2級土木施工管理技士 用語の説明・施工上の留意事項 ミニテスト 第1回
第二次検定では、施工経験記述に加えて「土木用語の説明と施工上の留意事項」を記述する問題が出題されます。指定された用語について、その意味と施工時のポイントを簡潔かつ的確に書く力が求められます。
第1回では、躯体工事・土工事関連の頻出用語5つについて記述練習を行います。「用語の説明・施工上の留意事項の対策」を参考に挑戦しましょう。
テスト情報
形式:記述式(模範解答付き)
問題数:5問(各用語について「説明」と「留意事項」を記述)
分野:躯体工事・土工事関連
目標時間:25分(1問あたり5分)
用語問題の書き方のコツ
- 「説明」は用語の定義・目的・意味を2〜3文で簡潔に書く
- 「留意事項」は施工時に気をつけるべき具体的なポイントを2〜3項目書く
- 数値基準がある場合は必ず数値を含める(「○○cm以下」「○○℃以上」など)
- 抽象的な記述(「注意する」「気をつける」)は避け、具体的に何をするかを書く
用語の説明・留意事項 ミニテスト(全5問)
問1:コールドジョイント
「コールドジョイント」について、以下の2点を記述しなさい。
(1)コールドジョイントとはどのようなものか説明しなさい。
(2)コールドジョイントを防止するための施工上の留意事項を2つ記述しなさい。
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(1)説明
コールドジョイントとは、先に打ち込んだコンクリートと後から打ち込んだコンクリートの間に、一体化しない不連続面が生じる現象である。先のコンクリートが硬化し始めた後に次のコンクリートを打ち重ねることで、両者が十分に一体化せず弱い層ができる。この部分は強度が低く、水の浸入経路にもなるため構造物の耐久性を著しく低下させる。
(2)施工上の留意事項
①コンクリートの打重ね時間間隔を規定値以内(外気温25℃以下の場合は2.5時間以内、25℃超の場合は2.0時間以内)とし、先に打ち込んだコンクリートが固まる前に次のコンクリートを打ち重ねる。
②打重ね部ではバイブレーターを下層のコンクリートに10cm程度挿入して十分に締め固め、上下層を一体化させる。
問2:法面保護工
「法面保護工」について、以下の2点を記述しなさい。
(1)法面保護工の目的を説明しなさい。
(2)法面保護工を施工する際の留意事項を2つ記述しなさい。
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(1)説明
法面保護工とは、切土や盛土で生じた法面(のりめん)の浸食や崩壊を防止し、法面を安定させるために施工する工種の総称である。植生工(種子吹付け、張芝など)と構造物工(モルタル吹付け、コンクリートブロック張りなど)に大別される。地盤の種類や法面の勾配、降雨条件などに応じて適切な工法を選定する。
(2)施工上の留意事項
①植生工の場合、種子の発芽・活着に適した時期(春または秋)に施工し、施工後は適切な養生(散水など)を行って確実に活着させる。
②法面に湧水がある場合は、法面保護工の施工前に水抜きボーリングや暗渠排水等で排水処理を行い、水圧による法面保護工の剥落・崩壊を防止する。
問3:土量の変化率
「土量の変化率」について、以下の2点を記述しなさい。
(1)土量の変化率(L、C)とはどのようなものか説明しなさい。
(2)土量の変化率を使用する際の留意事項を2つ記述しなさい。
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(1)説明
土量の変化率とは、地山の土を掘削・運搬・盛土する過程で体積が変化する割合のことである。Lはほぐし率(地山土量に対するほぐした土量の比)で、掘削するとL=1.2程度に膨らむ。Cは締固め率(地山土量に対する締め固めた土量の比)で、盛土として締め固めるとC=0.9程度に減少する。ダンプの運搬回数の算出や盛土に必要な掘削土量の計算に用いる。
(2)施工上の留意事項
①ダンプトラックの運搬土量はほぐした状態(L)で算出し、盛土量は締め固めた状態(C)で算出する。地山量・ほぐし量・締固め量を混同すると、必要な土量やダンプ台数の計算を誤る。
②変化率は土質によって異なるため、実際の現場の土質(砂質土、粘性土、岩など)に応じた適切な変化率を使用する。設計図書に記載された変化率と現場の実態が異なる場合は、現場での試験施工を行い確認する。
問4:かぶり(コンクリートのかぶり厚さ)
「かぶり(コンクリートのかぶり厚さ)」について、以下の2点を記述しなさい。
(1)かぶりとはどのようなものか説明しなさい。
(2)かぶりを確保するための施工上の留意事項を2つ記述しなさい。
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(1)説明
かぶり(かぶり厚さ)とは、コンクリート表面から鉄筋の外側面までの最短距離のことである。かぶりは鉄筋を錆びから保護し、鉄筋とコンクリートの付着力を確保し、火災時の耐火性を保つという3つの重要な役割がある。かぶり厚さが不足すると、鉄筋の腐食が進行して構造物の寿命が大幅に短くなる。
(2)施工上の留意事項
①鉄筋の組立て時には、スペーサー(バーサポート)を適切な間隔で配置し、型枠との間隔が設計かぶり厚さ以上となるよう正確に管理する。スペーサーの材質はコンクリート製またはモルタル製を使用し、金属製や木製のものは使用しない。
②コンクリート打設時のバイブレーターの使用により鉄筋が移動しないよう注意し、打設後に鉄筋位置がずれていないか確認する。鉄筋が型枠に接触している箇所がないかチェックする。
問5:締固め(盛土の締固め)
「盛土の締固め」について、以下の2点を記述しなさい。
(1)盛土の締固めの目的を説明しなさい。
(2)盛土の締固めを行う際の施工上の留意事項を2つ記述しなさい。
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(1)説明
盛土の締固めとは、盛土材を層状に敷き均した後、ローラー等の機械で圧力を加え、土中の空隙を減少させて密度を高める作業である。締固めにより盛土の強度・支持力が増大し、透水性が低下するため、供用後の沈下や法面崩壊を防止できる。締固め度は、室内試験(突固め試験)で得られた最大乾燥密度に対する現場の乾燥密度の比(%)で管理する。
(2)施工上の留意事項
①盛土材の含水比を最適含水比付近に調整してから締め固める。含水比が高すぎると転圧してもウェービング(波打ち)が発生し、低すぎるとほぐれて密度が上がらない。
②1層の仕上がり厚さを30cm以下とし、所定の転圧回数を確実に行う。層が厚すぎると下部まで締固め力が伝わらず、密度のばらつきが生じる。各層ごとに現場密度試験を実施して締固め度を確認する。
自己採点チェックリスト
| チェック項目 |
OK? |
| 各用語の「定義・目的」を明確に書いたか |
□ |
| 留意事項に具体的な数値基準を含めたか |
□ |
| 「注意する」だけでなく「具体的に何をする」を書いたか |
□ |
| 各問題を5分以内で書けたか |
□ |
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