→G→H)が新たなクリティカルパスになった。これをクリティカルパスの「変動(シフト)」と言う。さらに工期を短縮するには、新しいクリティカルパス上の作業を短縮する必要がある。

問5:工期短縮の記述問題

工事が遅延してネットワーク工程表の全体工期を短縮する必要が生じた場合、一般的にとりうる工期短縮の方法を3つ記述しなさい。

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①作業員の増員

クリティカルパス上の作業に作業員を増員して、作業の所要日数を短縮する。フロートのある非クリティカル作業から作業員を振り替えることも有効である。ただし、作業スペースの制約から増員しても効率が上がらない場合もある。

②作業の並行化(ファストトラッキング)

順序関係のある作業を部分的に並行して行う。たとえば、1階の配管工事が完了したら、2階の配管工事と並行して1階の入線作業を開始するなど、フロア別・エリア別に作業を重複させる。ただし、手戻りや品質低下のリスクが生じる。

③作業方法の変更

より効率的な施工方法や機械・工具に変更する。たとえば、手作業での配管を油圧式の配管工具に変更する、プレハブ加工(工場でまとめて加工して現場に持ち込む)を採用するなど。工法変更に伴うコスト増とのバランスを検討する必要がある。

自己採点のポイント

  • クリティカルパスの変動:作業を短縮した後のクリティカルパスを正しく求められているか?
  • 工期短縮の原則:「クリティカルパス上の作業のみが工期短縮に有効」であることを理解しているか?
  • 計算過程:途中の計算を省略せず記述できているか?
  • 記述問題:工期短縮の方法を具体的に書けているか(抽象的な記述だけでないか)?

フロート計算の記述で得点アップするコツ

  • トータルフロートの計算式を明記 — 「TF = 最遅完了時刻 - 最早開始時刻 - 所要日数」。公式を正確に書けるだけで部分点が取れます
  • フリーフロートとの違いを説明できると高得点 — 「フリーフロート=後続作業の最早開始に影響しない余裕」。この違いが問われることがあります
  • 工期短縮問題は手順を守る — ①クリティカルパスを特定→②CP上の短縮可能な作業を選定→③短縮日数とコストを比較。この手順で書きましょう
  • 図を使って説明する — 矢印と数字でネットワーク図を描き、計算過程を示すと採点者に伝わりやすいです

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