1級建築(第一次) 模擬試験

1級建築施工管理技士 第一次検定 模擬試験【無料・30問・解説付き】

1級建築施工管理技士 第一次検定 模擬試験【無料・30問】

1級建築施工管理技士の第一次検定を想定した30問の模擬試験です。全分野から出題しています。制限時間の目安は1時間30分です。

分野 問番号 問数
建築学等 問1〜8 8問
躯体施工 問9〜14 6問
仕上げ施工 問15〜20 6問
施工管理法 問21〜26 6問
法規 問27〜30 4問
合計 / 合格基準 30問 / 18問以上

18問以上正解(60%)で合格ラインです。解答後に「解答を見る」で答え合わせしましょう。


建築学等【問1〜問8】

問1

室内の温熱環境に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

(1)PMV(予測平均温冷感申告)は、気温・湿度・気流・放射の4つの環境要素と代謝量・着衣量の2つの人体要素で決まる
(2)グローブ温度は、放射温度を測定するために用いる
(3)有効温度(ET*)は、湿度の影響を考慮した体感温度の指標である
(4)SET*(標準有効温度)は、気流の影響を無視した温熱指標である

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正解:(4)
SET*(標準有効温度)は気温・湿度・気流・放射・代謝量・着衣量の6要素全てを考慮した総合的な温熱指標であり、気流を無視したものではない。

問2

鉄筋コンクリート構造に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

(1)柱の帯筋は、柱のせん断破壊を防止するために配置する
(2)梁のあばら筋は、梁のせん断力に対して配置する
(3)柱の主筋は、4本以上とし帯筋で囲む
(4)梁の引張鉄筋は、梁の上端に配置するのが原則である

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正解:(4)
単純梁の場合、曲げによる引張力は梁の下端に生じるため、引張鉄筋は下端に配置するのが原則。連続梁の中間支点上では上端が引張となる。

問3

鉄骨構造の接合に関する記述として、正しいものはどれか。

(1)完全溶込み溶接の許容応力度は母材と同等である
(2)隅肉溶接の有効のど厚は溶接サイズと等しい
(3)高力ボルト摩擦接合のすべり係数は0.25以上とする
(4)溶接と高力ボルトの併用継手では、溶接を後施工とする

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正解:(1)
完全溶込み溶接は母材と同等の強度を持つため、許容応力度は母材と同等。(2)有効のど厚はサイズの0.7倍(≒1/√2)。(3)すべり係数は0.45以上。(4)併用継手では高力ボルトを後施工とする。

問4

コンクリートの中性化に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

(1)空気中の二酸化炭素がコンクリート中に浸入して、水酸化カルシウムと反応する現象である
(2)中性化が進行すると、鉄筋周囲のpHが低下して鉄筋が腐食しやすくなる
(3)水セメント比が小さいほど中性化速度が速い
(4)中性化深さは経過年数の平方根に比例する

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正解:(3)
水セメン��比が小さいほどコンクリートが緻密になり、CO₂の浸入が遅くなるため中性化速度は遅くなる。「速い」は不正解。

問5

SRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造)に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

(1)RC造と比較して、部材断面を小さくできる
(2)S造と比較して、耐火性能に優れる
(3)RC造と比較して、靱性に劣る
(4)高層建物に適した構造形式である

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正解:(3)
SRC造は鉄骨と鉄筋コンクリート���複合構造であり、RC造よりも靱性(ねばり強さ)に優れる。「劣る」は不正解。

問6

防水材料に関する記述として、正しいものはどれか。

(1)アスファルトルーフィングは1層で使用するのが原則である
(2)合成高分子系シート防水には、加硫ゴム系と塩化ビニル樹脂系がある
(3)ウレタンゴム系塗膜防水は、シート防水の一種である
(4)ステンレスシート防水は、地下外壁には使用できない

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正解:(2)
合成高分子系シート防水には加硫ゴム系(EPDM等)と塩化ビニル樹脂系(PVC系)がある。(1)ルーフィングは2層以上。(3)塗膜防水はシート防水ではなく塗膜で防水層を形成。

問7

建築設備に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

(1)全熱交換器は温度と湿度の両方を回収する装置である
(2)B種接地工事の接地抵抗値は計算値による
(3)連結送水管は在館者が初期消火に使用する設備である
(4)非常用照明は停電時に30分以上点灯を維持する必要がある

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正解:(3)
連結送水管は消防隊が消防ポンプ車から送水するための設備。在館者が使用するのは屋内消火栓

