1級建築(第二次) ミニテスト

1級建築 仕上げ施工 用語・留意事項 練習問題②【無料・模範解答付き】

1級建築施工管理技士 仕上げ施工 用語・留意事項 ミニテスト 第2回

第2回では塗装工事・内装工事・左官工事の用語を練習します。近年の出題傾向として、セルフレベリング材やせっこうボードなど実務的な用語が増えています。

仕上げ施工 用語・留意事項」を復習してから挑戦しましょう。

テスト情報

形式:記述式(模範解答付き)

問題数:5用語から3つを選択して記述

テーマ:塗装工事・内装工事・左官工事

目標時間:30分

【問題】

次の5つの用語から3つを選び、それぞれについて「用語の説明」と「施工上の留意事項」を記述しなさい。

  1. セルフレベリング材
  2. 陸墨(ろくずみ)
  3. 素地ごしらえ
  4. せっこうボード直張り工法
  5. 結露防止

塗装・内装・左官の記述ポイント

  • 左官・内装は下地処理の重要性を書く — 仕上がりは下地で決まる
  • 塗装は温度・湿度の管理が鍵 — 気温5℃以下、湿度85%以上は施工不可
  • せっこうボードは耐火性能との関連で出題されやすい

用語1:セルフレベリング材

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用語の説明

床の下地調整に使用する流動性の高い材料。混練した材料を流し込むだけで自然に水平面を形成する(自己水平性)。セメント系と石膏系(せっこう系)がある。仕上げ材(ビニル床タイル・カーペット等)の下地として、従来のモルタル塗りに代わる省力化工法である。

施工上の留意事項

施工前に下地コンクリートの清掃とプライマー塗布を行い、接着性を確保する。施工中は窓や開口部を塞いで通風を遮断し、風による表面の急激な硬化不良(表面のシワ・ひび割れ)を防ぐ。塗り厚は一般に10〜20mm程度とし、下地の不陸を吸収する。石膏系は耐水性に劣るため水回りには不適であり、水回りにはセメント系を使��する。施工後は急激な乾燥を避け、24時間以上養生する。

用語2:陸墨(ろくずみ)

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用語の説明

仕上げ工事の高さの基準となる水平の墨(基準線)。一般にFL(フロアライン)から1mの高さに壁面へ水平に墨出しする「1mの陸墨」が標準。天井高さ・建具取付け高さ・設備配管高さなど、全ての仕上げ工事の基準となる。

施工上の留意事項

レーザーレベルまたは水盛り管を使用して正確に墨出しする。各階の陸墨は鋼製巻尺を用いて基準階から上階へ移す(下階からの積み上げ)。階ごとの誤差が累積しないよう、定期的に基準点(ベンチマーク)からの検算を行う。陸墨の許容誤差は一般に±3mm以内とする。陸墨は墨出し後に他の工事で消えることがあるため、複数箇所にマーキングし、養生テープ等で保護する。

用語3:素地ごしらえ

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用語の説明

塗装工事において、塗料を塗る前に被塗面(素地)の汚れ・錆・付着物を除去し、塗料の接着性を高めるために行う下地処理工程。素地の種類(コンクリート��・鉄面・木部等)に応じた処理方法がある。

施工上の留意事項

鉄面:錆・黒皮・溶接スパッタをディスクサンダーやワイヤブラシで除去し、脱脂する。錆止め塗料の塗付けは素地ごしらえ後速やかに行い、発錆を防ぐ。コンクリート面:レイタンス・ほこり・油脂を除去し、含水率が8%以下であることを確認する。アルカリの影響を受けない塗料を選定する。木部:節止め処理(シェラックニス塗り等)を行い、やにの浸出を防ぐ。素地ごしらえの良否が仕上がりの美観と耐久性を左右するため、塗装工程の中で最も重要な工程である。

用語4:せっこうボード直張り工法

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用語の説明

せっこうボード(プラスターボード)をコンクリート壁面に接着剤(GLボンド)を用いて直接張り付ける内装工法。GL工法とも呼ばれる。下地の軽量鉄骨(LGS)が不要なため、工期短縮とコスト削減が可能である。

施工上の留意事項

GLボンド(せっこう系接着剤)は壁面に団子状に盛り付け、間隔は縦・横とも200〜300mm程度とする。ボードを押し当てた後、定規で垂直・水平を確認しながら所定の位置に固定する。接着剤が硬化するまで仮押さえを行う。コンクリート壁面の不陸が大きい場合(不陸20mm以上)はGL工法の適用が困難であり、LGS下地に変更する。結露のおそれがある外壁面では断熱材付きせっこうボードを使用して結露防止を図る。

用語5:結露防止

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用語の説明

建物の壁面・窓ガラス・天井面などにおいて、表面温度が露点温度以下になったときに空気中の水蒸気が凝結して水滴が付着する現象を防止すること。表面結露と内部結露(壁体内結露)がある。カビの発生や内装材の劣化を引き起こす。

施工上の留意事項

表面結露の防止:外壁・屋根の断熱性能を確保し、室内側の表面温度を露点温度以上に保つ。窓ガラスは複層ガラス(ペアガラス)を使用して断熱性を向上させる。内部結露の防止:断熱材の室内側に防湿層(防湿フィルム)を設け、水蒸気が壁体内に浸入するのを防ぐ。防湿フィルムは暖かい側(室内側)に施工する(温度勾配の高温側に設置する原則)。継ぎ目は100mm以上重ね合わせ、気密テープで密封する。換気設備の適切な運用も結露防止に重要である。

自己採点のポイント

  • セルフレベリング:「自己水平性」「通風遮断」「石膏系は耐水性なし」の3点が書けているか?
  • 陸墨:FL+1mの基準、鋼製巻尺による移し、検算の重要性が書けているか?
  • 素地ごしらえ:鉄面・コンクリート面・木部の区別ができているか?含水率8%の数値があるか?
  • GL工法:団子状の盛付け間隔、不陸の限界値(20mm)、外壁面の結露対策が書けているか?
  • 結露防止:防湿層は「暖かい側」に設置する原則が正しく書けているか?

塗装・内装・左官の用語で得点アップするコツ

  • セルフレベリング材��「通風遮断」が合否を分ける — この用語の最大の留意事項。書き忘れると大幅減点
  • 陸墨は「誤差の累積防止」を書く — 各階の墨出しで1mmずつ誤差が出ると10階で10mmになる。検算の重要性を示す
  • 素地ごしらえは材質別に分ける — 鉄・コンクリート・木の3つを区別して書くと網羅性をアピール
  • 結露は「防湿層の位置」が最重要 — 暖かい側(室内側)に設ける。これを逆に書くと完全不正解

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