1級建築(第二次) ミニテスト

1級建築 仕上げ施工 用語・留意事項 練習問題①【無料・模範解答付き】

1級建築施工管理技士 仕上げ施工 用語・留意事項 ミニテスト 第1回

第二次検定の問題4では、仕上げ施工に関する用語の説明と施工上の留意事項を記述する問題が出題されます。防水・タイル・左官・塗装・内装と出題範囲が広いのが特徴です。

第1回では防水工事・シーリング工事・タイル工事の用語を練習します。「仕上げ施工 用語・留意事項」を復習してから挑戦しましょう。

テスト情報

形式:記述式(模範解答付き)

問題数:5用語から3つを選択して記述

テーマ:防水工事・シーリング工事・タイル工事

目標時間:30分

【問題】

次の5つの用語から3つを選び、それぞれについて「用語の説明」と「施工上の留意事項」を記述しなさい。

  1. ワーキングジョイント
  2. 改良圧着張り
  3. アスファルト防水(密着工法)
  4. エフロレッセンス(白華)
  5. プライマー

仕上げ施工の記述ポイント

  • 防水・シーリングは「漏水を防ぐ」という目的を常に意識して書く
  • タイル工事は「剥落防止」の観点が最重要 — 外壁タイルの落下は第三者災害に直結
  • 用語の説明では「何のために使うか」「どういう工法か」を簡潔に

用語1:ワーキングジョイント

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用語の説明

温度変化や建物の層間変位によってムーブメント(動き)が生じる目地。外壁のプレキャストコンクリート板間の目地、サッシ周りの目地、異種構造の取合い部の目地などが該当する。ノンワーキングジョイント(動きのない目地)と区別される。

施工上の留意事項

シーリング材は2面接着とする。目地底にバックアップ材(ポリエチレン発泡体等)を挿入して3面目の接着を防ぐ。3面接着にすると目地の動きにシーリング材が追従できず、引張りで切断される。シーリング材はムーブメントに追従できる弾性シーリング材(変成シリコーン系・ポリウレタン系等)を選定する。目地幅と目地深さの比率(アスペクト比)にも配慮し、目地深さは目地幅の1/2以上を確保する。

用語2:改良圧着張り

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用語の説明

外壁タイルの張付け工法の一つ。下地面とタイル裏面の両方に張付けモルタルを塗り付け、タイルを押し当てて圧着する工法。圧着張り(下地のみにモルタル)に対し、両面塗りとすることで接着力が向上し、外壁の大型タイルにも適用できる。

施工上の留意事項

張付けモルタルの1回の塗付け面積は2m²以内とし、塗り付けてから20分以内にタイルを張り付ける。モルタルが乾燥すると接着力が低下する。張付け後2週間以上経過してから打診検査を実施し、浮きの有無を確認する���引張接着強度は0.4N/mm²以上を確保する。外壁タイルの剥落は歩行者への第三者災害に直結するため、接着力の確保は最重要管理項目である。

用語3:アスファルト防水(密着工法)

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用語の説明

溶融したアスファルトを用いてルーフィング(防水シート)を下地に全面密着させて防水層を形成する工法。最も歴史が長く信頼性の高い防水工法であり、屋上のコンクリートスラブ防水に広く使用される。

施工上の留意事項

下地コンクリートの含水率が8%以下であることを確認してから施工する。湿潤な下地に施工すると防水層の膨れの原因となる。ルーフィングは2層以上張り重ね、継ぎ目は100mm以上重ね合わせて水が侵入しないようにする。立上り部のルーフィングは平場から250mm以上立ち上げる。アスファルトの溶融温度は240〜270℃で管理し、温度が低すぎると接着不良、高すぎると劣化の原因となる。施工時の火気使用に対する安全対策(消火器の配置等)も計画する。

用語4:エフロレッセンス(白華)

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用語の説明

コンクリートやモルタルに含まれる水酸化カルシウム等の可溶性成分が水に溶けて表面に移動し、空気中の二酸化炭���と反応して白��結晶(炭酸カルシウム)として析出する現象。美観を損なうが構造的な問題は少ない。

施工上の留意事項

タイル目地やコンクリート打放し面での発生が多い。予防策として、目地モルタルの水分量を適切に管理し、施工後の雨がかりを防ぐ養生を行う。タイル工事では乾式工法(接着剤張りやユニットタイル工法)を採用して白華の発生リスクを低減する。発生した白華は希塩酸(2〜3%溶液)で洗浄し、洗浄後は十分に水洗いして酸分を除去する。根本的には背面からの水の浸入を断つ防水処理が最も有効である。

用語5:プライマー

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用語の説明

防水材やシーリング材を施工する前に、下地とこれらの材料との接着性を向上させるために塗布する下塗り材。被着体(コンクリート・金属・ガラス等)の種類に応じたプライマーを���定する必要がある。

施工上の留意事項

プライマーは清掃した乾燥面に均一に塗布する。下地にほこり・油脂・レイタンスが付着していると接着不良の原因となるため、清掃を確実に行う。プライマーの塗布後、シーリング材の充填までの乾燥時間はメーカー仕様に従う(一般に30分〜2時間程度)。乾燥不足で充填すると界面剥離が生じ、乾燥しすぎると表面に粉塵が付着して接着力が低下する。降雨が予想される場合はプライマー塗布を避ける。

自己採点のポイント

  • ワーキングジョイント:「2面接着」「バックアップ材」「3面接着は不可」の3点が書けているか?
  • 改良圧着張り:「両面塗り」と引張接着強度0.4N/mm²、打診検査への言及があるか?
  • アスファルト防水:含水率8%、立上り250mm、溶融温度240〜270℃の数値が正確か?
  • エフロレッセンス:化学的メカニズム(水酸化Ca→炭酸Ca)と対策が書けているか?
  • プライマー:下地処理→塗布→乾燥時間の管理が書けているか?

防水・タイルの用語で得点アップするコツ

  • シーリングは「接着面数」が最重要 — ワーキングジョイント=2面接着、ノンワーキング=3面接着可。この使い分けを書けるかが合否の分かれ目
  • タイルは「剥落防止」を必ず書く — 外壁タイルの剥落は社会問題。打診検査・引張試験の数値を書くと実務力をアピール
  • 防水の数値は覚える — 含水率8%、立上���250mm、ルーフィング重ね100mm。数値の正確さが得点を左右する
  • プライマーは「何のために塗るか」を書く — 「接着性の向上」が核心。下地と防水材/シーリング材の仲介役

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