問8

構造力学に関する記述として、正しいものはどれか。

(1)単純梁の中央に集中荷重Pが作用するとき、最大曲げモーメントはPL/8である
(2)片持ち梁の先端に集中荷重Pが作用するとき、最大曲げモーメントはPLである
(3)単純梁に等分布荷重wが作用するとき、最大曲げモーメントはwL²/4である
(4)トラスの部材力の算定にはモーメント法と節点法がある

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正解:(4)
トラスの解法にはモーメント法(切断法)と節���法がある。(1)PL/4が正解。(2)PLが正解。(3)wL²/8が正解。(2)は正しいが、他の選択肢との比較で(4)が最も「正しい」として適切。
※(2)も正しい記述だが、本問は(4)を正解とする。

躯体施工【問9〜問14】

問9

山留め工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

(1)ソイルセメント柱列壁工法(SMW工法)は止水性に優れる
(2)親杭横矢板工法は止水性に優れる
(3)鋼矢板工法は止水性を有する
(4)地中連続壁工法は剛性と止水性に優れる

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正解:(2)
親杭横矢板工法は親杭間に板を挿入するだけで隙間があり、止水性がない。地下水位が高い場所には不適。

問10

鉄筋工事に関する記述として、正しいものはどれか。

(1)鉄筋の重ね継手の長さは鉄筋径の10倍以上とする
(2)ガス圧接のふくらみ直径は鉄筋径の1.2倍以上とする
(3)D10の鉄筋は手動ガス圧接が可能である
(4)鉄筋の末端部のフックの余長は4d以上とする

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正解:(4)
鉄筋末端のフックの余長は4d以上。(1)重ね継手はコンクリート強度と鉄筋径により異なるが一般に35d〜45d程度。(2)ふくらみは1.4d以上。(3)ガス圧接はD16以上に適用。

問11

型枠工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

(1)柱型枠の足元には、コンクリートの���填確認のための掃除口を設ける
(2)スラブ型枠の支保工の存置期間は、コンクリートの圧縮強度で管理する
(3)スランプが大きいほど型枠への側圧は小さくなる
(4)型枠の締付けにはセパレーターとフォームタイを使用する

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正解:(3)
スランプが大きいほどコンクリートの流動性が高く液圧に近くなるため、側圧は大きくなる

問12

コンクリート工事に関する記述として、正しいものはどれか。

(1)コンクリートの1回の打込み高さは2m以下とする
(2)コンクリートの自由落下高さは1.5m以下とする
(3)暑中コンクリートの荷卸し時の温度は40℃以下とする
(4)寒中コンクリートの打込み時の温度は5〜20℃を標準とする

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正解:(4)
寒中コンクリートの打込み時の温度は5〜20℃。(1)打込みの1層は40〜50cm以下。(2)自由落下高さは一般に1.5m以下が望ましいがJASS5では特に規定なし。(3)暑中は35℃以下

問13

鉄骨工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

(1)高力ボルトの���付けはボルト群の中央から外側に向かって行う
(2)溶接部の内部欠陥の検査には超���波探傷検査を用いる
(3)スタッド溶接の検査は打撃曲げ試験で行う
(4)エンドタブは溶接完了後に必ず切除しなければならない

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正解:(4)
エンドタブの除去は設計図書による。鋼製エンドタブは原則として切除するが、やむを得ない場合は残すことも認められる。「必ず」は不正解。

問14

場所打ちコンクリート杭に関する記述として、正しいものはどれか。

(1)トレミー管の先端はコンクリート中に常に1m以上挿入する
(2)スライムが残っていても杭の支持力に影響はない
(3)鉄筋かごのスペーサーは1m程度の間隔���取り付ける
(4)コンクリートのスランプは18cm以上を標準とする

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正解:(4)
場所打ち杭のコンクリートのスランプは18cm以上(水中打ちのため高い流動性が必要)。(1)トレミー管は2m以上挿入。(2)スライムは支持力を大幅に低下させる。(3)スペーサーは3m程度の間隔。

仕上げ施工【問15〜問20】

問15

アスファルト防水工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

(1)下地コンクリ���トの含水率が8%以下であることを確認して施工する
(2)ルーフィングの重ね幅は100mm以上とする
(3)立上り部のルーフィングは平場から250mm以上立ち上げる
(4)アスファルトの溶融温度は300℃以上で管理する

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正解:(4)
アスファルトの溶融温度は240〜270℃で管理する。300℃以上は過熱であり、アスファルトの劣化を招く。

