1級建築(第二次)

1級建築 経験記述の書き方(品質管理)【第二次検定の対策】

経験記述(品質管理)のポイント(30秒で押さえる)

  • 経験記述:第二次検定の問題1で必ず出題。配点が最も高い
  • 品質管理:頻出テーマの一つ。実際の工事経験に基づいた記述が必要
  • 構成:①工事概要 → ②品質管理で重視した事項 → ③実施した内容と理由 → ④得られた効果
  • 記述のコツ:具体的な数値(温度・強度・日数)を入れる。5W1Hを意識する
  • NG例:抽象的な表現・教科書的な一般論・経験に基づかない記述

経験記述は1級建築施工管理技士の第二次検定で最も配点が高い問題です。品質管理テーマでは、実際に携わった工事で品質をどう確保したかを具体的に記述します。この記事では、合格する経験記述の書き方を構成・例文付きで解説します。

経験記述の出題パターン

第二次検定 問題1の構成

  1. 工事概要:工事名・工事場所・工事の内容・工期・あなたの立場
  2. 品質管理で特に重視した事項とその理由
  3. 実施した内容:具体的に何をしたか
  4. 得られた効果:その結果どうなったか

工事概要の書き方

項目 書き方のポイント
工事名 「○○マンション新築工事」のように正式名称で記載
工事場所 「○○県○○市」まで記載
工事の内容 構造・規模・用途を明記。「RC造 地上10階建 共同住宅 延床面積5,000m²」
工期 「令和○年○月〜令和○年○月」
あなたの立場 「工事主任」「現場代理人」「主任技術者」等。施工管理に携わった立場を記載

品質管理の記述テーマ例

テーマ1:コンクリート工事の品質管理

記述例の構成

重視した事項:夏季施工のコンクリートの品質確保

理由:8月の打設で外気温が35℃を超える日が続き、スランプの低下やコールドジョイントの発生が懸念されたため

実施した内容

  • コンクリートの練上がり温度を35℃以下に管理するため、生コン工場と協議して骨材への散水冷却を実施した
  • 打込み時間の短縮のため、ポンプ車を2台配置し、打重ね時間間隔を90分以内に管理した
  • 打設後は速やかに散水養生を開始し、直射日光を避けるためシート養生を併用した

効果:コンクリートの圧縮強度は設計基準強度の115%を確保でき、コールドジョイントの発生もなく、所定の品質を確保できた

テーマ2:鉄筋工事の品質管理

記述例の構成

重視した事項:ガス圧接継手の品質確保

理由:柱主筋にSD390(D29)を使用しており、ガス圧接部の品質が構造体の安全性に直結するため

実施した内容

  • 圧接作業前に鉄筋端面のグラインダー仕上げを全数確認し、直角度と平滑度を管理した
  • 外観検査では、ふくらみの直径が鉄筋径の1.4倍以上あることを全数確認した
  • 超音波探傷検査を1検査ロットにつき30か所実施し、内部欠陥がないことを確認した

効果:全ロットで超音波探傷検査に合格し、不合格による再圧接はゼロであった

記述のNG例と改善

NG例 改善例
「品質に注意した」 「コンクリートの圧縮強度が設計基準強度の115%以上となるよう管理した」
「暑かったので対策した」 「外気温が35℃を超える日が続いたため、練上がり温度を35℃以下に管理した」
「検査をしっかり行った」 「1検査ロットにつき30か所の超音波探傷検査を実施した」

記述で絶対にやってはいけないこと

  • 経験していない工事を書く → 採点者は実務経験のプロ。嘘は見抜かれる
  • 教科書的な一般論のみ → 「コンクリートは養生が大切である」では得点にならない
  • 数値なしの記述 → 具体的な温度・強度・日数・回数がないと説得力がない
  • 工事概要と記述内容の矛盾 → 木造住宅の工事概要でRC造の品質管理を書くなど

記述のコツ

合格する記述の5原則

  1. 具体的な数値を入れる(温度、強度、日数、寸法、回数)
  2. なぜそうしたか(理由)を必ず書く
  3. 5W1Hを意識する(いつ・どこで・誰が・何を・なぜ・どのように)
  4. 自分の立場での判断・指示を記述する(「〜するよう指示した」「〜を確認した」)
  5. 結果(効果)を定量的に書く(「圧縮強度27N/mm²を確保」「不良率0%」など)

品質管理で使える記述テーマ一覧

  • コンクリート工事:暑中/寒中の品質管理、打設管理、養生管理
  • 鉄筋工事:ガス圧接の品質管理、かぶり厚さの確保
  • 鉄骨工事:高力ボルトの締付け管理、溶接部の品質管理
  • 防水工事:アスファルト防水の品質管理、シーリング材の施工管理
  • タイル工事:タイルの接着力確保、打診検査による浮き管理

まとめ

この記事のポイント

  • 経験記述は最も配点が高い。品質管理は頻出テーマ
  • 構成:工事概要→重視事項+理由→実施内容→効果の4段構成
  • 具体的な数値を必ず入れる。「注意した」「しっかり行った」はNG
  • 自分の立場での判断・指示を書く。教科書の丸写しは不合格
  • 実際に経験した工事をベースに、品質確保のためにどう行動したかを書く

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