1級建築(第二次) ミニテスト

1級建築 躯体施工 用語・留意事項 練習問題①【無料・模範解答付き】

1級建築施工管理技士 躯体施工 用語・留意事項 ミニテスト 第1回

第二次検定の問題3では、躯体施工に関する用語の説明と施工上の留意事項を記述する問題が出題されます。5つの用語から3つを選んで記述する形式です。

第1回ではコンクリート工事・鉄筋工事に関する用語を練習します。「躯体施工 用語・留意事項」を復習してから挑戦しましょう。

テスト情報

形式:記述式(模範解答付き)

問題数:5用語から3つを選択して記述

テーマ:コンクリート工事・鉄筋工事

目標時間:30分

【問題】

次の5つの用語から3つを選び、それぞれについて「用語の説明」と「施工上の留意事項」を記述しなさい。

  1. ブリーディング
  2. コールドジョイント
  3. かぶり厚さ
  4. ガス圧接
  5. AE剤

高得点の書き方

  • 用語の説明は1〜2文で簡潔に。「〜する現象」「〜のこと」と定義形式で書く
  • 留意事項は「なぜ」と「どうする」をセットで。数値を入れると具体性が増す
  • 得意な3つを選ぶ — 5つ全てに手を付けると時間不足になる

用語1:ブリーディング

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用語の説明

フレッシュコンクリートにおいて、打設後に骨材やセメント粒子が沈降し、練混ぜ水の一部がコンクリートの表面に浮き上がる現象。表面に脆弱な薄い層(レイタンス)が形成される。

施工上の留意事項

打継ぎ部では、先打ちコンクリートのブリーディング水が引いた後にレイタンスを除去し、十分に吸水させてから上部のコンクリートを打設する。レイタンスが残ったまま打ち継ぐと付着強度が低下し、構造体として一体化不良の原因となる。単位水量を適切に管理し、ブリーディングの発生量自体を低減することも重要である。

用語2:コールドジョイント

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用語の説明

先に打ち込んだコンクリートが凝結を開始した後に次のコンクリートを打ち重ねたために、前後の層が一体化していない不連続な面が生じた状態。水密性・構造耐力が著しく低下する。

施工上の留意事項

打重ね時間間隔を外気温25℃以下で150分以内25℃超で120分以内に管理する。連続打設を原則とし、打設計画の段階でコンクリートの供給量(生コン車の台数・配車間隔)と打設速度を調整する。暑中コンクリートでは遅延剤の使用や打設人員の増強により、許容時間内に打重ねを完了させる。

用語3:かぶり厚さ

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用語の説明

鉄筋の表面からコンクリートの表面までの最短距離。鉄筋コンクリート造の耐久性(鉄筋の腐食防止)と耐火性を確保するために必要な寸法であり、建築基準法施行令で部位ごとの最小値が定められている。

施工上の留意事項

スペーサー(コンクリート製または鋼製)を適切な間隔で配置し、所定のかぶり厚さを確保する。型枠組立て後の配筋検査で、かぶり厚さが設計値以上であることを確認する。スペーサーの間隔は梁・柱で1.5m程度以下、スラブでは1.0m程度以下とし、鉄筋が自重やコンクリート打設の衝撃で変位してもかぶりが不足しないよう管理する。

用語4:ガス圧接

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用語の説明

鉄筋の端面���突き合わせ、酸素-アセチレン炎で赤熱状態(約1,200〜1,300℃)まで加熱しながら軸方向に圧力を加えて接合する鉄筋継手工法。D16以上の異形鉄筋の接合に広く使用される。

施工上の留意事項

圧接部のふくらみ直径は鉄筋径の1.4倍以上、ふくらみ長さは1.1倍以上を確保する。ふくらみの偏心量は鉄筋径の1/5以下とする。外観検査は全数実施し、超音波探傷検査は1検査ロット(200か所以下)につき30か所を無作為に抜き取って行う。鉄筋端面は圧接前にグラインダーで直角・平滑に仕上げ、さび・油脂を除去する。

用語5:AE剤

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用語の説明

コンクリートに微小な独立した空気泡(エントレインドエア)を連行させる混和剤。AEはAir Entrainingの略。ワーカビリティーの改善と凍結融解抵抗性の向上を目的に使用される。

施工上の留意事項

空気量は一般のコンクリートで4.5%(許容差±1.5%)を標準とする。空気量が過大になると圧縮強度が低下する(空気量1%の増加で強度が約4〜6%低下)。気温・運搬時間・スランプにより空気量が変動するため、現場で空気量試験を行い適正値を確認する。寒冷地では凍結融解対策として空気量をやや高め(5〜6%)に設定する。

自己採点のポイント

  • 用語の説明:定義として成立しているか?核心をついた説明か?(例:「ブリーディング=水が浮き上がる現象」)
  • 留意事項の具体性:数値(打重ね時間、ふくらみ寸法、空気量等)が正確に入っているか?
  • 因果関係:「〜だから〜する」の構造で、留意が必要な理由が書けているか?
  • 字数と時間:1用語あたり10分程度、各パート3〜5行を目安に

躯体施工の用語記述で得点アップするコツ

  • 数値は最大の武器 — 「打重ね時間150分以内」「ふくらみ1.4d以上」「空気量4.5%」など数値を書けるかで合否が分かれる
  • 不具合の名前と原因をセットで — 「コールドジョイントは打重ね時間超過で発生」のように、不具合名→原因→対策の流れで書く
  • 検査方法にも触れる — ガス圧接の超音波探傷検査、コンクリートの空気量試験など、品質確認の方法を書くと加点

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