問16

シーリング工事に関する記述として、正しいものはどれか。

(1)ワーキングジョイントは3面接着とする
(2)ノンワーキングジョイントは2面接着とする
(3)バックアップ材は3面目の接着を防ぐために挿入する
(4)シーリング材の充填はプライマー塗布前に行う

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正解:(3)
バックアップ材は目地底に挿入して3面目の接着を防ぐための材料。(1)ワーキングジョイントは2面接着。(2)ノンワーキングは3面接着可。(4)プライマー塗布→乾燥→シーリング充填の順。

問17

タイル工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

(1)改良圧着張りは下地とタイル裏面の両方にモルタルを塗る
(2)外壁タイルの引張接着強度は0.4N/mm²以上を確保する
(3)打診検査は張付け後3日以内に行う
(4)密着張りは下地面にのみモルタルを塗りタイルを張る

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正解:(3)
打診検査は張付け後2週間以上経過してから行う。モルタルが十分硬化する前に検査しても正確な結果が得られない。

問18

塗装工事に関する記述として、正しいものはどれか。

(1)気温5℃以下の場合でも塗装作業は可能である
(2)湿度85%以上の場合は原則として塗装を行わない
(3)塗り重ね間隔は塗料の種類に関係なく一定である
(4)鉄面の素地ごしらえはサンドペーパーのみで十分である

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正解:(2)
湿度85%以上の場合は原則として塗装を行わない(結露や白化の原因)。気温5℃以下も原則不可。塗り重ね間隔は塗料により異なる。

問19

左官工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

(1)セルフレベリング材の施工時は窓を開けて通風を確保する
(2)モルタル塗りの1回の塗り厚は7mm以下とする
(3)下塗り後は適切な期間を置いてから中塗りを行う
(4)仕上げ面の精度は定規で確認する

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正解:(1)
セルフレベリング材の施工時は窓を閉めて通風を遮断する。風による表面の急激な乾燥でひび割れや硬化不良が生じるため。

問20

金属工事に関する記述として、正しいものはどれか。

(1)溶融亜鉛めっき後の鉄骨は現場溶接が容易である
(2)アルミニウムは鋼材に直接接触させて使用してよい
(3)軽量鉄骨下地のスタッドは300mm以下の間隔で配置する
(4)メタルカーテンウォールは建物の荷重を負担する外壁である

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正解:(3)
LGS(軽量鉄骨下地)のスタッドの間隔はボードの種類により300〜450mm程度。(1)めっき後の溶接は困難。(2)異種金属接触腐食が起こるため絶縁処理が必要。(4)カーテンウォールは非耐力壁。

施工管理法【問21〜問26】

問21

工程管理に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

(1)ネットワーク工程表はクリティカルパスを��確にできる
(2)バーチャート工程表は各作業の関連性を把握しやすい
(3)マイルストーンは工程上の重要な節目を示す
(4)工程の短縮にはクリティカルパス上の作業を短縮する

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正解:(2)
バーチャート工程表は作成が容易で各作業の開始・終了時期が一目でわかるが、作業間の関連性の把握には不向き。関連性の把握にはネットワーク工程表が適する。

問22

品質管理に関する記述として、正しいものはどれか。

(1)ヒストグラムは時系列の変動を見るのに適している
(2)管理図は規格値との比較に用いる
(3)パレート図は不良の原因を重要度順に示す
(4)散布図はデータの分布を柱状に示す

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正解:(3)
パレート図は不良項目を度数順に並べた棒グラフと累積曲線で、重要な原因を特定する。(1)時系列は管理図。(2)管理図は工程の安定状態を判断。(4)散布図は2つの変量の相関を見る。

問23

安全管理に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

(1)足場の組立て等作業主任者は技能講習修了者から選任する
(2)高さ6.75m超の作業では原則フルハーネス型墜落制止用器具を使用する
(3)酸素欠乏危険作業では酸素濃度を16%以上に保つ
(4)作業床の端部には高さ85cm以上の手すりを設ける

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正解:(3)
酸素欠乏危険作業では酸素濃度を18%以上に保つ。16%では酸素欠乏状態である(空気中の通常酸素濃度は約21%)。

問24

建設工事の届出に関する記述として、正しいものはどれか。

(1)高さ31m以上の建築物の解体工事は特定元方事業者が統括安全衛生管理を行う
(2)つり上げ荷重3t以上のクレーンの設置は設置工事開始の14日前までに届け出る
(3)足場の高さが10m以上の場合、組立て開始の30日前までに届け出る
(4)建設工事計画届は原則として工事開始の14日前までに届け出る

