2級土木施工管理技士 施工経験記述(安全管理)ミニテスト 第2回
施工経験記述(安全管理)ミニテストの第2回です。今回は高所作業・クレーン作業における墜落・飛来落下防止をテーマに記述練習を行います。
建設業における死亡災害の第1位は「墜落・転落」です。「施工経験記述の書き方(安全管理)例文・採点ポイント」を踏まえて実践しましょう。
テスト情報
形式:記述式(模範解答付き)
問題数:3問(工事概要+課題・対策・結果の記述練習)
テーマ:高所作業における墜落・飛来落下防止
目標時間:30分
問題1:工事概要の記述
【問題】
あなたが経験した土木工事のうち、高所作業やクレーン作業の安全管理に留意した工事を1つ選び、工事概要を記述しなさい。
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| 工事名 |
○○橋上部工工事 |
| 発注者名 |
○○県○○土木事務所 |
| 工事場所 |
○○県○○市○○地内 |
| 工期 |
令和○年4月〜令和○年12月 |
| 主な工種 |
PC桁製作・架設工(L=25m×6本)、床版工、橋面工 |
| 施工量 |
PC桁 6本、コンクリート打設量 約180m³、架設高さ 約12m |
| あなたの立場 |
主任技術者 |
問題2:技術的課題と対策の記述
【問題】
上記の工事において、安全管理上、特に留意した技術的課題を1つ挙げ、その課題に対して実施した対策(処置)を具体的に記述しなさい。
高所作業の安全管理のポイント
- 高さ2m以上=高所作業。墜落防止措置が法的義務
- フルハーネス型墜落制止用器具(2019年から義務化)に触れると現行法規を踏まえた記述になる
- クレーン作業は吊荷の落下・転倒・挟まれが主な危険
- 風速基準(10m/s以上でクレーン作業中止)も重要な安全基準
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■ 技術的課題
本工事はPC桁の架設を地上約12mの高所で行う必要があり、桁上での型枠組立て・鉄筋組立て・コンクリート打設の各作業で作業員の墜落リスクが高かった。また、重量約30tのPC桁をクレーンで吊り上げて架設する際の吊荷落下や、下を流れる河川の通行者への飛来落下物のリスクもあった。高所作業と重量物取扱いが同時に行われる条件下で、墜落・飛来落下災害を防止する安全管理が課題となった。
■ 実施した対策
(1)桁上の作業床には高さ85cm以上の手すり・中さん・幅木を設置し、作業員はフルハーネス型墜落制止用器具を着用して常時ランヤードを親綱に接続させた。
(2)桁架設時には立入禁止区域を設定し、吊荷の直下と旋回範囲内への作業員の立入りを禁止した。合図者を専任で配置し、クレーンオペレーターとの合図を徹底した。
(3)風速計を設置し、10分間平均風速が10m/sを超えた場合はクレーン作業を中止するルールを厳格に運用した。
(4)河川上部での作業中は、工具や資材の落下防止として防護ネットと朝顔(斜め張り出し養生)を設置し、第三者への飛来落下を防止した。
(5)毎朝のKY活動で高所作業・クレーン作業の危険ポイントを全員で確認し、「指差し呼称」を徹底した。
問題3:対策の結果と評価
【問題】
問題2で挙げた対策を実施した結果、安全管理上どのような結果が得られたかを記述しなさい。
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(1)全工事期間(約9か月)を通じて、墜落・転落災害はゼロであった。フルハーネス着用と親綱設置の徹底が効果を発揮した。
(2)PC桁6本の架設作業をすべて無事故で完了した。風速基準による作業中止は延べ3日あったが、工程への影響は最小限にとどめた。
(3)防護ネット・朝顔の設置により、河川への飛来落下物はゼロであった。近隣住民や河川利用者からの苦情もなかった。
(4)延べ労働時間約12,000時間を無災害で達成し、発注者の安全パトロールにおいても高い評価を受けた。
自己採点チェックリスト
| チェック項目 |
OK? |
| 作業高さと墜落リスクを具体的に書いたか |
□ |
| フルハーネス・手すり等の具体的対策を書いたか |
□ |
| クレーン作業の安全措置を書いたか |
□ |
| 第三者への安全配慮を書いたか |
□ |
| 無災害の結果を明記したか |
□ |
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