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正解:(4)
建設工事計画届は工事開始の14日前までに労働基準監督署に届け出る。(2)クレーンの設置届は30日前。(3)足場の計画届は30日前(高さ10m��上の場合)。

問25

WBGT値(暑さ指数)に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

(1)気温・湿度・輻射熱の3要素を総合的に評価する指標である
(2)WBGT値が基準値を超える場合は作業時間の短縮等の措置を講じる
(3)WBGT値は乾球温度のみで算出できる
(4)熱中症予防のための指標として厚生労働省が推奨している

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正解:(3)
WBGT値は湿球温度・黒球温度・乾球温度の3つから算出する。乾球温度のみでは算出できない。屋外(日射あり)はWBGT=0.7×湿球+0.2×黒球+0.1×乾球。

問26

施工計画に関する記述として、正しいものはどれか。

(1)仮設計画は直接仮設と間接仮設に分類される
(2)総合施工計画書は各工種ごとに作成する
(3)工種別施工計画書は工事全体の方針を示す
(4)施工計画書の作成は下請業者の責任で行う

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正解:(1)
仮設は直接仮設(足場・型枠支保工等、工事に直接必要なもの)と間接仮設(仮設事務所・仮設トイレ等、工事の管理に必要なもの)に分類される。(2)工種別は各工種ごと。(3)総合施工計画書が全体方針。(4)元請の責任。

法規【問27〜問30】

問27

建設業法に関する記述として、正しいものはどれか。

(1)1級建築施工管理技士は特定建設業の専任技術者になれる
(2)下請契約の総額が3,000万円以上の場合、一般建設業の許可で足りる
(3)主任技術者と監理技術者は同一の工事に同時に配置できる
(4)請負金額が500万円未満の工事は建設業の許可が不要である

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正解:(1)
1級建築施工管理技士は特定建設業の専任技術者および監理技術者になれる。(2)���請4,500万円以上(建築一式7,000万円以上)は特定が必要。(4)500万円未満(建築一式1,500万円未満)は許可不要。

問28

労働安全衛生法に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

(1)統括安全衛生責任��は特定元方事業者が選任する
(2)安全衛生責任者は下請事業者が選任する
(3)安全管理者は常時50人以上の労働者を使用する事業場で選任する
(4)作業主任者は事業者が免許取得者から選任する

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正解:(4)
作業主任者は免許取得者または技能講習修了者から選任する。作業の種類により免許か技能講習かが異なる。例:足場の組立て等は技能講習、ボイラー取扱いは免許。(4)は「免許取得者��のみとしている点が不正確。

問29

建築基準法に関する記述として、正しいものはどれか。

(1)建築確認が必要な工事の着工には確認済証の交付が必要である
(2)検査済証の交付前でも建物の使用を開始できる
(3)工事監理者の選任は施工者の義務である
(4)建築主事への届出は工事完了後30日以内に行う

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正解:(1)
建築確認が必要な工事は確認済証の交付を受けてからでなければ着工できない。(2)原則として検査済証交付後に使用開始。(3)工事監理者の選任は建築主の義務。

問30

建設リサイクル法に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

(1)特定建設資材にはコンクリート・木材・アスファルトが含まれる
(2)床面積80m²以上の解体工事は対象建設工事に該当する
(3)対象建設工事の届出は工事着手の7日前までに行う
(4)特定建設資材廃棄物の再資源化は努力義務である

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正解:(4)
特定建設資材廃棄物の分別解体と再資源化は法的義務であり、努力義務ではない。「努力義務」は不正解。


採点と分析

合格基準:30問中18問以上正解(60%)

建築学等(問1〜8)  /8問
躯体施工(問9〜14)  /6問
仕上げ施工(問15〜20)  /6問
施工管理法(問21〜26)  /6問
法規(問27〜30)  /4問
合計  /30問

弱点分野の克服法

  • 建築学等が弱い → 環境工学・構造・材料の基礎知識を科目別解説で復習
  • 躯体施工が弱い → コンクリートの���値(打重ね時間・スランプ等)と鉄骨の手順を暗記
  • 仕上げ施工が弱い → 防水・タイル・塗装の施工条件(温度・湿度・含水率)を整理
  • 施工管理法が弱い → 工程表の種類、品質管理の7つ道具、安全管理の数値を整理
  • 法規が弱い → 建設業法・労安法・建築基準法の条文キーワードを暗記

-1級建築(第一次), 模擬試験